東方閻鬼録   作:狛犬太郎

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 こんにちは!狛犬太郎です!

 今回は、旧都の方々との出会いについて書いてみました。

 一つの新聞が尚樹に不幸を呼ぶ!?

 見ていって頂けると嬉しいです(^^)


異変と修行
旧都の住人


 尚樹は技の感覚を取り戻すべく朝早く起き、素振りをしていた。

 

 強くならなければ………。

 

 尚樹は昨日の夜に出くわした夜叉と言う男の言った事が気になって仕方がなかった。

 

 『俺の部下がお前を殺したはず………』

 

 と夜叉丸は言っていた。

 

 ということは敵は組織的に動いていると判断してよいだろう。

 

 そして問題は……俺を殺せるほど力のある敵がいること、その夜叉丸自身がそいつよりも強いということだ。

 

 これが本当だとすると敵は俺をまた俺を殺しに来るはずだ………。

 

 そして問題を他に出さない為に俺がここから去るという事も考えたが辞めた。

 

 敵は既に映姫と俺が関係している事に気がついている。

 

 この状況で俺がここから出て行けば危険なのは映姫だ。

 

 それだけは絶対に避けたい。

 

 俺を助けてくれた人達の為にも、もっと強くならなければ………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 素振りを終え、風呂で汗を流し、洗面所から出ると映姫に会った。

 

 尚樹「あ、おはようございます映姫様。」

 

 映姫「えぇ、おはようございます………。」

 

 ……映姫の足取りはまだ少しふらついている。

 

 どうやら二日酔いらしい。

 

 尚樹「……大丈夫ですか、映姫様?」

 

 映姫「……大丈夫ですよ……こんな時の為にもリポビ○ンDがありますから。」

 

 尚樹「リポビ○ンD!?」

 

 ……知らなかった。まさかこんな所にもリポビ○ンDが進出しているなんて……。

 

 尚樹「朝食は俺が作りますから、映姫様は出来るまでゆっくりしていて下さいね。」

 

 映姫「ありがとうございます………。」

 

 そして映姫はふらふらした足取りで自室へと向かって行った。

 

 さて、今日から気合入れてかないとな……。

 

 そうだ、なんと言っても今日から初出勤。

 

 尚樹は「よしっ!」と言うと朝食の準備にとりかかつった。

 

 

 

 ………朝食も出来上がる頃に映姫も自室から出て来た。

 

 今度は足取りもしっかりしている。

 

 映姫「いや~、やっぱ二日酔いにはリポビ○ンDが一番ですね!」

 

 尚樹「映姫様、治ったのなら朝食食べちゃって下さい。」

 

 映姫「は~い、おぉ!これ全部尚樹が作ったのですか?」

 

 尚樹「簡単な物ですが、外の世界では自分達で食事を作らないといけない事が多かったですから。」

 

 そう、道場にいた頃は食事も修行と言うことで自炊していた。

 

 まぁ、今回作ったのも、白米、豆腐とワカメの味噌汁、アジの焼き魚、サラダ……といったものだ。

 

 正直、作ったと言うよりあった物を出したに近いのだが、映姫は喜んでくれているようだ。

 

 映姫「これからは尚樹にご飯頼みましょうかしら?」

 

 尚樹は苦笑いした。

 

 尚樹「出来れば交代でお願いします………。」

 

 俺だって、たまには映姫の作ったご飯が食べたいからな……。

 

 

 

 

 

 楽しい食事も終わり、いよいよ出勤。

 

 映姫「そんなに緊張しなくていいですからね。もう是非曲直庁の方々には言ってありますから。」

 

 うーん、そうはいってもだ……。

 

 尚樹「いやー、俺実は働くの初めてで……。」

 

 尚樹は外の世界でもバイト経験がない。

 

 映姫「大丈夫ですよ。とりあえず新人はがむしゃらに頑張れば周りは認めてくれます。分からなければ私が教えますから。」

 

 尚樹「分かりました!とりあえず頑張ってみます!」

 

 映姫「あなたは私の補佐官という役職に着くことになりますから。」

 

