追記
先週の土曜辺りにランキング36位、日曜辺りに14位に何故か乗ったせいか閲覧数とお気に入りが増えてビビってます。
デュエルアカデミアでの生活にも慣れ・・・どれくらいだろうか、もうここでの日課にもなったデッキ調整をしている。
「ガチでサイバー投入するにしてもオーバーロードからのキメラテックオーバーが基本になっちまうだろうし、
とりあえず三積みするだけしておこう。と決意した所で扉が勢いよく開かされた。
「満満ッ!・・・あっ!ご、ごめん」
「誤ったから保留にしておいてやるよ。で、どうした」
「大徳寺先生から聞いたんだけどさ、廃寮ってのがあるらしいんだよ。これから肝試しに行こうと思うんだけど満もどうだ?」
大徳寺先生、廃寮・・・ああ、うん、闇のゲーム(笑)だったか。こんな時期だったか・・・
「暇だし行くわ。廃寮ってのも少し気になるし」
「じゃあ準備して寮の前で待っててくれよ、すぐ行くからさ」
「・・・デュエルが俺を呼んでるぜ」
「え!そうなのか!」
「良いから準備して来い」
「そうだな!デュエルが待ってるならなおさらだな!」
ドタバタと部屋を飛び出し、隣の壁から「おーい翔!隼人ー!用意しようぜ!」と何故かすっげぇテンション高くて参るわ。
準備のために寝間着のスウェットから着替え、エクストラデッキにサイバー系融合モンスターを混ぜ、デッキケース入れとして使っているウエストポーチを腰に巻いて部屋を出る。
「・・・お前、見ない顔だな。デュエルするか?」
「な、なんなんだな、い、いきなり」
「おうツラ貸せや、デュエルしようや」
一番初めに十代達の部屋から出てきたコアラ顔の男に絡んでみる。だってこいつ・・・コアラが体に引っ付いてるし、それに気付いている感じも重そうって感じもないし、精霊なんだろう、精霊ついてるってことは強いんだろ?
「う、うぅ、やっぱりオシリスレッドはオシリスレッドなんだな」
「あ?なんだテメェ喧嘩売ってんのか?デュエルなら買うぞ、むしろデュエルしか受け付けねぇぞゴルァ!」
「あー、まーた満が不良モードになってるよ」
「無節操と言うか、なんというか、って感じッスね、アニキ」
「じゅ、十代に翔ー、助けてくれなんだなー」
階段から降りてきた十代と丸藤弟の後ろに隠れる様に・・・いや身長お前の方がデカイから隠れられてねぇってかウゼェ。
「で、十代。そいつは見ない奴だけど、なんなんだ?」
「前田隼人って名前でルームメイトだ!」
「で、強いのか?」
「デス・コアラを表表示で召喚するくらいッスかね」
「何故入試を受けたのか、何故受験に合格できたのか謎が尽きねぇな・・・まあいい!前田隼人、時間があれば俺が手ほどきをしてやろう、そしてお前もお前の満足を開放するのだ」
「満足ってなんなんだなー!」
「さて十代、廃寮の場所は聞いてるんだろ?」
「え?ああ、こっちこっち」
「無視するななんだなー!」
コアラ顔が後ろでなんか叫んでるけど全く気にしない。何故なら今の俺には少しやりたい事があったりするからだ。
自称闇のゲームにダークシグナー式闇のゲーム吹っかけたらどうなんだろ?って。
「あなた達! そんなところで何をしているの!」
雰囲気抜群の廃寮を眺めていると天上院が止めに来たのだが、俺はガン無視して廃寮へとさっさと入っていく。
後ろから引き止める声が聞こえるが構わず進む。
一直線でとある場所へと向かい、目的地にあったものを真正面から見据える。
「これは・・・石版?」
「そうだ、これは
「へー、千年アイテムって全部で七個なんだな」
「こんなのがあるってことは、ここは結構ヤバい場所だって事だな」
記念にデジカメで撮影しておこう、
「ってか、他の連中は?」
「翔は途中まで追って来てたけどバテたんだろうな。隼人は寮の前で待ってるってさ」
「そうか、まあ普通は廃墟になんて入ろうとは思わないからな」
「で、これ見ると七個全部違うんだろ?満は知ってるみたいな言い方してたけど」
「ミレニアムって名前の後に
「た、例えば?」
「そうだな、一番有名なの力は」
闇のゲーム、そう言おうとした時だ。廃坑に甲高い女の悲鳴が鳴り響いた。
「この声・・・明日香ッ!満!」
「行ってこい行ってこい、どうせ虫かなんかだろ」
「え?ああ、一応見てくるぜ!」
後ろ姿が見えなくなるまで見送り、制服を脱いでポーチからある物を取り出す。
「デュエル吹っかけるならやっぱこれだよな」
さて、後は廃寮の外で待機だな・・・欲を言えば、この服装とこのデッキを丸藤兄相手にやりたかったぜ。
「ぬ!?貴様、一体何者だ・・・」
