世界変えるは天才少女と傭兵とバカップル二組   作:砂利道

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ちょーっと長かったかなぁ…7000字オーバーしたよ。しかも重要なとこ抜けたような気もしなくはない…まぁ入れたい伏線入れられたから良いかな!(半ばやけくそ)


法螺貝は吹かれた

 輪暦1016年2月6日、区画(グリッド)・三重の地下75キロメートルにある都市機構底部。そこで巨大な鋼鉄の蜘蛛は動き始めた。都市、下手すれば星そのものを破壊するそれは轟音と共に目標地点である多重区画領域(マルチプル・グリッド)・東京へと向かう。その巨体に見合った遅々とした歩み。東京に着くのは今からでは一日半は掛かるだろう。そんな誰にも知られずに動く巨大な凶蜘蛛を見る影が二つ。

 

『…動き始めましたか』

 

『すごい音…ナオト君が居たら悶絶してたね』

 

さらさらの銀の髪と空色の髪を持つ二つの影は呟いた。

 

『見るに堪えない程の醜い代物ですが、確かに脅威ではありますね』

 

『どこまでも辛辣だねぇ…まぁ今回は賛同かな。どうやらあの子(アンクル)も動いてるみたいだし。必要な情報は得たから戻るよ、リューズちゃん』

 

『ええ、分かりました』

 

二つの影、リューズとイースは誰にも見咎められる事無くその場を静かに後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺とマリーちゃんは東京にある区画(グリッド)・秋葉原にある第一時計塔にいた。もちろんそこにいるのは俺達だけではなく俺らよりも年上の、それでも年齢も人種も性別も違う大勢の人がいて、忙しなく動いていた。皆に共通点は無いように見えるが彼らは一様に腕に羅針盤時計(クロノコンパス)を着けていた。それは全世界に存在する二億人の時計技師の頂点、第一級時計技師(マイスター)の証。本来なら俺のような一般人と同じ空間で動くことなど無い筈の人達だが誰もが俺に矢継ぎ早に質問をしてくる。まぁ俺だけじゃないんだけど…

 

「ハヅキ君、4782番回路が上手く繋がらないんだが」

 

「そこなら6322番回路を半秒ずらして3364番回路に周期を近付けてください!」

 

「──よし、同期完了!マリー先生、3340番から7990番までの同期確認!並びに全階層のチェック完了です

!」

 

「…確認しました。お疲れ様です」

 

今俺達がしてるのは秋葉原の第一時計塔を中心として他の11の時計塔から大支柱(コア・タワー)の制御をジャックするという超重罪な行為だ。今一緒に動いていた時計技師たちはかつてマリーちゃんが国境なき技師団(マイスターギルド)の一員だった時に部下として働いていた人達だった。俺が東京を襲撃すると宣言してからマリーちゃんは京都の事件の時にギルドを引退したかつての部下に声を掛けてくれた。例えギルドを引退したとしても彼らは第一級時計技師(マイスター)、引く手は数多であり望めばどんな企業だろうと望む待遇で受け入れてくれるような貴重な才能の持ち主だ。そんな彼らがマリーちゃんの頼みを二つ返事で受け入れてくれた。マリー・ベル・ブレゲに頼まれた、たったそれだけの理由で。

 

「改めてとんでもねぇよなぁ…」

 

「ハヅキさん、何ボーとしてるんですか?もう各時計塔の人達は避難しましたよ」

 

「ん?ああ、了解。にしても流石第一級時計技師(マイスター)だよな、たったの六時間足らずで大支柱(コア・タワー)に入らずに外部から掌握できるなんてよ」

 

「いやいや、流石に儂らだけじゃ無理だったよ、ハヅキ君」

 

「コンラッドさん」

 

この時計塔を掌握するのに一役買ってくれたコンラッドさんが俺の感嘆に答えてくれた。

 

「今回は手伝ってくれてありがとうございます」

 

「いやなに、若いもんの無茶…いや、活躍を間近に見たいという年寄りの我儘だよ」

 

