ハイスクールD×D――転生者は傍観を望んだ――   作:赤山大和

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小説を実際に書くと色々と描写が難しい。
書きながら上達することを期待しようと思う。
とりあえず、何話か挟んでから原作を開始します。


1話

「イッセーくん、三奈《みな》。それと誠二《せいじ》もまたね」

 

「おう、またな」

 

「うん。バイバイ、イリナ!」

 

「はい。また会いましょうイリナ。」

 

 

 

 ……俺の通う幼稚園の前で原作のヒロインの1人『紫藤イリナ』が主人公である『兵藤一誠』達と手を降って別れている。まぁ、この世界に転生し、この幼稚園に通ってからはよく見る光景だ。

 

 この世界の兵藤一誠には誠二という弟と三奈という妹がいる。

 わざわざ言うまでもないが彼らは転生者だ。この幼稚園でイッセーやイリナと会った時には驚いたが彼らを見た時には絶望的な思いがした。

 

 

 原作がしょっぱなから壊れとるやん‼

 

 

 うん。この世界に転生してから俺はチャクラや斬魄刀を用いた斬術の修行は欠かさなかったが彼らを見てからは修行の量を増やしたよ。だってそうしないと死ぬし。幸いにも訓練する相手もいる訳だし。

 

 

 正直、三奈の方はまだ良い。三奈は原作のイッセーのことを好きだったんだと思う。それは態度に出てるし、自分の能力の修行をしているのも見た。

 与えられた特典は多分『リボーン』。取り出した指輪に紫色や藍色の炎を灯していた。まだその炎を物に付与することは出来ないみたいだった。真面目に練習している姿は微笑ましいし好感が持てた。

 

 

 問題は弟の方だ。こっちはイッセーや三奈に敵意をみせていた。イリナにも強引に付きまとっている。あいつは、成り変わりを狙っていると思う。

 俺が主人公の筈だ。等と発言したり、陰でイッセーを貶める噂をしたりと見ていて呆れる。

 

 『散れ!千本桜』とか『螺旋丸』等と発言していたので特典と能力は把握は出来たので余り脅威には思ってはいない。

 

 同じ原作から特典を与えられたお蔭か彼のチャクラの量や霊力が俺よりも大分少なくことや、その言動から斬魄刀の始解や忍術の使用がまだ出来ないことも分かっている。

 修行もせずに上手く力を使えないことを憤っているのは見ていて滑稽だったが。

 

 『朽木白夜』の力を得て転生しても自分は『朽木白夜』ではない。そんな当たり前の事すら理解できていないみたいなんだよな。

 

 

 だけど、彼らがリアスの眷属の悪魔になった時のことを考えると頭が痛い。原作の開始は高校2年。誠二の奴が2年になる前に眷属になったり他の転生者が眷属になった場合にはどうなることか。

 

 

 まぁ、原作を知る転生者の中でアーシアの『僧侶』の駒を埋めようなんて奴は流石にいないと思うが『騎士』と『戦車』の駒を埋めようとする奴がいる可能性がある。それに誠二みたいに主人公に成り変わろうとする奴は『兵士』の駒を狙うかもしれない。

 

 

 考えると黒歌のことを手に入れようとする転生者とか他の原作キャラの家族として生まれてくる奴もいるよな。正直、前途多難だ。

 

 

 アーシア関係のイベント潰すために『ディオドラ・アスタロト』の暗殺とかしたらダメかな?

 今は無理でも原作の開始前に強くなってそれやれば………ダメだ、それやるとリアスが弱体化する。あのメンバーに回復役がいないのは致命的になるだろ。

 

 

 はぁ~、原作とアニメを知っているからディオドラは普通に殺害対象なんだよな~。他にも聖剣の実験を『バルパー・ガリレイ』を殺して止めたいとか朱乃さんの母親を助けたいとか原作を知っていると色々と殺りたくなるな~。

 

 

 まぁ、殺らないけどさ。俺は原作に関わらないようにするつもりだし。他の転生者に期待しよう。そもそも場所が分からないし。五歳の幼稚園が気にすることではない筈だ。うん。知っていて何もしないのは結構、辛いけど。

 

 

「何を考えているんだお前は?」

 

 

 後ろからかけられた声に振り向くと同じ年の頃の幼女が呆れた眼差しを向けていた。

 

 

「なんだ、陽菜《ひな》か。なんかようか?」

 

 『白石陽菜』。俺と同じ転生者であり、この世界での幼なじみに当たる幼女だ。髪を長く伸ばし腕を組むその威風堂々とした姿が某武神を思い浮かべさせる。 …………同じ年のはずなんだけど。何でこんなに迫力があるの?まだ幼女だよ?

 

 

「なんだとはご挨拶だな。……なに、外見が幼児とはいえ中身が二十歳を越えた男が幼児に熱い視線を送っているのだ。通報は出来ないにしろ制裁はすべきかと思ってな。お前のことはお前の両親からも頼まれているし」

 

 あ、この子殺る気になってる。掌を死ぬ気の炎が包んでる。

 

 

「待ってくれ。せめて理由位は聞いてくれ」

 

 

 手を左右に降り、慌てて弁明する。この子は転生する前は武術を教える道場に通っていたらしく元々の戦闘力が高い。

 その上に特典のリボーンの死ぬ気の炎とナルトのチャクラによる身体能力の強化を現時点で使えている。少なくとも俺は勝てない。神器の力を使えば逃げる位はできるだろうけど。

 

 

「ふむ。言ってみろ」

 

 

「その、彼らを見てディオドラと誠二を抹殺することを考えていました。やましいことはありません」

 

 

「誠二を殺るのは別に構わないがディオドラとは誰だ?お前が前に言っていた原作のキャラか?」

 

 

「はい。そうです。ディオドラは原作で敵になる悪魔で今の内にとか考えてました」

 

 この子は原作の知識を持っていないんだよね。だから誠二や三奈のことも違和感が無かったらしい。まぁ、誠二のことは嫌っているけど。

 

「止めておけ。原作とやらが壊れるのだろ。そもそもそいつが何処に居るのか知っているのか?」

 

 

「わからないです。だから俺も考えただけで殺るきはないです」

 

 

「そうか。ならいい。それよりも行くぞ。修練は影分身にさせてはいたが私たちも行うべきだ」

 

 陽菜の掌から出た暗い炎が門を創る。某復讐者達しか使えない筈なんだけどね。その炎。この子は何処まで規格外なの?俺が影分身創れるのも結構凄い筈なのにあっさりその上にいるもんな。

 

「りょ~かい」

 

 踵を返して先に行く陽菜を追いかけて修行の為に作った空間へと足を踏み入れる。

 

 ふと、振り返ると幼稚園の前で騒いでいるイッセー達が目に映る。頑張れよイッセー。俺達が傍観できるかはお前さんにかかっているんだからな。

 

 仲良く騒ぐイッセーと三奈。それを離れて睨む誠二。少なくとも今は、原作の主人公と転生者達の姿が微笑ましく映った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




未だに主人公の名前が出ていない。
名前は考えてあるんですけどね。
次辺りには名前を名乗れるかと。
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