記憶の片隅で   作:to110

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ほんと、題名のネタがない。泣けてくる。次から題名、くだらなくなってもいいですか?(もうくだらないとか言わないでください。)
最近よくこける筆者がおくる長編シリーズ第14話、では、どうぞ。


第14章 右に出ても左に出ても、変わることはない。

まぁ雪乃の看病をしているわけだが、

 

 

雪乃「ぅん………んん!………んぅ………あっ………」

 

 

当然のごとく雪乃は色っぽい声を出している。おっと、録音を忘るところだった。

 

 

雪乃「んくぅ………あっ………んん!………ぅ………」

 

 

ほんとすごいな。髪をさらっと払い、顔を、見える、ように………

 

 

傷なんて消えるものじゃないな。俺は責任をとると言った。だが、責任なんてとれるのか?雪乃とこうして付き合っているわけだが、責任を果たせてない。付き合うことが責任か?それは違う。これは責任なんかじゃなくて俺の意思だ。意思、だが………

 

 

「八幡君?大丈夫?」

 

 

八幡「起きてたのか」

 

 

雪乃「今起きたところよ。私はまた………」

 

 

八幡「ちゃんと録音もしといてやったぞ」

 

 

雪乃「えっ?録音?………は!いや、やめて。それを消しなさい。消してください」

 

 

八幡「ごめん、無理」

 

 

「んくぅ………あっ………んん!………ぅ………」

 

 

雪乃「」カァァァ

 

 

八幡「ふっ」

 

 

雪乃「八幡君、趣味悪いわよ………」

 

 

八幡「そう言うなって。

おっと、こんな時間か。んじゃ俺はそろそろ」

 

 

雪乃「ご飯食べていかないの?」

 

 

八幡「いや、迷惑じゃないか?」

 

 

雪乃「迷惑なんかじゃないわよ」ギュッ

 

 

八幡「じゃあ頼む」ナデナデ

 

 

雪乃「わ、わかったわ」///

 

 

八幡「じゃあ俺その間に風呂やってくるわ」

 

 

雪乃「えっ⁉︎」

 

 

八幡「ん?どうした?」

 

 

雪乃「え、えっと………その………」

 

 

八幡「安心しろ。別に一緒に入ろうとか言わねえから」

 

 

雪乃「そ、そう」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

八幡「はー。やっぱ雪乃の料理うめえ」

 

 

雪乃「喜んでもらえて私は充分よ」

 

 

八幡「んじゃ俺は帰るかな」

 

 

雪乃「そうね。時間も遅くなってきてしまったし」

 

 

八幡「じゃあな」

 

 

雪乃「ええ、それじゃあ」

 

 

ガチャ

 

 

俺は俺がおかしいことをわかっているからいいが、雪乃は雪乃がおかしいことをわかっているのか?わかってないとすれば、かなりやばいぞ。

 

 

八幡「てでーまー」

 

 

小町「あっ!お兄ちゃんおかえりー。雪乃さんとのデートどうだった?」

 

 

八幡「なんでお前がそれ知ってんだよ」

 

 

小町「小町にはなんでもわかるのです」

 

 

八幡「そうか。風呂できてるか?」

 

 

小町「ばっちり」

 

 

八幡「はいよ」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

八幡「はぁ〜」

 

 

風呂はいい。風呂こそが唯一落ち着ける場所だ。訂正、雪乃の隣も落ち着ける。言ってて恥ずかしいんだけど。だれだよ、こんなセリフ言わせたの。

 

 

今日の情報だけでも整理しておくか。

雪乃の俺に関する記憶が戻る。そのあと告白されて付き合うこととなった。雪乃の部屋に向かった。当然のように雪ノ下さんがいた。そのあとなんでか目を赤らめながら出て行った。それから雪乃との初デート。服買ったな。んで、そこまでに雪乃に違和感を覚えた。

っとこんなところだろう。ここから何を出せばいいんだ?整理しても解なんか出るわけもない。おとなしく諦めるかな。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

風呂から出た俺はゴーツーベッドだ。やっぱり外出は疲れる。雪ノ下さんの目と雪乃の態度。どうも引っかかる………

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

八幡「月曜はだるい。なぜだるいのかと言うと、一週間の始まりだからだ。なんでも始まりというのは気力を使うのだ。そうしてーーーーーーー」

 

 

小町「お兄ちゃん、さっきから何言ってるの?」

 

 

八幡「月曜日の憂鬱さ」

 

 

