コードギアス反逆のルルーシュ Children in succession to will   作:ラムネ便

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ようやく終わります!辛かったなーR2。


ダモクレスと魔王。

E.Eが黄昏の間から数時間ほど前にオーキス達はダモクレスへの攻撃を開始。ソルブレイヴズ隊はクラレント隊の前衛を務め敵の露払いを行う。更にヴァルキリエ隊もソルブレイヴズ隊に連なり敵を倒していく。大量の弾が飛び交う中で一回も被弾していない彼らはまさに熟練パイロット。動きも只者ではないのがよく分かる。

 

「ソルブレイヴズ隊に告ぐ!ヴァルキリエ隊に続きなさい!クラレント隊の道を開くのよ!」

 

『『イエス・マイロード!』』

 

隊列が砕けてヴィンセントが各個撃破に移り始めた頃スカアハではカタパルトデッキが開きサバーニャとバンシィが出撃準備を始めていた。それぞれ今回の戦闘のために強化された装備を使いカタパルトルームへキャスターごと移動。最終チェックを終えるとサバーニャのコックピットに乗り込んだナオトは少し違和感を感じた。なぜか座席複座になっていたのだ。そして前には彼女がいた。

 

「おい・・・お前なんでここにいるんだよ」

 

「ん?何か悪い?」

 

「エニード!すぐそこから離れろ!」

 

「死なれちゃ困るから?それとも?」

 

「あのな・・・分かった。邪魔はするなよ」

 

「分かった!」

 

サバーニャがカタパルトから出撃してその後に続いてバンシィも出撃。風を切りながら猛スピードで戦闘空域を通過する二機だったが途中で敵と遭遇。すぐに撃墜したが何機も集まってきたせいで援護すべきスザクの元へと向かえない。業を煮やした黒金はバンシィはユニコーンモードからデストロイモードへ変身させてビームマグナムでスザク達がいる空域への道を開いた。

 

「行けナオト!ここは私が受け持つ!」

 

「しかし!」

 

「行け!」

 

サバーニャはビームマグナムが空けた敵の大軍の中を突っ切ってスザクの元へと急いだ。バンシィは更にデストロイモードの赤いサイコフレームから緑のサイコフレームに変わり覚醒モードへと変身。ビームサーベルを器用に使い敵をものともせず撃破していく。その姿はバンシィというに相応しい勇姿だ。敵もハドロン砲で接近してくるバンシィを迎え撃とうとしてくるがIフィールドにより無効化され撃破されていく。クラレント隊に追いついたサバーニャはソルブレイヴズ隊とヴァルキリエ隊だけでは処理しきれない敵を片付け始めていた。しかしダモクレスに近づいていくほど敵は増えていきクラレント隊も応戦を始めた。

 

「チッ!キリがねぇ!エニード!」

 

「ん!トランザム!」

 

トランザムを発動したサバーニャは軽々と敵を撃破していきクラレント隊についていた敵機を引き剥がすとワザと自分に攻撃を向けさせた。本隊から離れた場所からサバーニャはいきなり上空に上がりGNビットを広範囲陣形”フィールド・スプラッシュ”に広げると足からミサイルも出してビームとミサイルの雨を降らせた。その雨は敵を全て撃滅。ナオトはクラレント隊に戻った。更に数分後にはクラレント隊がダモクレスまで数百メートルという目と鼻の先にまで来たがブレイズルミナスが破壊できていなかった。ここでE.E達が帰ってきたのだ。そしてクラレント隊の侵攻ルートの反対側にはブリタニア皇国のトレーズ・クシュリナーダであるシュナイゼルがHI-νガンダムのファンネルにより直接手を下さないで周囲の敵を片付けてしまっていた。

 

「ふむ・・・物足りないな。これくらいならばセイバーの中の人の生アフレコに行った方がよほど良かった。しかし仕方がない・・・もうお出ましか」

 

シュナイゼルが気づいたのは巨大な剣を持つKMFと一部改造されたランスロットだった。一機はナイトオブワンであるビスマルクの愛機ギャラハッドであり皇帝より授けられたとされるエクスカリバーを装備していた。もちろん本物だ。

 

「シュナイゼル殿下!今ならまだ間に合います!今すぐ撤退を!」

 

「撤退?私が撤退だと?実にエレガントではない方法だな。ナイトオブフォーよ。私はシュナイゼル殿下ではない。ただのシュナイゼルだ」

 

「殿下!」

 

「止めろドロテア。殿下は・・・いやシュナイゼルは我等の敵と成り果てたそうだ。ならば容赦などいらぬ。ここで不穏分子は片付けさせて頂く!」

 

エクスカリバーを引き抜いたギャラハッドがHI-νに向かって斬りつけてきた。巨大なMVSに対して涼しい顔でスレスレで回避していくシュナイゼル。ランスロットのスラッシュハーケンに驚く事なく回避して回避するの繰り返し。

 

「これぞ皇帝の与えし最強の剣!エクスカリバーである!シュナイゼル!貴様を断罪するにはふさわしい剣だ!」

 

