自分の書くギャグは、ギャグにならない上に寒い。
今同時進行しております、ISのプロットを自分で読んで見ましたが、シリアスしか上手く書けないorz
それはそれで良いことなのか……。
あの話し合いの後にディーは家族に魔法のことを話すように促した。
解決するには魔法が必要。しかも自分達にしか解決出来ない。ならば自分達がやるしかない。しかし、やはり家族としては気なる。危険なことを子供にやらせる親や家族は一般世間にはいない。
状況を分かってくれていれば、家族も何かしらのサポートをしてくれるはずだ。
ディーとしても自分の一方的な考えだとは思ったりもするが、家族の立場になるとやはり心配に思えてしまう。
ゴールデンウィークも明けて、また学校生活が始まった。
射人は早速親に魔法のことを伝えたらしい。
「ちょっと世界を救ってくる」
この軽い感じの中になにやら並々ならぬ意思を感じたのか、父は笑って、
「この命、地球の命運、お前に賭けるぞ」
と息子に託し、母は、
「晩御飯には帰って来るのよ」
と、微笑んで了承した。
そのことを魔法少年少女に話せば、
「あんたのとこの家族、軽いわね」
と笑い話になって、気張った魔導師達の緊張の糸を解した。
アリサはすずかに魔法のことを伝えた。
やはり友達にも家族同様にして欲しいとアリサが思ったらしい。
「ひどいよ皆!何で私だけ仲間外れなの!?それと射人の癖に生意気だよ!」
「えぇ!?何それ!?すんごい理不尽!!」
すずか、射人へ八つ当たり。
「待って!コンパスとかマジメに危ないからね!」
全員が家族に打ち明けて、今日も手分けしてジュエルシード探し。それぞれが魔法の自主練をしていて、皆それなりに強くなっていた。
なのはとユーノは町の中央、晃毅は東側、神影は西側、射人は南側、アリサとディーで北側。それぞれ、市街地、住宅地、工業地、沿岸、山地となっている。流石は万能都市海鳴。
「こんなに町が広いんじゃ、探すにも一苦労だね」
アルフがフェイトに溜め息を吐きながら言った。
「そうだね。強引だけど、ジュエルシードを強制発動させよう。アルフ、出来る?」
「全く……私を誰の使い魔だと思っているんだい?ただ、あのガキンチョ達にも気付かれるから警戒しなきゃだねぇ!」
そう言うとアルフは自身の体から多量の魔力の波を発した。するとすぐに町中へ魔力波が流れた。そしてその魔力波に呼応するように、ジュエルシードも魔力波を流しだした。
光の柱が天に向かって伸び、ジュエルシードが強制発動された。
<なんてことを!こんな街中で強制発動をさせたのか!?えぇい間に合え、広域結界!>
驚きと戸惑いを隠せずに、ユーノは咄嗟に広域結界を発動する。
もちろんだが、他の捜索している面子もジュエルシードに気付いた。
<なのは、ジュエルシードの封印を!>
なのはは頷くと光の柱の下へと飛んで行き、柱に向けてレイジングハートを構えた。
まぐれなのか、それと同時にフェイトも飛んで来てバルディッシュを構えた。
「リリカルマジカル!!」
「ジュエルシード封印!!」
二つの魔法が重なり合い、ジュエルシードは無事に封印された。そしてなのははジュエルシードの前で止まった。
そこでなのははふともの思いに更けた。
この前は結局フェイトとの話し合いが出来なかった。しかし、今回また話し合いが出来るチャンスが来た。
今度はしっかり話そう。
そう思い起こしてジュエルシードに手を伸ばした時、
「させないよ!」
狼の姿をしたアルフが頭上から急襲を仕掛けてきた。
(この距離じゃ避けられない!)
