今回で三十五話目となりました。
異変が本格的に始まった幻想郷、
それに気が付いた少女達は異変解決の為に飛び出すのであった。
果たして鬼道尚樹は映姫を救うことが出来るのか!?
…………初めて前書きらしい前書きを書いた気がする。
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それでは今回も見て行って頂ければ嬉しいです(^^)
地霊殿から悪霊達が一斉に解き放たれた頃、地上では………
霊夢「はぁ〜。」
博麗神社の巫女である私は今日も多忙だ。
魔理沙「なんだよ、今日はいつにも増して暇そうだな?」
早苗「霊夢さん、こんにちは。」
…………声の主からして魔理沙と早苗だろう。
霊夢「………あぁ、またあんた達か。そんな訳ないじゃない。今もこうして境内の掃除をしてるんだから。」
魔理沙「その箒を持った手が動いているようには見えなかったがな。」
早苗「あはは…………。」
霊夢「今は休憩してんのよ。あ〜疲れた。」
再び霊夢はため息をつく。
魔理沙「最近は異変らしい異変も起こってないのに疲れたとはねぇ………。」
魔理沙はニヤニヤしながら霊夢を茶化す。
霊夢「そう言うならあんたが異変起こしなさいよ。即刻退治してあげるから。そもそも私がこんなに疲れてるのもあんたが毎晩のように神社で宴会を勝手に開くからでしょうが!」
早苗「ま、まぁまぁ落ち着いて霊夢さん。ほらお土産のお饅頭ですよ。」
霊夢「…………今回だけだからね。」
魔理沙「な、言ったろ?霊夢は大体の事なら食い物か賽銭があれば何とかなるんだよ。賭けは私の勝ちな。」
早苗「本当でしたね〜。はぁ〜、茶屋の団子三本かぁ………。」
霊夢「やっぱりあんたら退治するわ………。」
お祓い棒をへし折れんばかりの勢いで握り締め、わなわなと震える霊夢
早苗「霊夢さん!?冗談!!冗談ですから!!」
怒りたいところだが、手元には饅頭があり、
こんなくだらない事で饅頭を無駄にしたくはない。
霊夢「はぁ、本当に疲れたわ………。温泉でも入りたいわ。」
魔理沙「温泉かぁ〜、いつだっけか?そこから間欠泉と一緒に怨霊まで湧いてきたのは。」
早苗「そ、そんな事もありましたね〜。」
霊夢「なーにが『そんな事もありましね〜。』よ。あの異変、元を辿ればあんたの所の神様が起こしたものじゃない!本当に大変だったんだからね!あっちにもこっちにも怨霊がうようよと………。」
魔理沙「いやーあの時は驚いたぜ!突然グラグラ地面が揺れるから地震だと思ったら…………」
と、その時グラグラと地震が起きた。最初は小さく段々大きく…………。
魔理沙「そうそう、こんな感じに揺れだしてだな………。」
なんだか嫌ーな感じがする。
霊夢「………ねぇ、そんなこと無いよね?」
霊夢は二人に確認する様に見回す。
早苗さん「ま、まさかぁ〜!」
魔理沙「そんでもって間欠泉と一緒に怨霊がドバっと………まぁ流石にそれは無いだろうけどな!あははは」
霊夢「そ、そうよね〜!そんな訳無いわよね〜あははははは」
早苗「そうですよ〜!あははははは」
ドーーーン!!!
間欠泉が水柱を作り、それに混ざって怨霊がドバっと湧いて出てきた。
なるほどね…………。
二人のの動きはとても素早く、無駄がなかった。一瞬でアイコンタクト、長い付き合いなだけあってお互いの大体の考えてる事は判る。
霊夢「魔理沙捕まえといて。」
魔理沙「オッケー。」
魔理沙が後ろからがっちりと早苗を捕まえる。
早苗「え、ちょ、え!?なんですか!?」
突然の事に早苗は驚きを隠せない。
霊夢「すっとぼけんじゃないわよ!!またあんたの所仕業でしょうが!!」
魔理沙「良かったな霊夢、異変発生と同時に解決だぜ。」
早苗は弁解しようとジタバタと暴れる。
早苗「今回は本当に知りませんて!いやいやマジで!!」
霊夢「じゃあ一体これはどういう事なのかしら!?前回と状況が同じですけど!!」
早苗「本当に知らないんですってば〜!!」
ゲンコツの1発でもくれてやろうかと思ったが魔理沙から待ての合図
魔理沙「霊夢、待て。」
霊夢「何よ?犯人はコイツらでしょ。」
「違いますって〜!」と涙目で訴える早苗
魔理沙「どうやら早苗達じゃないらしいぜ。」
早苗を解放しつつ、神社のすぐ近くにある地底に繋がる穴の方を指さした。
突然離された早苗はバランスを崩し、「ぐぇ」とまさにカエルを潰した様な声を上げ倒れた。
魔理沙の指さす方には…………。
霊夢「あんた達一体どうしたのよ!?さとりもボロボロじゃない!?」