 補佐官か、まぁ映姫様の近くならそれでいい。

 

 映姫「一応私も教えますけど本職の方がサポートに付きますので分からなければその人に聞いた方が確実ですね。」

 

 尚樹「分かりました。」

 

 映姫「……ただちょっと……」

 

 尚樹「どうしました?」

 

 映姫「尚樹のサポートに付く補佐官の人ちょっと怖い方ですからね。頑張って下さい。」

 

 ………やっぱり不安だ。

 

 

 

 

 

 鬼灯「……私が今回あなたのサポートに付きます鬼灯ですよろしくお願いします。」

 

 尚樹「よっ、よろしくお願いします!!」

 

 鬼灯「まぁあまり緊張せず……と言いたい所ですが最初は難しいでしょう。ですが私もあまり時間がないので極力言った事は覚えて下さい。」

 

 

 尚樹は鬼灯の言われる通り何とか仕事をこなしていった……。

 

 映姫「………………よってあなたは地獄行きです!!」

 

 亡者「そんなぁ~~!!慈悲を~!!」

 

 尚樹「その者を連れてけ!!」

 

 獄卒の鬼達が亡者を連れて行く。

 

 鬼灯「………これが最後のようですね。」

 

 尚樹「はい、今日はありがとうごさいました!」

 

 鬼灯「ふむ、鬼道さんも、初めてなのによく頑張りましたね。」

 

 映姫「鬼灯さん、今日は色々ご迷惑かけましたね。」

 

 鬼灯「あぁ、映姫様。今日もお疲れ様です。」

 

 映姫「鬼灯さんも大変ですね、今日はお休みのはずだったとか………。」

 

 鬼灯「いえ、いいんですよ。どうせ金魚

の世話位しかすることはなかったですから。」

 

 映姫「大王様はお元気ですか?」

 

 鬼灯「元気で逆に困りますね……。元気ならもっとしっかり働いてもらいたいものです……。」

 

 あぁ、ちなみに説明しておくとこの閻魔様は二交代制で映姫ともう一人鬼灯様が補佐官をしている閻魔大王様がいるのだとか………。

 

 

 鬼灯「まぁ鬼道さん、これだけ出来ていればここでもやっていけるでしょう。ですが………」

 

 鬼灯様の目が鋭くなる。

 

 鬼灯「もっと細かい所までしっかりとできるようになってください………。」

 

 おぉ、怖ぇぇ!!

 

 尚樹「は、はい!分かりました!」

 

 では、と鬼灯様は去っていった。

 

 映姫「まぁ今日はこれで終わりです。帰りましょうか尚樹。」

 

 今日は鬼灯様もいたことで昼には仕事が終わった。

 

 尚樹「はい、映姫様」

 

 小町「四季様~!!これはどういう事ですか~!?」

 

 帰ろうとした矢先、小町が部屋に駆け込んで来た。

 

  映姫「どうしたんですか小町?そんなに慌てて?」

 

 あ、なんか嫌な予感…………。

 

 小町「どうしたもこうしたもないですよ!今日河原新で聞を拾いまして、そしたら………」

 

 まずいっ!!

 

 尚樹は小町から新聞をひったくった。

 

 小町「あ!新人君何するんですか!?返してください!!」

 

 尚樹「すいません小町さん、これだけはだめです!」

 

 映姫「尚樹、何してるんですか?小町は私にそれを届けに来たんじゃないですか。早く渡して下さい。」

 

 尚樹「映姫様、世の中知らない方がいいこともありますよ。」

 

 映姫「何言ってるんですか貴方は?……まさか、何かやましいことでもあるんですか!?」

 

 ヤバい、完全に閻魔様モードだっ!!

 

 裁く気満々じゃねーか!!

 

 映姫「さぁ、渡して下さい。」

 

 オーラが半端ではない、しかしこれを渡してしまったら……

 

 尚樹「映姫様の頼みでもこれだけは出来ませんっ!」

 

 映姫「……仕方ありません、あまり手荒な事はしたくないのですが……。力尽くで奪うしかありませんね。」

 

 小町「私も手伝いますよ!四季様!」

 

 ここは逃げるっ!!

