食戟のソーマ(アニメ放送中) 夜神月っぽいモブ(アニメ2話)の下剋上   作:夏ノ雪

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2品目 初めての食戟

「はふ~~~~」

 

俺の前でやす爺が昇天している。

頬を赤くし、股間をムズムズさせている。

普段は完璧な執事のやす爺が、ただのすけべ爺になっている、

やす爺が床にへたり込む。

 

ここは俺とやす爺が住んでいる家の厨房。

 

「ぼっちゃま、ぼっちゃま、私感激しました」

 

やす爺は両目から涙を流す。

 

「ついに、ついに、ぼっちゃまの才能が開花されました。その瞬間に立ち会えたこと、まことに嬉しく思います」

 

溢れだす涙が、やす爺のタキシードを濡らす。

 

「くるしゅうない。これまで世話をかけた。我が覇道、これより始まる」

 

やす爺は、俺の前でひれ伏す。

 

「はは~。私、誠心誠意、ぼっちゃまに付き従う一存です」

「頭をあげい。やす爺。今までどおりでいい。やす爺が俺の才能をこれまで信じてきたから開花したのだ」

「なんともったいなきお言葉」

「これからも頼む」

「はは~」

 

俺はやす爺の肩を摩る。

 

「それと、トイレにいっていいぞ。何やら匂う」

「すみません」

 

イカ臭い匂いのやす爺はサッとした身のこなしで立ち去る。

その姿を見送る。

 

俺がやす爺に出した料理。

普通のチャーハンに俺のザーメンをトッピングしたもの。

それであの反応。

やはりこの能力、本物だ。

俺の勘違い、俺にしか効かないかといささか懸念していたが、いらぬ心配であった。

ははは。

面白い。

 

トイレから戻ってくるやす爺。

 

「ぼっちゃま。それで学園の件ですが、言われた通りリストを作成しました。これをどうそ」

 

やす爺は俺にタブレット端末を渡す。

そこには学園の勢力図が書かれていた。

 

「一年生だけか・・・」

「はい、学園ですが、セキュリティが思ったよりきつく、情報収集に手間取っております。本家の助力を頂ければ違うのですが」

「それはいい。今はまだ本家には何も知られたくない。ただの無能な長男だ」

 

俺は画面をスクロールする。

一年生は数が多いので、これだけでもかなりの情報量だ。

 

スクスク(←スクロールの音)

 

「やはり、最大派閥は薙切えりなのグループか」

「左様にございます。秘書の新戸緋沙子、ミートマスターの異名を持つ水戸郁魅含め、実力者を要しているようです」

 

あの肉会社のアメリカン巨乳も薙切の派閥か。

そして何故か美女が多い。

まぁ、いい。

こいつらは後回しだ。

後でたっぷり楽しんでやる。

 

俺はその他の派閥を見る。

 

スクスク

 

中華、洋食、和食、弁当など、サークルを中心にグループを作っている者が多いな。

後は、住んでいる寮や母体企業か・・・

 

ん?

 

とある名前が目につく。

「幸平 創真」、極星寮所属。

どや顔の写真がいらつく。

一体どうやってこいつは編入試験に受かったんだ。

 

「幸平ですが、彼は学園でも高評価を得ているようです。評価が厳しいという講師の試験でもトップ通過を果たしたとか・・・それと、彼の編入試験の合格に関してですが、どうやら学園上層部が絡んでいるようです」

 

そうか・・・

あの田舎者は実力者か。

それにお偉いさんのお気に入り。

まぁ、編入試験で話したよしみだ、いずれ俺の覇道を阻むのなら潰そう。

それまでは無視だ。

 

徐に、極星寮をタップする。

寮のメンバー情報が出てくる。

ここも中々美女が多い。

できることなら俺も住みたいぐらいだ。

能力には上と下が激しいようだ。

遠月十傑の一色という男子生徒もいれば、退学間違いなしの田所という女子生徒もいる。

他の生徒のレベルもそこそこ高い。

ここは様子見だな。

下手に遠月十傑に勝負を仕掛けられるのは避けたい。

注意事項に露出狂、男色化の疑い有とあるのも気がかりだ。

眠りながら尻穴の心配をしたくはない。

 

スクスク

 

概ね情報を見終えた。

 

「やす爺。ターゲットが決まった」

「さようですか、ぼっちゃま。初陣はどなたでしょう」

「なに、ただのモブだ。名前を出すまでもない」

「はは」

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

学園某所。

 

「私たちに勝負をしたいって?」

「あぁ、お願いだ。学園にどうしても入りたいんだ」

 

俺は少女4人組に土下座する。

ズリズリと頭を地面にこすりつける。

彼女たちはおそろいのバンダナを頭に巻いている。

チャーハン研究部だ。

 

「頼む、勝ったら俺の店をやる。知ってるだろ洋食店「ガンバーダ」だ」

 

俺は頭を地面にさらにすりつける。

 

ズリズリ

 

