コードギアス反逆のルルーシュ Children in succession to will   作:ラムネ便

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構想はまだまだ続いています。R2の変化はかなり大きいので構想が苦労します


番外編2

ー研究室ー

 

「頼もぉぉぉ!」

 

クレイジーチャリオットで強制的に扉を開けるキシ。しかしそこにいたのはフォンではなく別人であった。

 

「あ、お前ら来たのか」

 

キシはその姿と声に覚えがあった。無造作な髪型に赤というより少しピンクに近い髪色をした女性。カレンだ。

 

「カレン⁈」

 

「あー、、やっぱそう見えるか」

 

彼女はそう言って来ている上着を脱いだ。その下は隊服で男性用。少し大きいが着こなしている。腰にはスカアハにあった護身用の刀を差してある。

 

「俺だ。ナオトだ」

 

「ナオトか、、あ、お前の存在忘れてたわ」

 

「やめてくれ。悲しくなる」

 

キシの一言がナオトの心にダメージを与えてしまった!

 

「とりあえず、、フォンはどうした?」

 

「朝から探してはいるんですが何処にも居ません。隠れたのか、それとも楽しんで見ているのか」

 

「私はここだ」

 

黒服に黒ネクタイという黒づくめの男が一人、研究室に入って来る。オーキスはワールドを出して警戒する。

 

「誰だ?」

 

「フォン薬学部門長だ」

 

「フォン⁈お前が⁈」

 

どうやら彼が昨日のフォンらしい。しかしフォンは女。男ではない。それにこんなに大柄でもなかった。タキセは彼に近づく。

 

「フォン、、まさかあんたも?」

 

「よく分かったね」

 

「何故男に?」

 

「昨日飲んでもらった薬品は一種の捜査用薬品。これは身元の掴めない人間に使用するものなんだ」

 

「身元の掴めない人間?」

 

タキセの質問が終わりオーキスの質問が始まる。

 

「種明かしを頼もうか」

 

「ああ。この薬品の特徴、それは配偶者か近縁者の姿に変われるものだ。但し兄妹や過去の人間、そして逆の性になるがな」

 

「それは何故だ?」

 

「未来の配偶者のDNAが取れれば赤ん坊の出で立ちも分かるようにはなる。だが配偶者がいないなら過去の人間か姉か妹になるのは当たり前の事だ。逆の性になるのは男性は女性ホルモンを摂取しなければなれないから。その逆もまた然り」

 

フォンは薬品の入った瓶を洗い流し高音殺菌機に投入する。そして昨日の薬品を再び見せてくる。

 

「これを飲んでなった姿は、、何代か前の君達のご先祖様の可能性があるという事になる」

 

ならばナオトがカレンになった理由もよくわかる。つまり今彼らは親戚か、先代の配偶者などの血縁者の姿になっているという事。

 

「これが捜査用という理由は?」

 

「当主様。シンフォニーにも素性の分からない人間はいます。その為に一体どこの誰の家系なのかを明らかにして安全かどうかで採用する基準になっています。警察にはその姿になってもらい探している親戚を探すという事にも使われていますが」

 

フォンは見せた薬品を別のビーカーに流し込み別の薬品を更に配合して行く。途中で英語で精製水と書かれた瓶を取り出しスポイトで適量を入れていく。精製水を必要とする薬品。つまり雑菌が入れば失敗する薬品だという事を全員は理解した。

 

「それで、、戻す為にはこれが必要になる」

 

フォンが再び見せたのは緑色をした透けている薬品。無味無臭のようだ。

 

「これを飲めば治るのか?」

 

「はい。で・す・が」

 

フォンは薬品に蓋をして実験台に置く。そしてタンスの中からとんでもないものを出してきた。

 

「フォン、、やめてくれよ。今は女とはいえ元男だ。その服を着るのは抵抗が、、」

 

オーキスが苦笑いして出された服を見る。その服は恐らくフォンが大好きなアニメキャラクターの服。それが何着もある。

 

