1年が過ぎました。
相変わらず、御神流の修行とオーブメント開発を行っていますが、今日からは違います!
「莉瑚ちゃん、バス来たよ」
そう、私、小学1年生になったのです!
高い学校じゃなくてよかったし、原作のことを考えると別の学校でもよかったけど、父様が高町さん家のなのはちゃんと一緒なら安心だといって、私立聖祥大学付属小学校に入った。
「なのはちゃん!莉瑚ちゃん、こっちだよ!」
スクールバスに乗り込むといつものお二人が声をかけてくれる。
「おはようございます、すずか姉様!アリサ姉様!」
昨年からなのは姉様の友達になったみたい。
ちょこっと聞いたところ、原作と同じやり取りがあったみたいだよ。
「おはよう、莉瑚。結構制服似合ってるわね」
そう言って、アリサ姉様は私を隣に座らせてくれる。
昨年紹介されたときから、私はこの二人からも妹分になっている。
「そうそう、なのは。あなた、隣のクラスの男の子に告白されたんですって?」
「そうなんですか?なのは姉様モテモテですね」
入学してまだひと月しかたっていないけど、この3人かわいいから、私の耳にも届いている。
「んー、断ったけどね」
「あら、そうなの、かっこいいって噂だったけど」
「アリサ姉様やすずか姉様もよく告白されるって聞きますけど、どうなんですか?」
「あいつら、子供なのよ。全然ダメね」
「私もちょっと・・・」
この3人精神年齢高いからなー・・
相手が小学2年生ならしょうがないでしょうね。
「莉瑚はどうなのよ?」
「私ですか?そうですね。私ももうちょっと大人な男性がいいですね」
肉体の年齢に精神も影響されるといわれて、確かに子供っぽくなったけど、小学生にはまだときめいたことないかも。
「莉瑚ちゃん、私たちより年上に見えるよね。勉強も運動もできるし、礼儀正しいし」
「すずかちゃん、でもこの前お兄ちゃんに甘えるところ見てね。すごく年相応だったよ」
アリサ姉様を挟んで反対側の二人がボソボソ話していますが、聞こえてますよ!
「そうですね。強いて挙げれば、士郎小父様や恭也兄様かっこいいですよね。士郎小父様って3人の子供がいるとは思えないくらい若々しくすごく気配り上手で。恭也兄様もぶっきらぼうに見えてすごく見てくれていますし。あっ、そうそう、2人にしか話していない私の秘密も共有していますし!」
「ひ、秘密?私知らないよ・・・」
「お、大人だよ莉瑚ちゃん・・・」
「何なのよ、秘密って莉瑚!」
「喋ったら秘密にならないじゃないですか。誰にだって人に言えない秘密が1つや2つあるものですよ。そう思いませんか?すずか姉様!」
「あー、そうだね。秘密の1つや2つあってもいいかも・・・」
ご、ごめんなさい、すずか姉様。
だしに使ってしまって・・・夜の一族でしたっけ?のことは墓まで持っていきます!
「しょうがないわね。でも何かあったら相談するのよ?私はあなたのお姉ちゃんなんだから!」
「あっ、莉瑚ちゃんは私の妹なんだよ!」
「いいじゃない。私も一人っ子だし、妹欲しかったんだもの」
アリサ姉様となのは姉様が言い合いを始めたところでふと視線を感じて見ると、すずか姉様だった。
んー・・・疑われた?敏感だなー・・・。
小首をかしげて見せると、どう思ったのかわからないけど、言い合いに参加してしまった。
次の日の放課後、すずか姉様に拉致られ、なぜか月村邸のリビングに通されてしまった。
隣にはすずか姉様、前にはすずか姉様はお姉さん、隣には恭也兄様。そしてそばには月村家メイド長のノエルさんが立っている。
うん、状況把握。
深いため息を吐く。
「あなたが莉瑚ちゃんね。初めまして、すずかの姉の月村忍よ」
「はい、よろしくお願いします」
本題に入らせる前に恭也兄様のほうに視線を送る。
「話す前に聞いておきたいのですが、恭也兄様はどこまで知っているのですか」
「全て知っているわ・・・」
そういったのは忍さん。
視線を戻すと目が赤く光ってるしっ!
