コードギアス反逆のルルーシュ Children in succession to will   作:ラムネ便

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長期間音沙汰なしですいません!そろそろ期末テストが終わります。あとは簡単な教科だけなので書きながら頑張って行きたいと思っています!


皇帝の最後。そして新たなる危機。

ルルーシュのところまで走ったE.E達はそこで苦笑いするような光景を見た。ルルーシュの左手にはアメリカンクラッカーがあり右手にはアサルトライフルを持っている。どこもかしくも破壊された形跡が多々存在しておりキシが見ても何をしたかなど全く想像がつかない。

 

「ルルーシュ!何故分からないの?私達は貴方達を愛してるから嘘のない世界を作ろうとしているのに邪魔をするの⁈」

 

「ああ⁈愛だ?嘘のない世界だぁ?んなもんタコスにでも挟んで食ってろババア!テメェらのやってる事はただの自・己・満・足だっつってんだろ!」

 

「愚かなりルルーシュゥ!貴様の願いを叶えるという事はシュナイゼルの望む世界になるという事!貴様の願いなど塵になる!」

 

「関係ないな。生き残った者が後を継ぐ。それだけだ」

 

どうやら今のルルーシュはキシが埋め込んだあらゆる人格が目まぐるしく変化している状況のようだ。怒りはジョジョ。冷静はスネーク。となると優しさはキラとなるのだろう。何度も論戦を繰り返し噛み合わない答えにうんざりしたルルーシュの身体からは漏れ出てくる怒りとして波紋が滲み出ている。

 

「貴様も分かっているはず!我等にその能力もギアスも効果などなぁい!C.Cがいないのは無念だが奴がいなくともラグナレクの接続は可能!今こそ我等の夢をここに!」

 

「おいクソジジィ。ちっとは老人として労わってやろうかと思えば舐めた真似しやがってよ!ここまできたらその気持ち悪ぃウネウネを破壊してやる!」

 

深呼吸すると滲み出ていた波紋は全身に広がっていきキシが把握している以上のエネルギーがルルーシュから発せられている。ゼロの衣装から学生服に切り替わり手には白い手袋をつけた。波紋が手に貯められていき脚を曲げて力を入れ最後まで息を吐くと一瞬で肺に空気を取り込む。皇帝とマリアンヌを人間離れした脚力で飛び越したルルーシュは手に貯めた波紋エネルギーを全て解放した。その色は橙から綺麗な水色に変化していきラグナレクにとりついた。

 

「俺の力を全てここに集中させる!震えるぜハート!燃え尽きる程ヒート!刻む血液のビート!己がために震えよ愛のビート!超!波紋疾走!」

 

波紋疾走による攻撃はラグナレクの先にまで伝わりその影響で出来たヒビは先にまで到達。そして耐えられなくなったラグナレクは崩れ始め上空から数々の銅像などが落下していく。ルルーシュはそこから一回転して降りると指を向けてこういった。

 

「シャルル!次にお前は”何をしているのだ!貴様の願いはナナリーではないのか⁈”という!」

 

「何をしているのだ!貴様の願いはナナリーではないのか⁈・・・何っ⁈」

 

「E.Eちゃん。ラグナレクはどうせ破壊なんざできねぇ。ただ再生を遅らせる事はできるから俺とルルーシュで時間稼ぎをする。あいつを呼んでくれ」

 

「あいつって・・・」

 

「外で待たせている。今頃渡しておいた装備を整えてウズウズしてるんじゃないか?」

 

「いつの間に・・・まあいいや。じゃあキシ。頼んだよ」

 

「任せんしゃい!」

 

ルルーシュが何度も攻撃を繰り返している中にキシがスタンドを使い乱入すると他も彼に続いて攻撃を始めた。いくら攻撃しようとも崩れては再生を続けるラグナロクに対して体力が限定されているルルーシュ達には後がない。ここで彼女を待たなければ。E.Eが回路を開いて彼女を連れてくるまでは如何なる敗北も許されはしない。しかし痺れを切らした皇帝はラグナロクに結界を張り巡らせキシ達の攻撃を全て無効化してしまった。

 