「え?あの店」

「超有名店じゃない」

「やろうよ」

「そうよ」

「でも、負けたら私たち退学でしょ・・・」

「大丈夫よ、だってこいつ、編入試験に落ちた雑魚よ」

「そうよそうよ」

 

相談中の彼女たち。

だが、方向性は決まったようだ。

 

「頼む」

 

俺は再度お願いする。

 

「分かったわ。勝負しましょ。でもルールはこちらで決めるわよ。勝負はチャーハン。そして1対4の勝負。私たちの内、誰か一人にでもあなたが負けたらあなたの負け。私たちが勝ったら洋食店「ガンバーダ」を貰う。あなたが勝ったら、私たちが退学してその枠にあなたが入学」

 

くくくっ。

笑いが止まらない。

この馬鹿娘。

わざわざ4人まとめてきやがった。

これはいい。

地面に顔をこすりつけ、表情がばれないようにする。

 

「分かった。ありがとう」

「勝負は明日、場所はチャーハン研究部の部室よ。ちゃんと権利書用意しておいてよ」

「あぁ」

 

そうしてさっていく少女たち。

彼女たちの姿が消える。

 

「はははは」

 

俺は笑い声をあげる。

あのバカ。

可笑しくてたまらない。

俺に勝てると思ってるようだ。

料理の覇道を歩み始めた俺に勝てると。

 

「ぼっちゃま、よだれが口から出ております」

「お、こりゃしっけい」

 

俺はやす爺が出してくれたハンカチで拭く。

明日が楽しみだ。

 

「やす爺。権利書は手に入るか」

「本物となりますと、本家に確認が・・・」

「偽造で構わん。どうせ負けんからな」

「左様でございますか。でしたらすぐに用意いたします」

 

これではれて俺も明日から学園生だな。

くくく。

おっと大事なことを忘れていた。

 

「やす爺。この作家の同人誌を今夜までにそろえてくれ」

「はは」

 

事前準備で高めなければならない。

鮮度が落ちるとザーメンの効果が落ちることは実証済みだ。

なるべく直前で出す。

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

学園内。

チャーハン研究部。

 

「あん・・・あん・・・いくううううううううううううううう」

 

目の前で股間からダラダラと液体を流しながら倒れこむ少女。

はーはーと荒い息をしながら、幸福感に満ちた表情。

 

「ごてんじょう!」

 

決めセリフをはく俺。

昨日寝ずに考えたセリフ。

 

俺は彼女のポケットから、学園証をぬき取る。

手元には既に3枚の学園証。

目の前で゙ヒクヒクと倒れている少女3人。

 

「さすがぼっちゃま」

「せんなきこと」

 

俺は頭を下げるやす爺に学園証を渡す。

 

「え?ちょっと、あの尚美まで・・・」

 

ただ一人立っている幼い少女が、膝をガクガクと震わせながらこちらを見ている。

 

「では、次の食戟を始めようか?」

「え、でも、私・・・」

 

黒服の審査員。

学園から派遣されてきた者たち。

 

「黒服、始めてくれ」

 

黒服がベルを鳴らす。

 

チーン

 

「開始」

 

俺は料理に取り掛かる。

「あわわ~」と言いつつ、ガクブル少女も慌てて取り掛かる。

 

 

-------料理中------

 

 

--------完成--------

 

 

勝敗は決していた、黒服たちが昇天し、満場一致で俺の勝ち。

絶望の表情を浮かべる少女。

 

「ほら、食べてみな」

 

俺はチャーハンを彼女に渡す。

気力のない少女。

俺は無理やり、スプーンを彼女の口の中にいれる。

 

「・・・やん、あ・・・・・あん・・・・・いくうううう」

 

彼女はそして倒れた。

股間からダラダラと液体を流しながら。

 

「ごてんじょう!」

 

俺は決めセリフを呟く。

 

「さすがぼっちゃま」

 

俺は彼女からも学園証を抜き取る。

これで食戟終了。

 

俺もはれてこの学園の生徒だ。

なんと容易い。

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

学園内。

チャーハン研究部。

 

「しばらくはここが拠点か」

「はい、今改修工事の手配をしています。いささか設備が貧相ですので、改築致します」

「うむ。頼む」

 

俺はソファーに座りながらクッキーを食べる。

 

「あの~ぼっちゃま様にゃ」

 

目の前ので猫耳をつけている少女。

あの後、泣いて謝ってきたので学園証を返した。

俺とやす爺、2枚の学園証があれば他はいらない。

予備に1枚として、もう一つは完全に余分だった。

それで、彼女だ。

学園内で使える駒として俺の配下に加えた。

 

「なんだ、猫」

「あの~私は何をすればいいんですかにゃ。この猫耳と猫言葉以外でにゃ」

 

俺は彼女をみる。

まるで小学生のような見た目の少女。

これで高校一年生だから驚く。

見た目がなんとなく子猫っぽいから猫耳と猫言葉必須としたが、それ以外は今の所用がない。

愛玩用の少女。

 

「特にない。俺が呼ぶまでは普段通りにしていろ」

「そうですかにゃ」

 

そうしてヒョコヒョコと去っていく少女。

 

「ちょっと待て」

 

ピクッと震える少女。

 

何か足りない。

俺は少女の後姿を見る。

そうだ。

あれだ!

