ロックマンDASH´   作:アサルトゲーマー

9 / 10
両方の意味で本当に申し訳ない


肉食系女子ですまん

 

 

 

 やあ!おれハード!元男の現女!ジブリみたいにステーキ食べてる肉食系女子さ!

 

 血を流せば肉が食べたくなるのは仕方ないね♀。エンゲル係数絶賛上昇中だけどこれも傷を治すための致し方ない犠牲、いわゆるコラテラルダメージというものなのだ。それにしてもマツザカギューうめえ!

  

 さて、なんでおれがステーキをガブガブ食っているかというとアメリア市長さんというお姉さんなのかおばさんなのか地味に判断し辛い年頃の女性に街を救ってくれたお礼としてなんでも食べさせてくれると約束してくれたのだ。

 そこで迷わず肉を要求。ロックと一緒に肉汁したたるマツザカギューのステーキを頂いていた。

 

「肉は逃げないよ。もっと落ち着いて食べようよ」

 

 ガツガツやってるおれとは正反対にロックの食べ方はなかなか様になっている。カットステーキを正面において両手ににどんぶりと箸を持つ姿はまごうことなき日本人。元日本人のおれよりも日本人っぽいロックとは一体。

 しかしホントにおいしい。生きてて良かった!

 

 

 

 

■■■

 

 

 

 はーいこちら現場のハードでーす。弾幕に晒されて現在死にそうでーす。

 まあ毎度おなじみボーン一家の戦車隊である。サポートカーという名の鉄壁が無ければ即死だった。

 

 なぜこんなことになったかというと、アメリア市長に「君ら強そうだから島でのディグアウト許可証発行する代わりに謎の多いカトルオックス島の遺跡を調査してくんね?(超意訳)」と言われたので話を受けたことからこの事件は始まった。

 そのためには準備しなきゃだよねと一日かけてそこらに転がってた廃車をロールと一緒に修理して疲れを取るためひと眠りした後フラッター号のリビングでテレビを見ていたら画面の中でまたボーン一家が暴れていたのだ。

 嫌な予感がしたのでさっさと着替えると警官がやってきて「我々では対処できない!援護してくれー!(意訳)」とかのたまってきた。確かに警官隊に軍隊の相手は無理だと思うけどディグアウターに援護を求めるってどうよ。

 しかし正義感の強いロックとロールは二つ返事で引き受けてしまったのでした。ちゃんちゃん。

 

 んでもってここはクローサーの森と呼ばれる街の人たちのちょっとした公園的な広場だ。そんな所に機銃複数主砲1門の強そうな戦車が群れでやってきたとしましょう。はい、歩兵に勝ち目はありませんね?

 

「くおーぶつかる!ここで機銃を右に!」

 

 そんなわけでサポートカーに急遽銃座を取り付け「向こうが戦車ならこっちは軽装甲車だ」作戦である。こんなんサポートやない!ただのタクティカルや!WoT風に言えばNDK作戦。相手の旋回速度より早く走って後ろから撃っちゃえということだ。なお機銃はおれが鹵獲した奴の模様。

 しかしその代償として機銃手は常に風と弾幕に晒されるハメになる。そうだよおれだよ!ハードだよ!

 体のいい囮をしてる間にロックは戦車にこっそり近づいて地雷を撒いたりして着実に無力化している。こう言っちゃなんだけどロックってやっぱバケモンみたいに強いよな。なんだっけ…理由があったような気がするけど頭が痛くなるだけで全然思い出せない。

 

「あぶねっ!」

 

 考え事をしていたところに一発のエネルギー弾がおれの頭を掠めた。屈まなかったら確実に逆モヒカンコースの弾だ。ボーン一家ゆるすまじ!

 怒りに身を任せランボーごっこをしながら戦車隊を蹴散らしていくとなんかでっかいモグラロボが穴を掘っていた。これにはさすがのロールも「ええ…」と困惑。穴を掘るならドリルだろJK。

 よくよく観察してみると調査対象のダンジョンである「クローサーの森のサブゲート」をカードキー無しでディグアウトするために穴を掘っているみたいだ。金庫の鍵開けられないから穴開けちゃおうぜみたいな無駄に壮大で脳筋な作戦に流石のおれも失笑を禁じ得ない。

 ああそういえば何で市庁舎襲ってるのか疑問だったけどカードキーが欲しかったのね。やってることまんまテロリストだったからカトルオックス島の政府転覆を狙ってるのかと思ってたわ。今考えたら誰得だよな。

 

「いくよハード!」

「よし!おれとロックでダブルヴォルナットだ!」

 

 そして謎のモグラロボと戦闘。内容は酷かったので割愛させてもらう。

 流れとしてはコブンの操作ミスで乗降ハッチが開く→ロックが中に地雷を放り込む→消火装置が作動せず爆発炎上する→NKT…。結果的におれの出番はモグラロボの周りでたむろしていた戦車を相手している程度の簡単なお仕事でした。全然簡単じゃねえよォ!

