前回のタイトル変えました。
混乱しないでくださいね。
こんなことがこれからも多々あると思います。
「おーい、キリト。朝だ・・・ぞ・・・」
ソウの目の前には、
キリトの部屋のベットに寝ている少女シリカ。
その傍らで寝ている少年キリト。
状況を整理すべく一度ドアを閉めた。
そうして一つの考えが浮かぶ。
「よし、深く考えないようにしよう!」
「是非ともそうしてくれ。つまらない誤解が生まれそうだ」
いつの間にかドアが開いていた。
そこには、キリトが立っている。
「よ、よう、昨夜はお楽しみだったようで・・・」
ガツンと一発やられた。ソウが悶絶してる間に
シリカが目を覚ます。
「うにゃ~・・・」
「「おはよう、シリカ。」」
「おはようございます。なんで二人が私の部屋に?」
「ここはキリトの部屋だ」
ソウはニヤニヤしながら質問に答える。
すると、シリカはそのまま寝てしまったことに気が付くと
顔が炎に焙られたように赤くなる。
「部屋に連れて行こうとしたんだけど、よく眠ってたし
部屋の扉開かないし、それで・・・」
「い、いえ私こそベット占領してすいません」
一方、ソウはキリトに殴られた頭を抱えていた。
(あのやろう、同じとこ二発も殴りやがって・・・)
ここには痛いという概念はないが、押さえてしまうのは
人間の本能だろう。
――――――――――――――――
ここは、47層 フローリア。通称《フラワーガーデン》のフィールド前
「シリカ、一つだけ約束してくれ。もし予想外のことがおきて
俺が離脱しろって言ったら転移結晶でどこの場所でもいいから跳ぶんだ」
「で、でも」
「頼む、俺は一度パーティを全滅させてるんだ」
神妙なキリトの顔を前にシリカは頷くしかなかった。
(なるほどね、それがソロで挑み続ける理由か・・・)
「さあ、出発しよう。
それと、ソウ。お前は絶対に、俺の後ろについてこい分かったな!」
「あーはいはい。了解しました~」
「ぎゃああああああ!?なにこれーー!気持ちワルーーー!」
さっそく、敵と出会ったのだが、それはシリカにとって
予想だにしなかった。モンスターだった。まさしく歩く花
「来ないでーーー!」
「落ち着いてシリカ。そいつ物凄く弱いから
花の下の白い部分を狙うんだ。」
「だって気持ち悪いんですーー!」
すると、いたずら心に火が付いたのかソウは、
「そいつで気持ち悪がってちゃこの先持たないぞーー
ケルベロスみたいになってる花や」
「ぬるぬるした触手をもったやつもいるぞーー」
意外なことにキリトまで乗ってきた。
そんなものを想像したのかシリカの全身が震え上がり
無茶苦茶にソードスキルを発動し、空を斬っていった。
技後の硬直で二つのつたで宙づりにされてしまった。
まくりあがるスカートを押さえ叫ぶ。
「キリトさん、ソウさん助けて下さい!
見ないで助けてーー!」
「「それはちょっと無理だなぁ」」
シリカはスカートから手を放し、つたを斬り
ソードスキルを放つ。
花が粒子となって消え、シリカは着地し振り向き
「・・・見ました?」
「「・・・見てない」」
戦闘を5回ほど繰り返すと
小高い丘のようなものが見え始めた。
「あれが『思い出の丘』だよ」
自然と足が進んだ。
そうして丘の頂上に白く輝く大きな石が見える。
「あそこにあるはずだよ」
すると、シリカは駆け出していく。
みると、そこには、花が咲いた。
手に取るとアイテム名が表示される。
《プネウマの花》
「これで、ピナが生き返るんですね」
「ああ、だけどここはモンスターがたくさんいる
ホームタウンに戻ってから生き返らせてあげよう」
「はい!」
帰りはほとんどモンスターに出会わなかった。
うきうきした感じで歩いていると
ソウとキリトが左右の肩に掛けられた。
「・・・そこに隠れているやつ出て来いよ」
「・・・え?」
樹の影から出てきたのはシリカの知った顔だった。
「ロザリアさん、なんでここに」
「その様子だと首尾よくプネウマの花をゲットできたみたいだね
なら、その花を渡してちょうだい」
「な・・・何を言って・・・」
そこで終始無言だった。ソウが言った。
「そうはいかないなロザリアさん
いや犯罪者ギルド《タイタンズハンド》の リーダーさん」
「で、でも、ロザリアさんはグリーン・・・」
そこにキリトが教えてくれた。
「パーティ全員オレンジとは限らないんだ。
グリーンの人がおびき寄せてオレンジが打つ
昨夜盗聴してたのもあいつの仲間だろう」
「そこまで知ってて、ノコノコその子に付き合うなんて、馬鹿?」
「いや、俺たちの目的はあんただよ」
「はあ?」
「あんた、シルバーフラグスってギルドを襲ったな。」
「ああ、あの貧乏だったギルドね」
「生き残ったリーダーは仲間が殺されたのにもかかわらず、
あんたたちを殺してくれとは言わずに監獄に送ってくれと言ってきたよ
あの人の気持ちがあんたにわかるか?」
「わかんないわよ。なによ、マジになっちゃって、馬鹿みたい
そんな死にぞこないの言葉を間に受けてここまでやってきたわけ?
