ソードアートオンライン~三刀流の使い手~   作:月球儀

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PS4でSAOのゲームがついに発売されますね。

作者はもちろん予約済みです。

このままフルダイブが実現されるといいなぁ。


13刀 旅路

リーファは半ば感嘆しながら、半ば呆れながらソウとキリトの戦闘を見ていた。

シルフ領の初級ダンジョンのボス級の戦闘力のモンスター《イビルグランサー》

しかし、二人は一方的に叩きのめしているようにしか見えないほどの

攻撃をしている。

敵のモンスターに少し同情してしまった。

最後の一匹のイビルグランサーのHPが二割程度まで減らされたところで逃走にうつった。

情けない悲鳴をあげながら森の奥へ行く。

すかさず、リーファは遠距離ホーミング系真空攻撃魔法を発射。

ブーメラン状の緑色に輝く刃がモンスターの鱗を斬り裂いた。

直後、青い爬虫類の巨体はポリゴンの欠片となって四散し、その日五度目となる戦闘が

あっけなく終了した。

 

 

「二人ともおつかれー」

 

「おつかれー」

 

「援護サンキューな」

 

「しっかしまあ・・なんというか無茶な戦いぶりねえ」

 

 

リーファが言うとキリトは頭を掻いた。

 

 

「そ、そうかなあ」

 

「普通はもっと回避を意識してヒットアンドアウェイを繰り返すんだけどね

 君たちのはヒットアンドヒットだよ」

 

「その分早く片付くからいいだろ」

 

「そうだな、言うだろ。攻撃は最大の防御だって」

 

「今みたいな一種類構成のモンスターならいいけど、プレイヤーのパーティと

 戦闘になったときはどうしても魔法で狙い撃ちされるから気を付けないと

 だめだよ」

 

「心配ない。たたっ斬るだけだ」

 

「お前の場合ほんとにそれが出来そうなんだよな

 でも、今までいたゲームには魔法ってなかったからな・・・

 覚えることがたくさんありそうだ」

 

「まあ、君たちならすぐに勘がつかめるよ。さあ、先に進みましょ」

 

「「おう」」

 

 

頷きあうと、三人は羽を鳴らし移動を再開した。

そのあとはモンスターに出会うことなく、三人はついに山岳地帯に入った。

着地するとみんな背筋を伸ばした。

 

「ふふ、疲れた?」

 

「いや、まだまだ!」

 

「おっ、頑張るわね・・・っと言いたいところだけど、空の旅はしばらくお預けよ」

 

「ありゃ?なんで?」

 

「あの山がね飛行限界高度よりも高いの。そのため洞窟を通らないとだめなの。

 シルフ領からアルヘンに向かう一番の難所って言われているわ」

 

「なるほどね・・・洞窟って長い?」

 

「かなり、途中鉱山都市があってそこで休めるらしいけど・・。

 二人は時間、大丈夫?」

 

「リアルだと七時か。俺は当分大丈夫だよ」

 

「俺も大丈夫」

 

「そう、じゃここで一回ローテアウトしよっか」

 

「「ろ、ろーて?」」

 

「ああ、交代でログアウト休憩することだよ。中立地帯だから即落ちできないの

 だから、かわりばんこに落ちて空っぽのアバターを守るのよ」

 

「なるほどね。了解。リーファからどうぞ」

 

「じゃあ、お言葉に甘えて。二十分ほどよろしく」

 

 

リーファの体が意識のない人形のようになってから、二人は目を合わせた。

 

 

「さて、こんな森のど真ん中じゃやることなんてないな」

 

「そうだな、ここは、景色を楽しみながら大人しくしとこうぜ」

 

 

キリトがそういいつつ左手でウィンドウを操作し、緑色の何かを実体化させた。

 

 

「なんだそれは?」

 

「スイルベーン特産らしいよ。NPUが言ってた。食うか?」

 

「貰う」

 

 

キリトから受け取り、一口齧ってみる。

なんというか微妙な味だ。どこか抜けたような感じ。

 

 

「微妙だ。ちょっと工夫してみっかな」

 

 

そういってソウはウィンドウを操作し、瓶に入ったペースト状のものを取り出す。

それを少しつけて齧ってみるがこれまた微妙。

 

