コードギアス反逆のルルーシュ Children in succession to will 作:ラムネ便
ー指揮通信室ー
「僕が、、お前の弟⁈」
ロロは困惑した状態でも銃をルルーシュから離さない。だが震えていた。
「記憶を上塗りされたか、、じゃあこれなら思い出すか?」
ポケットから取り出したのはドックタグだ。そのタグは名前の他にも父親や生年月日が刻まれている。そしてその裏には小さい三人が映る写真が貼り付けられていた。
「あれ、、?」
ロロの脳内では何かが来ていた。
「あの日俺は絶望して銃を放った。だが問題はそこからだ。俺は母さんの死亡を確認した後、お前らの姿がなかった。てっきり記憶外で処分したと思っていた。だがそれは違った!」
ドックタグをロロの首につけてルルーシュに突きつけていた銃を下ろさせた。そして自らもイーグルを仕舞いロロの銃を没収した。
「ギアスを手に入れ皇帝のギアスをコピーした後、俺は自分の記憶を覗いた。そしてようやく知った!俺は処分なんかしちゃいない。二人を救急搬送させ自分は警察に保護された。記憶が抜け落ちていたのではない、、自分で閉じ込めていたんだ。つー訳で!」
オーキスはロロの頭を頭突きし気絶させる。ぐったりとして動かないロロを担ぎ指揮通信室を出て行こうとするオーキスをルルーシュが引き留めた。
「待て。お前は何者だ?何故ギアスを持っている?」
「教える義理はない。が、ヒントならやる」
「ヒントだと」
「ツーは、、一人だけかい?」
「っ!」
ルルーシュは目を開き疑うような顔をした。自分が考えていた事の全てがそれで繋がるのだ。皇帝にギアスを与えたのはC.Cではない事は分かっている。つまりまだツーがいるのだ。
「じゃあな。義兄さん」
オーキスはそう言ってエレベーターに乗って地上へと降りていく。ルルーシュは何とも言えない結論を胸に学園へと戻って行った。地上に出たオーキスは誰もいなくなった商店街をロロを担いで移動する。天井などの上空に障害物がないところでロロを下す。
「スカアハ。応答せよ」
〈こちらスカアハ。E.Eだよーん〉
「E.E。ヘリはあるか?ないなら誰かランディングゾーンまで来てくれ」
〈ランディングゾーン?捕虜でも捕まえたの?〉
「ああ。ゴットフリートまで連れて行くのは骨がいる。軽いが機体までは遠いからな」
〈やってもいいんだけどねぇ、、黒の騎士団が復活してからは対空レーダーが多すぎて無理なんだよ。ゴットフリートはステルスなんだから頑張って持って来てね〜〉
E.Eはそう言って無線をきってしまう。こうなってはロロをゴットフリートまで連れて行くしかない。オーキスはロロを背負い直して見つからないようにゴットフリートまで移動する。
「ここから二キロか、、面倒だなぁ」
ースカアハー
ナヴィスはスカアハのシミュレーション室に入りあるデータチップを挿入する。中のデータはスザク以外のナイトオブラウンズ全員分だ。
「さて、、始めるか」
機体を紅蓮参式に設定してシミュレーションがスタートした。ナヴィスが選んだのは多人数戦。つまりナイトオブラウンズ全員と戦うのだ。
「久しぶりにクリア出来なかったところだ。やらせてもらおう」
ナヴィスは裏ナイトオブラウンズ時代のサングラスをかけてシミュレーションに挑んだ。その顔は本気であった。
ーゴットフリートー
「今は複座じゃないからな、、狭い」
オーキスはロロをスカアハへと護送する為にゴットフリートに強制的に押し込んで現在上空1500mに到達していた。レーダーの範囲からはまだ逃げていないので油断してはならない。
「と、、思った矢先にこれか」
来たのは戦闘機三機。どれも偵察機だが早めに排除する為にビームライフルをセットした。
「すまないな。今見つかったら面倒なんでね」
ビームライフルで貫かれた戦闘機は空中で爆発。二機はゴットフリートに気づいたが既に遅く撃墜された。
「よし。あとは帰るだけ、、おい。やめろ」
なんと気絶させたロロがオーキスの頭にイーグルを突きつけていた。だがその顔は敵を見る目ではない。
「、、、合言葉は?」
安全装置を外して引き金を引きかけるロロ。しかしオーキスはすぐに答えた。
「願いは祈るものではない。叶えるものである。エレン・ガイ著、ルーレンの第三節から抜粋」
ロロはイーグルをオーキスのケースに戻して姿勢を楽にした。
「ただいま、、兄さん」
「おかえり。そして、、ようこそ。スカアハへ」
スカアハにたどり着いたゴットフリートは制御アンカーをフックに引っかけてスカアハのハッチへと戻って行く。コックピットから出たロロは伸びをしてオーキスが出るのを待っている。
「先に行ってろ。デンファレ」
「だって僕この戦艦わからないし」
「そりゃそうか」
コックピットから出たオーキスはデンファレを操縦室まで案内していく。操縦室についたデンファレを見たキシは目を疑った。
「お、オーキス?こいつは?」
「俺の一つ下の弟。デンファレだ」
「待てよ!こいつはロロ!シャーリーを殺そうとした張本人だぞ⁈」
それでもオーキスは何ら困惑する事はなく涼しい顔をしていた。逆に端末であるカルテをキシに見せてきた。それはよくデンファレに似ていた。瞳の色も口元も全てだ。
「本当に、、オーキスの弟なのか?」
「はい」
「ならオーキスの事で知っている事を話せ」
「いいですよ。兄さんのエロ本の隠し場所は大体棚のお」
オーキスは冷や汗を流しながらデンファレにイーグルを突きつけてた。もちろん安全装置を付けたままだが。
「デンファレぇ?それ以上言ったらお前の命がないぞ?」
「はいはい」
イーグルを仕舞い司令席に座るオーキス。デンファレは近くの座席に座って無線をつけた。出力を上げて軍用周波数を合わせる。
「あ、ヴィレッタさん?今ルルーシュを見つけたんですが、、逃げられました。はい。はい。分かりました。暫く単独行動をします」
デンファレは無線をきりオーキスに近づく。
「兄さん。ここ逆探知とかないの?」
「あるにはあるが、、何に使うつもりだ?」
「無線の周波数をあわせたからルルーシュを追尾したいんだ」
「それはC.C確保の為か?それとも、、」
「短い間だったけど義兄さんだから。僕は義兄さんを守りたい!」
オーキスはデンファレに逆探知機を渡す。デンファレは無線にセットしてモニターに接続。あらゆる兵士の位置や会話が入ってきた。代わりにスカアハの無線をつけて通信傍受を始めた。
「兄さん。オンシジュームは、、?」
デンファレが無線でオーキスに聞いてくる。オーキスは少し帽子を深く被り直してカルテデータをデンファレのモニターに送った。
「オンシジュームは、、、まだ見つからない。退院したのは記録にあるものの何処にいるかまでは、、」
「ありがとう、、兄さん」
デンファレは再びデータ回収に集中し始める。オーキスは深く被った帽子の中で暗い考えだけが浮かんでしまう。
「信じよう、、生きていると」
続く!
オマケ
デンファレ・シンフォニー
皇帝のギアスによる記憶改竄によりルルーシュの弟として生きてきた。義兄としてルルーシュを慕いオーキスは実の兄として尊敬している。