廃寮の裏で用意した服にテンションが上がりつつ待っていると黒い帽子黒いロングコートの黒尽くめの服に、左肩にかけるような形のデュエルディスクを身に着けた大男が現れ、佇んでいた俺に気付き、いい声で反応してくれた・・・しかし、ラスボスっぽい声だ。
「闇のゲームを語る罪人よ、その罪の重さを思い知れ!イッツ、ショータイムッ!」
紫色の模様に光る右腕を掲げると俺と黒尽くめの男を紫色の炎の円が包み、円の外側の風景がセピア色へと変貌する。
「なっ、何なのだ、これは・・・一体どういう事だッ!」
「これこそが真の闇のゲームだ!逃げ場はないぜ。さあ、デュエルだ!」
「闇の、ゲーム・・・どのみちデュエルしか道が無いのならば、デュエルするまでだ」
ポーチに入っているデッキケースから一つのデッキを取り出し、デュエルディスクにセットし「デュエッ!」の掛け声と共に五枚引き抜く。そしてデュエルディスクに表示されるのは・・・「後攻」の文字。
「真の闇のデュエルなど、私の闇のデュエルで打ち倒して見せよう。ドロー。手札よりフィールド魔法、万魔殿ー悪魔の巣窟ーを発動。カードを一枚セットし、シャドウナイトデーモンを召喚してターンエンドだ」
「俺のターンだなヒャッハー!死のダンスと行こうぜ、ドロー!」
「もう少し落ち着いてデュエル出来ないものなのか」
相手がなんか言ってるけど気にしない。手札は
インフェルニティ・ジェネラル
インフェルニティ・ジェネラル
手札抹殺
インフェルニティ・ビートル
インフェルニティ・ビースト
そしてドローカードのDTナイトメア・ハンド
このデッキから分かるだろうが、俺がワクワクしながら着替えたのは
なんでチューナーモンスターが存在してるかって?
あれは、中学の時の出来事だ・・・
自宅で使えるカードと使わないカードで仕分けをしていた時、究極巨人の精霊がカードを一枚掴み上げ、コカパクアプの精霊の顔面、顔面?にカードを差し込んだのだ。
その現場を偶然見てしまった俺はあまりの光景に目を見開いたまま停止していたが、カードの全てを飲み込んだコカパクアプが体を震わせ、そして再び顔面からカードを吐き出したのだ。
そのカードを究極巨人が拾い上げ、俺へと差し出して来た。
俺を見上げる究極巨人とコカパクアプに戦々恐々としながらもカードを受け取り見てみると、そこにはインフェルニティ・デーモンのカードがッ!
そんなことを何度も繰り返していたらいつにまにかインフェルニティデッキ~満足竜トリシュ―ラを添えて~が出来上がっていたのだ。
勿論シンクロなんて存在していないこの世界で使うわけにもいかずお蔵入りさせていたのだが・・・このデッキで満足したい欲が抑えきれ無かった。
「俺は手札から手札抹殺を発動!お互いに手札を全て捨て、捨てた枚数ドローする!」
「ぬっ、手札交換か・・・三枚捨て、ドローする」
入れ替えた手札は
デプス・アミュレット
インフェルニティガン
インフェルニティ・ドワーフ
終焉の炎
死者蘇生
おいおい、俺にいきなり初代満足竜を出せってか?出してやるよぉッ!
「俺は手札から死者蘇生を発動!墓地に眠るDTナイトメア・ハンドを召喚!」
「なっ、なんだそのモンスターはッ!」
「まあ見てな。ナイトメア・ハンドの効果発動!このカードが召喚、特殊召喚に成功した時、手札からレベル2のモンスターを一体特殊召喚できる。手札のインフェルニティ・ドワーフを特殊召喚」
「フィールドに二体のモンスター、そしてまだ通常召喚をしていない!」
「安心しな、これからもっと面白いもんを見せてやるよ・・・レベル2のインフェルニティ・ドワーフに、レベル10のDTナイトメア・ハンドをダークチューニング」
「ダーク、チューニング・・・?」
黒尽くめが置いてきぼりを食らっているが、そんなもんは知らん。
「漆黒のとばり降りし時、冥府の瞳は開かれる。その罪人を裁かんがために!ダークシンクロ!こいつで血の海渡ってもらおうか!いでよっ、ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン!」
両手を広げて口上を言い、おっさーん!して百の瞳を持つ竜を召喚する。
「な、何なのだそのモンスターと召喚方法はッ!」
「お前が知る必要はない。カードを二枚セットし、攻撃力3000のワンハンドレッド・アイ・ドラゴンで攻撃力2000のシャドウナイトデーモンを攻撃!」
「リバースカードだ、トラップ発動、破壊輪。フィールド上に表側表示で存在するモンスター一体を破壊し、お互いにその攻撃力分のダメージを受ける。破壊するのは勿論そのモンスターだ」
