やあ!おれハード!ライシップ島の病院で検査を受けている頭痛系妹ヒロインさ!
別に頭痛じゃなくて思い…出した!って感じなんだけどな。しかしロック達にはそんな事が通じずあえなく御用、病院に連れて行かれウィンウィン鳴っている謎の機械に通されている所である。
「健康ですねー」
分かってらいそんなこと!
そんなこんなで検査してもらって1時間くらいで解放された。先生曰く「マジで健康」だそうだ。それとバリウム的な液体を飲む必要はあったのか?バリマズやんあれ。バリウマみたいな名前しやがって詐欺だよ詐欺。
病院から出た後は皆と合流してショッピングである。バレル博士は市長に用事があるらしく既にどっかに行ってしまった。こいついつも市長に挨拶してんな…。
食料の類はロックに任せて……ジャンクパーツ探りだ!
「ロール!ジャンクパーツあさろうぜ!」
「うん!いこっかハード」
すまんロック!だがこれだけは譲れんのだ。もうすぐ真ハードバスターが完成するんだ。だからここは戦力増強という事で見逃してほしい!
「じゃあ先に買い物済ましておくね」
「マジか!ロック愛してる!」
「はいはい」
流石ロックさんや!そんな訳で遠慮なくジャンクパーツ漁り開始である。
・ ・ ・
あった!レバーアクション用のコッキング機構が!しかもリボルバーの設計図まで!良く見たらこれパーカッション式じゃねえかテンション上がってきた!!
「ロール!この店しゅごい!!」
「見てハード!あったよパッシブセンサーが!」
でかした!さくっと会計を済まして次のジャンクパーツショップへ。
「ジャンクパーツは持ったな!次の店へ行くぞォ!」
「おおーっ!」
おれのネタ振りに右手を振り上げて元気に返すロールマジ可愛い。
「あったよクラッシャブルストラクチャーが!」
でかした!
■■■
そして暫く経ち。買いすぎたおれたちは一旦帰ることにした。
そして後から考えたら何でこんなの買ったんだろう…ってのがままあるわけで。
「クラッシャブルストラクチャーって何に使うんだよ……」
そう、無用の長物の分解や改造である。ちなみにクラッシャブルストラクチャーとは日本語で衝撃吸収構造のことで、まあ車とかがぶつかった時にクシャって潰れてクッションの役割をする部分の事だ。
なんたって使い捨てだ、一回使ったらもれなくゴミである。まあ接続部はそれなりに頑丈だからジャンクにしたら使えんこともない…かな?
「ロール、どう思う?」
「うーん…ここのパーツってハードのバスターに使えそうじゃない?」
「あっ、なるほど。じゃあこことここのなんかも使っちゃったりして」
「おおー。ハードすごい」
なんだ、意外と使えそうじゃん。パーツをゴリゴリ削って分解し、おれの真ハードバスター(試作)に仮組みしてみる。…剛性は上がりそうだけど重量がね。既に2キロくらいあるのにこれ以上重くなるとかなり厳しいぞ。
「じゃあいっそこれをここに…」
「おっ、待てい」
「ついでに試作品も合体させちゃおうっと」
「アカン」
・ ・ ・
「できたー!」
できたー!じゃねえよ!なんで試作エネルギーアサルトライフルとおれのバスター合体させちゃったんだよ!これなんかの映画とかで見たことあるぞ!主にエイリアンとか!
「あとは肉抜きすれば完成するよ!」
「待て待てまてーぃ!こっからはおれがやるから!コレおれの武器だから!」
「えー」
「えーじゃない!」
まったくもう!ロールは機械になるとすぐこれだ!おれは一旦分解して穴を開ける部分に石筆とマーカーで線を引いてドリルで穴を開けていく。剛性を持たせつつ軽く…じゃあやっぱ既存の武器を目標にするっきゃない!
で、完成しましたM-41A。もうまんまエイリアンで出てくるパルスガンである。コッキング機構まで取っつけたから耐久性はオッケー。剛性もゾウに踏まれでもしなきゃ大丈夫。問題は未だ3キロあるって事なんだよね…。
「なあロール、どっちか外さない?」
「ダメ!」
じゃあアレ作ってくれよ!TPSの主人公とかが背中に銃を吸着させるアレ!じゃないと勝手に分解すっかんな!
流石にロールでもこんなものは作れまい。ロールが音を上げたら分解しますか。……そう思っていた時期がおれにもありました。
ほう…ではロールにはその技術があると?
