今年もよろしくお願いします。
去年の大晦日中に投稿したかったのですが、意欲が湧かずに放置という……。
マイペースにやっていくつもりですが、自分の目標を達成出来ない駄作者ですが、生暖かい目で見てやって下さい。
誤字脱字、違和感など、何でもいいので感想や評価をお願いします。
テノトは単純馬鹿なので舞い上がります。
余談ですが、戦場の絆はよくやるので、見つけた際はこちらの感想を使っても構いませんので何か苦言を言って下さいませ。
この無印時期での介入は絶対に避けられないだろう。しかし、我はアリサを戦いへ駆り出す気は毛頭ない。
方針としてはアリサには魔力供給のみしてもらうつもりだが、きっとアリサは原作の流れを知ったら自分にも何か出来ないかと介入するだろう。
だが、四人の転生者の内何人かは必ず介入して来るだろう。
そうなると厄介だ。
神の言い分から、奴等は身勝手な行動を起こして世界のバランスを乱すだろう。
しかも何を考えて行動に移るか全く予想できん。碌な理由ではないだろうが。
まあ、あくまでもアリサの意見を可能な限り最優先するがな。
ちなみにアリサは我をエルルゥと同じように髪に飾りとして着用している。
王道チートばかり選ぶ輩は気づかずに自分が物語に介入した事によるifワールドだと判断するだろう。
今は教室にいる。今日は一番乗りらしく、まだ誰も来ていない。
<アリサ。魔法の話は親にはするべきだが、友にはするべきではない。悟られるなよ。わかっているな?>
<大丈夫よ。うまくやるわ>
「あ、アリサちゃんおはよう!今日は早いね」
「早起きは三文の得というしいいことだろ」
「ていうか、昨日一緒に登校する約束したろ?忘れんなよ」
「そうだよアリサちゃん。約束は守らなきゃ駄目なの!」
上から、月村すずか、転生者(仮1)、転生者(仮2)、高町なのはである。
「そうだったわね。悪かったわ」
「まぁいいさ!お、新しい髪飾りか。珍しい形をしてるな。けど似合ってて可愛いよ」
ニコッと笑ってアリサの頭を撫でる。アリサの顔が綻び赤みを増す。
これは……。
<アリサ、目を覚ませ>
アリサはハッとして手を振り払い、転生者(確定)を睨む。
「ハハッ!恥ずかしがんなよ」
「うるさい!」
<こいつは何だアリサ>
<鬼灯 神影
<それは魅了魔法の一種かもしれん。対象の異性を惚れさせるというものだ>
<そうかしら?でも、気を付けるわ>
仮に魅了の魔法を使っていたのなら、神が気持ち悪いといったのも分かる。
好きでもない人に意識させられるだなんて、この事実を知ったらこいつに拐かされた女子はなんて思うか。平然と精神の自由を犯し、人の心を束縛するという非道な代物だ。
しかしまあ、鬼灯の容姿は典型的な転生者だ。金髪碧眼で純日本人という事はまず無いだろう。神に容姿について要望でもしたのだろうか?
端っこで鬼灯を憤怒と嫌悪、否、嫉妬ともとれる眼差しで射殺すように睨む少年がいる。
だが、こんな眼差しの中に優しさを感じるのは何故だ?
そんな事はいい。気になるのは、この少年から戦人の気配がする事。
面白い。
出来るものならば、少年を手中に取り込んでしまおうか。
丁度少年からは魔力を感じる。
量こそ少ないものの、質は中々のものをだ。
<少年よ。汝、力を求むか>
<誰だ?これは念話か?>
<ほう、念話を知っているか。そうだな。我は願いを叶える者なり>
<ああ、俺は転生者らしくてな。その程度の知識は持っている>
転生者は気持ち悪いのが四人のはず。気持ち悪いのも含めて4人ということか?
