コードギアス反逆のルルーシュ Children in succession to will   作:ラムネ便

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ランスロット・アルビオンが、、


最終決戦1

カタパルトルームが解放され各々が専用の機体で出撃していく。E.Eはデンファレが使っていたディスティニーを使って神根島へと向かっていく。スカアハはカタパルトルームを閉めるとトウキョウ湾へと急速発進。キシとナヴィス、E.Eがいない状況で作戦をやれるのは戦略予報士であるベイリンとオーキスだけになった。

 

「シュナイゼルが送ってきたダモクレスの情報が正しければ二重構造式のブレイズ・ルミナスを備えている。この最初のバリアを突破しなければフレイヤの破壊は無理だ」

 

「方法としては二つありますね。超高火力兵器でブレイズ・ルミナスを撃ち破る。又はスカアハの主砲でダモクレスごと消し去るか」

 

「ダモクレスにはナナリーがいる可能性がある。だとすれば二つとも無理だ。さて、、どうしたものかね」

 

強力な主砲で消し去る事も出来なければバリアを貫く兵器を導入する事もできない。だが闇雲に戦闘を続けてもいたずらに弾薬を消費してしまうだけだ。向こうは黒の騎士団にブリタニアの兵士と兵器を抱えている。シュナイゼルが出したロイヤルガード隊とヴァルキリエ隊、裏ナイトオブラウンズを再編成したソルブレイヴズ隊、そしてナイトオブラウンズを再構成した新規部隊”クラレント隊”はこちらに合流するとのこと。KMFやMSに関わらず400機は入る事ができる格納庫があるので機体は大丈夫だが人数はざっと見積もっても約五十数名。スカアハの戦闘用員は少ない為数人が限界である。よりによってナイトオブワンのビスマルクが機体を強奪して逃走。ヴィンセント16機を相手に全てを撃墜していた。しかもスザクのランスロットはない。クラレント隊にスザクの名はあったが恐らくヴィンセントを使うだろう。

 

「人数も武器数もあちらが上、、か。白旗を上げた方がよほどマシですね」

 

「一応E.Eのギアスを使えるがどこまで生成できるかまでは把握していない。まさかこんな時に使うことになろうとはな」

 

「で、どうします?ブリタニア湾から目標が移動したみたいですよ。方向は更に海側に行きました。黒の騎士団もいます」

 

「シュナイゼルに繋げろ」

 

シュナイゼルに通信を繋げたオーキスはシュナイゼルに譲渡するHI-νガンダムの完成報告とスザクの機体について聞いたところでは、やはり量産型のヴィンセントでスカアハに合流するらしい。オーキスは創造のギアスを使い機体を作り始めた。イギリスではキシに嫌という程ロボアニメを見せられ機体のスペックや利点は全て分かっている。ただキシ曰く

 

「ランスロットは紅蓮に勝てなかった。これはスザクのせいではなく機体のスペックの溝が深すぎてしまった故の敗北」

 

だという。つまり紅蓮に勝つにはランスロット以上の機体を作成しなければならない。謎のサイコミュをつけている紅蓮聖天八極式を倒すにはそのスペックを何倍にも引き離した機体を見つける必要があった。そしてオーキスはここ最近でそれを見つけた。化け物にはバケモノを。しかしスザク自身が適性があるかどうかは分からない。もしアニメ通りなら世の中にいる人々は皆イノベイターのはず。だからといってスザクがその通りとは限らない。それでもオーキスは作った。スザクの能力とそれを悪用しない感情を信じて。

 

「もうこれしかない。ただでさえ意味が分からないこの機体がどう動くかなんて分からないが、、スザクを信じる。頼んだぞ。ELSクアンタ」

 

異彩を放つELSクアンタはオーキスがそういった時に頷いているかのように見えた。一方神根島に向かった一行は森にフォースインパルスを確認。付近に敵勢力が無いことを確認したのち着陸させE.Eは近くの岩にギアスのマークをチョークで描いた。すると岩が割れて金色に光る黄昏の間が現れ一行は足を踏み入れた。

 

「ここが、、黄昏の間」

 

「もう話したから分かってると思うけどセキュリティがこの先にある。ルルーシュは私と一緒にこの扉から。他の皆はあの扉から入って。あ、デンファレはちょっと待って」

 

「E.Eさんどうしたの?もう行かないと、、」

 

「そんな未熟なギアスじゃ勝てないから私と再契約しよう。黄昏の間にいるから私がギアスを指定するね」

 

