魔法少女リリカルなのは~目指せ導力革命~   作:莉瑚

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第1話

朝6時に起きた私は、最近では日課で来ている高町家の門を潜り、道場へと足を運ぶ。

 

「おはようございます!」

 

中をのぞくと恭也兄様と美由希姉様が手合せを行っており、士郎小父様が二人の稽古を見ている。

 

治療からおよそ1ヵ月が経った。

士郎小父様に今使える最大回復アーツであるティアラルと状態異常を治療するキュリアをかけた途端、たちまち治ってしまった。

その日のうちに目を覚まし、1週間後には退院。さすがに戦闘はできないけど、私生活に問題ないくらいまでには治ったみたい。

 

「あぁ、おはよう。莉瑚ちゃん」

 

士郎小父様が手招きしてくるので側までやってくる。

既にしっかりした足取りで、痩せ細っていた肉体も少し肉が付き始めているみたい。

 

恭也兄様たちに視線を戻すと、凄まじい剣劇が響く。

お互いに高速の競り合いが続くがやはり恭也兄様が数段上の実力のようだ。

 

「見えるのかい?」

「えっと、ちょっとずるしてますので」

 

そういって私は軽くオーブメントを掲げてみせる。

全てのクオーツ穴が埋まっているけど、その中の4つはすべて【行動力1】になっている。

強化しないと何やっているかわからないしね・・・。

 

恭也兄様にお伝えした私のことを士郎小父様にも知っている。

士郎小父様が退院して、いの一番に私のことを説明するとすごく感謝され、いつの間にか高町家全員と知り合ってしまった。

でも、私の転生や魔法のことは、士郎小父様と恭也兄様しか知らないことになっている。

まぁ、公言することでもないしね。

 

私は背に担いでいた木刀を取り出すと、道場の隅で振りはじめる。

御神流の門徒を叩いたものの、私は引っ越し直後、高町家は士郎小父様の復帰とお互いバタバタしてたため、修行初めて2週間ほどしかたっていない。

 

実は、3歳くらいから無理しないレベルで体を鍛えていたため、同年代以上の体力は持っている。

剣は、変な癖をつけたくなかったため、それこそ2週間くらいの経験しかないけど。

士郎小父様がまだ直接手合せできないため、恭也兄様が修行している間に、私に教えてくれているのだ。

 

 

1時間くらいすると、兄様たちは、学校があるため稽古を切り上げ、私は美由希姉様とお風呂に直行する。

高町家のお風呂は、2人くらいだと余裕で入れるスペースがあるため、仲良く入ることができる。

 

「美由希姉様、痒いところありませんか?」

「だいじょーぶー。気持ちいいよー」

 

二人で洗いっこしながら、素早くシャワーを浴びる。

ゆっくりお湯につかりたいところだけど、学校の時間や恭也兄様の入る時間もあるため、のんびりできない。

 

さっぱりしてリビングに向かうと桃子小母様が用意しいてくれた朝ごはんの準備を兄様がやってくれている。

すぐに手伝おうと思ったけど。

 

「あ、莉瑚ちゃん、なのは起こしてきてくれる」

「はーい。わかりましたー」

 

いつも通り、高町家の末っ子が起きていないため、役割を担ってしまった。

 

直ぐに彼女の部屋まで行くと、扉を叩き、返事がないのがわかると扉を開いて中に入る。

部屋の主は、思った通り、ぐっすり夢の中のようだ。

 

「なのは姉様ー。朝ですよー」

「あと5分ー・・・Zzz」

「学校遅れちゃいますよー」

 

そういった瞬間、なのは姉様がガバッと身体を起す。

なのは姉様は今年7歳になる小学1年生だ。

士郎小父様が回復したこと、新一年生になったこと、妹(私)ができたことの相乗効果により、一人で無理しがちに笑顔が戻ってきたと恭也兄様が言っていた。

 

「おはよう!莉瑚ちゃん」

「おはようございます。なのは姉様」

 

二人でリビングに戻るとさっそく朝食になる。

桃子小母様が喫茶店の準備で朝早いため、朝食に顔合わせることは少ないけど、私の分もいつも準備してくれている。

 

「「「「いただきます!」」」」

 

桃子小母様の料理はいつもおいしい。

これだけでもこの家に来るのが楽しみになる。

 

「そういえば、莉瑚、今日はどうするんだ?」

「今日は父様が、帰ってこれそうなので、19時までには家に帰ろうかと」

 

恭也兄様の質問に答える。

実は私の家は、父子家庭なんだ。

私があまりにもしっかりしているため、父様は私をどこかに預けたりせず、留守番させられていたんだけど、士郎小父様が是非と預かってくれている。

学校に行けるようになるまで1年は高町家で昼間過ごすことになったのだ。

 

「寂しくないの」

 

ふと、なのは姉様が私の顔を覗いてくる。

士郎小父様が入院中、桃子小母様が喫茶店業、恭也兄様が家を支えるために奮闘したがために、なのは姉様がおざなりになっちゃったんでしたっけ?

