リトルバスターズ~白鳥~   作:燃え尽きた蝋燭

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新年あけましておめでとうございます。

燃え尽きた蝋燭です。

リトルバスターズ~白鳥~の第二話です。



第2話「帰ってきた恭介」

「「きょーすけが帰ってきたぞ」」

 

廊下に鳴り響く。

 

おれはすぐさま着替えて廊下にでる。

 

何人もの生徒が食堂に向かっている。

 

おれもその流れに乗り食堂に向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~食堂~

 

食堂に着くと、真人と謙吾が対峙していた。

 

「おい!真人ちょっと待て謙吾と闘うのはおれが先だ」

 

「残念だったな高志。オレの方が先だ」

 

「馬鹿じゃ、謙吾に勝てるはずがないんだよ」

 

「なんだと!」

 

「やるか!」

 

そう言うとおれは真人の脇腹にパンチをした。

 

だがさすが筋肉バカあまりダメージは効いていないようだ。

 

真人もすかさず、右ストレートを放ってくるが間一髪でそれを避ける。

 

「高志も真人も止めなよ」

 

「理樹、止めておけ。怪我をするぞ」

 

何やら、外野が騒がしいが今は気にしていられない。

 

すぐさま、真人の脇腹を殴るが全然効いてない。

 

すると恭介が出てきた。

 

「じゃあ、ルールを決めよう」

 

「素手だと真人>高志>謙吾になってしまう。逆に竹刀だと謙吾>高志>真人になってしまう」

 

「なので………」

 

恭介が野次馬の方に顔を向ける。

 

「おまえらがなんでもいい、武器になりそうなものを適当に投げ入れてくれないか?」

 

「それはくだらないものほどいい」

 

と再びおれと真人に向き直る。

 

「その中から掴み取ったもの、それを武器に戦え」

 

「それはくだらないものだから今よりは危険は少ないだろう」

 

「いいな?」

 

その有無を言わせぬ空気に押され、その場の誰もが頷いてしまった。

 

「じゃあ…バトルスタート」

 

しばらく戸惑っていた野次馬たちだったが、ひとりがなにかを投げ入れると、それを合図にしたかのように活気づく。

 

お祭り騒ぎのように一斉にいろんなものがおれと真人に飛んできた。

 

「イテ、イタ、痛えな!!」

 

何かを掴むことは出来たがまだ飛んでくる物が頭に当たる。

 

おれの武器はマジックだった。

 

真人の武器は・・・なに!孫の手だと!

 

ヤバい負けるかもしれないぞ

 

「恭介、これで殴っていいのか?」

 

「だめ。本来の使用方法で戦うこと」

 

どうする?

 

・・・・・そうかあの手があったか。

 

作戦を考えていると不意にバトルの開始言われた。

 

「バトルスタート」

 

高志の攻撃!

 

おれは真人の腕に骨粗鬆症と書いた。

 

真人は頭痛に悩まされた。

 

真人に83ダメージ。

 

真人の攻撃!

 

真人は孫の手でおれの背中をかいた。

 

高志に52ダメージ。

 

高志の攻撃!

 

高志は真人の腕に唯我独尊と書いた。

 

真人はまた頭痛に悩まされた。

 

真人に71ダメージ。

 

真人の攻撃!

 

真人は高志の背中をかいた。

 

高志に46ダメージ。

 

高志に43ダメージ。

 

高志の攻撃!

 

高志は真人の腕に疾風怒濤と書こうとするがかわされた。

 

真人の攻撃!

 

真人は高志の背中をかいた。

 

高志に47ダメージ

 

高志に73ダメージ。

 

高志の攻撃!

 

高志は真人の腕に魑魅魍魎と書いた。

 

真人はまた頭痛に悩まされた。

 

真人に167ダメージ。

 

真人は倒れた。

 

高志の勝利!

 

「真人に勝ったーーー!よし謙吾勝負だ!」

 

「良かろう」

 

「みんな、おれ達に武器をくれ」

 

おれがそう言うと一斉にものが飛んできた。

 

「これだーーーーー!!!!」

 

おれの武器は・・・数取器だった。

 

これじゃあ絶対負けるでしょう。

 

そもそも、どうやって戦えばいいんだよ!

