コードギアス反逆のルルーシュ Children in succession to will 作:ラムネ便
ー翌日ー
午前から海で遊ぶ女子に険しい表情のオーキス。キシは細かい所まで作り上げた砂城を築いて毎5分ごとに”露出少ない”とか”面積広すぎ”などと呟いているが気にしないでおこう。
「むう、、やはりな」
オーキスは頭を抱え作戦指示書を丸めて捨てた。
「黒の騎士団が予想以上に進行していやがる。このまま放っておいたら何を起こすか分からんな」
「どうした?艦長」
「ナヴィス。これ見ろよ。ウチの諜報員からの情報」
端末を受け取ったナヴィスが見たのは黒の騎士団による破壊行為の数々と被害状況。そしてルルーシュの計画の全容などが記されていた。
「マジか。つかこれさぁ、、騎士団に勝利が行くんじゃねーの?」
「勝利の方程式が必ずとも当てはまる訳じゃない。いくらでもどんでん返しはあるさ。こいつとかな」
端末を切り替えてオーキスがナヴィスに見せたのは飛翔型のランスロットの詳細スペック。蒼炎やその発展バリエーションがあるシンフォニーにとって敵ではないがランスロットを関係なく潰せば疑いがかかる。それらを踏まえてオーキスが出した答え。それは
「黒の騎士団を壊滅させる!」
「それには賛成だな。おそらく面倒ごとも丸く収まるだろう」
「皆にはすまないが午後には作戦を行う。そう伝えてくれ」
「了解」
ナヴィスは端末をオーキスに返して砂浜を歩く。その後オーキスはキシに作戦概要を説明する。
「黒の騎士団を壊滅、、か」
「非殺傷とは行かないだろうな」
「だがルルーシュとスザクは生かせよ?あいつらが死んだら皇帝の企みを潰すのは難しくなる」
「了解だ」
砂浜で遊ぶ彼女達にはスカアハに残ってもらい戦うのは整備班のタキセを除く男だけにする事に決定した。もちろん反論も出た。しかしこれで黒の騎士団に加担した所で各国からの信頼が落ちる。ならば時を待ち影から世界を変えていく。それがオーキスの下した決定だった。
ー数時間後ー
スカアハに乗り込んだ全員は再び戦闘態勢に入り緊張感が溢れる艦内となった。
「全員第二種戦闘態勢!動力起動ヨーイ!」
「動力起動ヨーイ!第一から第五ブロックまでの動力起動!」
タキセの掛け声と同時にエンジンが起動。熱量が上昇して行き装甲が変形する。
「軸ブレーキ脱!最大航行開始!スカアハ上昇!針路56!速力133!上昇角48度!高度は2600まであげろ!」
オーキスの指令と同時にスカアハが離海。操縦室にいる全員が誰一人が無駄な話をせずに緊張感に溢れている。
「これからの運命はオーキス。お前の行為によって決まる。間違った判断をしないよう、、頼むぜ」
「ふん、、分かっているさ」
キシとの会話はそれだけだった。ブリタニアの主要都市に向かうスカアハ。スピードは既に音速を超え急行する。
〈こちら戦略要塞スカアハ!戦艦スフィアに告ぐ!黒の騎士団壊滅作戦を行う!総出撃!〉
〈了解!〉
スカアハとは別方向に現れたスフィアが光学迷彩を解除してKMFを出撃させた。歩兵武器倉庫を改造しKMFを増やしたのでその数は約200体。つまりランスロット以上の機体が200体いる事になる。
ー主要都市 上空ー
「作戦を開始する。俺達のやる事はただ一つ。黒の騎士団を壊滅しろ」
オーキスの声に迷いはない。それぞれが自分のKMFに乗り込みカタパルトに上がった。
「スカアハ遊撃部隊、、出撃!」
タキセの掛け声でカタパルトの機体が全て射出された。スカアハは光学迷彩と障壁を展開して全体からの攻撃からの対策を講じる。
ー主要都市ー
バンシィ、幻月X、ゴットフリート、陽炎、蒼炎が黒の騎士団の兵器を破壊してゆく。
「ビームコンフューズ!」
キシの幻月Xによる攻撃により主要部隊が壊滅。生存者はいない。キシは何も考えずに黒の騎士団を追い詰める。いや、考えてはいけなかった。
「仕方が、、ないんだ。これが戦争だ、、」
ナオトのガンダムサバーニャもGNビットを使用して数で押してきた黒の騎士団の大砲部隊を壊滅。全範囲攻撃を何回も行いナオトを囲んでいた部隊はチリ一つ残さず消え去った。
「ゴットフリート、、俺は、、俺は自分の判断を間違ったとは思わない。全機!ついてこいよ!」
ゴットフリートがトランザムを発動。更に後方に待機していた部隊にナヴィス達と共に奇襲をかける。
「排除するまでだ」