「老人というほどでもないでしょう」

 

「間違いなくこの中では最年長だがね」

 

コンラッドさんは茶目っ気たっぷりに言う。

 

「しかし君から通信があった時は腰を抜かすほど驚いたがね」

 

「その節はどうもすみませんでした…」

 

俺がコンラッドさんに通信をした時タイムリーなことにマリーちゃんから俺の行方不明を聞いたばっからしく、すわ幽霊か!と驚いたようだった。

 

「いやいや、生きていてくれて本当に嬉しいよ。あの二人の子なら儂にとって孫にも等しいからの」

 

俺の祖父は俺が生まれた時には既に他界していたのでこう言われるのはむず痒くも嬉しい。

 

「だからこそ、儂らはあの二人が残した遺産とやらをどうにかせんとな」

 

「…はい」

 

俺はこの中で唯一コンラッドさんにだけはあの巨大兵器の根幹を親父とお袋が設計したという事を話した。マリーちゃんが一番信用していて、俺の両親に時計技師として教え、第一級時計技師(マイスター)の中でも最高峰の技術を持つコンラッドさんには話しておくべきだと思ったのだ。

 

「絶対に止めます。それがあの二人の息子である俺の義務と思ってますから」

 

「背負い過ぎなさんな。君にはちゃんと仲間がいる」

 

無論儂もな、と笑いかけてくれる。少なくとも俺はこれほどまでに心強い笑顔を知らない。

 

「はい!」

 

〔あー、テステス。先輩、マリー、聞こえる?〕

 

「ええ」「おう」

 

〔そっちの準備できた?〕

 

「今終わって全員の撤収を確認したとこよ」

 

〔流石第一級時計技師(マイスター)、頼りにしてるぜ〕

 

「なんだナオト、お前が素直にマリーちゃんに頼るなんて。緊張でもしてんのか?」

 

〔そりゃ緊張しますよ。まぁでも…それ以上にワクワクしてるかな?〕

 

「なぜ疑問形…まぁいいさ。お前はお前の仕事をしろよ」

 

〔了ー解です!〕

 

通信が切れる。

 

「ふむ…今のがもう一人の彼ですかな?」

 

「そうですよ」

 

「しかし君にも彼にも驚かされる。まさか生身の感覚のみで十二の時計塔と大支柱(コア・タワー)を完全観測するとは…」

 

「役割分担できる分集中出来ましたからね。補助機械なしでもいけました」

 

「今儂たちがしたのは人で言うと内臓をつついて脳を支配すると等しい神業だ。確かに理屈のうえでは可能ではあるが…」

 

「皆さんが居てくれたからこその芸当です。俺もナオトも観測することは出来ても弄ることは出来ません、ですから皆さんには本当に感謝してますよ」

 

「そうか…それを皆のいる所で言ってあげなさい、きっと喜んでくれるよ」

 

俺の言葉で喜んでくれるとは思わないけどな…

 

「ハヅキさん、始まりますよ」

 

マリーちゃんの言葉に俺は意識を目の前に置かれたモニターに目を移す。

 

「ごめんね、大好きなおじいちゃんを独り占めして」

 

「なみゅ!?」

 

俺の言葉に一瞬でマリーちゃんは顔を赤くする。ちょっと不機嫌そうだったからもしやと思って言ったら図星だよ。

 

「な、何のことですか!?」

 

「マリーちゃん、分かってないだろうから言うけど君って猫被るのへたくそだよ?」

 

「え、ええ!?」

 

どうやら本当にわかってなかったようだ。俺はつい忍び笑いをしてしまう。

 

「~~~~~!!そんなことより!」

 

赤い顔を誤魔化しながら俺に言った。

 

「これ、本当に上手くいくんですか?」

 

「いく。マリーちゃんと他の第一級時計技師(マイスター)の人達の助力があれば。それにだ…」

 

俺は作戦が始まる前にハルタ―さんに言われたマリーちゃん用の呪文を言った。

 

「不可能なわけないよな?」

 

