コードギアス反逆のルルーシュ Children in succession to will 作:ラムネ便
二つの対艦刀を合体させて薙刀にするインパルスはバンシィに向かってブースターを全開。体当たりした。ビームサーベルを一本破壊はしたが直ぐに別のサーベルで対艦刀と鍔迫り合いになる。
「こんなの、、出力が違いすぎるよ、、!」
ビームサーベルで破壊される対艦刀。もう片方の対艦刀で何とかコアを破壊されるのは免れたが残る武器はイーグルシュテインにビームサーベルだけ。だがバンシィを止めるには破壊しなければならない。バンシィに取り込まれたパイロットは殺すか強い衝撃で正気を取り戻すしかない。
「下がって!私がやります!」
盾を構えながらバンシィに突っ込むユニコーン。再びサイコフィールドが発生した。
「お姉さま!早く、、早く目覚めて下さい!私達は敵ではありません!」
「私を攻撃するものは、、全て敵だ!ユフィの紛い物は消え去れ!」
「私です!本物です!」
バンシィを壁に激突させて動きを封じるユニコーン。黒金はグロースターでサイコフィールドが発生する危険地帯へと進む。オーキスはエクストリームでバンシィへのハッキングを試みている。
「バンシィ、、止まれ、、止まってくれ!」
必死にデータの書き換えをしようとするが何重にもあるセキュリティを破れない。何度も繰り返しやるしかなかった。
「くそ!」
オーキスはエクストリームでユニコーンとバンシィの間に入る。更にサイコフィールドは巨大化して周りの建物をのみ込んでいく。
「バンシィ!思い出せ!お前の主人はその女じゃない!俺だ!」
グロスターでサイコフィールド内部にいる黒金はコックピットから出てくる。バンシィのツインアイが黒金を見つめる。するとコックピットにはあらゆる数列が並び出しノイズを発生。ユニコーンが手を離すとコックピットをあけてコーネリアを出した。それを回収するユフィ。バンシィはNT-Dを自ら解除すると黒金の為にコックピットを開放した。
「バンシィ。お前を一人にはさせない」
黒金はそう言ってバンシィに乗り込む。コックピットが正常に起動を開始。何ら問題なく再び黒金の物となった。
「バンシィ、、嘘だろ?パイロット選出AIがないのに黒金を見て自らコーネリアを降ろした。これがキシが言っていたサイコフレーム、、いや人の可能性だというのか⁈」
オーキスは先に黒金を帰還させインパルスにビームライフルを向けた。
「何故お前がインパルスに乗っている?」
「お兄ちゃんを助ける為っていうのはどうかな?」
「いいだろう。ならお前だという事を証明してみろ。ただしデンファレとの合言葉は不可だ」
「ちぇ。分かったよ。旧約聖書のバベルの塔から抜粋でいい?」
「ああ」
「エホバくだりて、かの人々の建つる街と塔を見たまえり。いざ我らくだり、かしこにて彼らの言葉を乱し、互いに言葉を通ずることを得ざらしめん。ゆえにその名は、バベルと呼ばる」
「はあ、、まだ覚えていたのか」
「お兄ちゃんがやれって言ったんでしょ⁈」
しかし途中で通信が切れてしまう。どうやらギリギリでインパルスを動かしていた為かエネルギーパックがほぼなくなっていた。何とか無線は通じるが自力での帰還は不可能だろう。
「インパルスのエネルギーが切れたか。仕方ないな、、スカアハ!こちらオーキス!」
〈こちらスカアハ。ユウです〉
「ユウ。搬出用ワイヤーを六本用意してブリタニアまで降りてきてくれ。ユフィは俺にコーネリアを渡して先にスカアハへ帰還、俺は後始末をする」
〈分かりました〉
ユフィはコーネリアをオーキスに預けて空へ飛んでいく。すれ違いにレッドフレームが搬出用ワイヤーを使ってインパルスを回収した。オーキスは総督府に入り再びシュナイゼルと面会した。
「申し訳ございません。こちらの不注意で基地に甚大な被害を与えてしまいました。賠償額は、、」
「ああ気にしなくていいよ。元々作り変える予定だっからね。手間が省けた」
「では我々はこれで」
オーキスはエクストリームに戻りスカアハへと帰還の準備を始めた。エクストリームは青いサイコフレームの光と銀色のGN粒子を出しながら青い空へ飛んで行った。飛んでいくエクストリームを見ながらシュナイゼルはチェスを動かして少し真剣な表情になる。
