そんな時、ギャルはある事を涼平にお願いします
「タダイマ‼︎タクサントレマシタ‼︎」
「コッチガオサカナ、コッチガカイ」
「おかえりなさい〜。ぎょうさんとれたねぇ」
「コッチハウル、コッチハミンナノゴハン」
彼女達はすぐにここに馴染んだ
彼女達を否定する者がここにはおらず、彼女達もそれに答えるかの様に働いてくれる
少しお金が手に入り、彼女達は商店街に買い物に来る為、島の物流も微力ながら動かしてくれている
彼女達は、島の人間として定着し始めている…
「敵の基地が見付かった⁉︎」
「三重県志摩市にある、この島です」
「本当に敵の基地なのか⁇」
「既に深海が占領しています。どうか御決断を…」
「…隼鷹。行けるか」
何処かの基地から、一人の少女が放たれる…
その日の夜、涼平はログハウスの前でギャルと二人、獲って来た物を焼いていた
「リョーチャン」
「ん⁇」
「…ワタシノナマエ、ツケテホシイ」
ギャルにとって、これは“絶対的な信頼を貴方に寄せています”の合図
結婚やプロポーズのそれに近い
「僕が付けてもいいの⁇」
「ウンッ」
涼平は少し考えた後、貝をひっくり返しながら答えを出した
「シュリさん」
「シュリ⁇」
「そっ。シュリ。こう書くんだ」
涼平は木の枝を使い、地面に漢字を書く
“珠里”
「“真珠の古里”って意味なんだ。どうかな⁇」
「イイナマエ。モウイッカイヨンデ⁇」
「シュリさん」
「ン…」
二人は長年待ったかの様に、目の前にある焚き火の様に熱く口付けを交わす
涼平には、夢も守りたい人も出来た
そんな小さな夢を壊す日が、もうそこまで迫っているとも知らずに…
次の日の早朝
「ワタシハヨーショクジョーヲミテクルネ‼︎」
「ワタシハオサカナノオシゴト‼︎」
「ワタシハキョウハオリョウリ」
いつもの日常がそこにある
涼平はいつもの様に、いってらっしゃい‼︎後で行くからね‼︎と、見送った
なのに…
「おっと‼︎」
「ワッ‼︎」
ログハウスが揺れた
それも大きな揺れだ
「地震だ‼︎高台に行こう‼︎」
涼平はシュリの手を取り、ログハウスを出た
「な…」
「カジ‼︎イカナキャ‼︎」
涼平の目に止まったのは、朝方見送った彼女達がいる方にある港付近で、火が上がっている光景
「違う‼︎シュリさん待って‼︎様子が変だ‼︎」
「イソガナイト‼︎」
涼平はこれが自然的な災害ではないと見抜けた
だって…
なんで、島の中心部からも火が上がってるんだ…
「あっ…」
涼平の頭上を掠めて行く、一機の航空機
「リョーチャン‼︎」
シュリはすぐに涼平に近付き、その場に伏せさせる
「あれは…」
「ニゲヨウ‼︎ココニイチャアブナイ‼︎」
シュリに手を引かれ、皆を救う為に港付近に来た
このお話で1000ページを超えました
ここまでお付き合い頂き、誠にありがとうございます
これから先、少しずつ物語の謎に触れつつ伏線を回収したり、アトランタ回の様なほのぼの日常も書いて行きます
これからもどうかよろしくお願い致します
苺乙女