不良八幡の学校生活   作:雨雪 東吾

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買い物 3

 やっとのことで無難なプレゼントを買い終えた俺たちは、雪ノ下が興味を示したゲーセンでぬいぐるみ(またパンさん)を取ったり、ホッケー対決をしたりしていた。ゲーム対決は勝ったり負けたりだったが、俺が勝てたのはやったことのあるものばかりで、初見では軒並み雪ノ下にやられていた。雪ノ下がこういうところに来るのはありえなさそうなので、恐らく向こうも初見だが、そこはさすがの雪ノ下といったところだ。

 

 何やかんやしていたら、気づけば十二時を過ぎていた。どおりでお腹がすくわけだ。ここからだと・・・やっぱサイゼ一択かな。まあ当然だな。安くてうまい。俺レベルのサイゼリヤンになると例え遠かろうとも行くまである。ただ人ごみが苦手な身としてはそこが少し難点だな。

 

「雪ノ下、俺は小町とサイゼリヤで飯食うが、お前はどうする? 一緒に食うか?」

 

 小町に絶対に誘えと強く念を押されたが、俺は嫌がる奴を無理やり連れて行く気はない。というか小町との食事を邪魔されたくない。強制じゃなければ雪ノ下は断るだろう。彼女も群れたりするのは嫌いなはずだ。俺だったらまず間違いなく断ってる。

 

「・・・そうね。小町さんにお礼も言いたいし、私も行こうかしら」

 

 あれれー? 来ると言うならまあいいけど、小町何にもしてなくね? というかその前にお礼言うべき人間が目の前にいますよ! 休日潰してまで付き合ってんのに、言われる言葉は暴言に罵倒に罵詈雑言の嵐。もう慣れましたがね。慣れたら次はいつ快感に変わるかだな。やべえ、それ相当危ない。気を付けねば。

 

 休日ということもあり、ららぽに人は超多い。これは知り合いに出会う確率が高まるな。残念ながら元々が低いどころかゼロだから意味ないけどな。ゼロに何かけようとも答えは・・・

 

「あれー? 雪乃ちゃんじゃん! それに・・・」

 

 隣を歩く雪ノ下の顔が強張る。俺の体も思わず挙動を止める。俺らは蛇ににらまれた蛙かよ。しかしその相手は蛇ではない。目の前に現るるは誰しもが見惚れる容姿を持ち、数多の人を率い、およそ並の人間が羨む全てを手中にしているかのような人間。

 

「もしかして・・・比企谷君?」

 

 半分は驚き、半分は心から楽しそうに笑うさまは見る人に幸福を、夢を見せる。しなやかな髪は乱れなく滑らかに動き、あまりの艶やかさに人目を奪う。大勢に囲まれ、その中でも一層輝く姿はまさに〝陽〟の名を持つに相応しい。俺と雪ノ下の前に現れたのは雪ノ下陽乃。雪ノ下の姉であり、俺にとっての・・・俺にとっての何だろうか?




あーうん。ノリノリで書いたよ? でも多いとは言ってn

いや~、中間テストだったりデレステだったりで忙しい()感じだったので、割と時間なかったでござる。次は、次こそたくさん書けたらいいなあ(願望)

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