でもたった三人でどうにかできるとでも思ってんの?」
影に隠れていたオレンジバーが15人。
シリカが叫ぶ。
「キリトさん、ソウさん
無理だよ。人が多すぎるよ。ねえ逃げよう」
「大丈夫だよ、俺が逃げろって言うまでそこで見てて」
シリカの頭にポンとおき、スタスタと橋の真ん中に行った
「キリトさん! ソウさんキリトさんを止めてください」
「キリト? まさか《黒の剣士》やばいぜロザリアさんこいつ攻略組だ」
「攻略組がここにいるわけないだろ。それに、ソウってやつはスキルが
全く使えないって有名なやつだ。なんてことのない相手だよ」
え?とシリカは耳を疑う。
スキルが全く使えない?
確かにソウがスキルを使っているところを見たことがない。
心配そうにシリカはソウを見た。
「やってしまいな!」
オレンジのプレイヤーたちがキリトに襲い掛かる。
そこ低く重々しい声が響く。
「動くな」
オレンジプレイヤーたちの間に斬撃のようなものが飛んできた。
15人は動かなくなる。
ソウの刀から飛ばされたものだと分かった。
「キリト、知り合いの人が斬られていく女の子の気持ちを察しろよ」
「・・・そうだなスマン」
「ロザリアさん、一つ勘違いしてるぜ。
俺はスキルを使えないんじゃなくて使わないんだよ」
「ソウは一部の人にしか見せてないからな
俺たちはこう呼んでいるよ。
スキルレスフェンサーとね」
ゴソゴソと濃い青色をした結晶をソウが取り出す。
「これは依頼主が全財産をはたいて買った回廊結晶だ
これで全員、監獄エリアに跳んでもらう。」
「・・・嫌だと言ったら?」
「この場で首を撥ね飛ばす。
今、この場所からでも俺はお前たちを殺せるぞ」
「グリーンのあたしを殺せばあんたがオレンジに」
「俺たちはソロだ。どうってことないぞ」
ソウの冷徹な声が頭に響く。
そうしてロザリアを含む全員をコリドーの中に投げ込んだ。
宿屋で部屋を借りて、そこに集まっている。
「もう、行っちゃうんですか。キリトさん、ソウさん」
「五日も前線から離れちゃったからね」
連れてってくださいとは言えなかった。
キリトとのレベル差は33、明確な自分とキリトの距離だ。
ソウも同じくらいの差があるだろう。
その思いが涙へと変わる。
そこに低く穏やかな声がかかる。
「レベルなんてただの数字だ。強さなんて別にある。
ソウみたいにね」
システムに頼らない自分の強さ。
不意に自分の心が軽くなり、笑顔が戻った。
笑顔が戻ったことに安堵したソウは
「どこかでまた逢おう。
俺たちは友達だ。それが仮想世界だろうと現実世界だろうとね」
「はい!」
「さあピナを戻してあげよう」
―――ピナ、今日はいっぱいお話してあげる。たった1日だけの
大好きなお兄ちゃんたちとの冒険のお話を―――
道化師の斬撃出ましたね。
どうにかものにできたようです。
さて、つぎはどの物語にしようか・・・