そこへユーノが駆けつけてバリアを張って何とか凌いだ。
ハッとしてなのはは顔を上げるとそこにはフェイトがいた。
「フェイトちゃん!この前はごめんね、ちゃんとにお話できなくて。でも、今回はちゃんとに話そうよ!」
しかし、フェイトの返答はバルディッシュを向けて来るだった。
「どうして……ッ!!」
なのはは苦虫を噛み潰したような渋い顔をして、心の声を溢した。
その声は誰にも聞こえはしなかった。
戦いは進展も無く、小一時間互いの魔法が飛び交い杖と鎌が何度もぶつかり合った。
「どうして戦うの?私には分からないよ!」
「……敵だから」
「私にはそこが分からないよ!なんで敵なの!?敵だとしても、話し合いじゃ解決できないの!?言葉に出来ないの!?」
「言葉だけじゃ……。言葉だけじゃ解決出来ない事も有るんだっ!!」
「そんな事ないよ!まだやってもいないのに否定するなんて!」
2人の動きはここで止まった。
「私は!自分の意思でこの町を、周りの人たちを!守りたくてジュエルシードを集めているの!フェイトちゃんも教えて!ジュエルシードを集める意味を!」
なのはは声高々に自分の聞きたかったことを聞いた。心の声を素直にそのまま伝えた。
その時フェイトの顔からは明らかに動揺する心が手に取るように見えた。
今までポーカーフェイスを貫いて来たフェイトの顔付きの変化から、なのはは何かを感じ取った。
「私は……。……私は「答えなくていいッ!!」アルフ?」
フェイトが意味を述べるのを寸でのところでアルフが遮った。
「フェイトは言わなくていいんだ!」
ユーノと対峙しているアルフは続けて叫んだ。
「周りに優しい人ばかりの場所でヌクヌク育った甘ちゃんなんかに分かるわけがない!そんな事よりジュエルシードだよ!!」
なのはとフェイトの2人はハッとしてジュエルシードのもとへ向かった。
そして2人はそれぞれのデバイスをジュエルシードへ向けた。
「駄目だ!!そのまま行くと2人の衝撃でジュエルシードが暴走しちゃう!!」
ユーノは2人を見て叫んだが、耳には届かなかったようだ。
そして2人のデバイスは、ぶつかる寸前で止まった。
目を丸くする2人。
そして自分の相棒であるデバイスを見た。
そしてまた目の前を見る。
そこには白みのかかった金髪の純白の翼を持つ黒い装束姿をした少女がいた。
少女の手は細く白魚の様に見て取れたが、自分等の衝撃をブチ殺すその力に少し恐怖を抱いた。
「危ないところだったわね」
ディーとユニゾンしたアリサがレイジングハートとバルディッシュの先を掴んで止めていた。
「全く……。そんな勢いでぶつかったらジュエルシードが暴走するじゃない……ねぇ?」
アリサの目はブリザードのような冷たさをもってして、2人のを交互に見つめた。
思いも寄らない形相に怯える2人。
「2人共……後先周りを考えて行動しなさいッッ!!」
そのまま2人を力任せにぶん投げた。
「うぐぅっ!」
「ぐあぁっ!」
フェイトとなのはは勢いを殺しきれずに結界の壁にぶち当たって声を漏らした。
「ふぅ。じゃ、このジュエルシードはディーに返すわ」
アリサはそう言ってジュエルシードを自分の胸の前に持っていった。
するとジュエルシードはアリサの胸の中へ消えていった。
遠目ながらもその光景を見たフェイトは、結界の遠く端からジュエルシードへ届かないと分かっている手を伸ばした。
「皆!大丈夫か!?」
そこへやっと神影達が集まってきた。
「うん。ちょーっと問題あったけど、一応解決ね」
「アリサちゃんヒドイッ!一生懸命になってやったのにッ!」
なのはが戻ってきてアリサに怒気をぶつけた。これはある意味アリサを怖がっていた自分を奮い立たせているものだった。証拠に、微かに足が震えている。
「何よ。あのままいくとあんたの相棒、壊れてたかも知れないのよ?ジュエルシードも暴走するかもだし」
「そ、そうだったの?」
ギクリと体を震わせて、なのはは後ろにいるユーノを振り返り見た。
動きはまるで、錆付いたロボットだ。
「そう、だね。ジュエルシードは小規模だけど、暴走したかも。そしたらレイジングハートも酷くは無いけど壊れてたかも」
ユーノがそう言うとなのははガーン!と効果音の入りそうな顔をして、レイジングハートに謝った。