<何故汝は転生した>
<俺は元少年兵でな、国の革命の為に自ら銃を取ったんだ。人の命を国の為といって何万と殺したら英雄扱いされてな。それに嫌気が出て酒に走ったら酔っているとこを後ろからバーンとね>
<自嘲気味に重い過去を語るものだ。それで、力を求むか?>
<ああ、力を求めるよ。魔法なんて言う代物があるこの世界に、力無くして生きていく術はないだろ?それに平和を求めたところで、俺には結局戦いに身を置く事しか出来ないんだと気付いたんだ>
<ほぉ、自分で戦に身を置く事しか出来ないと言い切るものか。間違いではないぞ。汝からは戦の薫りが薫って来る。ならば戦の為の力が必要だな>
確かに人の死を幼少から見てきた、ましてや己のその手に掛けてきた者に、平和な生を過ごすというのは難儀なものだろう。
ならばいっその事自ずから戦火へと飛び込んでしまった方が、随分と楽になれよう。
む、都合よくジュエルシードがこの町に落ちてきたようだ。少年の願いを叶えられるぞ。
<承知したぞ。今夜、海鳴臨海公園で会おうぞ。そこで汝に見合う力を授けよう>
<おうよ>
交渉は成立だな。
<ディー。あなた誰と念話してるのよ>
<強力な助っ人となり得る者だ>
<あなたの助っ人?>
<さあ?如何だろうな>
<勿体ぶらずに教えてなさいよっ!>
時間は経ち、夜8時を回った頃、少年の約束を守るために公園に来てみれば早速ジュエルシードを見つけた。それを体へと溶け込ませる。今は人間モードだ。
このジュエルシードがなければ願い事は叶える事が出来ない。ただし、願い事を叶えられるのは体内のジュエルシードの魔力の限りらしい。十分チートだな。
「あんただな。教室で俺に話しかけてきたのは」
あの少年がやってきた。
「そうだ。まだ名を聞いていなかったな。我はディーと言う。人ならざぬ物だ。汝が名は何と申す?」
「俺は蛇 晃毅
「確と覚えた。晃毅、汝は何故力を求む?」
「ここの世界の知識はある程度あの神から聞いたんだが、俺達転生者がいる時点で物語の流れは変わってしまうらしいな。だが、元から何も知らない俺には物語の流れなんて関係ない。ただ、物語に巻き込まれていくのが、あんたが俺の目の前に出てきた事でよく分かったんだ。そして何よりも、戦いに身を置く事しか出来ない俺には、やっぱり力は必要なんだ。だから俺に見合った力を求める!」
「そうか。代償は我への服従ぞ」
「構わない。あんたに付き従おうと誓う」
晃毅は己に偽りのない思いを力強く述べた。
「……汝が願い、叶えよう……」
契約は交わした。
代償は我への服従。
晃毅の足元が輝き、輝きは二つに分かれる。
一つは胸の中へ。
もう一つは帯状になり頭に巻かれる。
我が与えたのはMGSのスネーク技術と武器そしてリンカーコア。
「これが・・・俺の力か・・・」
<誰か!誰か助けて!>
「どうやら原作が始まったようだな」
「はぁ?原作が始まったって……?それよりも今の声は何だ?原作に関係するのか?」
「よし。バンダナは魔力を使うための端末、デバイスだ。名前は『ビッグボス』。使い方はそのビッグボスの中にある。はなっから戦闘になるだろうが、お前なら出来ると思っている」
「戦闘って、早速か?」
「そうだが、何か?」
「いや、ないぞ。寧ろ存分にやってやるさ」
やる気は十分なようだ。
原作が始まったからといってすぐに介入するのは軽率だ。
表側では晃毅に働いて貰い、我は裏でコソコソと集めるとしよう。
鬼灯といったか、奴が転生者ならば、恐らくすぐに介入するだろう。
出来ればまだ我は姿を晒したくは無い。
ただ、晃毅に最初のジュエルシードは高町に譲るようにさせよう。話の大筋を逸らしては不確定要素が生まれてしまうからな。
最終的に高町やテスタロッサが集めた物を横取りすればいいからな。
それにここで我が全てのジュエルシードを集めてしまうと、高町とテスタロッサの出会いそのものを無かったことにしてしまう。
俗っぽい考えだが、人との素敵な出会いを奪うのはどうかと思う。
とりあえず、地球とメインキャラクターの身の安全は確保しよう。
「よし、晃毅。明日ジュエルシードが暴走する筈だ。しかし、この事件はある少女によって解決されるだろう。今回お前はジュエルシードを取らなくていい。その少女に譲れ。その時「魔法とは危険だ」と忠告してお前の任務は完了でいい。ただ、邪魔が入るかもしれんから十分警戒してやれ」
「待て。少女とは誰だ?そして何故ジュエルシードを取らなくていいんだ?」
「まあ、此処は一つ我の手のひらで踊ってはくれないか?」
「……この力をくれたのもあんただしな。わかった。踊ろうじゃないか」
「話は終いだ。もう遅い時間だ。親が心配するだろう。呼び出しておいてなんだが、早く帰るといい」
「親はいないぞ。両親は旅行に行ったきり、5年は戻ってきてないんだ。音沙汰もなし。だから、四年前に警察へ行ってそこから孤児院に入ったんだ」
今世に産み落とされてからも重いものを背負って生きているのだな。
「ま、院長も心配するだろうし帰るけどよ、一ついいか?」
「ああ。何だ?」
「あんたはバニングスの何なんだ?」
「アリサは我の主だ。それ以外の何にでもない。我からもいいか?」
「何でも聴いてくれ」
「今日学校でアリサと鬼灯のやり取りを見ているお前の眼光が凄かったのだが、お前、アリサに惚れてるのか?」
「はぁっ!?」
おお。図星か?
