現代の戦女神   作:A:suna

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はやくもキャラ崩壊気味。

最近は同じ病室のおっちゃんと仲良くなりました。
なんでも消防士だそうです。
かっこいい。

そういえば消防士の正式な職名って消防吏員なんですね。
知らなかった。


対面

「ねえ、さっきの子見た?」

 

「見た見た!すごい美人だったよね!」

 

新入生の登校時間にはまだ早い時間、司馬達也は通りすがりの上級生であろう女の人達が話しているのを耳にした。

妹の深雪のことだろうと思いすぐに意識をそらしたとき、ふと頭上から声がした。

 

---ねえ、隣いい?

 

 

♢ ♢ ♢

 

 

葵は生徒会室で寛いでいた。

昨夜、摩利に会ったが何も説明をしていない。

そのため早めに学校に登校し摩利を探していると生徒会室にそれらしい気配を感じたからだ。

一時的に、とはいえ師弟関係で何日も稽古をつけていると意外とわかるみたいだ。

無論それが常人に通じるかどうかは別として、だが。

 

「いやー、まさか摩利が風紀委員長だったとは」

 

「二年前葵さんが突然姿を消したとき、そのなんていうか…失礼ですが怒りを感じてがむしゃらにやって来たら今のような形に」

 

「そうかそうか!私も突然用事ができてな、あの時はすまなかった。でも今は摩利が先輩だ。どんどん怒ってくれていいぞ!」

 

用事、と言うか連れ去られただけなんですけどね。

摩利からすればプライベートでも仲良くしてもらっていたため悲しみの方が大きかったのかもしれない。

が、その話はまた別に。

 

「それは流石に私の気が引けます」

 

「あ、その敬語も禁止。上下関係ははっきりさせなきゃね。私もこれから敬語使いますから」

 

それはもっと無理です!と言おうとすると葵から底知れない威圧感のようなものを感じたため多少無理、と言うかめちゃくちゃ無理をしてでもタメ口にせねばと摩利は心の中で誓った。

こんなことをされている時点で上下関係ははっきりしている。

言わずも知れず、葵が上だが。

 

「一ついいでしょうか?」

 

そんなこんなで摩利と話をしていると別の人物から声を掛けられた。

今日は入学式がある。

その日の朝ともなれば生徒会役員が朝早くから生徒会室にいてもおかしくない。

むしろ葵がいる方がおかしい。

 

「あなたは新入生ですよね?なぜ生徒会室に?」

 

「あ、申し遅れました。新入生の柊葵と言います。二科生ですが以後お見知りおきを。先輩の質問についてですが、摩利先輩と話がしたくて来ました」

 

「え?なんで葵さんが二科生なんですか!」

 

葵の自分は二科生だという発言に摩利が反応した。

先程の誓を早くも破るとともに。

だがそれは葵の実力を知っているが故のことである。

剣はもちろんのことどの分野の模擬戦でも葵に勝てた試しはない。

明らかに葵は自分よりも実力がある。

一科生であり三巨頭などと呼ばれている自分よりも、だ。

なのにそんな人が二科生なのが不思議でたまらない。

 

「それは実力がなかったからではないですか?」

 

先程話しかけてきた人物が少し不機嫌そうに言った。

 

「そんなことはないぞ市原。葵さんで実力が無いなんて言われたら私は第一高校に入学すらできていない」

 

あの人は市原って言うのか、覚えておこう。

 

「ちょ、ちょっと摩利。それはどういうこと?」

 

市原先輩の隣にいた真由美は混乱気味に聞いていた。

 

「そのままの意味だ真由美。剣はさっきも言ったとおり私の師匠だ。それ以外でも模擬戦で葵さんに勝ったことは一度もない」

 

風紀委員とは学校の風紀を護るものであり時には実力行使を要する場合もある、となれば自然にそれなりの実力も求められるだろう。

そんな風紀委員をまとめている摩利が勝てないとなると、それは相当の実力の持ち主となる。

その風紀委員長である摩利が言い放った言葉に市原と真由美が驚いている中、葵は端の方にいた小さい女の子と目が合い挨拶がわりに微笑むと俯いてしまった。

何か悪いことでもしたのだろうか。

 

横目で時間を確認するとそろそろ良い時間だ。

 

「それでは先輩方も準備があるでしょうし、私はこれで失礼しますね」

 

そう言って部屋を出ようとすると真由美に呼び止められた。

 

「柊さん!」

 

「…はい?なんですか?」

 

「…入学式が終わってからまたここに来てくれる?」

 

葵は返事をするかわりに一礼して生徒会室をあとにした。

 

 

 

「…摩利、さっきのは本当なの?」

 

「ああ。それだけではなく知識も私よりは間違いなくある。それよりも葵さんの言ったとおり時間だ。準備に取り掛かろう」

 

****

 

生徒会室を出た後、葵は適当に校内を歩いていた。

良い時間と言っても入学式の準備がある彼女達とは違って入学生は基本的にやることがない。

そのためまだ時間が余っているのだ。

 

(お?)

 

そこで葵は懐かしい気を感じた。

思い当たる人物はいるがまさかこんなとこに来るわけが無いだろうと思いつつもその気の方向へ行くと、一人の男子生徒が端末に目を落としながらベンチに座っていた。

 

(…誰だあれ?)

 

あいつがこんなとこにいる訳ないと思いながらも心のどこかで期待していたが見事に裏切られた。

そういえば私と同じ年に入学する子どもがいるとか言っていた気がする。

 

(…ふむ)

 

気になる。

善は急げだ、葵は話しかけることにした。

 

 

「ねえ、隣いい?」

 

突然の呼びかけに達也は驚いた。

いつもは誰かが近寄ってくれば気がつく。

だが今は全く気がつかなかった。

まるで目の前に突然人が現れたかのように声がした。

見上げるとそこに居たのは自分と同じで新入生であろう女の子だった。

 

「ええ、どうぞ」

 

そう言い席を少し開けると彼女はそこに座った。

 

「朝、早いんだね。私は柊葵って言うの。葵って呼んでね。よろしく」

 

「それはお互い様だろう。司馬達也だ。達也でいい」

 

挨拶とともに差し出された彼女の手をこちらも挨拶とともに握った。

 

「新入生だよね?こんな時間に来て何してたの?」

 

「妹が新入生総代でその付き添いだ」

 

「妹?双子なの?」

 

「いや、よく間違わられるけど俺が四月生まれで妹が三月生まれなんだ」

 

年子…聞いていた話と合う。

ということはやっぱり…。

間違いなく関係者だとは思うがまだわからない。

そう簡単に年子が見つかるとも思えなかったがはっきりさせないと気が済まない。

 

「ほへー」

 

「そういう葵はどうしたんだ?」

 

「私?私は知り合いが居てね。ちょっと会いに行ってた」

 

「…そうか」

 

そこで会話は途切れ、暫く無言が続いていた。

その間、達也は端末に目を通していたが葵は何するでもなく空を見上げていた。

 

そろそろ時間か、と思い達也が立ち上がろうとすると葵が口を開いた。

 

 

 

「達也くんって四葉とどういう関係?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




主人公さんの口調が女の子っぽくなっているのは二年間の努力の結晶だと思ってください。

気が向けば追々書いていこうかと思ってます。
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