「ぐっ!」
一瞬精神的なダメージを受けたみたいだけど、ギリギリ耐えられるくらいに精神力をあげられていたらしい。
オーブメントさま様だね。
そして今のは魔眼か・・・。
「いきなり、魔眼はひどいんじゃないですか」
そう言って隣をチラッと見るとすずか姉様がすごく怯えてうつむいてしまっている。
「んー、何気ない一言って余計だったようですね。まぁ、ご想像通り知っていますよ、夜の一族のこと。そうですね、吸血鬼であること、秘密保持のために魔眼で記憶改ざんさせること、拒否する場合は秘密の共有として生涯連れ添う関係になること。そうですね、恭也兄様と忍さんは恋人ですか」
恭也兄様はコクリと頷く。
ふむ、覚悟決めているんですね。
「あー、ちなみにわかっていると思いますが、このことは恭也兄様から聞いたわけじゃないですからね。10年以上前から知っていますし、秘密の保持という点でも喋ってたら1年前から恭也兄様は夜の一族を知ってましたしね」
「10年以上・・・あー・・・」
恭也兄様は理解したのか黙って頷く。
「とある私の秘密によって、今は魔眼がききませんが、解除すると当然効果があります。ですが、都合上10年以上の記憶を改ざんされるのは今までの私に支障があると思いますし、秘密の共有で手を打ってもらいたいのですが」
すずか姉様を見るといつの間にか顔をあげて、すごく期待した目で私の顔をジッと見てくる。
「すずかはどう?」
「えと・・・いいのかな・・・。ば、化け物なんだよ?」
「大丈夫ですよ、すずか姉様。確かに魔眼は怖いですが、今の私には恭也兄様や士郎小父様のほうがずっと怖いですし」
すずか姉様の顔を見てしっかり答えてあげる。
「恭也は?」
「そうだな、身内びいきなしとしても、この子は信用していいと思う」
「この子の秘密については?」
「俺が夜の一族の秘密を喋ってないように、莉瑚の秘密を喋るわけにはいかない」
頭の中で整理し始めたのか、黙りこくってしまった。
はぁ、しょうがないなー・・・。
「いいですよ。私の秘密話しましょうか」
「いいのか?莉瑚」
「いいですけど、私の秘密を知っているのが、父様と士郎小父様、恭也兄様の3人しかいないので、あなた方の秘密と同様に公言できないものとしてほしいですね」
「いいわ、では秘密の共有として、あなたの秘密の開示と私とすずかの妹でどうかしら?」
頷くと、すずか姉様が気を張りすぎていたのか、少し崩れ落ちる。
「あっ、でも・・・」
っていうとすずか姉様と忍さんが一瞬緊張する。
「すずか姉様だったら、恋人でもいいですよ?」
「もうっ!莉瑚ちゃん!」
その瞬間、重苦しい部屋の空気も一掃され、笑いが込み上げた。
「さて、復唱しますが、私の秘密の開示、妹、あーそれから吸血もいいですけど?忍さんは輸血パックだけでなく恭也兄様から血をもらっているんですよね?すずか姉様が最初の吸血は好きな人にって取っておく必要がないのであれば、いいですよ?」
「そうね。輸血パックって新鮮味がないのよねー・・・どうするすずか?」
「えと・・いいの?」
「はい、すずか姉様が問題なければ大丈夫ですよ。まぁ、頻度が多いと困ってしまいますが」
「ありがとう。莉瑚ちゃん」
そう言ってほほ笑んだすずか姉様は、本当に小学2年生ですかと問いたいくらいに美人でした・・・。
ノエルさんが飲み物を入れなおしてくれて、一息置いた後、私の秘密を共有することになる。
「えと、秘密の開示は、忍さん、すずか姉様、ノエルさん・・ファリンさんもですか?」
「ノエルだけでなく、ファリンのことも知っているのね・・・」
「それを含めての日道の開示です」
「ノエルにも教えていいかしら。ファリンは、すずか付きのメイドだから知っておいたほうがいいのだけど」
「いいですよ。妹に内緒だとつらいでしょうしね」
ありがとうございます。と言ってノエルさんはさっそくファリンさんを呼びに戻った。
少したってノエルさんがファリンさんを連れだって戻ってきた。
「こんにちは、ファリンさん、今日忍さんとすずか姉様の妹になりました、菊池莉瑚です!」
「はわわっ、これはご丁寧に。えと月村家メイドのファリン・k・エーアリヒカイトです」
「ほら、見合いしてないで、ノエルもファリンも座りなさい」
忍さんが一言発し二人をソファに座らせる。
ん・・・いつの間にかすずか姉様が私の横にピッタリ座ってるんだけど・・・。
「さて説明をしますね。実は私・・・魔法使いなんです!」
そういった瞬間、各々の反応がバラバラだった。
恭也兄様はニヤリとして、こちらに親指を立てている。そんなキャラじゃなかったよね?