「もう無駄だと分かったはずだ!ラグナロクの接続は眼前にある!ルルーシュ、そして愚かな勇しき隣人たちよ!今ここを以って貴様達の望む世界が形成される。古き世界は壊れ新しき時代が始まる!」

 

「シャルル。もう止めないか?」

 

遺跡に広がる回路がゲートを開き彼女を通した。回路の接続に少々手間取ったもののE.Eは汗をかきながらニヤリと笑い彼女を見る。その女性は緑色の長髪をなびかせパワードスーツを着用し沢山の武器を装備している。ヘッドセットタイプのサングラスが折りたたまれて素顔を見せた時、ルルーシュの目は瞬時に変わる。

 

「C.C⁈今までどこにいたんだ⁈」

 

「すまないなルルーシュ。黄昏の間に入るのに手こずって遅くなった。さてマリアンヌ。お前達に聞きたいことがある」

 

「なぁにC.C?なんでも聞いて?」

 

「マリアンヌ。貴女が望むのは大きな変革?それとも見続ける夢?」

 

「私が望むのは変革よ。嘘のない世界を作るために世界を変革してあげるの」

 

「・・・機能しない名ばかりの力より嘘のある夢を見たくはないのか?」

 

「私は嘘が嫌いなの」

 

「そうか・・・人の価値観にとやかく言う主義じゃないが私は夢を見たい。現実しか直視出来ない世界を私は見たくない。だが死んだ人も共にいるのは現実どころか夢ですらない。晴れることのない暗闇の中を光なしで歩くことと同じだ。人は別れと出会いを繰り返して生きている。恐怖を克服し人は自らの器を一生をかけて作り出していく。工芸品と同じ磨き上げるのが人。ならば不老不死の役目など知れている。80年という人の寿命を超えた私達が出来ることは正しい選択を出来るよう器を磨くこと」

 

「そう。じゃあその正しい選択はどうなったの?」

 

「私が出した答えは一つ。ルルーシュだけだ」

 

C.Cが目線を移した先にはギアスを解放して神のいる光に向かって顔を上げたルルーシュがいた。そして血涙を流しながら訴えるかのように叫び始めた。

 

「神よ!集合無意識よ!これは命令だ!時の歩みを止めないでくれ!」

 

「ありえん!神にギアスをかけるなど不可能!」

 

「ルルーシュ!あなたって子は」

 

マリアンヌが近づこうとした時C.Cは高周波ブレードの鋒をマリアンヌの首に突き付けてルルーシュの元へ向かわせなかった。さらにE.Eも後ろから銃を突き付けて安全装置を外す。

 

「それでも俺は!明日が欲しい!」

 

ルルーシュの何もない片方の目にギアスが現れ覚醒するとラグナロクの剣が人間のような悲鳴をあげながら崩れ去り塵となっていく。もはや再生する余地はなく完全に破壊された剣は塵から光となり集合無意識に戻っていく。仮面を取らない世界を選んだルルーシュを見てユフィは呟いた。

 

「やっと帰って来たね・・・ルルーシュ」

 

そのユフィ達の背後では魂の道理に背いた二人が既に消滅寸前にあった。C.Cは消えずに刀を常にマリアンヌの目玉に突き付けたまま何かしようとはせず見つめている。その顔には消えていく哀れな魂への同情など一切ない。いつもの無表情だ。

 

「なんで・・・?C.Cは私達に賛同してくれたじゃない?あんまりよ!」

 

「C.C。惑わされないで。こいつらはただの犯罪者同然よ」

 

「E.E。私が介錯する。手は出すな」

 

C.Cは高周波ブレードをしまい消えゆくマリアンヌの手を取るとルルーシュの前まで連れてきた。そしてギアスにより完全に消されたシャルルのことを彼女に話すとルルーシュまでをも言い訳として取り込もうとする。そんな彼女の姿をルルーシュに見せたかったのだ。

 

「ルルーシュ。これがマリアンヌの本性だ。どうするかはお前次第だな」

 

「母さん。貴女がどれだけ自分達の事を考えていたか分かりました。そしてどれだけ醜いかも理解しました」

 

