記憶の片隅で   作:to110

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八幡「あの、今の状況を教えてください」

 

 

陽乃「またまた〜知ってるくせに〜」

 

 

八幡「説明を………」

 

 

陽乃「ぅん?私と八幡君が手を繋いでるだけだよ?」

 

 

八幡「説明する気ないんですねわかりました。自分でしますよ」

 

 

陽乃「よろしく〜」

 

 

はぁ………

引っ張られて連れていかれた先はお化け屋敷。んで、今陽乃さんが横に、引っ付いて、歩いている。このくらいか?

あーあと、体力ない雪乃はついてきて疲れて寝ている。

………俺の背中で。

汗のせいで密着感がすごいんだよなー………。

それと、耳元で呼吸されてるから心臓の鼓動がすごいことになっている。

 

 

陽乃「いいなー雪乃ちゃん」プニプニ

 

 

雪乃「スー」zzz

 

 

八幡「だったら走らなきゃよかったのに………」

 

 

陽乃「恋は盲目っていうでしょ?」

 

 

八幡「あなたはそんなキャラじゃないだろうに」

 

 

ん?そういえば、

 

 

八幡「雪乃ってお化けダメなんでしたっけ?」

 

 

陽乃「そうだよ〜」

 

 

八幡「これまずいですよね、起きたら」

 

 

陽乃「おもしろくなりそうじゃない?」

 

 

八幡「この人………」

 

 

雪乃「スー」zzz

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

お化け屋敷というくらいだから、もちろん驚かされるわけで、その度に

 

 

陽乃「」ギュ

 

 

八幡「陽乃さんもしかしてお化けダメなんですか?」

 

 

陽乃「え?そそそんなことあるわけないじゃないの。こうやってやれば八幡君に印象を与えられるでしょ?」

 

 

八幡「それを本当に思っているなら絶対に口に出しませんよね?」

 

 

陽乃「」ンン

 

 

今更口抑えても遅いよ。

てか、陽乃さんが口抑える姿はなかなか………

 

 

陽乃「なかなか、なんなの?」

 

 

八幡「なんであなたは読心術を使えるんですか?」

 

 

陽乃「そんなことよりも、なかなかの続きが気になーーーーー」

 

 

雪乃「んん?こ、ここは?」

 

 

雪乃も目とかこするんだな。残念ながら見えてないが。

 

 

八幡「ん?ここか?ここは、お化け屋敷だ」

 

 

雪乃「」ピクッ

 

 

八幡「どうした?」

 

 

雪乃「こ、こここんなところからは早く出ましょう。暗くて危険なのだから長時間いるべきではないわ。ええ、そうよ。他の理由なんてないわよ。私がお化けや暗いところが怖いわけないじゃない。私がそんなこと有り得ないわ」

 

 

うわぁー、出てますよ雪乃さん。それただ白状してるだけだからね?しかもセルフサービスだよ?

 

 

陽乃「雪乃ちゃん、今入ったばっかりなのに出れるわけないよ〜?」

 

 

雪乃「もういや………」ガクガク

 

 

八幡「んじゃもうしっかり掴まってろ」

 

 

雪乃「え、ええ………」ギュッ

 

 

陽乃「八幡君!私もあとでおんぶしてっ」

 

 

八幡「いやですよ。俺より背の高い人を背負うなんて」

 

 

陽乃「君はやればできる子だよ?」

 

 

八幡「仮にそうだとしても俺はやらないのでできません」

 

 

陽乃「えー」プクー

 

 

陽乃さん、アタック激し過ぎじゃありませんかね?

………驚く度にその二つの山を押し付けるのはやめていただきたい。

 

 

あとそれから雪乃さん?勝手に読心術使って、そのせいで俺の背中をつねるのやめてくれません?痛いんですけど。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

長い長い道のりは終わりを迎え、少し明るいものを感じる。

とりあえず、心臓に悪い。

驚かされるからではなく、驚かされたときに雪乃がキュッって服を掴んできて、かわいいのだ。

横では陽乃さんがギューって抱きついてくるし、お化け屋敷も捨てたものではない。

………心臓は捨てられるがな。

 

 

陽乃「んー!終わったー!」

 

 

八幡「雪乃、もういいぞ」

 

 

雪乃「ほ、ほんと………?」

 

 

涙を含んだ声音である。かなり震えている。

 

 

八幡「もう歩けるか?」

 

 

雪乃「は!ご、ごめん………なさい………」

 

 