「ご、ごめんねレイジングハート。私が無茶させようとしちゃって……」
『気にしないで下さい、マスター。私は気にしません。次回にそんなことが無ければいいのです』
レイジングハートは気にしていないようだ。
『皆さん。そうこうしてるうちに、逃げられましたよ?』
『あっ』
「まあ、別に捕まえるのが目的じゃないんだからいいんじゃない?」
アリサはあっけらかんと開き直った。
その横でワナワナ身体を震わすなのは。
「うわーーん!!結局お話しできなかったーーッ!」
悲鳴とも言える叫び声が響いた。
魔法少年少女はその次の日曜日、ジュエルシードの所在についておさらいをしていた。
今、ディーが持っているジュエルシードは9個。フェイトが3個。未発見は9個。
未発見のうち6個は海鳴の海の底にある。これは後で回収するらしく、まずは場所が分かっていないところから集めていくという方向でまとまった。
転生者の中での話しだが。
理由は見つかっていないものを先に確保した方が効率がいいと判断したからだ。
その6個はいつでも取れるかららしい。
一方その頃、フェイトとアルフは時の庭園へと現状報告とジュエルシードを届けるために帰えっていた。
そこではピシャ、ピシャ、という音が響いていた。
「たった3つ……。酷い……酷過ぎるわ」
庭園の主、プレシア・テスタロッサはそう言うとまた鞭を唸らせて見せた。
「ぐぅッ……」
「貴女はいったい誰の娘なの……?一週間でたったのこれだけ?」
「ごめんな……さい。次は、もっと……もっといっぱい集めてきます……」
フェイトは魔力の鎖で吊るされて、その鞭打を受け続けていた。
フェイトが喋る度に音が響いた。
「1つ……母さんに聞きたいことがあります……」
「何かしら?言ってみなさい」
「ジュエルシードを集めている……銀髪の人に……襲われました……。その人は……、自分のことをジュエルシードの管理者だと……言いました。心当たりは、ありますか…?」
フェイトは息も絶え絶えながら聞いてみた。
「…………それは本当?」
プレシアは眼光を鋭くして尋ねた。
フェイトは力なく頷いた。
「そう。あの文献の話は本当だったの……。ふ、ふふふ。あはっ、あっはっはははははははははっはっはっはっっっ!!!」
プレシアは狂ったかの様に高笑いをした。
フェイトはその母の変貌振りにゾクッと身体を震わせた。
プレシアはフェイトの腕の鎖を外してもたれ掛かるフェイトを抱きとめて耳元で囁いた。
「今度その人をここに連れてきなさい……。大丈夫。貴女は私の娘なんですもの……。可愛い可愛い私のフェイト」
「はい……母さん……」
一方その頃、海鳴の魔導師達は。
「一学期中間テストが近いぞ。どうするんだ神影」
「いやそんなこと言ったって、勉強してる暇無いだろ。世界の危機なんだぜ、ある意味。射人はどう思う?」
「ん~?学校の勉強だけで十分平均以上取れるからいいや。晃毅は?」
「一応これでも特待生でな、こんぐらい余裕だぞ、無勉でな」
テストが近くて(主にというか神影一人が)ピンチだった。
「今度皆で勉強会でも開かないか?主に俺の為に、いや頼みますお願いします」
女子にも頼み込んで開いてもらうことにした。ちなみに、成績の順位を高い順からにすると、
アリサ>すずか、>晃毅、射人、>>なのは、>>>>>>神影
である。
どうでもいいが、アリサは平均99点らしい。もちろん小数切捨て。
そんなことを喋りながら歩いていると、ユーノがなのはの肩から飛び出して叫んだ。
<ジュエルシードが暴走をした!僕は先に行って結界を張る!>
「らしいぜみんな!よし、行こう!」
神影が気合を入れようとそう言うと、射人が叫んだ。
「あぁっ!デバイス家に忘れた!」
「おいおいっ!早く取って来い!」
「みんなゴメン!僕は転移魔法が得意だからすぐに追いつくよ。だから先に行ってて」
「言われなくてもそうするわ!バカ!」
「フェイトちゃんはまた来てるかな?今度こそちゃんとお話しするの!」
全員がその場から飛び出すとすずかは応援した。
「みんな、頑張ってね!応援してるよ!……やっぱり私も魔法を使いたいな……」
最後の呟きは誰の耳にも入らなかった。
同時刻、アースラにて。