E.Eはデンファレに埋め込まれたギアスを消し去り手に自分の血でギアスのマークを描いた。その血はE.Eの詠唱と共に体内に入っていき新しいギアスがデンファレに埋め込まれた。そして全員が扉の前に立つとE.Eとルルーシュは遺跡の扉を開き二人とも消えた。同時に扉も消えていき残るはキシ達の扉だけとなった。それぞれが武運を祈りそれぞれの扉へと入っていった。自らの負の側面が相手となるこの戦いはどうなるか誰も見当などつくはずがない。

 

「E.E。本当に良かったのか?」

 

「少なくとも私とルルーシュは入れるようになってる。私は元々だけどなんでルルーシュが、、」

 

そう思った時剣が飛んで来た。E.Eはルルーシュを庇いなんとか避けた。目の前にいたのはブリタニア皇帝の若き日の姿。大量の剣を横に浮かばせていつでも飛ばせる準備ができていた。

 

「ルルーシュ。走って」

 

「なんだと?」

 

「走りなさい!トレース・オン!」

 

飛んで来た剣をコピーした剣で全て弾き飛ばしたE.Eは扉を開きルルーシュを突き飛ばした。そして扉を消すと徒手の構えをしてブリタニア皇帝に向けた。

 

「やっぱり、、ここでルルーシュを」

 

「殺すよ。それが僕の願いの妨げになるならばね」

 

「このゲスが!」

 

「なんとでもいえばいいよ。この僕に勝てるならばの話になるけど」

 

「偽・螺旋剣、、カラドボルグⅡ!」

 

「さあ、、始めてあげようか。殺し合いでも」

 

剣と剣がひしめき合う戦闘が行われているその下でルルーシュは走っていた。黄昏の間は魂の力が無限に宿る場所であるが流石に体力は増えない。それでも走り続けるルルーシュ。それがナナリーを守りシャーリーを救うならば自らの身を投げ捨ててでもやり遂げる。彼が考えていたのはそれだけだった。現世では数時間が過ぎスカアハに全ての部隊が揃いに揃っていた。ヴァルキリエ隊に所属予定だったエニードは友人と何やら言っていた。クラレント隊はスザク、ジノ、モニカ以外はまるで違う陣営となっておりドロテアというナイトオブフォーはビスマルクをランスロットで援護したらしい。それぞれ機体を持ってはいたがやはりスザクのランスロットを奪われたのは痛い。

 

「スザク。どうする気だ?まさかあの量産型で行く気じゃないだろ?」

 

「ジノ。仕方がない。ランスロット・アルビオンを強奪されたんだ。僕に使える機体はこれしかない」

 

「失礼、、私は新ナイトオブツーのクロウだ。これからよろしく頼む。聞きたいのだが貴殿の機体、、ランスロット・アルビオンは本当に強奪を?」

 

「ああ。まさかキャメロットの起動OSを改造して強奪できるようにしていたとは考えつかなかった」

 

「ナイトオブツー。今考えるべき事はそれではないはずだ」

 

「ナイトオブエイト、、シャルエとか言う名だったな。それは分かっている。シュナイゼル殿下の直属の命令によるのも把握している。だが戦力となるのはシンフォニーの戦闘用員を除き52名。ナイトオブワンとフォーはブリタニア軍を裏切り残る戦闘に長けたナイトオブセブンの心配をするのは当たり前だろう」

 

「確かに機体がないのはあまりにも不幸すぎる。ナイトオブセブン。貴殿の量産ヴィンセントでは反応が追いつかないだろう?いいのか?」

 

「これもまた運命。仕方がない事です」

 

『あーあー、、ブリタニア精鋭部隊の諸君。スカアハまでの移動ご苦労。君達がブリタニアの味方である事を信用する。まずは自己紹介だな。私はシンフォニー傭兵師団の総司令。オーキス・シンフォニーだ。君達と共にダモクレスを破壊する。これより一切の指揮は私に入る。物資の供給はこの艦スカアハが行う。後1時間後には戦闘地域に入る。準備をしておけ。以上!』

 

話が終わり全員がばらけていく。オーキスはスザクに近づきキャスターに来るよう伝えた。ジノやクロウ、シャルエが行ってこいと背中を押されキャスターに向かう。スザクが案内されたのはブリタニア軍のKWFが収納されている一番ハッチではなくシンフォニー専用のハッチだった。

 

「スザク。これが君の新しい機体だ」

 

スザクが見上げるとそこには貝の裏のように光り輝くELSクアンタ。その異様な形はスザクを少しだけ恐怖させた。オーキスに勧められコックピットに搭乗するとモニターが自動的について操縦桿もスザクの手に合わせるように変形していく。システムもスザクの知るランスロットの操縦法に変わった。しかしスザクの身体に少しずつELSが侵食していた。スザクは一瞬声が出なくなり叫びも出なくなった。身体が全てELSに侵食された彼は数分後ゆっくりと降りてきた。瞳が金に変わり髪の毛が少し銀色に変わっている。

