東方閻鬼録   作:狛犬太郎

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 こんにちは!狛犬太郎です!

 今回で三十三話目となりました!

 なんだかんだで三十三話です。沢山の方にお気に入り登録して貰い、私とても感激しました。

 読んで下さった方々、誠にありがとうございます!

 では、今回も見ていって頂けると嬉しいです(^^)

 


嵐の前に…………

 事件が起こる少し前…………

 

 映姫「……………。」

 

 彼女は辺りを覗うようにキョロキョロと見回す。

 

 体は風邪でとても怠いがそうも言ってられない。

 

 他人に仕事を任せ自分だけ寝ているのがどうも落ち着かないのだ。

 

 映姫「いくら尚樹だからといって一人で閻魔の仕事をさせるのは無理があるでしょうに……。」

 

 尚樹からは休んで早く風邪を治して下さいと言われているが、むしろ寝ていると色々考えてしまい逆に頭が痛くなってきそうだ。

 

 あの書類はどうなっているだろう、今度の死者に変なのがいないか、他にもやることはあるのにそれを出来るだろうか?

 

 映姫「………出来るはず無い。」

 

 ………脱出だ、脱出するしかない。

 

 幸いなことに今小町はお粥を作って来ると言ってこの場にはいない。

 

 映姫は服を着替え、極力音をたてないように玄関へ向かった。

 

 よし、このままバレずに行ければ……………………………。

 

 玄関をくぐるまでは順調だった。

 

 そう彼女がいなければ。

 

 玄関の戸を慎重に閉め、振り返ったそこには…………。

 

 小町「………………………………。」

 

 怒りマークを額にうかべた小町が立っていた。

 

 映姫「あ、あはは、いや、小町これは、その」

 

 小町「………寝てなきゃいけないはずの四季様は一体何をしているのでしょうかね~?」

 

 え、閻魔として嘘をつくことは絶対出来ない!しかしこのままでは…………。

 

 小町「四季様、普段から脱走、サボりをしている私から逃げようなんて無駄ですよ。サボろうとしている、脱走しようとする方の考える事なんて手に取るように分かりますからね……。」

 

 映姫「くっ!こんな時になんて無駄な能力発揮してくるんですかこの子は!!」

 

 ジリジリと近づいてくる小町に後退りする映姫、しかし後ろには自分で閉めた玄関の戸が退路を塞いでいた。

 

 小町「さぁて、四季様?そんなに元気ならいつものお説教タイムといきましょう。まぁ今回は私が叱る側ですがね!」

 

 映姫「ちょ、ちょっと待って小町!これには訳が………嫌ぁぁぁぁーーーー!!!」

 

 少女説教中………………

 

 小町「普段の事を考えたら、もう少ししたいですけどこれ以上やったれまた四季様の熱が上がって………というかこんだけ騒げば上がるのも当然か。」

 

 今の私に小町に対抗するほどの余力は残ってない。

 

 もう大人しく寝てるしかないのだ。

 

 まぁ結構騒いだおかげで気が紛れ、眠くなってきた。

 

 十分後……………

 

 小町は映姫の顔に手かざしたり、振ったりするが反応は無い。

 

 すぅ、すぅと寝息が聞こえるだけになった。

 

 小町「…………さてと、そろそろ永遠亭に頼んで置いた薬が出来てる頃だろうかな?ちょっくら行って来ますかな。」

 

 寝ている映姫を起こさないようにそっと外に出る、

 

 小町「四季様、あんたは新人君のお母さんかい?少し心配し過ぎじゃないかねぇ………。」

 

 今日の四季様を見てそう思った。

 

 小町「新人君も随分成長したんだ。それなりの事はきっとこなしてるはずだ。」

 

 しかし小町も映姫の気持ちが分からなくもない、小町も小町で、尚樹の事を『新人君』と呼び続けている。

 

 映姫が尚樹と出会ってそこそこの月日が経ったが映姫がまだ尚樹のことを危なっかしいと思うように、小町も尚樹のことがまだまだ『新人君』と思う。

 

 というか何年経っても彼は彼女のなかでは『新人君』なのだろう。

 

 小町「ま、それもそうだけど今は早いとこ薬を取ってこないとね。」

 

 小町は永遠亭に向けて飛び立った。

 

 

 

 映姫は一人、部屋で眠っていた。

 

 だが、玄関の戸が開く音で目が覚めた。

 

 映姫「………小町?」

 

 あぁ、そう言えば後で永遠亭から薬を貰って来るとか言ってたってけ………。

 

 どれくらい眠っていたいただろう?そんなに長くは無いはずだ。

 その時、怠い頭が違和感を感じた。

 

 足音がだんだん近づいて来るほど、それははっきりとしてくる。

 

 小町の足音にしては音が重い?