 

「次からは尻尾をつけてこい。どっちの穴にいれるかはお前の判断に任せる」

「にゃ!」

 

顔を赤くする少女。

 

「それはないにゃ!」

 

腕を全力で伸ばし、飛びかかる前の猫のような姿の彼女。

いつのまにか動きも猫っぽくなっている。

姿が人を作るのか。

 

「そうしたら飯を食わせてやる。お前が食戟で食ったあれをな」

 

彼女は顔を赤くして股を閉じてモジモジする。

あの快感を思い出したのか。

 

「・・・分かったにゃ」

 

そうしてさっていく少女。

やはりあの女、あの快楽が忘れられないのだろうな。

人は快楽に弱い。

やす爺のような鋼の精神力があれば別だが。

 

「ぼっちゃま、お耳にいれておきたい情報が」

「何だ」

「退学になったも娘3人ですが、薄いながらも薙切派閥の関係者と繋がりがあったようです。3人の少女が泣きついて、退学の取り消しを懇願しているとのことです」

 

薙切派閥か。

まだ今は事を構えたくない。

だが、必要以上に怯えることもない。

それに退学になったのは無能の3人だ。

あちらも大きく動くことはないだろう。

 

「放っておけ」

「はは」

 

俺はチェス盤を見つめる。

駒を動かす。

次はどうするか?

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

薙切えりなの部屋。

 

「えりな様。今朝3人の少女が懇願にきました。なんでも食戟で負けて退学になったのを取り消してほしいと」

「放っておきなさい。敗者はさるのみ、それがこの学園よ」

「承知しました」

 

ふと気になる点が心に浮かぶ。

3人?

 

「3人といったけど、偶然食戟が3戦も連続で起こったの?」

 

秘書の緋沙子がタブレットを確認する。

 

「いいえ、そうではないようです。記録によると、チャーハン研究部として部外者と1対4の変則マッチを行って負けたようです。本来ならもう一人の少女も退学のはずなのですが、対戦相手と取引をしてそれを免れたようです」

「そう・・・・」

 

イスから立ち上がり、窓の外を見る。

なぜか気になる。

チャーハン研究部は弱小サークル。

結果にはそれ程驚かない。

でも何か。

あのにっくき幸平と似たような何か感じる。

 

「その者、一応マークしといて」

「はい、分かりました」

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

学園内。

ホール会場。

 

客席は超満員。

俺もその中にいる。

会場の中心では、あの田舎定食屋の幸平創真と、ミートマスターこそ水戸郁魅が食戟を行っている。

 

「あの二人、一年生にしてはすごうございますね。ぼっちゃま」

「一年生にしてはな・・・」

 

となりのやす爺は制服姿だ。

70を超える爺さんの制服姿はちょっと恐怖を感じさせるものがある。

そのためか、超満員のはずの会場で、俺たちの周りの席は空いている。

 

「やす爺、帰るぞ」

「いいのですか、まだ決着はついていませんが」

 

中央では、二人とも料理中だ。

 

「幸平の勝ちだ。見れば分かる」

「水戸様の方が優勢に見えますが」

「見た目はな。だがよく見れば分かる」

「さすがぼっちゃま」

「それに、あまり目立ちたくない」

 

俺はやす爺と会場を出る。

出口を通るときに、供えつきのモニターから声が聞こえてくる。

 

「勝者、幸平創真」

 

そうして会場を後にする。

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

チャーハン研究部。

 

「ターゲットを決めた」

「ぼっちゃま、誰でしょうか?」

「こいつだ」

 

俺はタブレットにとある少女の姿を映す。

 

「この娘は・・・」

「田所ちゃんにゃ」

 

猫がやす爺よりさきに名前を言う。

キッと猫をにらむやす爺。

 

「怖いにゃ~」

 

俺にすり寄る猫。

 

「猫、やす爺の出番をとるんじゃない」

「悪かったにゃ」

 

俺は猫の頭をサスサスする。

中々よい髪質をしている。

 

やす爺が表情を戻し、

 

「それでぼっちゃま、田所様が次の食戟の相手ですか・・・それでしたら、わざわざぼっちゃまでなくてとも、私か猫でも宜しいのでは?」

「そうにゃ、楽勝だにゃ」

「いや、そうでもない。田所はああ見えて能力が高い。1年でも上位に入るだろう。猫、お前より上だ」

 

ガーンという顔で青ざめる猫。

 

「そ、そんなわけないにゃ」

「不快ながら私も、田所様が強いとは思えませんが・・・」

「まぁ、そうだろうな」

 

俺は顎に手を当てる。

 

「よし、猫、お前田所と料理勝負してこい。食戟じゃないくていい、ただの遊びとして」

「分かったにゃ。倒して来るにゃ」

 

そうして意気揚々と出ていく猫。

 

「よろしいのですか?」

「あぁ、あいつは良い餌になるだろうよ」

 

ニヤニヤが収まらない。

 

 

 




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