 

「スザク。どうだった?」

 

「、、、夢を見た。昔の自分。今の自分。そしてユフィ。不思議な、、幸福になった自分がいた。そして機体に聞かれた。”お前が望むものはなんだ?”ってね。俺は”ユフィと幸せに暮らしたい”といった。そしたらあいつ”私ができるのは対話と融合だ。幸せに出来るかどうかは貴殿次第である”だと」

 

「スザク、、決まったな」

 

「ああ。シンフォニー。この機体、、貰い受ける」

 

格納庫からスザクとオーキスが消えた後ELSクアンタはゆっくりと武器の生成を始めた。スザクの記憶にある可変型ライフルやMVSが造られていく。オーキスが生成した影響なのかGNビットも造られた。全ての武器の生成が終わりシステムをシャットダウンして停止したクアンタ。その頃ジノはフラフラとスカアハを歩いていた。休憩室を見つけ自販機からコーラを買い飲んでいると女性が入ってきた。ナナリーである。

 

「総督⁈」

 

「え、、?あ、、」

 

「ご無事でしたか!」

 

「えーと、、」

 

「いやー良かった良かった!これで心配なしでダモクレスをぶっ壊す事が出来る!」

 

「ジノさん、、でしたよね?よく聞いてください。私はナナリーです。ですがこちらのナナリーではありません」

 

「はい?」

 

「あまり信じられないかもしれませんが私は別の並行世界に存在しているナナリーです。つまり同一人物にして別人。ともかくこちらの世界のナナリーは別にいます」

 

「んー、、よく分からんけどナナリー総督であり別人ということでよろしいのですか?」

 

「まあそんな感じです。ダモクレスに囚われているナナリーは私ではありません」

 

「分かりました。ところでナイトオブセブンはどちらにいるかご存知ですか?」

 

「ナイトオブセブン?ああ、、スザクさんの事でしたら今オーキス艦長と一緒に格納庫へ行きました」

 

「ありがとうございます!」

 

ジノはナナリーにそういって格納庫へと走っていった。しかも迷っているにも関わらず走っているので偶然にもオーキスのエクストリームが格納されているキャスターにまで来てしまった。ジノはエクストリームを見て珍しく感じていた。KMFとはまた違う機体で羽がある。脱出機構がまるでないのでどう乗るか分からない。とりあえず珍しいだけなので適当に見回っていると美人な女性が端末を操作してジノに近づいてくる。

 

「これはこれは、、美しいですね」

 

「私に何か用?」

 

「失礼。俺はクラレント隊所属のナイトオブスリーのジノ・ヴァインベルグと申します。貴女の御名前は?」

 

「私の名前はクレア・シンフォニー。艦長の妻よ」

 

「あらら、、結婚してましたか」

 

「ふふ、、残念ね」

 

「ところでスザクを見てませんか?」

 

「みてないわねぇ」

 

ジノは結局元来た道が分からずクレアに案内されて何とか戻った。スザクは体内に蓄積されたELSの影響で少しずつ髪の色が銀色に変わっていっていた。ELSと共存する身体なのだから死んでしまってはELS自身が困り果ててしまう。なので大した問題は一切ない。ジノがスザクを見た時には別人のように見え一瞬スザクとは思えなかった。1時間後全ての整備と補給を終わらせた部隊がカタパルトルーム全8基を開放したスカアハより発進していく。最後に残ったのはスザクだけとなりクアンタはカタパルトに乗ると発進体勢をとった。

 

「スザク。使い方を間違えればそいつは一瞬で大量破壊兵器になる。気をつけろよ」

 

『了解です。ELSクアンタ。枢木スザク。出撃する』

 

カタパルトから放たれ戦闘空域まで進んでいく最後尾のクラレント隊。暫くするとシュナイゼルがアヴァロンでスカアハに隣接させHI-νを受け取るとクラレント隊の後を追いかけるように飛んでいった。アヴァロンはシュナイゼルの命により撤退。オーキスはスカアハを進ませ主砲の直線位置にダモクレスを設定した。

 

「遂にここまで来た。俺達の戦争は最後まで柵をつけたまま終わらせるわけにはいかない。全発射管開け。目標、、ダモクレス!」

 

続く!

 




久しぶりのオマケ!

ELSクアンタ

オーキスがキシに教えられた機体の一つ。侵食力と融合能力で敵を圧倒させる生物兵器。変形可能な金属生物なので搭乗者の記憶から類似した武器を創り出すこともできる。ただしそれは下手すれば全人類を滅ぼす剣となる。
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