「ちょ・・・ルルーシュ!」

 

「最後にマリアンヌ。私はあの時賛同したな?」

 

「そうよ!貴女は私達の夢に賛同してくれた!貴女まで嘘に取り込まれたいの⁈」

 

「ああ・・・あの時のことだが」

 

C.Cは一瞬後ろを向いて数秒後に今までにないとびっきりの笑顔を見せた。今までの無表情な感覚とは違い本当の少女みたいだ。しかし言ったことは裏腹にゲスかった。

 

「アレは嘘だ」

 

絶望の顔をして消え去ったマリアンヌ。流石に恥ずかしかったのか顔を赤らめて下を向いたまま何もしないC.Cに対してキシは可愛いと感じているのだろうが全員が全員彼女の上げまくったところから落とすその本性に少しだけ驚きを隠せなかった。

 

「ま、まあとりあえず皇帝の企みは打ち破った訳ですし此処から出ませんか?」

 

「ユフィの言う通りだね。一部のシステムはまだ取り戻してないけど早めにスカアハと合流しないと」

 

「ん?私は此処にいるぞ?」

 

「あー・・・スカアハさん。すいませんがオンシジュームに戻ってくれませんかね?」

 

「そうか。また会おう。青髪の娘よ」

 

オンシジュームの瞳の色が戻り赤になった。しかし何かを呟いたあと槍と倒れてしまい寝てしまう。デンファレが鼻ちょうちんを膨らませたり萎ませたりする妹をおぶり槍はナヴィスに持ってもらい黄昏の間から撤退を始めた。青空の下の遺跡はいつの間にか綺麗な草原へと変貌を遂げふかふかの土の上を歩きながら出口を目指した。

 

「あ!出口よ!」

 

「ようやく帰れるのか・・・」

 

「なんか引っかかる事言われて気に入らないが気にしないでおこう。いつか分かるだろうし」

 

各々が自分の機体に乗り込むと光学迷彩を解除してスカアハの発しているビーコンへ自動誘導で帰艦を始めた。流石のキシも体力切れなのか通信からは幾つかのコックピットから寝息が聞こてくる。いつの間にか起きているのは遠隔自動操縦をしているデンファレと戦況を見るナヴィスだけになっていた。

 

「ナヴィスさん。皆・・・寝ちゃいましたね」

 

『ああ。だが向こうの戦況は、あまりよろしくないみたいだ。オーキスから送られてきた戦況情報が芳しくない』

 

「じゃあ着いたら兄さんの手伝いをしないとね。今頃必死なんだろうなぁ」

 

しかしそんなのんびりした空気は目を覚まさせるデカイ警報音で壊された。全員叩き起こされモニターに表示されているデータを見る。それは驚く程度ならまだしも驚いている余裕なんて一切ないものであった。警報音と共にモニターに出ていたのはブリタニア本国から発射されたとされる大陸弾道ミサイルの推定弾道・着弾データ。更に弾頭は全てフレイヤであるとされている。ルルーシュはデータソースを確認するためにネットワーク回線を使用したが一分も経たないうちに全てのネットワークが遮断されてしまいソースの確認すら出来なくなってしまった。

 

「大陸弾道ミサイル・・・ICBMが⁈嘘だろ⁈」

 

『ルルーシュ!早くデータソースを確認して!貴方なら出来るんでしょ⁈』

 

「無理だユフィ!ネットワーク回線が全て遮断された!衛星もホットラインも閉鎖されている!確認ができない!」

 

『スカアハ!スカアハ応答せよ!』

 

ナヴィスの呼びかけにスカアハが独自回線で応答した。独自回線なので少々繋がりが悪いがそうは言っていられない。ノイズの入るモニターに出てきたのはマルチモニターで戦況を処理していくオーキスだった。

 

「オーキス!」

 

『ナヴィスか。こっちはまだ終わりそうにない。そっちは終わったんだろうな?』

 

「馬鹿!ブリタニア本国から大陸弾道ミサイルが飛んでんぞ!」

 

『はあ⁈冗談いうな!』

 