「違う!惚れてるって言うか、良いやつだなと言うか、気になると言うか……。って、これについては何も言わん!」
顔を真っ赤にして声を荒げる。素直じゃ無いな、全く。
アリサも素直じゃ無いから、似た者同士なのだろうか。
とりあえずニヤニヤとしながら晃毅を見る。
「あ~!もういい!任務は了解した!じゃあな!」
「ふっ。また後にな」
晃毅は元少年兵と言っていたな。
遅れてきた青春を謳歌してると言えようか。
~side アリサ~
何か嫌な感じ、怒りを覚えた気がした。
原因はディー?
「ちっ」
「どうしたのアリサちゃん?急に舌打ちなんかして。怖いよ?」
「あ、あぁ、なんでもないわよ。シャー芯何回も折れてイライラしただけ」
「なら良いんだけど……」
今私はすずかと一緒に塾にいる。
なのはは今日塾に来る日じゃないから来てないけど、何か嫌な予感がするわ。なのは絡みで。
家に帰ったら、お父さんに相談を取り付けて貰おう。休みの日に合えないか。
魔法のことを、ディーのことを話そう。
~side out~
塾から帰ってきたアリサに思い切り殴り倒された。
我が何をしたというのだ?
その話は置いといて、ついに魔法のこと、我のこと、これから自分がしたいことを父に話すらしい。今、電話している。
父との話が付けばアリサは原作に介入するだろう。
これからの近い未来に起こることを話すのはあまり良くないだろうな。
未来が分かると言うことは、それなりのリスクを伴う。
未来に起こることに囚われてしまい、柔軟な判断が出来なくなってしまう。
我自身、それが怖くて原作を崩そうとしないのだろう。
我という存在がいる時点で、既に未来の変化は大きいと言うのに。情け無い話だ。
「ディー、次の休みの日にパパと会うわよ」
「そうか、話はついたんだな」
「今はまだ私はそのジュエルシード探しには行かないわ。けどお父さんとの話が終わったらいくつもりだわ」
「やはりな。アリサならそうと言うと思っていた。しかし何故危険と分かっていて行くんだ?」
「自分の可能性を増やしたい、魔法少女に憧れて、色々理由はあるけど、自分の力でこの町を守れるのなら守りたいからよ」
「ふむ、アリサは周りが思っているよりも強くて大人だな」
「そ、そうかしら……」
アリサは褒められて頬を赤く染めた。
そんなアリサからとてつもないカリスマを我は感じている。
将来絶対人の上に立つ人間になるだろうな。
翌朝、原作通りバスで通学。
違うところは、ここに鬼灯ともう一人いることだ。
このもう一人の少年は転生者なのだろう。
落ち着き払った大人の余裕は、子供からは感じ得ないものだ。
<アリサ。こっちの少年は誰だ?>
<種子島 射人
……とんでもなく射撃に特化した名前だな。
その後は特に問題なく時間は流れて行き、下校だ。
そして原作通り帰りにユーノを拾い、塾へ行き、ユーノの念話を聴いて家を飛び出したようだ。
此処まで原作通りだ。
今はユーノが結界を張り、周りへの被害を無くして高町と逃げている。
「言っていた少女ってのは、高町のことだったのか」
「彼女はお前とは比にならないほどの魔力と素質を持っている。恐らくその素質がユーノの念話を聞き取ったのだろう。何の自覚も無く念話を聞き取るとは。だがお前はセンスと勘と経験で勝っているのだ」
「ああ。元と言えど少年兵として革命を成功させたんだ。その三つは負けらんねぇな。その三つが負けていたなら俺は此処でコイツを返しているよ」
自信有り気に額を親指でクイッと指す。
「それは頼もしい。では援護に行ってくれ」
「任務了解。さあ、ショータイムだってな」