アミューズメントでシノンのフィギュア取れました。
可愛いし、カッコいい!
二十二層 森林の中
「おらあああ、また狩れたぞ!」
ソウはうまいと評判の鶏肉を狩りまくっている。
こいつは、戦闘力ゼロのくせして
肉はうまい、経験値はもらえるという優れものだ。
ハンスは嬉しそうにブルっと鼻を鳴らす。
「さて、たくさん獲れたし、そろそろ帰るか。ハンス」
すると、ハンスが一点を凝視している。
なんだ?と思ってそっちの方向を見ると遠くのほうに一人の女の子が立っている。
「そこで一人でなにやってんだー?」
少女は反応しない。
ふわり―――と少女の体が揺れて、どさりと倒れこむ。
ソウは少女のほうに走りだす。
すると、少女に駆け寄り、抱き上げている男が見える。
ソウは刀を取り出し。威嚇した。
『一刀流 三十六煩悩鳳』
その斬撃は男の上の木に当たる。もちろん倒れないように加減した。
近寄ると、男の正体がわかった。
「なんだ、キリトか。それとアスナ」
「てめえ、殺す気か!!」
「犯罪者かと思った。まあ勘違いだ。
そんなことは置いといて。その子、妙じゃねえか?」
「そうなんだけど、そんなことって」
「妙・・・?」
「「カーソルが出ない」」
ソウとキリトが同時に同じ言葉を発した。
アスナは改めて少女を見る。
確かに出るべきものが出ない。
「何かのバグかな・・・?」
「分からない。とりあえず、うちまで連れて帰ろう」
「え?お前たちこの辺に家あんの?」
「ああ、この間引っ越してきた。」
「そういえば、言ってなかったっけ?
私たち結婚したんだよ」
ソウは驚いたような顔をする。
アスナはムフーと胸を張ってきた。
「驚いた?報告するとみんながそんな顔になるのよね」
「そうなるだろうな。」
「え?どうして?」
「とっくの昔にお前たちは結婚してんのかと思ってた。
つまり俺たちは『お前らまだ結婚してなかったのか』で驚いているのだよ」
アスナは顔を真っ赤にして、
「みんなからそんなこと思われてたんだ・・・」とつぶやいていた。
「さて、問題を解決していこうと思う。
一つ、こうやって連れてこれたのでNPUじゃない。
二つ、クエストログが表示されなかったのでその関連でもない
こんなとこぐらいか」
キリトとアスナ二人が頷く。
そして、ベットに横たわる。少女を見る。
「10歳いってないわよね?私が見た中で最年少プレイヤーだよ」
「そうだな。前にビーストテイマーの女の子と知り合ったけど、
それでも13歳くらいだったからなあ」
「ふうん、そんなかわいい知り合いがいたんだ」
「ああ、たまにメールのやり取りを・・・も。、もちろんそれだけで何もないぞ」
「どうだか。キリト君鈍いから」
「ソウ、説明してやってくれ!」
「夫婦げんかはそこまでにしとけ。この子はもっと大変なことになってんだぞ」
二人は縮まって「すいません」と謝った。
ソウはしばらく考える。
「ここにいても仕方ないから、ここはお前らに任せる。」
「どこに行くんだ?」
「情報を集めてくる。さっきいた場所とかな」
「わかった」
キリトは短く返えす。
ハンスは心配そうに少女を見ながらソウについていく。
次の日、連絡が来た。
あの少女はユイというらしい。
キリトとアスナをパパ、ママと呼んでいるらしい。
「やっぱり、なにもないよな・・・」
ソウはユイを見つけた場所に来ている。
辺りを見回してみるが何もない。
すると、ハンスが襟を噛み、引っ張ってくる。
そこの場所を見ると明らかにおかしなところを見つけた。
そこから、何か飛び出してきたような穴だ。
無意識にそこに手を添えてみる。
すると、流れるように頭の中に何かが入ってくる。
恐怖、絶望、怒り
「っはあ・・・はあ・・・そうか、あの子は・・・」
ある一つの結論にたどり着いた。
NPUでもなくプレイヤーでもない存在。
ソウは奥歯をかみしめ、キリトたちののもとに向かう。
どうやらキリトたちは《始まりの街》フィールドダンジョンにいるらしい。
ソウは全速力で向かう。遅くならないうちに・・・
見えてきたのは死神のようなモンスターと対峙する少女。
その手には、炎に包まれている剣。
ブンと黒い死神に撃ちかかった。ソウはそれを二本の刀で受け止める。
「こいつを倒してしまうと、おそらくお前は消えるぞ」
ユイは目を見開いた。
「あなたは知ってしまったのですね。それでも、ここを引くわけにはいきません
私がパパとママを守ります。」
尋常ではない力に押し返されてしまう。
そして、空中に投げ出され、壁に頭をぶつけ、ふらふらしてしまう。
その間、ユイは、振りかぶって死神を一刀両断する。
火炎の眩さに目を閉じた目を開けると、そこには死神の姿はなかった。
安全地帯に入った四人。数分は無言だったが、やがてポツリポツリと
ユイが話始めた。
自分がプログラムでありAIであるということ。
その他の事ソウは終始無言で聞いていた。
「私はパパとママと一緒に居たい。ですが、もう遅いんです。」
「遅いってなんだよ・・・」
「今、システムが私のプログラムを検査しています。
すぐに異物という結論が出て、私は消去されるでしょう。
それを知っていたソウさんが私を止めてくれたのです。」
「そんな・・・そんなの・・・」
「何とかできないのかよ!」
光に包まれながら
ユイは微笑み、白い頬に涙が伝う。
「お別れです。パパとママは私の心をつなぎとめてくれた。
ソウさん、すみませんでした。」
一際眩く光が飛び散り、アスナの腕の中には何もなかった。
「うわあああああ!!」
アスナは抑えようもなく声をあげて泣いた。
ソウは部屋の中央のコンソロールの前に行く。
「二人の生きる希望を失わせはしない」
いくつかのウインドウを出し、素早くキーボードを叩く。
高速で文字がスクロールする光が部屋を照らす。
ソウは幾つものコマンドをたて続けに入力する。
横線が右端まで到達したかどうかという瞬間
黒石がフラッシュして部屋が光に包み込まれる。
キリトたちが目を開けると黒石の上に浮いている涙の形をした石がある。
トクントクンと白い光が瞬いている。
ソウは振り向き言った。
「ごめんな、ここまでしか出来なかった・・・」
「これは・・・?」
「ユイの核となる部分だ。ユイのプログラムをシステムから切り離して
オブジェクト化したもの。」
「じゃあ、これは・・・」
ソウはうなずく。
「ユイの《心》だ。その中にちゃんといるよ」
石を手に取り、アスナに渡す。
アスナは胸に抱えこみ大粒の涙を流した。
その肩を抱くキリト。
―――――ソウさん、パパとママを最後まで見ててあげて――――
そんな声が聞こえた気がした。
「ああ、任せとけ!」
声に向かって小さくつぶやいた。
朝霧の少女は本当に感動します。
素敵な物語になってたらいいな・・・
感想など聞かせてください。