一瞬呆けた後マリーちゃんは犬歯を剝き出しにして笑う。

 

「当然です!!」

 

「んじゃ始めますか!」

 

さーて、歴史に名を刻みましょう!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それは突然だった。眠らない街、東京の秋葉原。色鮮やかな光灯歯車(ライト・ギア)に飾られた街が突如その動きを止めた。人々は突然の事に首を傾げ疑問を浮かべるが、直後にそんな疑問も吹っ飛んだ。

 

『レッディーーーーーース・ゥアーーーーーンド・ジェントルメーーーーーーーン!!!』

 

酔ったラッパーの様な加工音声と共に街中のモニターに一人の素顔を隠した少年が映し出された。

 

『並びに紳士でもなければ淑女でもない愚劣凡庸たる一般市民の方々コンバンワ!週末の夜をお楽しみの所を大変申し訳ございませんがお邪魔しまーーす!』

 

人々はあまりの事に呆気にとられるが比較的似た思考をしていたDQNがうるせーぞ等とヤジを飛ばす。

 

『吾輩が誰か──は恥ずかしいのでカット除外省略ッ!照れるぜこの野郎!もっと好感度を稼いでから出直して!』

 

少年の言い分は余りに不快で何人もの人達が顔を顰める。

 

『ぶっちゃけ吾輩とっくにオネムの時間でございますれば、さっさとおやすみココアを飲んでクソして眠りたい所存!でも駄目チェケラ!』

 

民衆の不快を煽りヘイトを上げる。その一方で都市機構を管理している者たちは蜂の巣をつついたような騒ぎだった。

 

『ア、アー。ご存知の通り?我々は1000年前から気象、重力、地熱、その他諸々を歯車によってかつての地球を再現している訳でございますが──さァてさて?皆様のオツムに詰まっているのが犬のクソでなければ、多分一度は考えたことがあるんじゃないかなぁ──と思いますがどうなのそこんトコ!?』

 

勘の良い一般人の何人かはある考えに辿り着き思考が凍り、管理している者は最悪の想像が現実になったのではと絶望する。

 

『イエーーーーーーーーア!!まさかと思ったアナタ!ピンポンピンポン大正解!!まさしくそのまさかでファイナルアンサー―!!』

 

ここまで来て察しの悪い民衆も気付き始めた。皆一様に顔を青褪ませる。

 

『本日!只今!現時刻をもって!吾輩は区画(グリッド)・秋葉原を構成するすべての歯車を掌握いたしましたことを宣言するぜぇ!!イェアーーーー!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 やけくそ気味にテンションがガンガン上がってる俺は次々と言葉を並べこの街にいる全員の不安を煽りまくっていた。

 

「あれ?あれあれあれ?もしかして信じてない!?ヤダなー、そんな反応されちゃったらこっちも応えざるをおえないじゃないですかーー!ではでは証拠をお見せしちゃいましょうッ!!」

 

カメラの位置をちょっとずらして秋葉原の中心付近に向ける。そこには他の建物よりほんのわずかに高い廃ビルがある。人がいないことは確認済みだ。

 

「あれ、必要ないから壊しちゃうね」

 

俺はその廃ビルに向けて指を鳴らした。そして…

 

──流石第一級時計技師(マイスター)、タイミングピッタリ

 

廃ビルはけたたましい音を立てながら崩れ落ちていく。マリーたちが重力機構を制御して圧し潰したのだ。

 

「──どう!?どうどうどうよ!?信じてくれたカナ?…あらら、どうやら現実逃避をしちゃってる人がいるみたいだね、それはつまり…アンコールをお望みなのかな!!?いいよいいよー!吾輩も興が乗ってまいりました!心行くまでお楽しみください!!んん?料金ですかな?ご安心ください──」

 

先輩には‟お前の素で精一杯民衆を煽れ”何て言われてるから、思いっきりやっちゃいますか。ていうか素って何ですか素って。

 

「──皆様の悲鳴と死が、なによりのご褒美でありますので」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それは作戦決行の数十時間前、ハヅキが東京強襲の宣言をした時に遡る。