「艦長、そろそろ目標地点に到着です。それと、ジュエルシードの反応をキャッチしました。まだ暴走はしていないようです」
「そう。では目標地点軌道上にて本艦は待機します。到着と同時にクロノ執務官をジュエルシード確保の為、転移させます。クロノ、行けるわね?」
「大丈夫ですよ艦長。その為に僕がいるのですから」
「分かったわ。転移ポートの準備に取り掛かって。急いで!」
ジュエルシードは海鳴臨海公園の樹木に取り込まれたらしく、モンスターと化そうとしていた。
「封次結界、展開!」
何とかユーノの結界が間に合った。
なのは、アリサ、神影、晃毅、ディーも追いついた。
すると上から大量の魔力弾が降ってきた。
「あ~らら。暴走してるだけの魔力の塊が一丁前にバリアなんか使っちゃって」
「そうだね。前のジュエルシードの時なんかより段違いに強い。それにあの、なのはって子もいる」
「てことは、あの銀髪もいるのかい?今回は逃げた方がいいんじゃないかい?」
「うん。でもねアルフ、私は母さんから銀髪の人に要があるから連れて来てって頼まれたの。だから今日は逃げられないよ」
「はぁ!?何が良くてあんな化け物を!」
「わかんない。けど母さんがそう言うなら、私はあの人を連れて行く」
「フェイトがそう言うならアタシは何も言わないけどさ……あ、フェイト!」
「はっ!少し出遅れた!」
そうこう会話をしているうちにジュエルシードは封印する段階まで行っていた。
「ジ、ジュエルシード!」
「封印!」
ジュエルシードをフェイトとなのはで封印した。そしてすかさずディーはジュエルシードを取り戻した。
フェイトとなのははそれに気付いていない。
「フェイトちゃん、今日こそお話しするの」
「嫌って言ったら?」
「そしたら……。力ずくでもお話しする!」
そう言うとなのははフェイトに向かって突進をかました。
「くっ!」
フェイトも反撃に向けてバルディッシュを振りかぶった。
「やぁぁぁぁああああ!!!」
「はぁぁぁぁああああ!!!」
そしてレイジングハートとバルディッシュがぶつかり合う刹那、
「そこまでだっ!!」
人の手に2つのデバイスは阻まれた。
「時空管理局アースラ所属の執務官、クロノ・ハラオウンだ。ここでの戦闘は危険すぎる。ジュエルシードが暴走したらどうするんだ!」
クロノはなのはとフェイトに一喝した。
「げ、時空管理局!フェイト、逃げるよ!」
アルフはそう叫ぶとフェイトを掴んで撹乱させるようにジグザグに走った。
「あ、貴方にも来て貰います!」
「は?」
フェイトはアルフがディーの近くを通り過ぎた時にバルディッシュをディーに引っ掛けた。
アルフはそのまま多重転移魔法で逃げ出した。もちろんディーも連れて。
「あ、ちょっと!人のものを勝手に!」
「完璧に逃げられたな」
「多分、あれは多重転移だ。追いかけるのは到底無理だなぁ」
顔を真っ赤にして激昂するアリサ。
淡々と喋る晃毅と神影。
「ちっ!こちらクロノ。艦長、恐らく重要な参考人に逃げられました。しかし、一応ここに残っている現地の人に同行してもらいます。帰艦の許可を」
「分かっているわ。それじゃ、お茶の準備でもして待ってるわ」
「それと、今逃げ出した参考人の転移先の追跡も」
「言われなくてもやってるわ。クルー達の会話からすると駄目っぽいけどね」
クロノは現状報告をし、リンディはお茶の準備を進めた。
「さっき名乗ったと思うけどもう一度名乗るよ。時空管理局のクロノ・ハラオウン執務勘だ。詳しい話はこちらの巡洋艦、アースラでするよ。一応任意同行という形を取らせて頂くよ」
クロノがそうみんなに挨拶をした。
しかし、アリサとなのはの耳には全く入っていなかった。
アリサは知っての通り激昂中、なのははワナワナ身体を震わせていた。
「ん?君、どうしたんだ?僕は攻撃魔法とかは使ってないけど、怪我でもしてるのかい?それとも、どこか具合が悪いとかか?」
クロノが気になって話しかける。すろとなのはは、無言でクロノに殴りかかった。
「いだっ!ちょっと君、落ち着いて!」
「何で!?何でみんななのはのお話の邪魔するの!?」
「えぇっ!?」
「ねぇ何で!?何で何で何で!?」
ここから数分全員でなのはを宥めた。