コードギアス反逆のルルーシュ Children in succession to will   作:ラムネ便

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さあ終盤に来ました!これからどうなるのか⁈そして彼らに明日はあるのか⁈


ダモクレスと神根島

数日後、夜中のスカアハ操縦室に一件のメールがきた。送り主はゼロ。内容はダラダラと長く書かれていたが最初の件名でメールを見たオーキスは寝ているキシを叩き起こした。強制的に幻月Xとエクストリームを作動させてスカアハの火器管理・監視システムを端末で操作。カタパルトルームを開いた。

 

「とうとう来たか、、」

 

「騎士団がシュナイゼルに真実を伝えられてルルーシュを公開処刑するとはな」

 

「結局はこうなることは本人も自覚していたはず。今更驚きはしないだろ」

 

「そういえば、、あのストライクフリーダムはどうやって配備した?」

 

「E.Eちゃんに頼んで配備したのさ。とにかく今は行かねぇと!」

 

カタパルトルームから二機が出撃。その後ろ姿を見ていたのはデンファレ。そしてユフィだった。かつてロロとして活動していた時に渡されたキーホルダー。義兄とはいえ見過ごす訳にはいかなかった。だが自前の機体である暁はよりによって整備中。使えるのは誰も使用していない新型MSだけ。使えるかどうかすら分からない。

 

「せめてキーさえあれば、、」

 

「キーですか?ならここに」

 

ユフィの手に乗っていたのは機体の起動キー。本来起動キーは中佐以上だけが自分で管理でき以下では特定の場所な保管することが義務付けられている。なのでユフィはキーを持っていることはおかしい。しかし彼女には霧のイヤリングを装備している。つまりキーを幻覚で複製したのだ。

 

「あ、ありがとうございます」

 

「ルルーシュをお兄さんと一緒に助けに行きたいんでしょう?早く行ってあげて」

 

コックピットハッチを開いて乗り込んだデンファレはカタパルトルームから発進。大きな赤い羽から光を放ち二機の後を追いかけていく。

 

「どうか、、皆様が何事も無く返って来れますように、、」

 

カタパルトルームが閉じて強風は収まった。斑鳩に向かう二機は途中で接近してくる高熱源体を察知。デンファレである事が判明すると三機は北に向かった。スカアハにはシュナイゼルからのメールが届いていたが誰も気づいてはいなかった。そこに書かれた内容は一文だけ。

 

『手段は問わない。ルルーシュを救え』

 

それだけだ。数十分後斑鳩上空に辿り着いた三機は甲板に密かに降り立つと全員がアサルトスーツ姿で斑鳩に潜入。各々特技を活かした配置へとついた。ルルーシュはエレベーターに乗り斑鳩のKMF収納スペースまで降下していく。だがこの時点でルルーシュはシンフォニーなど来ないと割り切っていた。シュナイゼルが来ていた事は元々承知しておりチェックされるのはこちらだと考えは纏まっていた。

 

「いいかカレン。君は生きろ」

 

「え、、?」

 

「シュナイゼルが来ている。何を話したかなど予想はつく」

 

「それじゃあルルーシュは!」

 

「、、どうなるか分からない。これ以上話す事はない」

 

エレベーターを降りるとルルーシュの予想以上の団員とKMF、そしてカメラを回したディートハルトがいた。銃を向けられ何をされるか、何を言われるか分かりきった事。全ては道を違えたあの時からだった。何もかもに絶望し自ら戦いを選びそして憎むべき兄の手により殺される。運命は変えられない。スザクもシャーリーもナナリーにも迷惑をかけてきた。ならば彼が取る行動は一つ。ここで遺恨となるが果。全てはここで終わる。自分が目指したナナリーが過ごせる優しい世界を作る事が。

 

「ゼロ!お前は今まで俺達に嘘をついていた!違うならその素顔を見せろ!」

 

「ルルーシュ、、!」

 

「ははは、、今更気づいたか!お前らは全員私の駒だ。所詮はボードの上の駒に過ぎん!」

 

「全団員構え!」

 

「ここで終わり、、か」

 