 

「と、東京を襲うって…先輩どうしちゃったんすか!?まさかマリーに毒されて…」

 

「ちゃんと説明すっから慌てんな、そんでさらっと人をディスるんじゃねぇ」

 

ハヅキは混乱するナオトを宥めて先を話す。

 

「いいか、マリーちゃんからの情報から考えるに恐らく三重の連中は東京に攻撃を仕掛ける。ただでさえバカみたいな質量を持ったデカブツが現代において最悪な凶器ともいえる電磁技術の集大成をぶら下げてだ」

 

『その結果ほぼ全ての歯車を利用した機械は使えなくなるの。それは私達initial-Yシリーズも同じ』

 

「え!?リューズも動けなくなるって事っすか!?」

 

『そういう事』

 

「そんな奴に真っ向から挑むのは無謀だ。だからこっちはある手札を手に入れる」

 

「手札…?もしかして」

 

「マリーちゃんは理解が早いな。そう、アンクルだ」

 

『お待ちくださいハヅキ様』

 

ハヅキの作戦にリューズが待ったをかけた。

 

『確かにアンクルは私たち姉妹で唯一兵器として設計されましたが電磁気が弱点となるのは私達と同じです。何をなさるのかは存じ上げませんが無意味です』

 

「いーや、無意味じゃない!だってアンクルちゃんを助けられる!」

 

「いやまぁ助けるってのは賛成だがまだ説明の最中だから最後まで聞いてくれ」

 

ハヅキはナオトを手で制してリューズの問いに答える。

 

「確かにその弱点は変わらないだろう。だけどアンクルにしてほしいのは直接あのデカブツに攻撃を加えさせることじゃない」

 

『と、申しますと?』

 

「あんだけの質量だ、ただでさえ動かすのには膨大なエネルギーがいる。だったらそのエネルギーの供給を止めて底に落としちまえばいい」

 

ハヅキの発言に全員が訝しげな顔をする。

 

「…それは、どうやってやるんだ?」

 

「それも説明します。ナオト、お前が大深度地下層に落ちた時、アンクルはどんな攻撃をしてきたんだ?」

 

「三重共振接続連動の共振破砕砲(レゾナンス・カノン)と、こう…何も無い所から出した大剣による攻撃です」

 

「そう、二つ目のそれだ」

 

「…もしかして、空間を壊すんですか?」

 

「イースからアンクルは空間を支配するって聞いた時から出来るんじゃねぇかとは考えてたんだ」

 

『アンクルにあのような屑鉄の一部を消し飛ばすのは確かに簡単でしょうが大きさの関係で不可能です』

 

「何もあれそのものを消し飛ばさせるんじゃない、その下を消させるんだよ」

 

「…自重による床の崩壊、それに伴う大深度地下層への落下か?」

 

「そうです。どんなに頑丈な物でもたった一つの小さな傷が致命傷になることがある」

 

ハヅキの考えはあまりにも単純で大人代表のハルタ―には不安要素しか見えてこなかった。

 

「悪いがそれには賛同しかねるぞ。第一どうやってあの機械お嬢をこちら側に付ける?こっちに明確な敵対反応を示してるんだぞ」

 

「あ、それなら大丈夫」

 

あっけらかんとナオトが言う。

 

「どういう意味よ」

 

「アンクルちゃんは操られてるだけなんだよ」

 

「なに?」

 

「どうにも歯車の動きがぎこちなかったんだ。外部から無理やり動かされてるような感じ。多分あの仮面がその端末だ。…だからこそ一分一秒でも早くあのくそったれな仮面を外してアンクルちゃんを助けたいんすよ先輩!!」

 

「わーてるよ。どのみちアンクルはこちら側に付けなきゃ作戦そのものが瓦解するんだ。ちゃんとやる」

 

「でもどうやって…リューズとイースの二人がかりでどうにかなるものなの?」

 