 

 尚樹はその場から駆け出した。

 

 直後、尚樹のいた場所から爆発が起きた。

 

 映姫「尚樹!待ちなさい!」

 

 小町「新人君~!待て~!!」

 

 

 

 

 ………尚樹はひたすら走った。

 

 しかし………。

 

 尚樹「………どこだここ?」

 

 二人を振り切る事は出来たが道に迷った。

 

 とりあえず戻っても二人に出くわす可能性があるから先に進むしかないな………。

 

 

 

 

 少し歩くと大きな橋が見えてきた。

 

 尚樹「さすがに疲れたな……。どこか休めるところがないかな。」

 

 すると橋の真ん中あたりで人がいた。

 

 尚樹「すいませーん!」

 

 パルスィ「あら?珍しい、観光客?」

 

 尚樹「いえ、道に迷っちゃって。」

 

パルスィ「そう、まぁいいわ。とりあえず案内してあげるからついてらっしゃい。」

 

 よかった、優しい人のようだ。

 

 

 パルスィ「私は水橋パルスィ、でも何でこんなとこまで?」

 

 尚樹「いや~、ちょっと追われてて………そもそもここってどこですか?」

 

 パルスィ「追われてって………貴方何したのよ?ここは旧都よ。」

 

 旧都!?そんなとこまで来てたのか………。

 

 パルスィ「まぁそういことならここの旧地獄街を真っ直ぐ行けば来た道に戻れるわよ。」

 

 尚樹「ありがとうごさいました。パルスィさん」

 

 パルスィ「えぇ、じゃあ気を付けてね。」

 

 そうしてパルスィと別れた尚樹は旧地獄街道を歩いていたのだが……

 

 尚樹「迷った。」

 

 旧都ってもっと寂れた感じなのかと思っていたが旧都はずいぶん賑わっている。

 

 尚樹「ってあれ?ここ最初の橋じゃねーか。」

 

 どうやら戻ってきてしまったらしい。

 

 しょうがない、申し訳ないがもう一回パルシィさんに道を聞こう。

 

 橋の方に近づくと人だかりが出来ていた。

 

 尚樹「あれは、パルスィさん!?」

 

 沢山の鬼にパルスィが囲まれている。

 

 鬼①「この化け物が!そんな目の色してる奴がいるからここの所訳の分からねぇ奴らに襲われるんだ!」

 

 鬼②「そうだ!お前も奴らの仲間だな!?」

 

 パルスィ「違う!何で私がそんなことしなければならないのよ!」

 

 危ないっ!!

 

 鬼①「うるせぇこの化け物がっ!!」

 

 鬼がパルスィに殴りかかる。

 

 ガキッ!

 

 尚樹「俺からしたら、あんたらの方がよっぽど化け物に見えるぜ!」

 

 ふー、間一髪。

 

 パルスィ「あなた!さっきの!?」

 

 鬼③「なんだ?この小僧は?殺されてぇのかよ!?」

 

 尚樹「うるせぇ!さっきから聞いていれば、訳の分からねえ理由で女の子によってたかってなにしてんだ!」

 

 鬼④「どうやら死にたいようだな!ならお望み通り殺してやるよ!」

 

 パルスィ「あなた何してるの!?早く逃げなさい!!」

 

 尚樹「大丈夫ですよ、パルスィさん。下がってて。」

 

 鬼①「余所見とはいい度胸だな!死ね小僧!!」

 

 ……鬼道流ニノ型、鬼斬波!!

 

 尚樹は鬼道丸を一閃する。

 

 鬼①「ぐおおおぉぉっ!!」

 

 鬼②「こいつ!殺してやる!」

 

 鬼③「全員でなぶり殺しにしてやるふぼっ!!」

 

 ……鬼が吹っ飛んだ。

 

 勇儀「おぅ、喧嘩か?なら私も混ぜてくれよ。一人対大勢じゃ不公平だろ?」

 

 鬼②「クソッ!おい!引き上げるぞ!」

 

 そう言うと鬼達は逃げていった。

 

 この人は一体…………?

 

 

 

 

 

 

 

 




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