ハイスクールD×D――転生者は傍観を望んだ――   作:赤山大和

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原作1巻にいきます。
やっと主人公の名前がちゃんと出せた。


3話

私立駒王学園――。

 

この物語の舞台であり、俺や陽菜が通うこととなった高校だ。子供の頃は原作に巻き込まれないようにこの学園は忌避する予定だったんだけどね。

 

原作の主人公である兵藤一誠はもちろん、リアス・グレモリーとソーナ・シトリーとその眷族達も当然のようにこの学園に通っている。

 現状は一般人であるイッセーが高校に落ちることも期待したのだが普通に合格していた。松田と元浜も当然いるし、本当に原作どおりだ。

 

放課後の今も女子剣道部の部室を覗いたということで女性徒達に追い掛けられている。

 

 

「相変わらずだなぁ」

 

 

「そうだな。よく飽きないものだ」

 

 

「はぁ、イッセー兄さんはこれだから………小説とかで見るなら他人事で住むのですけどね……」

 

 

イッセーの妹である三奈がため息と共に疲れた顔で頭を抑える。

 

子供の頃は良かったのだが現在は、三奈も俺と同じ部活に入りイッセーからは距離を取るようになっている。

変態として有名な人間の妹と言う立場はそれなりに辛いらしい。

 

少し前の話だが、三奈は変態の妹ということでイジメに合っていた。同じようにイッセーの家族でもイッセーを嫌っていた誠二のほうはともかく、イッセーと仲良くしていた三奈にイッセーに対する嫌悪の矛先を向けられた。

 

その時に『力』を振るい問題を起こした三奈を陽菜が救い、俺がその手助けをすることになり、それからは俺達と共に行動するようになった。

 

 

「まぁ、そうだろうな。だけどイッセーの妹になるのは自分で選んだことだろ。それにイッセーは酷い兄という訳ではないんだろ?」

 

 

「それはそうなんですけどね。もう少し自重をしてもらいたいです」

 

 

「自重をする人間ならそれはイッセーではないだろう。あれは個性として受け入れるしかないと思うぞ。」

 

三奈の気持ちは理解できるが陽菜の言うことが正しいと思う。諦めは肝心だよ。のんびりと話ながら目的地である部室へとたどり着く。

 

『黒魔術研究会』

 

あのオカルト研究部のある旧校舎の一階の奥にそのプレートが付けられている。俺達3人の所属する部活であり俺達の『主』のいる場所。

 

「部長、遅くなりました」

 

引き戸を開けて中へと入る。綺麗に整えられた室内の奥ソファーには深紅の髪をした少女が座り、その後ろに3人のメイド服の少女が控える。

 

「多少遅れてはいるが謝るほどではない。こちらが雑事を頼んだのだ気にするな」

 

涼やかな声が響く。その美貌と威圧感すら感じる高貴な雰囲気。この学園において「三大お姉さま」と称されているお方だ。

 

その名前は『リリス・グレモリー』あのリアス・グレモリーの妹であり、俺達と同じ転生者。

 

そして、俺達3人の『王』だ。俺達は悪魔になっている。

 

『王』――リリス・グレモリー。

『女王』――白石陽菜。

『僧侶』――水無月茜。

『戦車』――葉月葵。

『騎士』――如月翡翠。

『兵士』――兵藤三奈。

そして俺、『兵士』――桜井千尋。

 

 

これが今の俺の仲間だ。

 

俺と陽菜は与えられた力からか、悪魔や堕天使から目を付けられることになった。悪魔や堕天使からの襲撃を受けたのだって1度や2度じゃない。

 

繰り返される襲撃から自分達だけではなく家族や友人達を巻き込み兼ねない状況にと陥った俺達。

それを救ったのが同じ転生者であるリリスだ。彼女はグレモリーの権力を使いそれとなく兵藤一誠や駒王学園の周囲を見張らせていたらしく俺達はその網にかかった。

 

そして、俺達は彼女の庇護かに入ることで平穏を取り戻した。転生としての特典と能力。或いはそれ以上の力となりうるグレモリー家の権力。その力と救われた恩から彼女の眷属になることにしたのだ。

 

正直、彼女の眷属に成らなかったらこの学園に入らなかったと思う。この学園に入るということは原作に関わるということにもなるし。それなりに今の学園生活は楽しめているから別にいいけどね。

まぁ、出来れば原作の争いからは離れていたいが『グレモリー』である以上は関わる必要が出る厄介ごとも多い。

 

 

「さて、まずは座ってくれ。茜、全員分のお茶を」

 

 

「はい。」

 

 

促されるままにソファーに座るとメイドの一人である茜が紅茶を淹れてくれた。

彼女達は今はメイド服を着ているがこの学園の生徒で普段はちゃんと学生服を着ている。メイド服なのは彼女達がグレモリー家にメイドとして仕えているからだ。

 

 なんでも原作でリアスが木場を眷属にした場面にリリスは居合わせたことで聖剣計画の行われた場所を知り、その犠牲者の遺体を手に入れたらしい。それが彼女達だ。

 

3人とも生前のことはほとんど覚えていない。少し記憶を弄ったという。更にリリスは彼女達を悪魔にする時に少し改造したらしく、外見が変わり木場にも彼女達がかっての仲間だとは気付かれていないようだ。

 

というよりは気付かれないようにしてあるんだろうけど。

 

「それでリリス先輩。一体何が合ったんですか?」

 

 

「学園内で茜達にメイド服を着せているということはグレモリー家としての仕事でも入りましたか?」

 

 

グレモリー家や自宅にいる時ならともかく学園内でメイド服を着せているのは珍しい。

 

 

「………この町の教会に堕天使達が集まっている。そして、数日中に『アーシア』が日本に入国する。」

 

 

『堕天使』、それに『アーシア』。それはつまり、

 

 

 

「もうすぐ、原作が始まる」

 

 

 

リリスの声が部室の中でいやに響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




話のストックが無くなった。
まぁ、思いつくままに書いていこうと思います。
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