『それが出来るのであればアンクルは姉妹最強などと名乗りません。私と姉さんの二人がかりで勝算一分以下、相対機動(ミュート・スクリーム)下で二分といったところです』

 

「絶望的じゃない…!」

 

『あ、それなら私に作戦があるから大丈夫だよ』

 

「え?」

 

『…どういうことですか、姉さん』

 

『ハヅキ、アンクルちゃんは任せてもらってもいい?』

 

リューズの質問を無視してイースはハヅキを真っ直ぐに見据えて問う。ハヅキもイースの目をじっくりと見る。

 

「…任せていいんだな?」

 

『うん』

 

「誰一人、何の損傷も無く俺の下に帰ってこれるか?」

 

『当然、ハヅキを置いて逝くなんて以ての外だし傷付いた姿をハヅキには見せたくないもん』

 

沈黙が下りる。ハヅキは目を瞑り色々と飲み込んだ。

 

「…分かった。アンクルは任せる。終わり次第俺達と合流して手伝って貰おう」

 

『という事はアンクルちゃんも傷つけちゃまずいよね。わぁ、大変。でも…』

 

イースはにやりと笑う。

 

『──逆境こそ、一番人間らしく在れるよね』

 

リューズはこの時、姉への不審さがさらに増した。

 

『あ、もちろんリューズちゃんにも手伝って貰うからね?』

 

「だったら俺も…」

 

『うん、邪魔になるから来ないでね?』

 

「なんか棘ないっすか!?」

 

ナオトは一早くアンクルと契約をしたかったのかついて行きたがったがイースにあっさりと突き放された。その時ハヅキは何かを思い付いたのか手元にあった紙とペンで二つのメモを書き取った。それをこっそりとマリーとリューズに渡した。二人は手渡されたメモを見て訝しげにする。だが最後まで見たリューズはしばし熟考して答えた。

 

『…承知しました』

 

「え?何が?」

 

『なんでもございません、ナオト様』

 

「遂にリューズにものけ者に…」

 

一方マリーは、

 

「ハヅキさん、これって…」

 

「お願いできるか?」

 

「…やるだけやります」

 

不安を残しながらもメモに書かれていた指示を承諾した。

 

「よし、それじゃあ最終確認だ」

 

ハヅキは大きな紙を広げてが概略を描きだす。

 

「まず、イースとリューズちゃんがあのデカブツの動きを監視しておいてくれ。動きがあったら即座に報告を頼む」

 

『了解!』『承りました』

 

「その間に俺達は東京でテロを起こす」

 

「どうやってだ?」

 

「マリーちゃん、なんか考えてあるでしょ?」

 

「え?ここで私に頼るんですか!?」

 

「最初からそのつもりでしたしお寿司。なにより焚き付けた張本人が何も考えて無かったわけないでしょ?」

 

「ぐ、当たってるだけに何も言えない…ええ、分かりました。かつての部下に声を掛けます、恐らくほぼ全員が参加してくれる筈です」

 

「オッケー。ハルタ―さんはその手伝いをお願いします」

 

「ま、いつも通りの雑用か」

 

「あの、先輩は何をするんですか?あと俺は?」

 

「俺はマリーちゃんについて行って手伝いをする。ナオトは一番重要な役割をして貰うぞ?」

 

「え、俺何やらされるの…?」

 

そこでイースもマリーもハルタ―も気付いたのか悪い顔をする。ナオトは怯えてリューズにしがみついた。なお、その時にリューズの口角がほんの少し上がったのをイースは見逃さない。

 

「テロっていうのはね、犯人がいないと成立しないのよ」

 

『それも思いっきり狂ってる方がインパクトがあって良いね!』

 

「良かったなナオト、教科書に載るぜ?」

 

そこまで言われれば嫌でも気付く。ナオトは顔を引き攣らせた。

 

「ナオト、矢面に立て(囮になれ)

 

ハヅキはとてもいい笑顔で告げたのであった。




次回、章タイトルを回収するぞ!(予定)
さて、上手く戦闘描写が書けるだろうか…
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