リズベットさんすまない。
最初と最後にちょこっと出番あるだけ。
店の中で何か言い争っている。
何事かと思い入ってみる。
「あ、いらっしゃいませ。リズベット武具店へようこそ」
「あーーーキリトじゃねえか」
「ん?ソウか、なんでここに。」
「あ、研磨してもらおうと思ってたところに丁度良く武具店があったから
お前こそなんでここに」
「オーダーメイドを頼みに来てたんだけど・・・」
「あんた、こいつの知り合い?ちょっと聞いてよ。こいつ来て早々に
私の自慢のを折ったのよ」
「キリトってそんなことする奴だったのか・・・」
「ちょっと待て、それじゃあ誤解が生まれてしまう」
かくかくしかじかとキリトが説明をする。
その説明を俺は一刀両断する。
「でも、折ってしまったんだろ?」
「はい、すいません」
「でも、俺には関係ないことだし、用事すますわー
あ、これの研磨よろしく」
そういって差し出したのは、以前ソウが勝ち取った
『秋水』
こいつが中々にじゃじゃ馬でまだ完ぺきに使いこなせていない。
そのせいで少し切れ味が落ちてしまった。
「うわ、おっも・・・」
リズベットは仕事にかかる。
普通ならば一定の回数研げばいいのだがそんなことはしない。
どんな仕事も丁寧にやりこなす。
「はい、出来上がり」
受け取った刀を見て、数回振る。
なんか、格段に降りやすくなった気がする。
「へえ、いい仕事するじゃん
ありがとう」
「いえいえ、わがリズベット武具店を御贔屓に」
「こいつなら、いい剣打ってもらえるぞ。キリト」
そういって、俺はリズベット武具店を後にする。
さて、これから、どうしようか。
うむ、キリトにプレゼントでもしてやろう。
「すいません。・・・の・・・をつくってもらえませんか?」
「すいません。それをつくるのは少々材料が足りません」
「あっなら俺がとってきますよ。最高級のやつとってくるんで!」
「ええっと、確かこの辺に、見つけた!」
目線の先には体長が三メートルになる馬《バンバ》
こいつは攻撃力が低いがとてもHPがある。
それに、5分以内に倒さなければどこかに行ってしまう。
また見つけるのは、骨が折れる。
「すまんな、最初から全力で当たらせてもらう」
ソウはバンバに突っ込んでいき次から次へと攻撃を放つ。
バンバは怯むが、ソウは攻撃を止めない。
バンバのHPがイエローゾーンに入ったら、
目つきが変わり、雰囲気も変わった。
前足を高々くあげ、ソウを踏みつぶそうとする。
「っとあぶねえ、攻撃するんかいこいつも」
刀を逆手に持ち下から斬りあげる。
バンバは蹄で、器用に受け止め、さらに体を翻し、
後ろ足で蹴りを放つ。
「器用なやつめ・・・」
その間もバンバはブルルルルと鼻息を鳴らし、威嚇してくる。
ソウはバンバの背後に回る。
「死角から攻撃させてもらう。」
大きく振りかぶった刀を斬りつける。
が、後ろ足で刀の軌道を反らされる。
そうして、ソウのできた隙に強烈な蹴りをお見舞いされる。
「げほ・・そういや、馬の視覚って300度ぐらいまであったっけ
すっかり忘れてたよ」
すると、さっきまでギラギラしていた目が元に戻り、
体を翻した。
「しまった、タイムリミット」
しかし、今から行っても間に合わない。どうする・・・
右手に持つ刀『秋水』に目を向ける。
―――できるか?いや、やるしかない。
『秋水』を背に構える。
息を整え、放つ。
『三十六煩悩鳳!』
「いいっ?」
予想以上の威力に目を見開く。
飛ばした斬撃は逃げ出そうとする。
バンバに直撃。一気にHPをゼロにする。
アイテム獲得メニューが表示される。
目的のものはゲットできた。
ソウは座り込み秋水を空に仰ぐ。
「おれは、使いこなせるようになったのかなぁ」
答えるものは誰もいない。
だが、今までにない威力だった。
ソウも成長している。
「リズベットに感謝だな」
そういい、刀をしまい、立ち上がる。
すると、目の前に光が凝縮されていく。
ポンっと飛び出してきた。
それは、絵に描いたように美しいがとてもかわいらしい羽の生えた馬。
出てきた馬は俺に擦りついてくる。
――――――これってまさか・・・
「俺、ビーストテイマーになったぁぁぁぁあ」
ソウの声は森中に響き渡った。
◆◆◆
「じゃあ、お願いします。」
「はい、しばらくお待ちください」
なぜ、俺が迷うことなくこの店に戻ることができたかというと
ハンスのおかげである。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
「えっと確かこっちだったな」
そうして、店とは反対側に行こうとすると
馬が襟首を咥えて、引っ張ってくる。
「なんだよ、いきなり・・・」
しょうがなく馬が引っ張っていく方向に行く
腹でも減ったのだろう。
しばらくついていくと見覚えのある人に出会う。
「あ、さっきの剣士さん。おかえりなさい」
そう、ソウがオーダーメイドした、お店の人だった。
「お、お、お前賢いなぁ!」
そう叫び抱きしめる。
「よし、お前の名前は‟ハンス”だ」
うれしそうに鼻を鳴らすハンス。
――――――――――――――――――――――――――――
と、言うことだ。
「お待たせしました」
「あ、ありがとうございます」
お金を支払って、キリトのもとに向かう。
ここでもハンスが大活躍だ。
「よう、キリト。剣は出来上がったか?」
「ああ、この通り。いい剣を作ってもらったよ」
「そりゃ、よかった。ほらこれ」
「これって、ロングソード用の剣帯?」
「へえ、キリトのお友達にしちゃいいやつジャン」
リズベットが肘で突っついてくる。
「まっ、受け取ってくれ」
「ああ、ありがとな。ソウ」
そうして、俺のサプライズ計画は終了した。
「あ、おれ、ビーストテイマーになったから」
「「えええええええええええ!?」」
―――――やっべ、こっちが本命になっちまった・・・
ハンスは誇らしげにヒンと鳴いた。
秋水を使いこなせる&ビーストテイマーになる回でした。
書いていく途中でこいつ使い魔にしたら・・・
と、頭にふと浮かび、そのまま書きました。
どうでした?
感想などお願いします。
あ、あともう一つ
リズベットファンの皆さんごめんなさい