コードギアス反逆のルルーシュ Children in succession to will 作:ラムネ便
ー無人島ー
オーキスは固まったまま何も言えない。しかしこの場で言わなければならない。選択肢を全て潰された彼に残った手札は一枚、、だったはず。しかしまだ手札がもう一枚あった!
『God Fleet!showTime!』
腕時計に叫んだオーキス。その声と言葉はスカアハに届いた。スカアハの上甲板部カタパルトにゴットフリートが乗った。カタパルトから射出されたゴットフリートはオーキスへと向かう。
『返事はまた後でだ!期待には応える!』
オーキスは降下してきたゴットフリートに乗り込む。
ーゴットフリートー
”CAST IN THE NAME OF GOD. YE NOT GUILTY”と表示され操縦桿が横から出てくる。
『God Fleet!Action!』
ゴットフリートは無人島の奥地へと向かってしまった、、、。
ー海岸ー
『あのアホ!女子の告白を前に逃げた!こんなんだったらオーキスのゴットフリート改良に手を貸すんじゃなかった!』
E.Eは奥地へ向かうゴットフリートを見ながら激怒している。しかしユフィは笑顔だった。
『E.Eさん。安心して下さい。これも私の策です』
『どういう事⁈』
『最後に司令さんが言いましたよね。”期待には応える”って。つまり逃げて答えを先延ばしにしたって事は司令さんにとって損しかないんです。最後の最後に断るとなったら、、あのキシさんに殺されますから』
『まあ、、確かに』
クレアは少し赤くなって顔を隠した。
『まさかこんな所でまた会えるなんて、、やっぱり気のせいじゃなくてオーキス君だった。私の、、王子様、、』
ー無人島奥地ー
ゴットフリートに乗りGPS反応を見ながら他のメンバーを探す。
『クレア、、中学の時助けた女子か?まさか、、だとしたら先延ばしにする必要は無かったな』
機器が反応して名前が表示される。近くにいたのは黒金だ。ゴットフリートを降下させて黒金に近づいていく。黒金は刀で野草をとっていた。
『刀で野草を採るとは、、粋な使い方だな』
ゴットフリートから降りたオーキスは黒金の周りを見渡す。しかし他のメンバーの姿が見えない。
『サバイバルナイフを忘れたんだ。仕方あるまい。他の奴らならふざけながら何処か消えていったぞ』
『分かった。食料も十分だろ。黒金はゴットフリートの複座式の後ろに乗ってくれ』
『了解』
ゴットフリートに乗り込むオーキスと黒金。GPS反応を再び探し始めると付近から人間にしてはありえない速さの群衆がいた。キシ達である。更にゴットフリートが感知したのは噴射するガスだ。何のガスかまでは分からないが黒金以外の6人の反応があった。
『木葉の奴、、やっぱ来たのか。嫌だとかいいつつも』
ー無人島(未調査領域)ー
その身を包んでいるのは緑のマント。腰には銀色に鈍く輝く刃とワイヤー。マントの背に描かれているのは黒い羽と白い羽が組み合わさったような紋章。その羽は”自由”を求め闘う鳥の羽。
『アンカーを刺せる雑木林を進むぞ!平地では勝てん!』
キシは刃をリロードして方向を変える。それに連れて他のメンバーもキシについて行く。
『木葉ぁ!お前行かないんじゃなかったのかぁ⁈』
キシは大きな声で木葉に問う。
『俺の勝手です。気にしないでください』
キシ達が進む方向に出たのは熊に追いかけられている鹿。キシはワイヤーを熊に刺すと抵抗する腕ごとうなじをそぎ落とした。
『後はお前らだけだ!やれぇい!』
ナヴィスが鹿の足元を崩し急所を一撃で仕留めたブレーン。もう一匹を三人が追い詰めて行く。
『木葉は牽制しろ。ナオトは足元を狙って足を崩せ。〆は俺がやる』
ベイリンの指示通りに動く2人。木葉が鹿の逃げ先を絞り込みナオトは低空ギリギリで鹿の走る道を予め潰していく。
『それ以上動くんじゃねぇぞ。綺麗に仕留められないからな』
