コードギアス反逆のルルーシュ Children in succession to will   作:ラムネ便

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遅れてすいません!色々とイザコザがありまして投稿すら出来ない状態でした、、、


番外編5

ー集中治療病棟ー

 

広い病室に大量の生命維持機器。その真ん中にあるのは白いベッド。そして点滴をうっている一人の男がいた。

 

「ナヴィス、、か」

 

「来たぜ。クソ親父」

 

ナヴィスはベッドに横たわる父親をじっと見つめる。自分が見ていた立派な父親は何時の間にか痩せた老人になってしまっている。

 

「アンタは、、アンタは家族を捨てた。その代償がオーキスの親父と残した紙切れだ。何か言う事はないか?」

 

「私には懺悔などする資格はない。殺すも殺さないも、、お前の自由だ」

 

ナヴィスは銃を父親に向ける。そして引き金を引いた。しかし出たのは弾ではなく空気。空砲だった。

 

「まだアンタを殺す事はしない。まだ聞いてない事がある」

 

ナヴィスが銃をしまうとポケットからメモリーチップを出す。そしてタブレット端末を父親に見せる。

 

「親父!吐いてもらうぞ。このアーカーシャの剣についてな!」

 

全てを見せられたナヴィスの父親は何も言えなかった。しかし直ぐにその口を開いた。

 

「アーカーシャの剣。あれは触れてはならんものだ、、、」

 

「あの禍々しい螺旋をした像はなんなんだ⁈」

 

「神とは人々の無意識下において出来たものだ、、これを破壊しようとするのがアーカーシャの剣。少し分かりにくいだろうから要約しよう」

 

神とは人々の無意識が集まったものであり人は産まれ、意識を持つ事により人格を形成する。その意識は神と繋がっており死ねば融合してまた一つの神となる。この神を潰せば意識は無意識から離れコントロール可能になる。そうなると死者にも出会える。欲のない誰も不幸にならない世界が出来上がる、、。

 

「これを阻止する為にブリタニアに潜入した、、それがこのザマだ」

 

ナヴィスの父親の左目は眼帯をしている。その眼を開くとギアスが発動していた。

 

「ギアス、、⁈」

 

「ある者と契約して破棄した後だ。あるのは形だけだ」

 

眼帯を元に戻しベッドから立ち上がる父親。そしてナヴィスにある黒い箱を渡した。その箱は軽くて少し長かった。

 

「彼が、、ラインが死ぬ前に息子とお前に渡したいと言っていた物だ。お前達だけで開けてくれ」

 

そう言ってベッドに戻り再び眼を閉じた。静かに寝息を立てて寝ているが彼にとってはかなりの体力を消費した筈だ。

 

「今開けさせて貰うか」

 

ゆっくりと箱を開いていくナヴィス。そこから出て来たのは二本の細長い試験管のようなものだ。中には赤い液体が入っている。一本ずつナヴィス、オーキスと名前が書かれている。

 

「血、、なのか?いや赤い薬品かもしれない。俺じゃ分からんし、、クレアに見てもらうしか、、」

 

試験管をバッグにしまい病室を後にするナヴィス。その後ろでは少しだけ笑う父親がいた。

 

ー研究室ー

 

フォンはすでに女に戻り人体用薬の開発を進めていた。あらゆる人工薬品から自然の漢方薬まで全てを配合、調整して試しては廃棄の繰り返しをしていた。

 

「あのウイルスに関係するモノは全て試したけどやっぱ無理よね。人工モノだけで試すしかないのかしら」

 

用具を洗浄機にかけて紙に今までの数式を書いてバツをつけた。

 

「失礼する。ナヴィス・シンフォニーだ」

 

「どうぞ」

 

ナヴィスはドアを開けて近くのソファに座る。そして本題に入った。

 

「フォン。君を見込んで頼みたい事がある。クレアと同等の技術を開発した君なら」

 

「権力の当主様に逆らう訳にはいかないわよね。見せて」

 

ナヴィスはフォンに赤い液体の入った試験管を手渡した。しかしフォンは見た瞬間に疑問を感じた。その試験管は空気がなく密閉状態で入っている。何より試験管に口がない。つまり出せないのだ。

 

「こんなのが、、」

 

「わかるか?」

 

「密閉状態だから内部構造も分かりません。ですが薬品ではないです」

 

「何故?」

 

「空気に触れてはならない薬品はシンフォニーでは専用の保管庫で管理、作業されます。しかしそんな箱でしまっていたという事は、、血です」

 

「だが誰の血かは分からない、、か」

 

フォンは箱の中を物色すると緩衝材の下にある紙を見つけた。瞬間、フォンは言葉を失う。

 

「どうした?何が、、⁈」

 

紙には中身について書いてあった。血である事は正解だったが驚愕なのはその内容だ。

 