攻撃をしようとしていたワンハンドレッド・アイ・ドラゴンの首に突如として手榴弾の付いた首輪が装備され、爆発の衝撃で俺と相手が同時に吹き飛ばされる。
思いっきり背中を地面に打ち付けて肺の中の空気を悶全て掃き出し、痛みで悶絶し、何とか深呼吸をする。3000のダメージ、洒落にならねぇ・・・でも、これ、
「いい痛みだぁ。なあ、そうは思わないかぁ?」
「こ、これが・・・真の、闇のデュエル・・・」
「そしてワンハンドレッド・アイ・ドラゴンが破壊され、墓地に送られた時に効果を発動!デッキから、好きなカードを手札に加える・・・お前が俺のモンスターを破壊してくれたおかげでこの俺の最強キャードが手札に加わったぜぇ!」
「なっ!破壊される事で効果を発動するモンスターだと!」
「そうだ、そして俺はカードを二枚セットし・・・ターンエンドだ。さあ、お前のターンだぜ!」
「ぬ、ぬぅ、私のターン、ドロー・・・この時、シャドウナイトデーモンの効果で900ポイントのライフダメージを受ける、ぬぅうううう!・・・くぅ、リバースカード発動、リビングデットの呼び声。墓地のデーモンソルジャーを召喚・・・このまま二体でダイレクトアタックするものよいが、それでは味気なかろう。二体のモンスターをリリースし、戦慄の凶皇-ジェネシス・デーモン-を召喚する!」
・・・あれ?そのモンスターって俺の前世でも一、二年前に出た奴だよな・・・あれ?なんで持ってるん?
「いや、うん、いいや。どうする?そいつの効果は使うのか?」
「使わん。そのままダイレクトアタックだ!」
「即効魔法発動!終焉の炎。自分フィールドに黒焔トークンを二体召喚するぜぇ」
フィールドに二つの奇妙な形の黒い炎が現れ、俺の前に陣取る。確かにトークンは主を守るために呼ばれるのは普通だが、別に壁にするつもりはないんだよなぁ。
「ではそのままトークンに攻撃だ!」
「そしてリバースカードオープン!デプス・アミュレット!手札のインフェルニティガンを墓地に送って攻撃を無効にするぜ!」
「ぬぅ、やはり効果を使っておくべきだったか・・・ターンエンドだ」
「その甘さが命取りだ。俺のターン、ドロー!ドローカードのテラ・フォーミングを発動!デッキからダークゾーンを手札に加えてそのまま発動!」
「私のモンスターまで強化してくれるとは有り難いな」
「このカードはいわば布石であり楔。こいつが活躍するためのな!黒焔トークン二体を生け贄に捧げ、現れよ!地縛神Ccapac Apu!」
地面から現れた二つの腕が二体の黒焔トークンを掴み、そのまま地面の中へと引きずり込み、紫の炎の外側から巨大な黒い体に青いラインの入ったモンスターが登場する。
「だ、だがしかし!そのモンスターの攻撃力と私のモンスターの攻撃力は同じ、場が硬直するだけだ!」
「何を勘違いしている?コカパクアプの効果!このカードは、相手に直接攻撃することができる!」
「なっ!なんだと!」
「やれ我が神よ!闇のゲームを偽る者に裁きの鉄槌を振り下ろせ!」
コカパクアプの腕が振り上げられ、そしてその手で相手を押しつぶそうとした時だった。
「サレンダーが選ばれました。貴方の勝ちです」
そんな電子音が響いた。
思わず相手を見ると、相手も仮面で目元は見えないが何やらぽかんとした表情でデッキトップに手を触れている・・・
「わ、私はまだ・・・死にたくない、死にたくないぃぃいいいいいいいいいいいい!」
なんか可哀想だから見逃してあげる事にした。
「だが罰ゲームは受けて貰うぜ」
「な、何をするつもりだ。私に何をさせるつもりだ!」
「安心しろ、この後ちょっと気絶して、学校側に捕まって、質問されたらなんでも答えるようにするだけだから」
「や、やめろ、私の・・・私の築き上げてきた顧客への信頼度を壊すつもりか!」
「俺が確保して詐欺で訴えてやってもいいんだぞ。まだお前の仕事知ってる可能性のある連中に捕まった方がいいと思わないか?」
「是非気絶させてくださいぃいいいいい!」
なんかもう、哀れだ。
哀れだし、このデッキと衣装を用意した自分もなんか悲しくなってきたわ。
「そんなわけで罰ゲーム!」
紫色に光る模様のある右腕を向けると、相手の体に一瞬だけコカパクアプと同じ模様が浮かび上がり、そしてパタリと倒れた。
こんなんじゃ俺、満足出来ねぇよ・・・
なんか、タイタンさんはこんな印象しかない。声優の無駄遣いだって凡9は思うよ。だって中の人ってラスボス張れるお方やないですか・・・