今回は尚樹の記憶の一部に触れていこうと思います。
文字数も最多となってしまいました。
まだまだ下手なストーリーですが見て行ってくれると嬉しいです(^^)
………ここは?
気がつくと見覚え無い風景が広がっていた。
しかし、見覚え無いはずなのになんだか懐かしい…。
ここは、道場だろうか………?
辺りを見回すと、少年が一人黙々と木刀で素振りをしていた。
その少年の後ろ姿には見覚えがあった。
顔を見たかったが霞んでいて分からない。
しかし、何かが引っかかる。
もう少しで思い出せそうなのだがどうも思い出せない。
考えれば考えるほど視界が霞んでいく……
?「…………………尚樹!!」
尚樹「ふぇっ!?」
気が付くと映姫がこちらを覗き込むように見ていた。
映姫「一体いつまで寝ている気ですか!もう朝ですよ!」
どうやら起こしに来てくれたようだ。
尚樹「おはようございます映姫様。」
映姫「えぇ、おはよう。朝食が出来てますので早く食べてくださいな。」
尚樹は返事をしつつ洗面所に向かう。
顔を洗い、鏡を見てると夢の事を思い出した。
尚樹「しかし、何だったんだろうなあの夢は?」
正直何の夢なのかさっぱり見当がつかない。
尚樹「まぁ夢だしな……とりあえず今はこの生活に馴れるためにもくよくよしてらんねーしな。」
顔をピシャリと叩き渇を入れる。
映姫「食べないと片付けますよー!」
尚樹「あ、今行きまーす!」
さて、今日から頑張ろうじゃないか!
………朝食を食べ終え、俺の生活用具を揃える為幻想郷に向かう。
尚樹「三途の川………いざ見てみると対岸が全く見えないな。そんなに遠い距離には感じなかったけど。」
映姫「三途の川はその渡し賃で長さが変わると言われてますから具体的にはこの長さは解らないんですよ。」
尚樹「へぇ~そうなのか……あ。」
あそこで寝ているのは………
映姫「………ごめんなさい尚樹、少し待っててくれます………?」
あぁ……小町さん、ドンマイ……。
その圧倒的なオーラに気付いたのか小町が飛び起きた。
小町「し、ししし、四季様。これは、その、あの…。」
小町は視点をさ迷わせながら後退りしていく……。
映姫「こ~ま~ち~、勤務中に昼寝とはいいご身分ですねぇ~?」
小町「はわわわ、大変申し訳ございませんでしたーーー!!」
おぉ、なんと素晴らしい土下座だろうか。一瞬で土下座するとは小町さん、ただ者ではないな………。
映姫「はぁ、初めて小町を見たときはもう少し真面目だと思っていたのですが………クビにしようかしら……。」
小町「そんなっ!待ってください四季様~!見捨てないで下さい~~~。」
映姫「う~ん、どうしようかしらね~?ちょうど新しい新人も来たしね~?」
小町「そんな~~………って新人ですか?この辛いと評判の地獄に?珍しいですね………。」
映姫「えぇ、外の世界から来た人間、鬼道尚樹。」
映姫の紹介を受け挨拶をする。
尚樹「こんにちは、小町さん。鬼道尚樹と言います。これからよろしくお願いします。」
小町「どうもどうも、小野塚小町です。ここの三途の川で死者を運ぶ仕事をしてます。…………ん?人間?死神じゃなくて?しかも生きてる?」
映姫「おそらく尚樹の能力でしょう、彼は人間ですよ。
ちゃんと生きてる。しかしどういうことですかね小町?
貴方がしっかりと働いていたなら生きてる人間が入ってくるはずないんですがねぇ~?」
小町「あは、あははは。な、ななな、何の事でしょう………。」
表情豊かな人だなぁ、コロコロ変わっていくから見ていて飽きない。
映姫が大きなため息をついた。
映姫「はぁ~、やっぱりクビにしようかしら……。」
小町「待ってください~!これからはちゃんと真面目に働きますから~!」
………何だか見てて可哀想になってきた。
映姫「………しっかり働くんですよ。小町、舟を出して下さい。」
小町の顔が一気に明るくなる。
小町「はいっ!!」
………舟に乗っている最中、小町から色々と聞かれた。
小町「にしても不思議だね~、普通、生きた人間は三途の川を渡ることはできないんですがねぇ?新人君、君どんな能力を持ってるの?」
うん?能力?