 

 彼女が歩いてくる音にして荒いというか……………。

 

 布団から這い出て、ふらつきながらも立ち上がる。

 

 そして部屋の前で足音が止まる。

 

 映姫は直感的に攻撃態勢をとり、襖が開かれる瞬間を待った。

 

 しかし、何秒待っても襖が開く事は無かった。

 

 意を決し襖に手をかけ、思いっきり開ける。

 

 映姫「誰だ!!…………って、あれ?」

 

 そこにはいつも見慣れた廊下があるだけだった。

 

 確かに足音が聞こえたはずだったのだか………。

 

 映姫「………はぁ、怨霊の仕業か。」

 

 最近多くなっていると言うが、閻魔である私の家にまで出てくるとは…………。

 

 一度目覚めてしまうとなかなか寝付けない。仕方が無いので、小町がいないうちに日課である日記を書いておくことにした。

 

 机に向かい、日記帳を取り出そうとしたその瞬間。

 

 突然背後に気配を感じ、振り向き様に弾幕を放つ。

 

 夜叉丸「おっと!危ねぇじゃねえか閻魔様!?」

 

 映姫「やっぱりいましたか………。私の家に忍び込むなんていい根性してますね。やられる覚悟は出来てますか?」

 

 しかし映姫をあざ笑うように肩をすくめた。

 

 夜叉丸「おー怖い怖い。でもその体じゃ俺には傷ひとつ付けらんねぇよ!まぁ、万全でも無理だろうがな!」

 

 映姫「ふざけた事を言いますね。それなら即刻あなたは地獄行きですっ!!審判『ラスト・ジャッジメント』!!」

 

 映姫は今出せる最大の力でスペルカードを発動させた。

 

 しかし、

 

 映姫「なっ!効いてない!?」

 

 夜叉丸「だから言ったろ閻魔様?あんたじゃ傷ひとつ付けらんねぇってさ!!」

 

 攻撃が効かない、しかし接近をさせないためにも弾幕を張るのだがそれもお構いなしに夜叉は近づいてくる。

 

 夜叉「悪いがこっちも時間が無くてなぁ、あんたと遊んでる暇はねぇんだ。」

 

 映姫「こ、こっちに来ないでください!!」

 

 夜叉丸「大丈夫だ、殺しはしねぇよ。だから今は静かに寝てくれや。」

 

 映姫「い、嫌!尚樹!!尚樹ぃぃぃーーー!!!」

 

 ゴッ!と言う鈍い痛みと共に目の前が真っ暗になりそこで映姫の意識は途切れた。

 

 夜叉丸「さぁて、人質も手に入れたし後は………」

 

 小町「四季様~お薬貰って来ましたよ~!」

 

 ちょうどいいところに誰か来たな。

 

 小町「四季様~?ちゃんと寝てまし……………何者だあんたは!!」

 

 夜叉丸「おいお前鬼道の野郎に………」

 

 小町「四季様からその手を離せっ!!」

 

 小町は夜叉に向けて弾幕を放つ

 

 しかし弾幕はあっさり弾かれ、反撃と言わんばかりに太い腕のパンチを食らい、吹っ飛ばされた。

 

 夜叉丸「話は最後まで聞くもんだぜ。とりあえず鬼道の野郎に伝えろ。閻魔は連れてく、時が来たらお前を殺す。まぁ俺が殺す前に奴らから殺されないようにする事だな!じゃあばよ。」

 

 そう言うと夜叉は映姫を連れて飛び去っていった。

 

 小町「くっ!し、四季……様!」

 

 痛む体を起こし、小町は尚樹の元へ急いだ。

 

 このままじゃ四季様と新人君………いや、この地獄全体が危ない!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 感想、アドバイス等々お待ちしてます!!(*´ω`*)
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