「名前が書いてある方の血を体内に流し込み力を得る、、だと⁈」

 

「何なのよコレ、、信じられないです」

 

シンフォニーの代々伝わる儀式、それは自分の父親の血液を自分に流し込むという事だ。父親の血液は父親が産まれた瞬間に採取され特殊な方法により保管される。そして20を超えた頃の子息に血を渡す。これにより力が目覚めるという漫画にしかないような事だ。

 

「力を得るだと?戯言だな」

 

「ですが、、」

 

「科学的根拠がある訳でもないがない訳でもない、、と?」

 

「はい。実際ライン当主様とアヴェレフ当主様は超能力を使用していました」

 

「親父が?」

 

フォンから聞いた体験談。それはオーキスの父親は血管にハッキリとした赤、又は青がでており隣にいた親父と100人のアメリカの特殊部隊を訓練とはいえCQCで全て倒したというものだった。

 

「なんなんだよ、、シンフォニーの一族ってのは」

 

ー牧場ー

 

自給自足も可能にする為に古い施設を改造した牧場では新しいシンフォニーの部門である”酪農部門”が行っておりチーズなどが生産されている。人工太陽の下、全てを基地内で賄う為病気に感染する危険性はない。しかしいざという時にそなえ薬学部門から引き抜かれた”獣医部門”が配属されている。

 

「なあ、、なんで俺達ここで酪農やってんの?」

 

「お前が気晴らしにやろうっつったんだろうが。やれ」

 

オーキス達はブレーンの提案により酪農部門の手伝いをやっていた。最初は男だけで作業していたらしく後から女性隊員達がやって来て現在牛舎にて作業中だ。

 

「牛舎めっさ暑い〜。牛乳飲みてぇ〜」

 

ブレーンが餌になる穀物を分量通り入れていくとどこからかピチャピチャと水が垂れる音がした。しかしそれは水ではなかった。

 

「オーキス⁈汗ヤバくないか?」

 

「大丈夫大丈夫」

 

汗を気にせず黙々と作業を続けるオーキス。そんな中、ある一人の男がいた。

 

「もうすこしで終わるよな。ヨーグルトがあるから休憩しないか」

 

立派な作業着姿で立っていたのはなんと木葉だった。あの時から消えて何処にいたのか分からなかったのだ。

 

「似合ってんなぁ。いっそのこと牧場に入ればいいのにな」

 

「一理ある」

 

牛舎の仕事を終わらせた二人は木葉が用意しておいてくれたヨーグルトを食べる。まろやかで美味しい。

 

「オーキス。アンタ暫く女のままでいいんじゃないのか?」

 

「絶対に無理だ」

 

「だがオーキスってのは確かランの花の総称で花言葉は”淑女”とかあるけど」

 

「残念ながら俺の名前の由来は女じゃない。誕生日の花はラン科のアングレカム。花言葉は”祈り”。そして”いつまでも貴方と一緒”だ」

 

ー地下訓練施設ー

 

大型LEDライトで照らされる巨大な訓練施設。その訓練施設は戦車の砲弾をも貫通させず下手すれば地表貫通型核爆弾すら防げる特殊複合装甲を存分に使った場所だ。そんな場所にいたのはE.Eとユフィだった。

 

「私が、、戦うんですか?」

 

「シンフォニーに居ようと居なかろうと戦闘はどこでも起こる。その為の自衛だよ」

 

E.Eは手からあるイヤリングを生成してユフィに渡した。それは穴を開けなくても自分からくっついて痛みがないイヤリング。綺麗な青色の宝石も入っている。

 

「これはどのような効果を持っているのですか?」

 

「そだね。強いて言えば英雄殺しが出来るね」

 

「英雄、、殺し?」

 

「そのイヤリングは想像した通りのものが出来る。但し現実化させるには強い念が必要だけ、、ど⁈」

 

ユフィのイヤリングには炎がつき何時の間にか部屋は黒い何かに囲まれていた。しかもユフィの姿だけはしっかりと見える。

 

「何か新しい事をする時、それは初めから呼吸のように当たり前であるとしてやる、、クレアさんから教えてもらったメンタルトレーニングが役に立ちました」

 

「クレアの訓練はメンタルトレーニングも組み込んでいたのね、、」

 

黒い空間に大量の槍や剣、銃などが出てくる。更には光る鎖が付いた刀を出した。E.Eはギアスで壁を作り出す。ここの複合装甲より頑丈なものだ。

 

「行きます!」

 

ユフィの頭上に現れた武器は複合装甲の壁に向かっていく。

 

「およ?もう壁がヘコんだ、、」

 

辛うじて弾いていた壁だが一分過ぎた頃ついに壁は破壊された。

 

「ここまでやれるんなら心配ないかな。あとはユフィ次第、、」

 

続く!

 

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