小町「とっとと行ってきなさい」

 

 

八幡「ほーい」

 

 

実際のところ今日はだるい。いや、だるいわけではないのだが。覚悟がいる月曜日なんて初めてでどうしていいかがわからない、というところか。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

結衣「やっはろー‼︎」

 

 

雪乃「こんにちは、由比ヶ浜さん」

 

 

八幡「………よう」

 

 

結衣「いやーゆきのんも元どおりになってよかったね‼︎」

 

 

前もってそのことだけは伝えてある。そのことだけは………

 

 

八幡「なぁ由比ヶ浜、話がーーーーーーー」

 

 

雪乃「由比ヶ浜さん少しいいかしら?」

 

 

結衣「え?どうしたの?」

 

 

雪乃「私たち、付き合いだしたから………その………」

 

 

結衣「付き合い………だした………」

 

 

雪乃「由比ヶ浜さん、ごめんなさーーーーーーー」

 

 

結衣「いや〜‼︎おめでとー‼︎ゆきのんとヒッキーお似合いだもん‼︎だから…おめ…でと…う…」ポロポロ

 

 

八幡「由比ヶ浜、あのなーーーーーーー」

 

 

結衣「ヒッキー‼︎今…話…かけない…で…話かけ…られたら…私…は…」

 

 

八幡「……………」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

それからしばらく、沈黙が乗る。そして、

 

 

結衣「………ごめんね。周りが見えなくなっちゃって」

 

 

雪乃「あなたはそのくらいが丁度いいのよ。いつでも周りを見すぎなのよ」ギュッ

 

 

結衣「………ゆきのん………私………私………‼︎」

 

 

雪乃「」ギュッ

 

 

抱き抱える雪乃はお母さんのような、そんな温かさがあった。

 

 

雪乃「由比ヶ浜さん、あのね………」

 

 

結衣「大丈夫だよ。ゆきのんを嫌いになんてならないよ。ゆきのんは…大事…な…友達…だもん…」ポロポロ

 

 

雪乃「由比ヶ浜さん………」ポロポロ

 

 

それから彼女たちはお互いがお互いに抱き合いながら、泣いた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

数十分が経ち、由比ヶ浜は帰っていった。

 

 

八幡「なぁ雪乃。他に何か手はなかったのかな」

 

 

雪乃「一つあるわ。私と八幡君が付き合わなければよかったのよ」

 

 

八幡「⁉︎………」

 

 

雪乃「そういうことよ。八幡君の選んだ道は。あなたはその重さに耐えなければいけないわ。あなたにある非は一つよ。由比ヶ浜さんにーーーーーーー」

 

 

ドンッ!

 

 

八幡「はぁ………はぁ………わかって………るよ。んなことは………」

 

 

俺は感情的にならないし、ものに当たるなんてしない。と思っていた。思っていた。右手がしびれる。こんなに力を入れて叩くことがあるなんてな。

 

 

雪乃「ならいいわ」

 

 

八幡「なぁ、お前はずっと謝ることがなかったが、わざとか?」

 

 

雪乃「私には非がないもの。いいえ、勘違いしないでね。負けず嫌いとか、拗ねてるとか、そんな簡単な感情じゃないの。うまく言えないけれど、あのときに彼女に謝ったら、なんだか、失礼な気がして………

こんな感情、初めてだからよくわからないわ」

 

 

雪乃は俺の選んだ道は俺の重さなんて言ったが、そんなことはない。彼女にもあるのだ。俺と同じ重みが………

 

 

雪乃「まぁそんな気を落とさなくてもいいと思うわよ?彼女言ってたじゃない。落ち着いたらちゃんと来るって」

 

 

帰り際に由比ヶ浜はそれを言った。嘘も欺瞞もそこにはない、そんな顔で。だが………

 

 

雪乃「由比ヶ浜さんは来るわよ。彼女は、嘘をつかないもの」

 

 

そうだな。まったくそのとおりだ。彼女は俺たちに対して、特に雪乃に対しては嘘なんてつかない。

 

 

八幡「俺らも帰るぞ」

 

 

雪乃「ええ」

 

 

……………もはやいいわけはできない。雪乃が変わったこと、そして雪乃は付き合って変わったわけではないことを。




山場ですね。山を越えようとしてます。そのくらいの盛り上がりです。よね?
なんか、話のネタは出てくるのに題名のネタが尽きてうち切りとかわけのわからないことが起きかねない。なにそれ悲しい。
次回もお楽しみに!ではでは〜!

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