え?なに?背負われてること知らなかったの?っていうくらいの反応だった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

以下回想

 

 

八幡「どうすっかなー」

 

 

あんなところを見られたのだ。逃げられて当然だ。さすがに今回は俺に非がある。謝る気はあるが、二つの意味がまったくわからない。そこの解決、か。

 

 

なんて考えてたら、チャイムが鳴る。というか、鳴ったから起きた。寝てた。考えがまとまってない。

 

 

ガチャ

 

 

八幡「はい、どちらさまでしょーーーーー」

 

 

目の前には、今俺が最も会いたい人物、すなわち、

 

 

雪乃「こんにちは、八幡君」

 

 

雪ノ下雪乃がいた。

 

 

八幡「よう………ど、どうした………?」

 

 

違う、そんなことが言いたいわけじゃない………

 

 

雪乃「あなたの気持ちに感謝を言いにきました」

 

 

違う、そんなことが聞きたいわけじゃない………

 

 

雪乃「責任をとってく…れて……ありがとう………」ポロポロ

 

 

………そういうことか。全てがつながった。正確にいうのであれば、つながっただけだ。

 

 

八幡「………」

 

 

っ、言葉が出ない。出せる言葉が見つからない。

いつでもフラッシュする陽乃さんの顔。

本当に雪乃とは責任のために付き合ったのか?

 

 

雪乃「………さ、ようなら」

 

 

雪乃は俺のいる世界の真逆へ歩みを進める。

………違う、違う!

そんなわけがない。

だめだ、行かせたら!

 

 

八幡「………きの………雪乃!」

 

 

雪乃「えっ………⁉︎」

 

 

八幡「どこにも行くな。勝手に………行くなよ………」

 

 

呟くように、そう言った。呟いて、聞こえる距離に彼女を置いて。

 

 

雪乃「もういいのよ。私はあなたに、偽物の感情を持ってほしく………ないもの」

 

 

ならーーーーー

なら俺はーーーーー

 

 

八幡「だったら、だったら俺はその解を問い直してやる」

 

 

だからーーーーー

 

 

八幡「だから、話そう。雪乃は、誤ったらいけない。俺の知る優しい不器用なやつが、誤るなんて、俺は許さない」

 

 

雪乃「………傲慢よ」

 

 

八幡「彼女の前だからな。大きく見せたいんだよ」

 

 

雪乃「そう………」

 

 

嬉しそうに、そう言った。

そんな彼女の表情はとてもーーーーー

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

雪乃「………なるほど。では私は姉さんにまんまとはめられたわけね」

 

 

………ちょっと雪乃さん?なんか後ろから赤黒い炎が出てますよ?

 

 

八幡「まぁ、そうなる、かな」

 

 

確証はないがな。

 

 

雪乃「そうね。なら、せっかくなのだから姉さんをはめてやりましょう。仕返しよ」

 

 

八幡「あ、あぁ………」

 

 

雪乃「それから」

 

 

八幡「ん?」

 

 

雪乃「あなた、姉さんのこと、好きよね?」

 

 

………口が、自然と言葉を発する。

 

 

八幡「あぁ、好きだ」

 

 

雪乃「そう。なら、八幡君を渡すわけにもいかないわね。姉さんと勝負して八幡君を私のものとします」

 

 

八幡「意味がわからんのだが?」

 

 

雪乃「姉さんにチャンスを与えるというだけよ。そのチャンスで姉さんを叩き潰せば私の勝ちよ」

 

 

叩くも潰すも姉に使っていい言葉ではないと思うのは俺だけ?

 

 

雪乃「きっとあなただけよ」

 

 

………忘れてた。さっき変なこと考えてたのばれてるのか?だとすると、非常にまずいな。

 

 

雪乃「一体なにを考えてたのかしら?」

 

 

ギロッっという表現がふさわしいというほどの睨みである。

 

 

雪乃「では、そういうことだから、姉さんをしっかり誘導しておいてちょうだい」

 

 

八幡「………はいよ」

 

 

やれるかなー(棒)。




アナザーも一区切りついたって感じです。
あとそれから、投稿がまったくできなくてすみません。
そして、言い訳させてください。
テストに続いて模試があって、さらにすぐあとに大量の宿題が出て、部活の提出書類を作って、読書して、仕事に追われ、ゲームして、というくらいに忙しかったんです!
これから夏休みですが、できる限り、2日に一話で出していきます。1日一話はネタが思いつかずに無理です。
今後もよろしくお願いします(-_-)
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