藤堂の号令に合わせ全員が銃を向け引き金を引こうとした瞬間斑鳩が急に動き出しKMFは一瞬よろけた。斑鳩の操縦室にあるモニターには”HASTA LA VICTORIASIEMPRE”と書かれた文字だけが存在し主機能は完全に第三者に掠め取られた。ダクトの中でアサルトスーツに装備されたクラッキングキットを使っていたのはデンファレだ。

 

「僕達は、、勝利まで永遠に!」

 

斑鳩のサブシステムまで乗っ取られてしまい奪還不可となったが藤堂は号令を下しルルーシュに向かって銃を放たせた。しかしその銃弾は全て弾かれ全員の肩に飛ばされた。そんな芸当が可能なのは一人。キシだけだ。

 

「よく聞けアホども!俺達はシンフォニー傭兵師団だ!死にたくなけりゃそこをどけ!」

 

「構わん殺せ!奴の身体ごと撃ち抜け!」

 

KMFの銃弾と通常の銃弾が降ってくるが全てを弾きかえすキシ。クレイジーチャリオッツの性能に比べれば銃弾を弾くなど赤子の手を捻る以上に簡単な仕事である。リロードタイムになり驚愕する団員達。そして上層部をC4で破壊して収納スペースに来たのはオーキスだ。ワールドを出してキシの背中合わせになった。

 

「キシ。あの脅しを使え」

 

「教科書通りのか?」

 

「ああ」

 

「了解、、よく聞け野郎ども!この斑鳩は我等が乗っ取った!操縦系統は全てこちらの手中にある!デンファレ!左舷回頭!高度を下げながらエネルギーシステムのオーバーロードを開始!」

 

シュナイゼルの搭乗していた戦艦が弾き飛ばされ斑鳩が少しずつ高度を落として着水した。輻射波動による動力を採用しているエンジンなど暴発させれば容易い。もしオーバーロードして撃沈しなくても水圧で潰されていく。

 

「さあ、、どうする?このまま死ぬか?ルルーシュを解放するか?」

 

「くっ、、」

 

「キシ。時間だ。デンファレ!行くぞ」

 

『了解!』

 

「ザ・ワールド!時よ止まれ!」

 

完全に止まった世界でオーキスはキシとルルーシュを運び出し機体に乗せた。一方デンファレは未熟なギアスとザ・ワールドの掛け合わせにより自分の指定した範囲ならば動けるようになっているので彼は自分で機体に戻り斑鳩から飛び立つ。幻月Xとストライクフリーダムは自動操縦でエクストリームの指示した方向に進んでいく。

 

「、、そして時は動き出した」

 

倉庫では三人が一斉に消えて藤堂は操縦室に主砲発射を命じた。斑鳩はメインシステムを取り戻すと瞬時に主砲を回頭。四機に向けて輻射波動砲を放った。

 

「兄さん達は、、僕が守る!」

 

デンファレが機体の背中から取り出したのは機体の第二の象徴とも言えよう高出力と長射程を兼ね揃えたスライド式ビーム砲。M2000GXである。ビーム砲本体にエネルギーを供給するヴォワチュール・リュミエールとラジエータにエネルギーを供給する小型GNドライヴタンクの重ね合わせにより長時間の照射が可能となっている。その為相殺した後発射してきた対象に直撃するのは必須である。

 

「斑鳩に被弾!デンファレ!よくやった!これで奴らの足は断たれた。暫くすれば戻るだろうがな」

 

「シンフォニー、、だと?何故俺を、、」

 

「頼まれた依頼は無断破棄しないのがウチの売りでね。しっかり料金は払ってもらうからな。覚悟しとけよ!」

 

「はっ、、金なら幾らでもやる。それより何処に向かうつもりだ?」

 

「俺達の戦艦。各国から集まった隊員達がいる。ならず者の巣ではないが、、レジスタンスもいるな」

 

『僕達の艦は冥界の神だよ。義兄さん』

 

「そうか。ならその艦とやらは、、」

 

「その通りだ。ようこそ。俺達の家、、全環境対応型戦略要塞”スカアハ”へ」

 