 

「カウントが9999になったら勝利だ」

 

勝てるか?

 

いや、謙吾の武器が雑魚だったらオレは勝てるはずだ。

 

謙吾の武器は・・・竹刀だと!

 

ムリだーーー!

 

謙吾に竹刀って鬼に金棒じゃん。

 

そもそも、誰だよ!竹刀を投げ入れた奴、後で探し出して殴ってやる。

 

それよりも先に恭介に謙吾の武器を変えてもらわないと

 

「恭介、これじゃあ一方的になっちゃうから謙吾の武器を変えてよ」

 

「いや、ダメだ」

 

「何でだよ!」

 

「逆境の中から勝利ってカッコいいから」

 

「どんな理由だよ!」

 

『バトルスタート』

 

はぁ!?

 

何いきなりバトル開始させちゃってんだよ。

 

しょうがない、数取器を押し続けるしかない。

 

高志は数取器を押しまくった。

 

現在278

 

謙吾は高志の胴に攻撃。

 

高志に95ダメージ。

 

高志は数取器を押しまくった。

 

現在783

 

謙吾は高志の胴に攻撃。

 

高志は85ダメージ。

 

高志は数取器を押しまくった。

 

現在1306

 

謙吾は高志の手に攻撃。

 

高志に127ダメージ。

 

ヤバいぞ。

 

体力がもうほとんど無いぞ。

 

そんな時、おれはあることに気づいた。

 

数取器の横に何やらある。

 

それを回すとカウントが2222になった。

 

!!!

 

なんだこれ!

 

もう一度回すとカウントが3333になった。

 

すぐさま、おれはそれを回した。

 

4444

5555

6666

7777

8888

9999

 

勝ったーーー!

 

―――カチャ

 

現在0

 

アァーーーーーーー!!!!

 

謙吾は高志の頭に攻撃。

 

高志に537ダメージ。

 

高志は倒れた。

 

謙吾の勝利!

 

「ちょっと、待てや!さっき9999になっかたらおれの勝ちだ!」

 

「だったら、その数取器を見せて見ろ」

 

現在カウント数0

 

「クッソ、謙吾もう一回勝負だ!」

 

「高志次はおれの番だぞ」

 

「いや、おれが先だ!」

 

「やるか!?」

 

「やっ「ちょっと待った!」

 

恭介がストップをかけてきた。

 

「高志と真人の勝負は既にやっているからつまんないな」

 

「だから何だよ」

 

「次の勝負は真人対謙吾だ!」

 

なぁにーーー!

 

「ちょっ『バトルスタート』

 

恭介のかけ声と同時にくだらないものが真人達に投げられたら。

 

真人の武器『ネコ』

 

謙吾の武器『銀玉鉄砲』

 

『バトルスタート』

 

真人の攻撃。

 

謙吾に1ダメージ。

 

謙吾の攻撃。

 

真人に0ダメージ。

 

真人に2ダメージ。

 

真人の攻撃。

 

謙吾に0ダメージ。

 

謙吾の攻撃。

 

真人に2ダメージ。

 

真人の攻撃。

 

謙吾に1ダメージ。

 

謙吾の攻撃。

 

真人に0ダメージ。

 

真人に1ダメージ。

 

真人の攻撃。

 

謙吾に3ダメージ。

 

謙吾の攻撃。

 

真人にダメージ。

 

真人の攻撃。

 

謙吾に1ダメージ。

 

謙吾の攻撃。

 

真人に2ダメージ。

 

全く勝負が決着が付く気配がしない。

 

恭介の方を見ると、真人と謙吾の試合に飽きて寝てやがる。

 

このまま、時間を浪費していくのかと思った。

 

しかし、ここで大きなターニングポイントがあった。

 

野次馬たちの歓声を引き裂くように響きわたる怒声。

 

こんな声のは鈴しかいない。

 

ふたりともその怒声を受けて動きを止めた。

 

「おお!我らが鈴様のご登場だ!」

 

野次馬が一気に沸き上がる。

 

棗鈴(なつめりん)(恭介の妹)

 

「弱い者いじめは、めっだ!」

 

「弱い者?どっちがだ?」

 

「え?おまえじゃね?」

 

「笑わせるな、おまえより格下に見られるだと?」

 

「ふん…果たしてこの戦いの後にも同じ事が言えるかな…」

 

「いけ、我が支配下にある猫よ!」

 

「にゃー!」

 

「その猫だーーーっ!」

 

―――ずがんっ!