 まあこっちの被害としてはサポートカーの傷と弾薬費くらいで済んだのは良かったけど…。今回は珍しく誰も怪我をしなかったしな。かわりにクローサーの森のサブゲート周りはドーナツ状の穴で入ることは困難だし登るにしても掴めるところが無い。つまり…調査できません!

 

「じゃあ帰って寝るか」

「そうだね…ボクも疲れたよ」

 

 そんな訳でもう一日お休み。明日はとりあえず身近なカードンの森のサブゲートでも行きますか。

 

 

 

 

 

 の、前に。

 

「本の補充だよなぁ」

 

 ロールとロックを良い具合に言いくるめて一人で商店街でお買い物。おれの愛書であるムラムラ大百科がお亡くなりになったので補充しておかないとエロパワーが補充できないのだ。戦闘の後は滾るからね、仕方ないね♀

 っていうかどこの本屋にでも置いてあるムラムラ大百科とは一体…ウゴゴと思いながら新しい性癖開拓のためにいろんなスケベ本の買い物を済ませ帰っていたら例のズッコケ三人組を見つけた。やつらはいつも通り輪になってスケベ本を読んでいてこっちには気が付いていない。

 

「ほほう、競泳水着でやんすか…」

「オレはビキニのほうが好きだな!ジムはどうだ?」

「ビキニだろ」

「だよなー」

 

 こいつら何もわかってねえな!ラッシュパーカーだろ!あ、いやでもスケベ本ならビキニもいいしワンピースもいい。パレオならなおよし。ただしモノキニてめーは駄目だ。

 

「喜べスケベ男子ども!おれが新しいスケベ本を持ってきてやったぞ!」

「なんだってっ!?すごいぜハード!エロ本を何のためらいもなく買うなんて!」

「ふふふ…恥ずかしがることは無い。本屋のオヤジとてスケベ本の一つや二つは買った事あるだろうからな、暖かい目で見守ってくれる」

 

 ご高説を垂れながら本を三人組の前に広げる。何?本屋の店員が可愛い女の子だったらだって?奴らだってスケベ本くらい買った事あるだろうしこっちだって女の子だ!……お前たちは諦めろ。

 

「スク水だと…!」

「み、水抜き穴をそう使うのか……!?」

「相変わらずハードは業が深いでやんす…!」

 

 よせやい、照れるだろ。

 

 

 

 

 

 

 

■■■

 

 

 

 

 ボーン一家ゆるすまじ。改めてそう思った。

 クローサーの森の襲撃から昨日の今日でカードンの森も襲うとかどんだけ金が余ってんだこいつら。きっとロースの金だと思うけど。

 相手さんは戦車だけだと力不足を感じたのか固定砲台を設置する始末。軍隊VSタクティカル装甲車(サポートカー)とかもうね。地球防衛軍のPVじゃないんだから…。

 

「ヴォルナットは一人じゃない!でも二人しかいないぞ!」

「ハード、現実逃避はやめよう」

 

 隣でいるロックがゲンナリした顔で肩を落としている。多分おれも似た顔をしてると思う。

 確かに痛いのとか疲れるのは好きだよ?でもな、死にたくは無いんじゃ。ジェットコースターが楽しめるのは安全であるからとバレル博士の友達も言ってたしそれが真理だと思…。

 またこれを攻略せんとあかんのか。そう思った時だった。

 

「だいじょうぶ!私にまかせて!」

 

 ロールの頼もしい声が上がった。だがおれとロックは知っている、この言葉がどっかの指令のいい考えレベルでアテにならない事を。

 

「おれらで何とかするか…」

「そうだね…」

「ちょっとふたりともー!?」

 

 

 

 

 

 

 で、なんとか攻略したところでロールに先ほどのまかせて発言について聞いてみたら「車で体当たりしまくって相手を殲滅する」とかいうワケわからんものだった。ロールっていつから脳筋になったの?この世界ランナバウトとかバーンアウトとかじゃねーから。

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