スカアハのハッチが開き四機が一斉に着艦。ワイヤーと固定器具による専用キャスターに各機格納されるとコックピットが開放。降下艦橋が出てきてコックピットから出たオーキス達はルルーシュを会議室へ案内して椅子に座った。デンファレはコーヒーサーバーからコーヒーを人数分持ってきて手渡すと空いている椅子に座った。

 

「あー、、疲れた。斑鳩のダクトがあんなに狭いなんて分からなかったよ」

 

「ま、成功したんだから良しとしようや。オーキス!メールが来ているぞ?なんか俺達が行った直後に送られてきているみたいだが」

 

「メール?、、ああ。シュナイゼルからか」

 

「内容は」

 

「愚弟を助けろだとよ。どうする?ルルーシュ。場合によっては身柄の引き渡し拒否が可能だが」

 

「いや、、別にいい。今更なにも、、」

 

「今更なにも?貴方が決めた心は弱いものですね。ゼロ。いいえ、、ルルーシュ」

 

会議室の扉を開けルルーシュの真後ろにいたのはユフィ。ルルーシュは一瞬身体が硬直してしまった。またあのギアスが出てしまうのではないか?命令させたくなかったあのギアスを。だがその心配は一切なかった。顔を横に引っ張られ悪戯してくるユフィにギアスの兆候など目に見えてない。それどころかブリタニアにいた頃より元気で活気に満ちている。左手には指輪をはめて右の耳には綺麗なイヤリングをした彼女を見てルルーシュは安堵した。

 

「ユフィ。その、、なんだ。あの時はすまなかった。俺もギアスのストップがかけられなくて、、」

 

「あら?気にしなくていいですよ?こうやって生きているのですから。まあ埋め合わせはして貰いますがね」

 

「埋め合わせ、、か。何でもしよう。死の瀬戸際まで追い込んでしまった俺が悪い」

 

「何でも?分かりましたぁ!なら、、ちょっとお父様を倒してきましょうか」

 

「ああ分かっ、、はあ⁈」

 

「シュナイゼルお兄様!誘導完了です!」

 

『ご苦労。ユーフェミア。さて、、我が愚弟ルルーシュ。私の条件を呑んでもらおう。これはユーフェミアへの償いと思いなさい』

 

「シュナイゼル、、!こ、これは誘導尋問だ!」

 

『その訴えは却下する。芝居はよして本題に移ろうか。ルルーシュ。君が父上を倒そうとしているのは知っている。私はあまり興味がなかったが面白くなってきてね。クロヴィスを殺した事やその他を不問とする代わりに父上を倒してから君が政権を握るのはやめてほしい』

 

「なら貴方が政権を握ると?全て不問に処す代わりに政権を貴方に渡せと?」

 

『ははは、、まさか。私はこんな性格だが政治にさほど興味はなくてね。日本の独立は認めよう。我々も馬鹿げた戦争に予算を組む余裕はない。戦争が終われば私は勝手きままに旅をする。ルルーシュ。君はナナリーの補佐をしたまえ。彼女に全ての実権を委託する。だが目付役として年m、、失礼。コーネリアを置く。シンフォニーには長期契約としてナナリーの護衛をつけた。後は君次第だな。ああ。一つ言い忘れていたがルルーシュ。皇帝の件が片付いたらフレイヤのクレーター処理は任せる。私はこれ以上仕事をしたくない。早めにPS5を購入して新作のS◯Oをやらなければならない。キ◯トの新ビジュアルを見たいのでね。そういえばイラストがTwit◯erにあったな、、見るか』

 

唖然として動かないルルーシュ。シュナイゼルがここまで興味を持ちやろうという気持ちを持つこと自体が珍しい。だが同時に政治には一切興味がないというのは初耳。しかも仕事をしたくないという理由だけでフレイヤの処理を任せている。というか仕事が面倒になって来たから全てルルーシュに丸投げしているだけだ。

 

「さて、、こう言ってる訳なんだから皇帝を軽く捻り潰しに行くぞ。まあ計画についてはプロが担当してくれないと困るがな」

 

「プロですか?」

 

「E.E!」

 

会議室に入って来た彼女は大量の資料をルルーシュとオーキスの前に置く。そして端末を出して近くにあるスクリーンに資料の概要をまとめたものを出すと装着型マイクをつけた。

 