「不思議なものだな。丸で自分と共にルルーシュが私に挑んでいるように見えた。いや、そんな事は今はどうでもいい。機体を解析しろ。ダモクレスの予備として使う」
「はっ」
スカアハに帰還したオーキスはエクストリームをキャスターに格納し操縦室に戻る。そこには既にオンシジュームもいた。
「オンシジューム、、お前は一体どこに?」
「私が記憶を取り戻したのは最近。あの新総督警護作戦の時。それまではナイトオブラウンズのアーニャとして重KMFモルドレッドに乗ってたわ」
「それにしてもまさか此方ではアーニャがオーキスの妹だったとはな、、」
キシはオンシジュームをじっと見つめていた。自分が見ていた世界とは違い感情豊かで慕う事のできる兄がいるアーニャ。あの時感じた冷たい感情しか残らない彼女ではない。
「そういや言ってなかったな。一人は弟だが二人目は妹だ。年齢は確か、、15だっけか」
「そうよーん」
「い、妹さんがいたなんて!」
クレアはオンシジュームの頭を撫でて顔を見る。背が小さくデンファレと違い更に素直そうだ。
「私はクレアよ。よろしく」
「オンシジューム。これからは僕達の義姉さんになる人、、ていうか義姉さんなんだけどね」
オンシジュームは目をキラキラさせながらクレアに握手した。
「よろしくお願いします!義姉さん!」
元々男三人女二人だったので姉や妹に憧れていたオンシジューム。彼女にとってクレアは待望のお姉さんという事だ。しかしこれはオーキスにとって更に苦しくなる事になる。
「じゃあ早速オンシジュームちゃん!旦那様の過去を教えて?特に恥ずかしい思い出を」
「ええー、、何があったかな、、」
「オンシジューム。それよりお前ナイトオブラウンズを抜け出して良かったのか?」
オーキスの発言通りオンシジュームはおそらくまだアーニャとしてナイトオブラウンズに所属している筈だ。ここで何かしていたら軍法会議にかけられてしまう。だが彼女はとんでもない事を言った。
「え?私はもうアーニャなんて名前は捨てたしナイトオブラウンズに所属もしてないよ?」
「は?」
「私、退職願い出してきたもん」
「な、ナイトオブラウンズで出せるのかそれ⁈」
オンシジュームがどうやって記憶を取り戻したかは分からないが何者か気付いてすぐナイトオブラウンズを離脱したらしい。あの新総督作戦後、アヴァロンに隣接していた為スカアハに密かに乗艦していたのだ。
「だからインパルスを、、だがなんで簡単に信用された?」
「デンファレお兄ちゃんに見つかって、、」
「夕食食べてたら目線を感じたからね。兄さんは多分気付いてなかったと思うけど」
オンシジュームは夕食を後からデンファレに食べさせてもらい未使用の個室で寝ていたそうだ。昔から美味しいものに目がない妹ならではのやり方だ。
「オンシジュームさん。貴方どこかで見たような気がするんだけど、、」
「ユーフェミア様⁈」
オンシジュームはユフィの手を取り顔を近づけてきた。
「良かったー、、幽霊じゃないんですね。私はユーフェミア様の騎士をしていたものです」
「もしかして私に花冠を教えてくれた?」
「そうです!」
あまりの偶然に喜ぶ二人。ユーフェミアもオンシジュームも友人のような存在で花畑ではよくコーネリアに追われていたらしい。そんな頭も花畑状態の二人を後ろにナヴィスは司令席にあるソナーを見ていた。ブリタニア付近に投下しておいたソナーブイからは一対二十の戦いが見えている。
「潜水艦を投下したか、、ん?魚雷を敵の真下に撃った、、。確かあそこには」
ナヴィスがスカアハのデータベースから海底地図を合わせるとあるものが表記されていた。
「メタンハイドレート採掘基地か、、何をする気だ?」
「メタンハイドレートは巨大な泡だ。それで転覆させるつもりだろ」
オーキスは司令席に座ってナヴィスと同じ位置まで椅子を上昇させる。ソナーには謎の爆音が走り船が転覆する音が聞こえてきた。スザクがいたとしてもオンシジュームがいないのではジノも大変だろう。
「これはこれは、、面白そうな事になってんじゃないか!」
キシはランスロットのモニターをハックしてスカアハのモニターに表示した。ゼロが自ら滑走翼をつけたKMFに乗りスザクに言った。
「黒の騎士団は全員!特区日本に参加してせよ!」
続く!