「できたよハード!背中にくっつくアレ!」
ありました。しかも二分くらいで作りやがった。こいつマジもんの天才やわ…。
というわけでパルスガン改め真ハードバスター完成である。旧ハードバスターどうすっかなー。捨てたり分解するのもなんだかな。愛着あるし。
旧バスターの形は小火器、つまりピストルの形に近い。おれはロックと違って手作業がメインだから常に両手をフリーにする必要があるからこういう形になった。
見た感じは無骨なでかい銃、といった感じだ。剛性に全ステータスを振ったと思ってもいいそれは常におれのお守りになってくれたからな。主な用途はリーバードを殴り倒すことだったけど。だってこれ連射遅いし弾速遅いんだもん…。
「じゃあ私がチューニングしよっか?」
「できんの?」
言っちゃなんだが出来はボロだからな。レストアから始めなきゃいかん気がするんだが。ロールはまかせて!って胸を叩いてるし、まあいっちょ任せてみますか。
・ ・ ・
「できたー!」
待てや。カンプピストルっぽいバスターがなんかデザートイーグルっぽくなってるぞ。
■■■
ライシップ島での二日目の朝。おれはふとある事に気が付いた。
ライシップ島っぽい事何一つしてねえ…!
「てなわけで観光してくっから」
ロックとロールは置いてきた。ハッキリいってこの先の戦闘(不法侵入とか)に付いてこれそうにない…。
最初に来たのはイヌネコ病院。やっぱライシップ島って言ったらコレだよな。やっぱ趣味悪い胸像でも置いてあんのかな。中を覗いたらやっぱりあったわ金ピカのモヒカン像。確かこれ2万ゼニーだったよな、ということはメッキか?
院長の視線が厳しくなってきたので外に出て海岸沿いを歩いて行く。あーそういやこの辺の木の青りんごでライフ回復してたなーとか思いながら蹴ってみた。ポロっとおれの頭の上に落ちてきたのはおっさんだった。なんでや。
落ちてきたリンゴを齧りながらおっさんと一緒に橋を渡る。あーここトレーラーの所かなんて思いながら歩いているとトンネルがあった。その先には銀行がドン!
「普通の銀行だわ」
何の変哲もない銀行だ。外から眺めても中に入っても普通の銀行だ。でもなんだか真新しいぞ。
「ちょっと前に強盗騒ぎがあってね、建物が全壊したから建て直したんだよ」
おっさんの解説が入る。やっぱり襲撃あったんだね。という事はトロンにコブンはもう終わっちゃったのかな。ちょっとその辺聞いてみるかなー。
「それって空賊?ロース一家とかいう奴」
「空賊は合ってるけどやったのはボーン一家さ。ロース一家はデニッシュさんに捕まえられて今頃刑務所だと思うよ」
「なるほどな」
つまりトロンにコブン完ッ!ゲーム通りならボーン一家は全員勢揃いで島を脱出して次の島に旅立ったはずだ。
「ありがとう、色々助かったよ。おれはこれから警察署とか港の方まわってっからここらでお別れだ」
「そうか。是非この島のいいところを知っていってくれよ……そうそう、警察署の近くに美味しい店があるから行ってみると良い」
じゃあなーと手を振っておっさんと別れる。木から降ってきた割には親切なおっさんだったなと思いながら警察署の方に向かうと「マツザカギューフェア中!」と旗の立てられたステーキ専門店があった。流石のおれもコレには困惑。この世界のどこにマツザカがあるんだよ…。
だがよくよく思い出してみればコンテナパズルでは最高級マツザカギューを奪ってたんだったな。出荷してんのか入荷してんのかは知らないが肉が一定数あるのは間違いないか…。
値段はそれなりだったが味はそれなり以上だった。美味い肉はペロリといけてしまうもんだな。
腹ごしらえを終えたおれはデニッシュ婦警を見つけるべく警察署を見つけようとブラブラしていたら曲がり角で全速力のピンクのロボとぶつかった。
「いてっ!」
「クケッ?」
ピンクのロボは見事に跳ね飛ばしてくれて宙を舞うハメになるおれ。怪我が治ったばかりなのに何故こんな目に遭うのか。
「クケーッ!丁度いい!やいてめえら、この人質が目にはいらねえか!」
ピンクのロボに背中から摘みあげられたと思うと印籠のごとく掲げられた。お前先の副将軍とか助さん格さんじゃねーだろ。
辺りを見回してみると警官隊があたりを取り囲んでいた。ワッザ?後ろを振り返るとピンクのロボはグスタフだった。トロンにコブンで主にトロンが乗っていたロボだ。カラーは初期色。
「人質の命が惜しかったら大人しくしてるんだな、クケーッ!」
んでもってこの特徴的な喋り方…。なんだっけ、ロースの手下にグライダーみたいな名前の奴とサンシターみたいな名前の奴がいたような……。
サンシター→シタッパー
グライダー→グライド