 

「それならこれはどうだ?」

 

「いや、こっちなら」

 

 

そうやって時間が過ぎていき、リーファが還ってきた。

 

 

「お待たせ! どうだっいったい何が!!!」

 

 

二人は草の上にうつぶせに倒れていた。

 

 

「「そ・・・」」

 

「そ?」

 

「「想像を絶する不味さだった・・・」」

 

 

リーファは二人の心配をするのを止めた。

 

次はキリトがログアウトした。

のんびりと空を眺めて、パイプを吸っていると、キリトの胸ポケットから

もぞもぞ小妖精が姿を現した。

 

 

「わあ!あなた主人がいなくても動けるの?」

 

 

えへん、といったように腰に手を当て、頷いた。

 

 

「そりゃそうですよ。私は私なんですからー

 それよりソウさん。なんで私が出てきたときすこし離れてたんですか?」

 

「いや、邪魔しちゃ悪いなあと」

 

「そんなことないです。あなたには感謝の気持ちでいっぱいなんですから

 むしろ兄のように接してほしいです。」

 

「おれ、キリトよりも年上なんだけど・・・」

 

「そうなんですか!?」

 

「そうなの!?てっきり同い年ぐらいだと」

 

「言ってないからしょうがないっちゃしょうがないけど・・・」

 

「そういえば・・なんでキリトのことパパって呼んでるの?

 彼がそういう設定したの?」

 

「・・・パパは私を助けてくれたんです。俺の子供だって。だからパパです。

 ソウさんもパパと同じで私を助けてくれました。」

 

「そうなんだ。でも、ソウ君はなんでも守りそうな感じだよね」

 

「そんなことはない。俺にも守れなかったものもある。」

 

「え・・・?」

 

「さ、キリトも戻ってきたことだし、俺も一回落ちるか」

 

 

 

ソウが帰ってきて三人は洞窟の中を進んでいく。

何度かオークに出会ったが難なく打ち倒し、今はキリトとともに

魔法の演唱練習をしている。

二人そろって悪戦苦闘している時にキリトの胸ポケットからぴょこんとユイが顔を出した

 

 

「パパ、接近する反応があります。」

 

「モンスターか?」

 

「いえ、プレイヤーです。多いです。・・・12人」

 

「じゅうに・・・!街まで走るわよ二人とも」

 

「わかった」

 

 

普通ではない状況を察したのか二人は走りだす。

鉱山都市に入り込めば鬼ごっこはこちらの勝ちだ。

橋を渡ろうとして瞬間。橋の表面から巨大な岩壁が高くせり上がり

行く手をふさいでしまった。

 

 

「やばっ・・・」

 

「な・・・」

 

「・・・」

 

キリトも一瞬目を丸くしたが走る勢いを緩めなかった。

巨剣と一体となり岩壁に突進していく

 

「あっ、キリト君」

 

無駄よ、と口に出す暇はなかった。

キリトは思いっきり打ち込み、ガツーン!という衝撃音と共に弾かれて

橋にしりもちをついた。

リーファは羽を広げ急制動をかけようとしたその時。

 

 

「足を止めるなよ。リーファ」

 

 

少し前を走るソウが言ってきた。ソウは二本の刀を抜き

岩壁に向かって飛んでいき、体全体を反らせて勢いよく斬りこんだ。

ドゴオォンと残骸となった岩は飛んでいき岩壁に穴が開いた。

 

 

「うそ・・・」

 

「先に進むぞ!」

 

 

信じられない光景を目の当たりにし走る勢いが少し緩んでしまったリーファは

ソウの一言でハッっとし走りこんだ。

 

すると今度は何枚もの岩壁を出現させた。最初の数枚は同じようにソウが斬ったが

追い打ちをかけるように遠距離魔法が飛んできて、さすがのソウも足を

止めなければならなかった。

 

 

「君を信用してないわけじゃないんだけど、ここはサポート役に回ってくれないかな」

 

「え?」

 

「俺の後ろで回復役に徹してほしいんだ。俺たちも思いっきり戦えるしな」

 

 