黒金はバンシィを駆りNTーDを自ら発動。キシとナオトに近づく追撃部隊を壊滅してゆく。更にスフィア部隊の動きにより黒の騎士団のKMFは全て壊滅。残党狩りはブリタニアに任せる事となった。と、その時
「ゼロォォォォォ!」
スザクの駆るランスロットがゴットフリートに強襲してきた。
「こんのクソ野郎が、、」
「オーキス!」
「こいつは俺がやる。下がれ」
ナヴィス達を下がらせたオーキスはビームサーベルを二丁出してランスロットと戦闘を開始する。MVSとのつば競り合いに勝ちビームライフルを左足に直撃させる。
「これで動くのは、、な⁈」
それでもフロートユニットで上昇したランスロットはスラッシュハーケンを発射する。
「うおおおお!」
「フロートユニットか!だがな!」
スラッシュハーケンを避けたゴットフリートは空中で体制を崩したランスロットを背負い投げする。そして二本のMVSをビームライフルで破壊。そしてフロートユニットも背負い投げした時点で破壊された。
「くそがぁっ!動け!」
ランスロットを強制的に稼働させるスザク。しかし、、
「よくやったよ、ランスロット。だが神には勝てない。出直せ」
ランスロットのラジエータと頭部を破壊して両腕を切断。ランスロットは動けなくなりオーキスは思い切りゴットフリートで蹴り飛ばした。
「頭を冷やすんだな。バカ野郎」
「待て待て待て!ランスロットは破壊しないんじゃないのか⁈」
ナヴィスに言われ今更気付くオーキス。しかしここで引き下がる訳にはいかない。
「、、、キシ。本来の流れは?」
「最終的にはスザクにルルーシュは捕縛されて皇帝の座まで連れて行かれるんだが」
「ナヴィス。幻覚使って俺をスザクに見せかけろ。後はなんとかする」
「荒技すぎるだろ、、」
オーキスはキシ達と上空へと消えて行った。諜報員を回収するのと最速で入って来た情報の包囲された学校の救出である。
「これよりアッシュフォード学園の救出に向かう。全機校舎の破損は最小限に留めろ」
〈〈了解〉〉
「スフィア歩兵部隊は1833に突撃。生徒及び民間人への誤射は最小限にしろ。また、保護対象の確保を優先せよ」
〈〈イエッサー〉〉
アッシュフォード、、そういやカレンがいたな。いいのか?俺はナオトとカレンを戦わせて、、。いやもう遅い。今勘付かれる位ならこちらからカレンを引き離すしかない。リムーブフレーム仕様のサバーニャから確かにカレンに勝てる。しかし勝ち負けじゃない。ナオトはカレンが今騎士団にいるのは知っていると思う。二人を戦わせては、、ダメだ。
「俺ぁ、、兄妹の殺し合いなんか見たくないからな」
ーアッシュフォード学園ー
「隊長。司令が学園付近に接近。作戦開始まで5.4.3.2.1...」
「作戦開始。各員光学迷彩を発動」
「イエッサー」
スフィア歩兵特殊部隊は学園に潜入を始めた。まず一階部分からクリアリングを行い二階へ。ここで別れてクラブハウスに向かう特殊部隊四人は騎士団の人員を確認する。
「隊長。目標は六人。発砲許可を」
〈デルタ1。発砲許可を出す。弾はホローポイントを使用。致命傷を与えるな〉
「イエッサー」
サブマシンガンをリロードしてナイフを構える四人。そして、、
「ムーブ!」
仲間の一声で光学迷彩を解除してクラブハウスに突入。騎士団の団員はこちらに発砲してくるが素早い動きに追いつけず足に直撃弾を受ける。ナイフで腕を斬られた団員は何も出来ず逃げ出す。
「こちらデルタ1。保護対象を確保。二階クリアリング部隊。応答せよ」
〈こちらクリアリング部隊。全階のクリアリング完了。攻撃対象は全て排除。こちらの負傷人ゼロ。攻撃対象死傷人三人〉
クリアリング部隊が行なった後はうずくまる団員達が大量にいた。高性能兵器や防弾服を装備した部隊にとって数の黒の騎士団は敵ではなかった。
ーアッシュフォード学園付近ー
オーキス達の降下ポイントにはまだ大量のナイトメアがいる。しかしナオトのGNビットにより全て排除。残るは紅蓮弐式がいた。
「ここでナオトと戦わせるわけにはいかないな、、ナオト!」
〈どうした?〉
「ここは俺らに任せて他のKMFをブレーンとベイリンを連れて潰しに行ってくれ」
「分かった。無理はするなよ」
ナオトのサバーニャについていく陽炎と蒼炎。残るは幻月X、バンシィ、ゴットフリート、そして木葉、ナヴィスの蒼炎が紅蓮弐式の前に立ちはだかる。
「ナオト、、すまない。カレンを今は助けられない。だが、、必ず!」
紅蓮弐式とスカアハ部隊の戦闘が始まるのであった。
続く!