ベイリンは身体を回転させ刃を鹿の首を切った。鹿の急所ではなかったし首を完全に取った訳ではないが鮮やかな動きだった。
『ほお、、やるな』
キシは熊を運び飛翔しているゴットフリート向けに信煙弾を放つ。ゴットフリートはそれを感知しキシ達の所まで降下した。
『で、首尾はどうだった?』
オーキスはゴットフリートから降りてキシに聞いた。しかしキシは、、
『何の成果もっ!得られませんでしたぁぁぁ!』
『いや熊二匹と鹿二匹いるじゃねぇか』
『ちょ、、ここ大切なシーンなんだが』
『後で幾らでも聞いてやるからゴットフリートの手にでも乗れ。夕暮れだ』
ゴットフリートは全員を乗せると上昇してゆっくりと海岸へと戻って行く。海岸には三人が火をおこして待っていた。
ー海岸ー
火を全力で起こすユフィ。彼女もどうやらサバイバル好きのようだ。
『火はおこしてあるよ〜』
数々の材料を揃えた今日の夕食は熊肉の可食部と鹿肉、そして安全な野草にスカアハにあった豚肉などなど。海岸で食べるBBQは一味ちがうものである。ナナリーは怪我したら危ないと言う事でキシが出させないようにしていた。過保護であるが、明日なら全員の監視付きなのでナナリーが事故に遭う危険度は下がる。キシはそこまで考えていた。
『これに酒があったらなー』
キシが小さく呟いた時、頭に乗っけられた一缶のビール。それは全員にプレゼントされたオーキスからの小さな礼だった。
『ま、一缶くらい貰わないと拗ねるよ俺』
キシはビールを開けて少しずつ飲む。しかしオーキスは飲んでいなかった。ゴットフリートがスカアハから回収してきたビール缶は女性陣にノンアルがある。しかし何故か男性陣ビールが一缶だけ、、余っていた。
『オーキス!この一缶飲んでいいのか?』
『ああ。別にいいぞ』
キシは一缶を取り出すと封を開けずにジュース缶の中に紛れ込ませた。
『オーキスが酒を飲むとどうなるのか?これに関しては興味が尽きないねぇ。ナヴィスとかナオト辺りは普通だしブレーンに至ると泣き上戸。黒金とベイリンと木葉は酒に強いみたいだしな』
暫く経つとオーキスはジュース缶の入った箱に手を入れた。そして何の違和感もなくコップにそそいでいく。オーキス、、すまない。これも実験なんだ。
『ヤバ、、ビール飲んじまった、、』
さあ!オーキスよ!お前の酒乱っぷりを魅せてくれ!
『捨てるか』
キシがその言葉を聞いた瞬間、スタンドによりオーキスは一缶飲まされてしまった。
『ゴホッ、、なんだ今のは⁈つか全部飲んでしまった、、』
〈!〉急性アルコール中毒になります。現実ではやらないようにしましょう。
BBQも終わった頃、後片付けをしている全員の中に異色の人間がいた。無言ではあるが、いつもよりテキパキと片付けを行っている。
『んだよ、、変わってねーじゃんか』
キシは少し期待外れでテンションが下がってしまった。金網等を洗い石の上に置くと全員が橋を架けてあるスカアハへと戻っていく。
ースカアハー
誰もいない操縦室の司令席に帽子と一緒に寝てるように見えるオーキス。しかし急に起き上がり廊下を歩いて行く。
『こ、こいつぁ、、夜這いか⁈オーキスの綺麗なイメージを保つ為に俺は行くぜ、、!』
キシが行こうとした時、その足を掴んだのは、、なんとナナリーだった。
『ナナリー⁈』
『もう、、危ないからってBBQの時しか呼ばなくて海を楽しめなかったんだから、、少し位私にお詫びをしてもいいと思うんだけど?』
『明日も!明日もあるから!』
ナナリーはキシの足を離すとオーキスを見た。暗い廊下とは言え非常灯くらいはついている。
『キシさん、、オーキス司令を追いかけましょう。心配です』
『オーキスのイメージを守る為にも、、俺は奮闘する!』
こうしてナナリーとキシによる”オーキスのイメージ保とうぜ!”作戦が決行された。
続く!
オマケ
装備名 調査兵団セット
調査兵団になりきれるE.E特性の装備。立体起動は勿論刃の交換まで忠実に再現されておりマント内部にはナイフなども収納できるよう作られている。