リーファはこくりと頷いた。残っている岩肌ギリギリのところまで下がった。

ソウは重心を低く保ち、サラマンダーたちに鋭い眼光を向けている。

キリトは先に飛び出し青いエフェクトに包まれた剣を横薙ぎに叩きつけた。

 

「え・・・?」

 

リーファは唖然として目を見開いた。

サラマンダーたちは武器を構えたりせず、大盾を前面に突き出し体をひそめたのだ。

キリトの斬撃は重戦士たちを後方に押し動かされただけでキリトの攻撃を耐えきった。

斬撃で減少したHPはヒールでフル回復する。そしてその直後、

オレンジ色に光る火球が次々と降り注ぎキリトに炸裂する。

 

「キリト君!!」

 

悲鳴に似たリーファの叫びが響く。

すかさず今使える最位のヒールをかけるが気休め程度にしかならない。

何度も攻撃をしても後方からのメイジによってすぐに回復してしまうだろう。

リーファは諦めを促すように一歩前に進むと重々しい声が響いた。

 

「その程度の盾で守れると思っているのか?」

 

刹那、舞い上がっていた土煙が晴れた。

ソウがはらったのだ。

 

 

「キリト!一回下がれ!」

 

 

ソウの言うとおりに下がった。

コツンコツンと足音が響く。その一つ一つがとてつもない重みがある。

盾を構えているサラマンダーが一層強く構えなおす。

ソウは体を一回転させ、サラマンダーたちの盾を右上から左下へと斬った。

その衝撃と共に重戦士は後方に飛んでいく。

後方からはかすかに呪文の演唱が聞こえる。

 

「守ってばかりじゃこういう結果を招くぞ。

 一から考え直してくるんだな。」

 

刀を振りかぶったソウは殺気を膨れ上がらせる。

サラマンダーたちは恐怖の顔色に染まった。

しかし、それはソウではなくソウの後ろにいる悪魔のような巨人にだった。

 

 

「は?」

 

 

ソウは素っ頓狂な声をあげ、腕を振りかぶっている巨人から距離をとり

リーファのもとへ向かった。

その間にもバイオレンスシーンは展開されていて残るは一人となっていた。

リーファはハッとしてとっさに叫ぶ。

 

 

「キリト君!そいつ生かしといて!」

 

すごかったですね~、などとのんきな感想を述べているユイを

肩に乗せたままリーファは駆け出した。

右手の長刀で男の足元につきてた。

 

 

「さあ、だれの命令とかあれこれ吐いてもらうわよ」

 

 

その叫びに男はショックから覚めたらしく

 

 

「殺すなら殺しやがれ!」

 

「この・・・」

 

その時、悪魔が黒い霧をまき散らしながらゆっくりとその巨躯を消滅させ

すとんと小さな人影が飛び出し橋に降りた。

 

「いやー暴れた暴れた」

 

キリトはのんびりとした口調で男に近づきポンと肩に手を置いた。

 

「よッ、ナイスファイト。いやーいい作戦だったよ

 俺一人だったら速攻でやられてた。」

 

「ちょ、ちょっとキリト君・・・」

 

「まあまあ」

 

リーファが尖った声を出すと、ぱちりとウインク。

 

「さて物は相談なんだが」

 

キリトは左手でウィンドウを出し、男にアイテム群の羅列を示す。

 

「これ、今の戦闘で俺がゲットしたアイテムや金なんだけど

 俺たちの質問に答えてくれたらこれ全部君にあげちゃお―かなって思ってるんだよね」

 

男は数回瞬きして、キリトのにこやかな顔を見上げると、不意に辺りをきょろきょろ

見わたし死亡したサラマンダーがセーブポイントに転送されたのを確認し、

 

「・・・マジ?」

 

「マジマジ」

 

にやっと笑みを交す両者を見て、リーファは思わずため息。

 

「男って・・・」

 

「なんか、みもふたもないですよね・・・」

 

「おい、それって俺も入っているのか?」

 

「当り前じゃない。ローテアウトしたあたりからそう思っていたわ」

 

 

女性二人による蔑視交戦にも怯まず、取引が成立したらしい男二人は

グッと頷きあった。

 

 

 

 

 

 





SAOのゲーム
オリジナルアバターとか作れるのかな

ソウを作って上げよう。


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