忍さんは胡散臭そうな目で見ている。
すずか姉様は・・目がキラッキラになってる。
ノエルさんは、表情がわかんないなー・・・。
ファリンさんは、突然連れてこられただけだから、あまり状況をつかめてなさそうだ。
それから、2時間して転生のこと、特典のことを話す。
魔法に関しては、補助魔法を少し見せあげたら納得されたしね。
「あ、父様?えと、秘密を共有した人たちができまして、今日はそちらに泊まらせていただくことになったのですが」
「おや、そうなのかい?まぁ、莉瑚が信頼して話す人たちだから心配はしてないけど、今度あいさつに伺おうかなー」
「あっ、以前お話しした月村家の方たちですよ」
「なるほど。了解したよ。明日は休みだし、迎えに行ってあげるよ。お昼前くらいでいいかい?」
「あ、ありがとう、そのくらいの時間で大丈夫だと思うよ。あとで住所はメールするね」
「あぁ、せっかくの理解者だ。楽しんでくるといいよ」
「うん。おやすみなさい、父様」
「おやすみ」
みんなが見守る中、電話が終わって隣にいるすずか姉様にOKサインを出す。
それからは、ちょっと遅くなったけど晩御飯を頂いて、すずか姉様と一緒にお風呂に入った。
「それじゃあ、莉瑚ちゃん。すずかをお願いね」
「はい」
「それから、すずか」
忍さんがすずか姉様を読んで耳元で話す。
わかっていると思うけど、吸いすぎには注意だからね。
肉体的には、普通の小さな女の子なんだから。
んー読唇術習ったけど、意外とわかるかも・・・
「もう、わかったから、いこっ!莉瑚ちゃん」
すずか姉様が私の手を引いて、部屋に連れて行ってくれる。
んー血の味なんて私にはわからないけど、期待してるのかな?
案内された部屋はすごく広かった・・さすがお金持ち。
一緒に寝ようと案内されてきたのはすずか姉様の部屋。
ベッドも大きいなー・・・。
先程から静かなすずか姉様は、すごく緊張してるみたい。
「あ、あのや、優しくしてくださいね」
お風呂に入った後だけど、パジャマをずらし、先程ファリンさからもらったウェイトティッシュで首から肩を拭く。
「う、うん」
すずか姉様に両肩を抱かれ、右肩首に顔を寄せられる。
すずか姉様の唇が肌に触れたチクッとする。
「んっ」
「んっ」
2,30秒くらいかな、私の心臓の鼓動とすずか姉様の喉がなっている音だけが響いていた。
最後にペロリと傷口を舐められる。
唾液に傷をふさぐ効果があるらしい。
「ど、どうでした?」
「うん、とってもおいしかったよ。すごく甘くて癖になるかも・・・」
「あ・・・私もすごく気持ちよかった・・・毎日は無理かもだけど定期的にあげてもいいよ」
いつもの私とは思えないくらい、恥ずかしくて声が小さくなったかも。
そのあとは、すずか姉様といっぱいお話しして、一緒に眠った。