「ほう?エクスカリバーか。皮肉だな。我が指揮下にあるクラレント隊はまさに叛逆の騎士団。例えるならば私はモルドレッド。殺すには槍が必要となる」

 

エクスカリバーを一瞬の隙に叩きつけられたがシュナイゼルの機転により逆さまになったHI-νの足蹴りでエクスカリバーを弾き返すとビームサーベルでエクスカリバーを一刀両断した。背後からはハドロンモードに切り替えられたヴァリスからハドロン砲が飛んできたが盾に装備されたIフィールドにより弾き返された。直後にランスロットのMVSが投げられたが逆にキャッチして突っ込んできたランスロットのコックピットを前装甲ごと貫き戦闘不能にさせる。

 

「シュナイゼル!我がギアスを解放させた事を後悔し懺悔するがいい!」

 

ビスマルクの左目の拘束が解放されギアスが発動した。シュナイゼルの全ての攻撃を回避してビームライフルをも予備のMVSで破壊してくる。しかしシュナイゼルも負けてはいない。読まれているはずのビームサーベルをギャラハッドに当てたりと人間離れしている。

 

「何故だ・・・何故倒せない」

 

「ナイトオブワン。私は君のような脆弱な人間とは違うのだよ。ギアスなどに頼っていては勝てる戦いも勝てない。私は・・・新人類。ニュータイプなのだから」

 

ビスマルクは未来を見る事が出来る。しかしそれはその選択をした場合に限り分かる。シュナイゼルはニュータイプとしてあらゆる可能性の未来を見る事ができ、かつその中でも似た未来を選んでいる。つまり微妙な選択の位置でビスマルクのギアスをかいくぐって攻撃していたのだ。更にビスマルクのギアスはあくまでも自らの視点に頼っている為彼の目にはHI-νのファンネルは映らない。ギャラハッドのレーダー警報音が鳴った時にはシュナイゼルがオールレンジでギャラハッドを撃墜していた。

 

「未来を見るギアス・・・か。だが私に勝つ為には周りをよく見なければならなかったな」

 

シュナイゼルはギャラハッドとランスロットの残骸をキャメロットに回収するよう命ずるとアヴァロンの中継システムを起動させ総督府の緊急対策本部と繋げた。

 

『シュナイゼル殿下!ダモクレスの穴を見つけました!』

 

「ほう。で、穴とは?」

 

『ダモクレスプログラミング担当のミエクが説明します』

 

『技術部プログラミング班長のミエクです。あのダモクレスはシステム上エナジーフィラーの間に合わない箇所があり何箇所か穴が空きます。その穴は基本ランダムですが0コンマ数秒空きます』

 

「そこまで分かればいい。ご苦労」

 

シュナイゼルは通信を切断して装備していたビームライフルを構えた。そして50秒待ってから一瞬だけ開く前の穴にビームライフル撃ち込むと見事ダモクレスのブレイズルミナスの穴を通り抜け発生装置に直撃。ブレイズルミナスが消え去る事によりスザク達が突撃可能となったが敵にとっては混乱を招いてしまう状況となった。この好機を見逃さないクラレント隊はダモクレスに突入を開始。周囲の対空砲火を物ともせず速度を限界まで上げていく。

 

「スザク!俺達はお前が帰ってくるまで待つ!総督を救助して来い!」

 

「我々ならばこの程度の十字砲火を持ち堪える事が可能です。お早く」

 

「了解した」

 

スザク以外の味方機は全て強烈なマヌーバで敵の背後に回り攻撃を始めた。周囲を完全に敵に囲まれてからの彼らの動きは人間技とは思えない。ハドロン砲や輻射波動型グレネードを回避していくその姿に追いつけるものなどどこにもいなかった。そしてスザクはELSクアンタの前方にGNビットを展開。強力なエネルギーを集中させた上でダモクレスに突っ込んだ。

 

「総督のいる位置まで侵攻する。クアンタ。もう少し下だ」

 

クアンタが下にまで掘削していくとそこには衝撃の影響で気絶しているナナリーがいた。ダモクレスのキーを海に落としナナリーを回収したスザクはコックピットに乗り込んで脱出。クラレント隊が飛び交う中GNビットを再び展開。ゲートを作り出しスカアハまでワープした。

 

「おぉ⁈スザクが消えた⁈」

 

「これが枢木スザクの代替機体の力・・・」

 

『諸君。ナナリーの回収は終わったかね?』

 

「殿下!」

 

『私の事はシュナイゼル・・・いやトレーズとでも呼んでくれればいい。仕事は終わったようだな。後は周りの雑魚を片付けるだけか』

 

「殿下・・・いえトレーズ隊長」

 

『クラレント隊に告ぐ。私に続き雑魚を蹴散らせ。ダモクレスの制御回線をキャメロットに掴ませ太陽にまで移送させる作戦に移る。奴を運ぶ程度のエナジーフィラーならばまだ残っているはずだ。ソルブレイヴズ、ヴァルキリエ隊にも言っておけ。戦闘は終盤だ。ケツの穴を引き締めて行けとな』