 

「あ、これね」

 

鈴のハイキックを受け首が真横にひん曲がったまま、手に猫をつり下げた真人が答える。

 

「それ、どうしたんだ」

 

「誰かが投げてきた」

 

「あぁ、それ、恭介のやつが投げ入れていた」

 

通行人Aが、そう証言した。

 

恭介は未だに寝ている。

 

「じゃ、あたしのだっ」

 

鈴がその猫を奪い取る。

 

「あぁ、オレの武器っ」

 

「誰か、新しいネコをくれっ、一際凶暴なのをだっ」

 

―――ばきぃ!

 

「猫を使うな」

 

「あい」

 

鈴の蹴りで首がさらにねじ曲がり、異様な方向を頷く真人。

 

「で…喧嘩の理由はなんだ?」

 

「あぁ、聞け、鈴」

 

言って、謙吾を指す。

 

「こいつがオレに『目からゴボウ』という嘘のことわざを教えやがったんだよ」

 

「おかげで今日、何気ない会話のなかで『そりゃ、目からゴボウだな』って使っちまっただろうがよっ!」

 

あの時か。

 

しかし、かなりどうでもいい理由だった!

 

「馬鹿、思い出せ、おまえから訊いてきたんだろうが、目からゴボウってどういう意味だって」

 

「恐らく目から鱗が落ちることだろうから、急に事態がはっきり理解できることだ、と答えたまでだ」

 

「なら間違えてるって先に教えろよっ!なんだよ、目からゴボウって!」

 

「おい、真人」

 

「なんだよ」

 

「おまえ使うタイミングも間違っていたぞ」

 

「何で教えてくれないんだよ」

 

「そんな義理はないからな」

 

「高志の言うとおり、そんな義理はない」

 

「なんだとぅ?何年の付き合いだよ…お前達には情ってものがねぇのかよ…」

 

「鈴、これで、どっちが悪いかはっきりしただろ」

 

すでに謙吾は戦意喪失して退散を決め込んでやがる。

 

「んだよっま、逃げんのかよ、てめぇ!」

 

追いかけようとしたところで、足を止め、鈴を振り返る。

 

「鈴、それがオレの武器なんだ、返せっ」

 

「そんなこと、あたしが許さない」

 

真っ向から対峙する、鈴と真人。

 

「なんだ…やんのかよ、鈴」

 

「猫をもてあそぶような奴にはお仕置きだ…」

 

鈴と真人完全に雰囲気に飲まれていな。

 

「女だからって、容赦しなぇぜ」

 

「ふん…」

 

「てめぇら武器を寄こせっ」

 

野次馬たちが一斉にもの投げる。

 

と言うおれも鈴の方に三節根を投げとく

 

「これだっ!」

 

鈴が掴んだのはおれが投げた三節根。

 

よし。

 

真人にはうなぎパイでもやっとくか。

 

「じゃあオレはこいつだっ!」

 

真人が掴んだのは

 

「う、うなぎパイ!?」

 

やべぇ!?、おれって天才!?

 

「で、おまえはなんだよっ、それ本物の武器じゃねっ!?」

 

―――カーーーン!

 

『バトルスタート』

 

「しねっ」

 

鈴の攻撃!

 

真人254ダメージ。

 

「今度はこっちから行くぞ」

 

真人の攻撃!

 

真人はうなぎパイで鈴を叩いた。

 

鈴に0ダメージ。

 

鈴に0ダメージ。

 

鈴に0ダメージ。

 

うなぎパイが折れてしまった!

 

「うあぁぁぁぁーーーーっ!うなぎパイがあぁぁーーっ!」

 

「しねっ」

 

鈴の攻撃!

 

鈴は三節根を振り回した。

 

真人に527ダメージ。

 

真人は倒れた!

 

鈴の勝利!

 

今も鈴を称える喝采が続いている。

 

こんなにぎやかな非日常がおれの日常だった。

 

そんな日常がおれにとっては大切な日常だった。

 

 

 




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