コードギアス反逆のルルーシュ Children in succession to will   作:ラムネ便

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え?スザク強すぎないかって?、、、さあ?


ユフィvsユフィ

 

扉に入ったユフィは目の前にもう一人の自分を見つけた。剣を持ちじっとユフィをみつめていた。ユフィが剣を出すと向こうのユフィ、、ブラックユフィも剣を鞘から抜くとぼそりと呟いた。

 

『人の中から発した光、、この暖かさを持った人達が、、虚しすぎる、、』

 

ブラックユフィは剣を振り回しユフィと鍔迫り合いになる。ユフィのキックでよろけたが直ぐに持ち手を狙って武器を叩きおとした。しかし幻覚で再び剣を作り出したユフィは避け続けて今度は打撲武器でブラックユフィを裏拳との組み合わせでノックアウトさせた。それでも立ち上がってくる。だが驚くべきところはそこではない。彼女には傷一つついていないのだ。

 

「貴方は、、私じゃない!」

 

『私は貴方。だけど貴方は何も知らない。いいでしょう、、見せてあげます。全ての終わりを』

 

ブラックユフィが地面に剣を刺すとそこからは沢山の歴史が流れ始めた。ブリタニアが産まれるずっと前からその後の未来まで。速すぎる時の流れを過ぎた二人がいたのはただの闇。二人は互いが見えるが周りの遺跡は消えていた。

 

『光なく、、時間すら無くなった完全なる虚無。コレがこの世の果て。時の終わりに訪れる世界。人がどれだけ足掻こうと結末は変わらない。貴方にも分かるはず。希望も可能性も人が虚無の入り口で見る一時の夢に過ぎないの。慰めにもならない幻。それが人を間違わせ無用な争いを起こしているの』

 

「それが、、何よ、、」

 

『ただ存在して消えるだけの生命に過分な期待は持たせないものよ、、』

 

「それがなんだって言うのよ!私はそれでも諦めない!スザクがいてルルーシュがいて皆がいる!」

 

ユフィのブレスレットに装着されていた小型のサイコフレームが光り出し暗闇を討ち破って遺跡が見えるようになっていく。ブラックユフィの剣と鎧は崩れ去り塵と化して消えてしまった。

 

『熱、、暖かな光。こんなものが幾つ集まっても何も、、そう。何も、、!』

 

再び剣を出してユフィに斬りかかる。何度も弾き返し刀身は割れあい再生するを繰り返した二人の戦いは黄昏の間にヒビをつけた。しかし体力の上限が一切ないブラックユフィが有利でありユフィ本人は相当なダメージを受けていた。何箇所も斬られ頭部からの出血もある。内出血もひどく逆に昔のユフィならば簡単に殺されていた。そして隙をつかれ蹴られたユフィは壁に当たり吐血した。

 

『その思想ごと消え去りなさい。貴方にはもう抗う力なんてない』

 

倒れているユフィに目を向けたブラックユフィはあり得ない光景を見た。土煙の中で彼女の傷ついた箇所、出血している箇所から光が溢れ傷が修復されていく。魂の力ではない。ましてやサイコフレームの力でもない。一体なんなのか。それはユフィがE.Eに渡されたもう一つのイヤリングにあった。青と金の装飾を施されたそれはシュナイゼルの兵器の名前にも使われ伝承では彼の王はそこで眠るとされ全ての傷を癒す。F◯TEでは最強の鞘とまで呼ばれた。その名はアヴァロン。

 

『何が起きているの、、?』

 

「この地獄の連鎖を断ち切る為に抗い続けた人達の願い。私はそれを実現したい。もしそれが機械的な人生でも偽善に満ちていたとしても、、最後まで正義の味方を張り続けてみせる!」

 

『貴方は皆に裏切られた。まだ分からないの?』

 

「身体は、、剣で出来ていた、、」

 

ユフィが出したのはなんと干将莫耶。今まで使って来た剣とは全く違い厚みがあり二刀流。髪飾りは消えて長い髪は斬られた。ピンクの鮮やかな髪はいつの間にか黒髪に変色しており干将莫耶には赤いギアスのマークが書かれていた。

 

「誰かに負けるのはいい、、だけど自分に負けるのだけは絶対に出来ない」

 

『それがどうしたの?私にはここまで戦い続ける理由が理解出来ない』

 

「所詮あなたは人間の振りをするナニカよ。人じゃないただの感情。その腐りきった感情はもういらない。ここで消え去りなさい!」

 

『そう、、なら私は貴方を殺して貴方になるだけ』

 

「やれるものならやってみなさい!」

 

干将莫耶とブラックユフィの剣が凌ぎを削る。何度も互いの剣で傷つける事はならず常に火花を散らし決着がつかない。だがブラックユフィはあのイヤリングとブレスレットから並々ならぬ力を感じていた。一回きりの効力だと思っていた彼女だがすぐに気づいた。

 

『おかしい、、』

 