「これを着て下さい。ちなみに私は先程飲みましたので明日には元に戻ってます」

 

全員の心情は”こいつ、、ぶっ飛ばしてやりてぇ”だった。しかし彼女、、いや彼を潰したら薬品すら作れなくなる。既に試着室もあり、ここはおとなしく従うしかなかった。

 

「じゃ、俺はコレ着るわ」

 

キシが選んだのはセーラー服に浮き輪。少々小さく見えるがギリギリ着れるサイズかと思われる。

 

「なら、、俺はコレで」

 

ナオトが選んだのは青いワンピースに緑のリボン。そしてサンダル。そして名札に何故か⑨と書かれている。

 

「究極の選択ならこれを選ぶ」

 

タキセが何の焦りもなく選んだのはメイド服。趣味ならば引いているところだが今はそういう時じゃない。

 

「生まれて初めてだ、、女になるのも女物に着替えるのも、、」

 

ブレーンがそんな事を呟きながら選んだのはサラシに学生服。なんとなく結果は分かる。残されたのはオーキスだけだ。

 

「くっ、、あまり露出の少ないものを希望するしか、、」

 

結局選んだのは謎のタンクトップ。それ程まずいわけでも無さそうなので選んだ。全員が着替え終わり試着室から出た。

 

「皆個性強すぎだろ」

 

オーキスの言う通り全員似合ってはいるが服が更に個性を増しているのだ。キシは艦これの島風に。ブレーンは承太郎が女性化した感じに。ナオトは湖の妖精に。タキセは普通にメイド服だ。

 

「多分一番おかしいのお前だよ。オーキス」

 

オーキスはというと黒いタンクトップに下は迷彩服。頭にはボロボロのバンダナを巻いて腰には本物のサバイバルナイフと自前のデザートイーグルが装備してある。

 

「いや、、これ完全に何処ぞの蛇だよな?俺は生身なんかで機械を相手にしたくねーよ」

 

「オーキス、、お前は英雄だ!そう!あのピースウォーカーを破壊した」

 

「キシ。俺は英雄じゃない」

 

「ならなんと呼べばいい?ああ、、そうか。”BIG BOSS”か」

 

称号をもらった所で大して嬉しくはない。だが皆割と楽しんでいるようだ。

 

「なあ、、お前ら楽しんでない?」

 

「滅多にない事だしな。嫌がるくらいなら楽しんだ方がいいだろ?」

 

タキセの意見は最もだ。確かに滅多にない状況で戦いしかしてこなかった自分達にはいいガス抜きかもしれない。だが気をつけなければならないのは彼女の言った事だ。着ただけで薬を差し出すとは言っていないのだ。

 

「それで明日、君達にはステージに登ってもらう」

 

「「はい?」」

 

「明日来るはずだったアイドルグループが急遽予定変更で来れなくなってな。それで代わりに出て欲しい」

 

「やらないと薬は出さない、、と」

 

「当主様とあれど今回はやってもらいます」

 

アイドルグループが出れなくなったからといって自分達を出すのは勘弁してほしいものだ。しかし薬を貰わないと戻れない。

 

「分かった、、ところでフォン。何故男言葉を使う?」

 

「確かに元は女性です。しかしシンフォニーに入る前はこの薬で男性として過ごしてきたのもあってある程度は慣れています。男として過ごすのは慣れないので三日が限界ですが」

 

これ以上詮索するのはよそう。この薬品で男になり何かから逃げていた。それを遠回しに言っている。

 

「で?俺達は何を歌えば?」

 

キシがフォンに聞くと紙を出してきた。約五曲。四曲は女性が歌っているものだ。その中に一曲だけ変わった曲がある。〆に歌うらしい。

 

「ん、、待てよ?明日アイドルグループが着く予定って、、」

 

「明日にはリハーサル、本番だ」

 

ナオトが気づいたことにフォンが答えたのは絶望的結果。今は午前7時30分。1日で全て相当の練習量をこなすという訳だ。

 

「無茶言うなよ!楽器なんて俺は使った事ない!」

 