「えー、、それでは私E.Eが黄昏の間についての最終的な結果を出します。それと今まで言わなかった秘密も」

 

黄昏の間はE.Eのギアスである創造のギアスにより作成された次元の違う場所。本来なら魂の力を増幅させて本当に不可能を可能にする場所。ある意味核シェルターとしても発動出来るが彼女がいないと自由な出入りは不可。しかし思考エレベーターを活用すれば入れない事もなく無限に広がる世界が存在している為アーカーシャの剣を造るにはうってつけの場所となっている。無意識集合体への接続は少し次元を弄れば簡単に開く。そして皇帝がいる時点でおそらく彼女が作成したセキュリティも掌握された可能性がある。ギアスをかけられた者・ギアスを持つ者・契約者だけが入れるようになっているがシステムが変わらずとも一部は変えられるのでどうなっているか不明。

 

「だけど絶対に変わらないセキュリティがある。これは私が最後に出た時に設定したセキュリティ。自分の負の側面と戦わなければならないの。魂の世界は負の側面が大きいほど暴走しやすいわ」

 

「だからセキュリティが頑丈なのか。だがE.Eなら通れるんじゃないか?」

 

「確かにオーキスの言う通りだけど私しか通れないの。皆が負の側面と戦ってる間に私は皇帝を倒す。多分皇帝は、、若くなっている。しかも物理的にも精神的にもより強くなって。でもそれは多分戦闘用の皇帝の魂。アーカーシャを起動する為の魂は別にあるはず。それはオーキス達に任せるよ」

 

「よし、、侵入要員を配置するぞ。ギアス所持者にギアスの被験者は全員配置。E.E以外の女性隊員は全員スカアハに残ってもらうか」

 

「ま、そうしたとしてもユフィとかナナリーとかクレアは行くっていうだろうね」

 

「何故だ?」

 

「全員が全員覚悟を決めてる。スカアハにいる時から戦闘に巻き込まれるなんてザラだしクレアは死神がいる。ユフィは擬似的なUBWを使える。ナナリーは希望のギアスで全てを可能にしてしまう。エニードさんは、、どうやらナオトの補助をする気みたいだよ?」

 

「、、馬鹿どもが。勝手にしろ」

 

オーキスが編成した黄昏の間突入部隊はギアス被験者であり霧のイヤリングを使うユフィ。そしてギアス所持者のナナリー・ルルーシュ・デンファレ・オーキス・ナヴィス・キシ・E.Eに決定。クレアにはスカアハの艦長の妻として副艦長を務めてもらう事になった。しかしこの数分後オンシジュームがフォースインパルスを強奪。タキセの整備中にキャスターから緊急発進してどこかへ飛んでいった。だがこの事はあらかじめオンシジューム本人からデンファレに伝えられ向かう場所も把握済み。そして悪い事がシュナイゼルから告げられた。

 

「シンフォニー。ビデオ依頼で済まない。だが事は一刻を争う。一回しか言わない。よく聞いてくれ。

ノーリミッター式フレイヤ弾頭約50発と試作量産型ランスロット8機、更にオリジナルのランスロットとダモクレスを何者かが強奪。閣僚府からナナリーが拉致され現在行方不明。ダモクレスの位置はトウキョウ湾より数キロ離れた海上。敵総数は700を超えている。黒の騎士団もダモクレスと共に行動を開始した」

 

シュナイゼルが入っている事が確かならば奴らは恐らくフレイヤを日本以外にもばらまくだろう。オーキスは司令室から全隊員に命令を下した。

 

『スカアハに搭乗する全隊員に告ぐ!サンズ・オブ・パトリオットがダモクレスを強奪した!ランスロットにその紛い物八つ!更にノーリミッター式フレイヤのオマケ付きだ!だがラグナロクを無視するには行かない!キシ!E.E!ナヴィス!ルルーシュ!デンファレ!ユフィ!今呼んだ奴らはカタパルトルーム三基を解放する。今すぐに神根島へ迎え!残る隊員は全員スカアハでダモクレス戦に備えろ。第三種戦闘配置!目標!ダモクレス・黒の騎士団!サンズ・オブ・パトリオット!」

 

続く!

 

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