どんなにユフィを蹴り飛ばす事も斬りつける事も出来ないなければ隙を見つける事も出来ない。先程と比べ体力は増え動きは明らかに良くなりつつある。いつかは必ず自分を追い越すだろう。何より一番ブラックユフィが恐れたのは干将莫耶の存在だ。ただの厚みのある二刀流の剣だと思っていたが掠った服が斬られた。普通ならば問題はないと感じるだろう。だがブラックユフィの服は黄昏の間の魂による力で作成されている服。やすやすと貫通したり斬られるようなものではない。干将莫耶で斬られたというその事実が指し示すもの、それはただ一つ。変性した魂を切り刻む事が可能なのだ。理由は魂の叫びで分かる。

 

『夫婦が同時に高炉へと身を投げ込み素材を完成させ弟子に鍛えさせたのがその剣。まるで貴方達のようね』

 

「スザクと私の事かしら?悪いけど干将莫耶の夫婦と違って生半可な覚悟じゃないのよ。例え身が燃え尽きようともそこから生還する。それが私の意志よ」

 

ユフィはニヤリと笑うとブラックユフィはそれが気に入らなかったらしく少し怒りを見せて本気で打ち合って来た。その斬撃は干将莫耶すら折り回避するのが精一杯の速度。最後に重い一撃を上から振り下ろされたユフィはギリギリで回避。そしてブラックユフィが間合いを取った。干将莫耶を再び構成しようとした瞬間彼女はE.Eの言葉を思い出した。

 

「私に、、やれるかな、、?」

 

ユフィは少し怖がりながらもE.Eが個室でよく言っていた詠唱とそれを再現する為になんとかイメージを膨らませながら言い始めた。

 

「I am the bone of my sword.

 

Steel is my body, and fire is my blood.

 

I have created over a thousand blades.

 

Unknown to Death. Nor known to Life.

 

Have withstood pain to create many weapons.

 

Yet, those hands will never hold anything.

 

So as I pray, UNLIMITED BLADE WORKS! 」

 

景色は一切変わらず特殊な効果も何もない。やはりE.Eのように出すのは無理のようだ。仕方なく別の両刃剣を再構成してブラックユフィの斬撃を受け止めていく。すると少しずつだがブラックユフィの剣の構造が見えるようになってきた。同じ剣を複製してオリジナルを粉砕すると焦りを見せたブラックユフィが間合いをかなり遠めに引いた。再び塵から剣を創り出したが、どこからともなく飛んできた剣に破壊されてしまった。

 

『何、、今の』

 

「貴方の剣筋も剣の構造も全て理解したわ。もう負けない!」

 

『私は、、私は、、』

 

剣を再び構成するブラックユフィ。だがその剣は脆く今にも崩れそうだ。ユフィは干将莫耶を創り出しブラックユフィと最後の斬撃をした。互いに全ての力と信念をぶつけ合ったその果てはブラックユフィの敗北であった。干将莫耶は刀身が割れてなくなり脆き両刃は砕け散る。そしてブラックユフィは腹部の深い斬撃を最後にユフィを見て笑い光となっていく。

 

『そうよね。私は、、どっちも間違ってなかった。ほんと嫌になっちゃう』

 

消えたブラックユフィを見送ったユフィの掌にはスザクを騎士として認めた時と同じ剣とブローチを握りしめていた。髪色が元に戻り現れた扉に入ろうとした彼女は最後に残った剣破片を見て少し険しい顔になる。

 

「これが別世界にいた私の果て、、なのね」

 

E.Eがユフィにだけ説明していた事実。それは負の側面というのは只のフェイクであり本当に戦いあう敵は並行世界に存在し残虐な終わり方を果たした自分の末路。このユフィは全ての夢や人民を救えずルルーシュに殺され絶望した一つの運命の果て。全てを消し去り何も認めず最終的な結果のみに執着した彼女は結局全て失くす事になった。ルルーシュ以上に汚い結末を迎え全てを拒否した彼女に勝つ事こそユフィが黄昏の間に入る試練だったのだ。

 

「さてと。ルルーシュが待ってるから早く行かなきゃね。貴方も一緒に、、ね」

 

ユフィは落ちていた破片をポケットにしまいこむと扉に入っていく。扉が閉じて消える瞬間ブラックユフィが見ていた。腹部の傷は包帯が巻かれており行ってしまった自分に

 

「負けないでね。その先が例え焼かれた土地だったとしても」

 

と呟いて振り向き歩いてどこかへと消えていった。

 

続く!




オマケ
ブラックユフィ
原作のユフィよりも残酷な死に方をしたユフィ。ルルーシュに撃たれてからギアスにより強制的にリビングデッドと似た形で復活。変えようとしたからこそ結果だけを求め過ぎた結果、最愛のスザクの手により排除されブリタニアの裏切り者として名を馳せた。黄昏の間では別の自分を殺し自分を消そうとしたが圧倒的力量差と覚悟の差を前に自らの愚かさを感じ信じてきたものが揺らいで負けた。そして愛の覚悟を知った。
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