八幡「あの、今の状況を教えてください」
陽乃「またまた〜知ってるくせに〜」
八幡「説明を………」
陽乃「ぅん?私と八幡君が手を繋いでるだけだよ?」
八幡「説明する気ないんですねわかりました。自分でしますよ」
陽乃「よろしく〜」
はぁ………
引っ張られて連れていかれた先はお化け屋敷。んで、今陽乃さんが横に、引っ付いて、歩いている。このくらいか?
あーあと、体力ない雪乃はついてきて疲れて寝ている。
………俺の背中で。
汗のせいで密着感がすごいんだよなー………。
それと、耳元で呼吸されてるから心臓の鼓動がすごいことになっている。
陽乃「いいなー雪乃ちゃん」プニプニ
雪乃「スー」zzz
八幡「だったら走らなきゃよかったのに………」
陽乃「恋は盲目っていうでしょ?」
八幡「あなたはそんなキャラじゃないだろうに」
ん?そういえば、
八幡「雪乃ってお化けダメなんでしたっけ?」
陽乃「そうだよ〜」
八幡「これまずいですよね、起きたら」
陽乃「おもしろくなりそうじゃない?」
八幡「この人………」
雪乃「スー」zzz
ーーーーーーーーーーーーーーー
お化け屋敷というくらいだから、もちろん驚かされるわけで、その度に
陽乃「」ギュ
八幡「陽乃さんもしかしてお化けダメなんですか?」
陽乃「え?そそそんなことあるわけないじゃないの。こうやってやれば八幡君に印象を与えられるでしょ?」
八幡「それを本当に思っているなら絶対に口に出しませんよね?」
陽乃「」ンン
今更口抑えても遅いよ。
てか、陽乃さんが口抑える姿はなかなか………
陽乃「なかなか、なんなの?」
八幡「なんであなたは読心術を使えるんですか?」
陽乃「そんなことよりも、なかなかの続きが気になーーーーー」
雪乃「んん?こ、ここは?」
雪乃も目とかこするんだな。残念ながら見えてないが。
八幡「ん?ここか?ここは、お化け屋敷だ」
雪乃「」ピクッ
八幡「どうした?」
雪乃「こ、こここんなところからは早く出ましょう。暗くて危険なのだから長時間いるべきではないわ。ええ、そうよ。他の理由なんてないわよ。私がお化けや暗いところが怖いわけないじゃない。私がそんなこと有り得ないわ」
うわぁー、出てますよ雪乃さん。それただ白状してるだけだからね?しかもセルフサービスだよ?
陽乃「雪乃ちゃん、今入ったばっかりなのに出れるわけないよ〜?」
雪乃「もういや………」ガクガク
八幡「んじゃもうしっかり掴まってろ」
雪乃「え、ええ………」ギュッ
陽乃「八幡君!私もあとでおんぶしてっ」
八幡「いやですよ。俺より背の高い人を背負うなんて」
陽乃「君はやればできる子だよ?」
八幡「仮にそうだとしても俺はやらないのでできません」
陽乃「えー」プクー
陽乃さん、アタック激し過ぎじゃありませんかね?