 

「「了解!」」

 

殲滅戦が始まり戦火が激しくなっていく。ワープしたスザクは気絶したナナリーをスカアハに預けたあと再び戦闘空域までワープした。ある空域ではよりによって最悪の組み合わせが戦闘を行い続いていた。

 

「輻射波動装備型のKMFか。第9世代タイプにサバーニャが敗北したとなっちゃあ笑われるな」

 

「ナオトどうするの?」

 

「俺もあいつも腹くらいくくってるだろ。向こうがそんなに速いならこちらもやってみるしかない」

 

「トランザム?」

 

「まさか・・・ちょっとした試験だよ」

 

紅蓮が速度を上げてこちらに近づいてくる。レーダーでは捕捉しきれない速さから眼前に現れ輻射波動の為に手を開いてサバーニャを捕まえカレンはいつものように輻射波動のマスコンを回転させて放とうとした。

 

「もらった!」

 

「チェックメイト」

 

輻射波動が発射する寸前に紅蓮はいきなりシャットダウンしてしまった。真っ暗になり動かなくなった紅蓮を強化ワイヤーで釣り上げてスカアハに帰還したサバーニャは甲板デッキに紅蓮を置いた。サバーニャ自体はキャスターでマイクロミサイルの補給の為にキャスターで整備デッキに移され紅蓮は鹵獲専用キャスターに移動させられエナジーフィラーを解除。危険な輻射波動や武装はタキセにより全て取り外された。

 

「紅蓮を傷なしで鹵獲するなんて・・・ナオトは一体どんな方法を」

 

「簡単な話さ。タキセ君」

 

「ナオト?」

 

「サバーニャには予め司令に用意してもらったものがあってね。クラッキング専用の兵装で紅蓮のOSを初期化したのさ。まあ簡単に言うなればECMのクラッキングシステム付きってとこだな」

 

「電磁パルスによる障害とクラッキングか・・・確かに素晴らしい兵装かもな」

 

「で?中身は?」

 

「ブラックボックスなら開けたよ。まあ幼稚な技術だけだから役には立たないけどな」

 

「パイロットは?」

 

「一応機体から出られる訳だけど出ようとしない」

 

「当たり前だよなぁ。鹵獲されたんだからな」

 

鹵獲キャスターの紅蓮の中では予備電源による付属OSのバイタルチェックをしているカレンがいくつか脱出する方法を考えていた。エナジーフィラーは抜かれ武装もなし。更に輻射波動装置も取り外され武器と呼べるものは何一つない。しかもカメラも使いものにならないのでは外がどうなっているのかすら不明だ。

 

「あの時・・・何をされたのか分からない。急に紅蓮が起動しなくなって・・・」

 

『開かないならこっちから開くしかないな。どうやって開けんだよ?』

 

『そのタイプは上下開閉式だ。上から持ち上げればなんら問題ない』

 

『そんじゃ開けますか。オープンセサミ〜』

 

この後紅月兄妹二人が再会し驚愕したのは言うまでもない。そしてクラレント隊やヴァルキリエ隊によりダモクレスは無事太陽にまで輸送するルートが決まりダモクレスは太陽に向かう軌道に入った。戦う目的を失った黒の騎士団やブリタニア兵は半数以上が投降。4分の3以上が罪に問われる事なく解放された。二日後にルルーシュは何故かシュナイゼルの注意を聞かずにブリタニア本国にて皇帝となり各政界にて政治力を発揮。EUなど反ブリタニア連合も武力による脅迫を恐れルルーシュの打ち出した政策に批准。ついに新生ブリタニア帝国の皇帝ルルーシュは反逆人の処刑を命じる。処刑は明日。それを前にルルーシュはスザクを呼び出した。

 

「ルルーシュ・・・本当にやるんだね?」

 

「ああ。今人類の憎しみは俺に向かっている。これでようやく少しは住みやすい世界になるだろう」

 

「だからといって死ぬのはやめて頂きたいな。皇帝ルルーシュ殿」

 

「オーキス当主か。だが俺のゼロ・レクイエムはこれで完遂する。これで人類に明日がくる」

 

「なら俺からもお前に明日をくれてやる。スザク。この剣でルルーシュをさせ。んで、ルルーシュ。お前はこの薬を歯に仕込め。スザクに刺されたら薬を噛め」

 

そんな話をして解散した三人。遂に処刑の日がやってきた。何機かの護衛を引き連れて偽の公開処刑を行う準備ができている。ルルーシュは椅子に座りナナリーは下で鎖に繋がれている。しばらく進んでいくとゼロが現れルルーシュの乗る処刑車に全速力で走ってきた。KMFはワザと汚い撃ち方をしてスザクに回避させる。更にジェレミアも足台になりゼロはルルーシュを刺した。大衆がざわつき始めコーネリア率いる反乱組織が処刑器具から助け出される中多量の出血を起こし転がり落ちたルルーシュはナナリーに手を取られ息を引き取った。その遺体はシンフォニーにより丁重に葬られ土の中に埋められた。

 

続く!

 

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