これには霊夢も驚いた。地霊殿の連中が全員地上に上がってくるのもそうだが、それより霊夢が驚いたのはさとりがやられているという事。
さとりの能力は相手の心を読む、そう簡単にやられるはずのないそのさとりがここまでやられているのだ。
お燐「霊夢さん、地霊殿が襲われました!さとり様はその襲撃者と戦って………。」
お燐に担がれたさとりはその戦闘で気絶したのだろう。
霊夢「とりあえずさとりを神社で休ませてあげなさい!早苗、あんたは永遠亭まで行って永琳読んできて!」
早苗「わ、分かりました!」
慌てて立ち上がると永遠亭に向けて飛び立って行った。
さて、私は………………。
ーーーーーーーー白玉楼
その頃冥界にいる二人もこの異変に気がついた。
妖夢「幽々子様、霊達が。それにこの感じは………。」
前にも似たような異変があった。
地上に怨霊が大量に溢れ返り、その影響は冥界にも達していた。
地上に現れた怨霊に反応し活動が活発になるのだ。
あの時は荒ぶる魂を鎮めるため苦労した。
幽々子「えぇ………地底で何かあったようね。」
のんびりとした口調、しかしその言葉は威厳が満ちていた。
妖夢「まさか、鬼道さんに何かあったのでは……。」
幽々子「かもしれないわね………。」
側に置いておいた白楼剣と楼観剣を拾い上げる。
妖夢「幽々子様!お願いします!私を地底まで行かせてください!鬼道さんを助けなくては!」
幽々子「…………駄目よ。」
重々しく、ぴしゃりと拒否される。
妖夢「何故です幽々子様!?行かせてください!!」
幽々子「………今は駄目なのよ。分かって頂戴。」
幽々子は唇を噛み締めていた。苦渋の決断のようだ。
妖夢「………大変失礼ですが理由を聞かせてもらえませんか?それなら私も納得出来ます。」
幽々子「………………からよ。」
妖夢「え?」
その言葉に妖夢は耳を疑った。
そして再び幽々子は言い放つ。
幽々子「まだ、お昼ご飯を食べてないからよ!」
ぐぅ、と幽々子から腹の音が聞こえた。
現時刻一時過ぎ。
妖夢「幽々子様、ここでそのオチは無いでしょう…………。」
幽々子「だってお腹減っちゃったんだもん!ご飯を作ってくれない限り私はここを通す気はない!!」
大きく手を広げ道を塞ぐ。
………………お腹の音を鳴らしながら。
妖夢「はぁ、分かりました。じゃあお昼出したらいいんですね。」
幽々子「もちろん、むしろ行ってあげなさい。私、友達を見捨てるような子に妖夢を育てた覚えはありません!」
妖夢「そう思うなら一食我慢して下さいな………。」
幽々子「それは出来ない相談ね。」
妖夢はもう一度大きくため息をつくと台所へと向かった。
ーーーーーーーーその頃地底では
尚樹「くそっ!倒しても倒しても溢れ出てくるんじゃ霧がない!!」
鬼道尚樹はもう何体目になるかわからない怨霊を斬り捨てる。
小町「新人君!この位でへばってるようじゃまだまだだねっ!!」
パルスィ「全くその通りね!こんなんで疲れるなんて妬ましいわっ!!」
そう言う二人だが肩で息をしている。無理をしているのは目に見えて分かる。
現時点で劣勢なのには理由がある。怨霊相手には弾幕はあまり効果的ではない。
本来であれば弾幕を数発当てれば逃げていってしまうのだが、この怨霊達は当てても一時的に動きを止める程度なのだ。
弾幕で怨霊を消滅させる事が出来るのは神力や霊力を持っている者位だろう。
尚樹の鬼道丸は妖刀であり、実体の無い物でも斬れる。
小町は死神としての力があるので彼女の武器である大鎌も怨霊を斬ることが出来る。
パルスィはそういった手段がないので二人のサポートに回り弾幕で怨霊の動きを鈍らせる。
しかし数が数だ。
こちらの戦力は実質二人、対して怨霊は見回す限りだ。
何か打開策は………。
?「 霊符『夢想封印』!!」
突然、尚樹達を取り囲んでいた怨霊が霧散した。
このお札は………まさか!?
霊夢「あんた達大丈夫!?」
尚樹「霊夢さん!!」
思わぬ増援に戦況は一気に好転、怨霊は瞬く間に片付いて行った。
霊夢「あんた達!また怨霊が湧く前に一旦引くわよ!」
パルスィ「引くって言ったってどこによ!」
尚樹「是非曲直庁へ行きましょう!あそこなら怨霊も入って来れない。」
霊夢「でも私入れるの?生きてる人間は入れなんじゃないの?」
パルスィ「尚樹に能力かけてもらいなさい。そうすれば問題無いわ。」
小町「兎に角急ぐよ!もうちらほら湧き始めてる!」
四人は囲まれる前にその場を駆け抜け、是非曲直庁へ向かうのだった。
次回はなるべく早く書けるようにします。╭( ・ㅂ・)و グッ !