………驚く度にその二つの山を押し付けるのはやめていただきたい。
あとそれから雪乃さん?勝手に読心術使って、そのせいで俺の背中をつねるのやめてくれません?痛いんですけど。
ーーーーーーーーーーーーーーー
長い長い道のりは終わりを迎え、少し明るいものを感じる。
とりあえず、心臓に悪い。
驚かされるからではなく、驚かされたときに雪乃がキュッって服を掴んできて、かわいいのだ。
横では陽乃さんがギューって抱きついてくるし、お化け屋敷も捨てたものではない。
………心臓は捨てられるがな。
陽乃「んー!終わったー!」
八幡「雪乃、もういいぞ」
雪乃「ほ、ほんと………?」
涙を含んだ声音である。かなり震えている。
八幡「もう歩けるか?」
雪乃「は!ご、ごめん………なさい………」
え?なに?背負われてること知らなかったの?っていうくらいの反応だった。
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以下回想
八幡「どうすっかなー」
あんなところを見られたのだ。逃げられて当然だ。さすがに今回は俺に非がある。謝る気はあるが、二つの意味がまったくわからない。そこの解決、か。
なんて考えてたら、チャイムが鳴る。というか、鳴ったから起きた。寝てた。考えがまとまってない。
ガチャ
八幡「はい、どちらさまでしょーーーーー」
目の前には、今俺が最も会いたい人物、すなわち、
雪乃「こんにちは、八幡君」
雪ノ下雪乃がいた。
八幡「よう………ど、どうした………?」
違う、そんなことが言いたいわけじゃない………
雪乃「あなたの気持ちに感謝を言いにきました」
違う、そんなことが聞きたいわけじゃない………
雪乃「責任をとってく…れて……ありがとう………」ポロポロ
………そういうことか。全てがつながった。正確にいうのであれば、つながっただけだ。
八幡「………」
っ、言葉が出ない。出せる言葉が見つからない。
いつでもフラッシュする陽乃さんの顔。
本当に雪乃とは責任のために付き合ったのか?
雪乃「………さ、ようなら」
雪乃は俺のいる世界の真逆へ歩みを進める。
………違う、違う!
そんなわけがない。
だめだ、行かせたら!
八幡「………きの………雪乃!」
雪乃「えっ………⁉︎」
八幡「どこにも行くな。勝手に………行くなよ………」
呟くように、そう言った。呟いて、聞こえる距離に彼女を置いて。
雪乃「もういいのよ。私はあなたに、偽物の感情を持ってほしく………ないもの」
ならーーーーー
なら俺はーーーーー
八幡「だったら、だったら俺はその解を問い直してやる」
だからーーーーー
八幡「だから、話そう。雪乃は、誤ったらいけない。俺の知る優しい不器用なやつが、誤るなんて、俺は許さない」
雪乃「………傲慢よ」
八幡「彼女の前だからな。大きく見せたいんだよ」
雪乃「そう………」
嬉しそうに、そう言った。
そんな彼女の表情はとてもーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーー
雪乃「………なるほど。では私は姉さんにまんまとはめられたわけね」
………ちょっと雪乃さん?なんか後ろから赤黒い炎が出てますよ?
八幡「まぁ、そうなる、かな」
確証はないがな。
雪乃「そうね。なら、せっかくなのだから姉さんをはめてやりましょう。仕返しよ」
八幡「あ、あぁ………」
雪乃「それから」
八幡「ん?」
雪乃「あなた、姉さんのこと、好きよね?」
………口が、自然と言葉を発する。
八幡「あぁ、好きだ」
雪乃「そう。なら、八幡君を渡すわけにもいかないわね。姉さんと勝負して八幡君を私のものとします」
八幡「意味がわからんのだが?」
雪乃「姉さんにチャンスを与えるというだけよ。そのチャンスで姉さんを叩き潰せば私の勝ちよ」
叩くも潰すも姉に使っていい言葉ではないと思うのは俺だけ?
雪乃「きっとあなただけよ」
………忘れてた。さっき変なこと考えてたのばれてるのか?だとすると、非常にまずいな。
雪乃「一体なにを考えてたのかしら?」
ギロッっという表現がふさわしいというほどの睨みである。
雪乃「では、そういうことだから、姉さんをしっかり誘導しておいてちょうだい」
八幡「………はいよ」
やれるかなー(棒)。
アナザーも一区切りついたって感じです。
あとそれから、投稿がまったくできなくてすみません。
そして、言い訳させてください。
テストに続いて模試があって、さらにすぐあとに大量の宿題が出て、部活の提出書類を作って、読書して、仕事に追われ、ゲームして、というくらいに忙しかったんです!
これから夏休みですが、できる限り、2日に一話で出していきます。1日一話はネタが思いつかずに無理です。
今後もよろしくお願いします(-_-)