「こんな状況で冗談言ってる暇なんてありゃしねぇよ!いいか⁈そっちに情報が渡ってないなら口頭で伝えておく!レコーダーオンにしとけよ!」

 

『レコーダー入れた!早く言え!』

 

「まずブリタニア本国から発射された大陸間弾道ミサイルは1500基!弾頭はフレイヤ弾頭!推定弾着地は・・・おいおい悪い冗談だろ⁈イギリスのロンドン!」

 

『ロンドンのど真ん中に落とすか⁈クッソ!正気じゃないだろ!だがこちらにデータは全く来ていないが・・・』

 

「何が起きている⁈」

 

「兄さん!もしかしたらシンフォニーはシンフォニーの衛星回線は別だからじゃないの?」

 

『いや・・・だとしたら敵も弾道ミサイルに気づいてないわけがない。今初めて聞いたんだ。疲れている中済まないが全機体の回線を全てシンフォニーに切り替えてくれ。回線を変えてなくなったら今使用している回線に情報が回っている可能性が高い!』

 

全ての機体がネットワーク回線を通常からシンフォニーに切り替えると警報音が消えてモニターに出ていたICBMの早期警戒情報がまるで嘘のように消えていく。一部の機体を除いて通常回線は全てブリタニアに依存しておりシンフォニーの衛星通信はイギリスの秘匿回線と同様のものを使っているので情報がこなくなってもおかしくはない。ただ問題なのはあくまでもシンフォニーは”イギリスの国防総省の回線と同レベル、或いはそれ以上のセキュリティを持つ回線”でありイギリスの秘匿回線ではないということだ。もしもルルーシュ達が拾っていた情報がブリタニアではなく”あらゆる国に飛ばされる高周波数の警戒情報”だと話が違う。

 

「オーキス。警戒情報は解けた。ただ通常回線だと警戒情報を拾う。何かしらタネがあるはずだがルルーシュ曰く回線が全て閉じられて元が辿れないらしい。逆探出来るか?」

 

『やってみる。ルーファス!タキセ!』

 

『『了解!』』

 

オーキスの目の前には大量の戦況データが氾濫しているがその先では二人が賢明にサブシステムによる介入だけで通常回線の逆探を開始。ルーファスは逆探していたがタキセはマルチモニターで情報がどこまで飛ばされているかの調査を始めていた。あらゆる方法で飛ばされない回線を選び抜いて3分も経たない内に逆探に成功した。

 

「司令!逆探に成功!情報は全てダモクレスより警戒情報の回線に流出しています!衛星写真によるミサイル自動追跡情報からではブリタニア本国からのICBMの存在は確認できず!全て偽装情報です!」

 

「ナヴィス!逆探に成功した。情報は全て偽装!警戒する必要はない」

 

『本当か⁈よかったな・・・だが流出している情報は何処に行ってるんだ?』

 

「さぁな。今はこちらを片付けるのが先決」

 

「司令!流出先が判明!EUのICBM早期警戒情報へ流れています!」

 

「EUにだと⁈」

 

「で・・・その情報の所為で今とんでもない事態になっています」

 

「どうした?」

 

「イギリスのMODに流れてます。今・・・デフコンが3に引き上げられました」

 

「デフコン3⁈イギリスが撃つつもりなのか⁈」

 

「EU各国もデフコンを引き上げています。フランス・ドイツ・オーストリアではデフコンを更に引き上げるかどうかの会議に入りました」

 

「偽装情報、回線の強奪、フレイヤ弾頭・・・根元は一つだ。全機に命令!総督の奪取を最優先に!成功後はダモクレス破壊を優先!周りの雑魚は無視しろ!」

 

『だがよ総司令!ブレイズ・ルミナスに特攻するのは自殺行為だぜ?』

 

「ちっ・・・なんとか打開策を見つけなければ全面核戦争に突入することになる。残された時間は少ない」

 

更にモニターを増やすと左に戦況情報を出して右側に警戒情報の回線をタキセに回してもらい一部の戦況データを部下に任せたオーキスはフ◯スクを一つ食べる。目つきが変わり全力で処理を始めた。

 

「やるしかっ・・・ねぇ!」

 

続く⁈

 

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