小町「アタイ達には程度の能力ってのがあって個人によって違った能力を持っているんだ。ちなみにアタイは《距離を操る程度の能力》だね。」
そんなものがあったのか………。
尚樹「そうですね、よく分からないですけど、三途の川の影響を受けてないので、おそらく《影響を受けない程度の能力》ですね。」
小町「はぁ~、なるほど。それなら納得するわー。」
そんなやり取りをしているうちに対岸に着いたようだ。
小町「じゃ四季様、お帰りになるときにまたお呼び下さい。」
映姫「えぇ、わかりました。……小町、今度サボってるのを見かけたら………わかってますね?」
小町「は、はは、ははははいっ!!」
おぉ怖い怖い、これが閻魔様のプレッシャーって奴か。
映姫「ん?尚樹、今失礼な事考えてませんでしたか?」
尚樹「滅相もないです………。」
おまけにカンも鋭いと来た。
…………三途の川から少し歩くと何やら縁日の祭り会場のような場所にでた。
尚樹「祭りかぁ~幻想郷でもこういった催しはあるんですね……。」
映姫は苦笑いしながらここの説明をしてくれた。
映姫「ここは中有の道と言いまして、地獄に行くのに通る道ですよ。」
尚樹「これから地獄に行くのにこんなお祭り騒ぎのなか通らないと行けないのか、というよりはこんな楽しそうなとこ通ったら地獄行きたくなくなるんじゃ?」
映姫「そうかも知れませんが、来ない場合は死神達が強制的に迎えに来ますから」
………なるほど、これから先は辛いから今のうちだけでも現実逃避させてやろうということか。上げて落とすとは、やはり地獄は恐ろしいな。
気付いたのだかこの縁日、働いているのが死者だ。
映姫いわく、この催しを開いたのも地獄の財政状況が余りよろしくないためらしい。そして、ここは地獄の卒業試験的なものであり、これを合格すれば晴れて地獄から卒業なのだが、売り上げをちょろまかする死者が多くいるらしい………。
………二人は生活用具を買い揃え、武器を調達すべく、香霖堂を訪れていた。
映姫「さて、ここで武器は手に入るでしょう。まぁ、私はここの店主が胡散臭くてあまり立ち寄った事がありませんが………。」
霖之助「おや?珍しい客だね。閻魔様がこのような場所に。」
映姫「御託はいいですから武器を売って下さい。」
………ぱっと見優男顔の普通の人だ。確かに胡散臭さ拭えないが………。
霖之助「ん?初めて見る顔だね?外の世界から来たのかな?」
尚樹「はい、鬼道尚樹と言います。」
霖之助「うん、僕は森近霖之助、この香霖堂の店主さ。え~と、武器が欲しいんだよね?じゃこっち来て。」
霖之助に案内され店内へと入っていく。
店内に入ると尚樹は目を見張った。そこには尚樹がよく知る外の世界の物で溢れ返っていた。
尚樹「これは………パソコン!?こっちはテレビ!?」
現代製品をこんなところで見れるとは………。
霖之助「ほぉ、尚樹君、君はこれらの使い方が分かるのかい?」
尚樹「まぁ、ただ電気を使わないと使えない物が多いですね。………これは使えそうだ。」
そう言って手に取ったのはソーラーパネル付きの小さな携帯ライト。
尚樹「これを太陽の光に当てると………ライトが光というものです。」
霖之助も映姫も興味津々と言ったように携帯ライトを見ている。
映姫「尚樹!?これはどうして光っているのですか!?」
尚樹「細かい仕組みは私も分かりませんが、太陽の光を電力にかえて光らせているんですよ。」
霖之助は嬉しそうに話しかけてきた。
霖之助「いやー、これは驚いた!尚樹君一つ取引をしないか?武器を探しているんだろう?なら好きな武器を持っていくといい。ただ、これからたまに店に来て道具の使い方を教えてくれ。その時にまた何かお礼をしよう。どうかね?」
教えるだけで何か手に入るならこんなにいい話はない。
尚樹「わかりました!自分に分かる範囲でならやりましょう。」
霖之助「交渉成立だね。じゃあ好きな武器を持っていくといいよ。」
武器を見てみると槍から剣、弓なんかもある。
しかし、ひときわ尚樹の目を引く武器があった。
黒い鞘に収まり、美しい湾曲を描いている一本の刀。
手に取ってみると、怖いほどしっくりくる。まるで今まで扱っていたようなぐらい……。
霖之助「あぁ、それか。つい昨日拾ってきた物なんだ。おそらく妖刀と言われる代物で抜けば刀に心を食われるかもよ。」
映姫「そんな代物まで扱っているんですかこの店は、普通すぐ処分すべきでしょうに。」
尚樹「まぁ《影響を受けない程度の能力》があるのでおそらく大丈夫だと思うので抜いてみます。」
映姫「あっ!尚樹!?」
鞘から刀を抜いた……………………
ここは………今朝夢に出てきた道場じゃないか!
辺りを見回せば、先ほどの少年を見つけた。その奥には少年の師範らしき人物の姿があった。
師範「お前はまだまだ未熟者だ。しかし、わしはお前がこれを扱えると判断した。この刀をお前に授けよう。」
少年「………はい、ありがたく頂戴いたします。」
師範「わしら、鬼道流剣術は妖刀の力を制御して刀を振るう。その為には肉体的特に精神的に強くならねばならぬ。守るべきものを守る為に強くなれ………尚樹。」
尚樹「はい、師範………。」
…………そういう事か。これは俺の記憶の一部だった訳か。
そうだ、思い出した。
これは今は亡き師範から受け継いだ刀………
妖刀 鬼道丸…………
コメントや感想、アドバイスを頂けると嬉しいです(^^)
次回は戦闘シーンを入れてみたいと思っています。
良かったら次回も見て行って下さい(^^)