確かにナオトが使った事が無くてもおかしくはない。他にもタキセが弾けないことが分かった。

 

「仕方ない。フォン。演奏室とかあるのか?」

 

「ある。とっておきのがな」

 

ー演奏室ー

 

オーキス達がついたのはオペラとも思えるほど大きいステージ。もちろん敷地が広いのでおかしくはないが。

 

「このあたりの楽器は演奏部門に許可を得たから勝手に使っていい。ただ壊すなよ」

 

オーキスはそう言ってエレキギターを出す。キシはキーボード、ブレーンはドラムを選んだ。つまり残るはベースとボーカルだけだ。

 

「楽器としては簡単なベースだ。ボーカルかベース、どちらがやるか決めてくれ」

 

タキセもナオトも歌う位ならベースをやりたいらしく段々揉めてきた。

 

「機械扱えるならベース位出来るさ!だからお、、私がベースをやる」

 

「いや、、案外普通の整備をしていた奴の方が出来ると思うなぁ」

 

どちらも一歩たりとも引かない。しかしこのままでは話が続かなくなりリハーサルすらまともに出来なくなる。それだけは避けなければならなかった。

 

「二人ともなんでもいい!歌え!それで俺達三人が決めてやる!」

 

キシの提案に異議を求める者はおらずベースはAIに任せて彼らの好きな歌を歌わせる事となった。

 

「まずはナオトから!選曲は?」

 

「trust youで」

 

キシは選曲機から選びタッチパネルに歌詞と楽譜を表示した。

 

「いくぞ」

 

 

花は風に揺れ踊るように、雨は大地を潤すようにこの世界は寄り添いあい、生きているのに。

何故人は傷つけ合うの?

何故別れは訪れるの?

 

ーナオト終了ー

 

「次はタキセ。選曲は?」

 

「嵐の中で輝いて」

 

「了解」

 

 

嵐の中で輝いて

その夢をあきらめないで

傷ついた あなたの背中の

天使の羽 そっと抱いて

抱いてあげたい。

蒼く果てない宇宙(そら)の片隅で

生まれた夢が 今小さくても

あなたの瞳に映る明日を

誰よりそばで 信じていたい

 

ー結果発表!ー

 

三人が採点機能がついたシステムで点数を確認しつつ追加点数をつけて行く。

 

「えー結果発表だ!詳細はオーキスから!」

 

オーキスは二枚紙を持って二人の前に出る。

 

「とりあえずだ、、二人ともありえないというかもしれんがみてくれ」

 

ナオトとタキセのカラオケ点数は完全に同点。更に三人の評価も同じだ。

 

「これじゃボーカルもベースも決まらないじゃん!」

 

ナオトがさらなる文句をつけてくる。こちらとしても奇跡としかいいようがない。

 

「しゃーない!私がやる」

 

名乗り出たのはタキセ。端数を切って出していたが実際タキセが0.01点上回っていたのだ。

 

「元々楽器は苦手だし、、久しぶりに歌いたくなった」

 

「決定、、でいいんだな?」

 

「だったら俺が!」

 

「気にすんなナオト!俺は昔これでもブリタニア整備班のカナリアと呼ばれた猛者だぜ!お前はベースを頑張ってくれ」

 

タキセの顔は明るく笑顔で満ち溢れている。この状態で歌わせた方が多分いいだろう。

 

「タキセ、、頼んだ」

 

「頼まれた!」

 

タキセはマイクの位置を変えて歌いやすい場所を再確認する。ナオトはキシにベースの初歩を習い少しずつだが上達していっている。

 

ー数時間後ー

 

「それじゃあ、、適当な歌やってみようか」

 

オーキスがエレキギターを構える。

 

「さあ始まるざますよ」

 

「行くでがんす〜」

 

「ふんが〜」

 

「まともに始めろー!」

 

続く!




フォン・ウーファー

エヴァの赤木ナオコに似ている。薬を飲むとビッグオーのロジャーのようになる。
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