 

「大丈夫ですよ。家に帰れば父様にはいっぱい甘えていますし、高町家でもなのは姉様が甘えさせてくれるので」

 

実際、私と父様はすごく仲が良い。

剣術を習うことも知っているため、心配はしてくれているし、信じてくれてもいる。

まぁ、5歳児に対してすごい信頼感であると思うけど・・・

 

「そう、よかった!」

 

そういうと、学校の準備をするため、部屋に戻っていった。

美由希姉様もなのは姉様に続いてリビングを出て行っちゃった。

 

「すまないね。莉瑚ちゃんに聞くまでなのはの気持ちに気付いてやれなくて・・」

「大丈夫ですよ。気づいたなら改善することができます。こういってはなんですが、士郎小父様が戻ってきてから高町家はいい方向へ進んでいるのではないでしょうか。みんな笑顔ですよ」

 

ニコッと二人に微笑んであげる。

 

「ははっ、君と話すと大人と話しているように思うよ」

「あらっ、そう思っても大丈夫ですよ。転生前の私は恭也兄様より年上でしたから」

「何?」

 

食後の緑茶を楽しんでいた恭也兄様がびっくりして私を見る。

 

「ふふっ、なんでしたら、お勉強見て差し上げましょうか。分野にもよりますが高校生くらいまでなら十分教えることできますよ」

「ふむ・・・。むっ、学校の準備をしてくる」

 

お茶をガブって飲み込むと、あわてて部屋に戻っていった。

士郎小父様と私の笑い声が朝のリビングに響き渡った。

 

 

 

皆さんが学校に行くと、士郎小父様も喫茶店に行ってしまう。

私を置いていくのが、心苦しいみたいだけど、全て面倒見てもらう必要はない。

恭也兄様にはかってもらったけど、戦術オーブメントにより、ちょっとした犯罪者くらいで私をどうこうできないみたいだしね。

 

お昼には一度翠屋によることを伝え、私の家の自室に戻ってくる。

部屋全体を見るとあまり物々しくないけど、1ヶ所だけ充実している。

父様に我儘言って買ってもらった、戦術オーブメントの道具たちだ。

 

私がもらった転生特典の1つ。

軌跡シリーズで出てくるオーブメントに関する道具の生成・技術・知識になる。

1日1回右手に欲しい七耀石やセピス、クオーツ思い浮かべると生成することができる。

どうも私のリンカーコアから生成されているようで、最初のころはセピスしか出せなかったけど、今では拳大の大きさの七耀石を生成できるようになった。

知識に関しては、それこそオーブメント技術の全てが開示されているが、お金もないし、道具(生成したアイテムが足りない)もないため、少しずつレベルアップするしかないみたいだ。

オーバルギア(搭乗型パワードスーツ?)やパテル=マテルのようなゴルディアス級の人形兵器の知識もあるけど、夢くらいに思ったほうがいいかもなー

 

早々、魔法は殺傷、非殺傷切り替えられる。けど、シャドウスピアなどの即死効果のある魔法はダメだろうなー・・・

 

実はFCオーブメントに関しては既にクオーツの種類もコンプリート済みで次の段階としてSCオーブメントの作成に入っている。

自ら顔を突っ込みたくはないけど、2年後のジュエルシード事件までには何とかものにしておきたいしね。

というか、空を飛ぶのにどうしたらいいのだろうか?

リンカーコアはあるみたいだけど空戦素養があるのかわからないし、補助できるデバイス持ってない。

んーいっそのことエイドロンギアでも作るかなー・・・・

 

そんな感じでオーブメント開発にいそしんだけど、お昼を忘れるくらいに没頭したため、心配した士郎小父様が呼びに来て、ちょっと引かれてしまった・・・

 

 

 

 

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