「えっと…」
涼平が自販機でジュースを買おうとしている
「あ‼︎君はぼっちゃんのお友達だパース‼︎」
「パースさん‼︎」
「アークもいるぞアークも‼︎」
「アークさんも‼︎」
涼平の後ろに居たのはクーラーボックスを抱えたパース、それとアーク
「ぼっちゃんにフレッシュなジュースを味見してもらおうと思ってたパース‼︎」
どうやらパースとアークは果物のジュースをマーカスに味見して貰おうと持って来ている最中
「ちょうど良かった‼︎飲み物が欲しかったんです‼︎」
「よし、なら話は早いな‼︎」
「いっぱいあるから案内して欲しいパース‼︎」
「こっちです‼︎」
涼平が部屋に戻る…
「貴様は今まで何をして来た」
「お前達よりはマシな行為だ」
俺は奴等に尋問されていた
「貴様の研究資料を寄越せ。タナトス級もな」
「はっ。入れるかまず試してみな」
「やれ」
「ぐっ…」
顔面を殴られる
痛い…
「口で言う割に欲しいんだな⁇」
「金にはなるからな。それに不本意ではあるが、タナトス級は傑作だ」
「そうかい」
「戻りました‼︎」
タイミング悪く涼平が戻って来た
「来るな、涼平」
「隊長に何をしているんです」
「見て分からんか⁇はっ、若い奴は困るな⁇」
「お前達はすぐ自分の大事な人をウバウ…」
涼平が下を向き、深海化が始まる
「涼平、落ち着け‼︎俺を見ろ‼︎」
「オマエタチダケハ、ココデコロッ…」
急に涼平が背後に引っ張られた
「アーク、その人を頼みます」
低い声を出しながら、白い手袋を嵌める金髪の女性
「分かった」
「坊ちゃん、すぐに終わりますからね」
「パース…」
そこに居たのはパース
後ろ手で鍵を閉め、顔を上げたパースはいつもと雰囲気が違う
「やれ」
男の一言でパースに牙が向く
「な、何だこいつ‼︎」
「うぎゃぁぁあ‼︎」
「弱い…こんな雑魚でさえ、坊ちゃんは救おうと慈悲を与えてくれたのに」
目の前で向いてはいけない方向に腕が曲げられた男達が転がって行く…
「く、来るな‼︎」
遂には主犯の男の方にパースが向く
「坊ちゃんに何をしたのです」
「き、貴様‼︎何をしているか分かっているのか‼︎」
「露払いですが⁇」
パースはそんな事を聞くなとでも言いたそうに真顔で主犯の男に近付く
「うぐっ‼︎」
「坊ちゃんに悪さする腕なんて、要りません」
見る間もなく、瞬間で男の両腕が折られる
「さ、坊ちゃん。尋問をどうぞ」
「蒼龍送りだ」
「承知しました。さ、何か辞世の句があれば今ここで」
男はまだ余裕がある目をしている
「お前が慕っている博士‼︎あいつは抱き心地が良かったぞ‼︎」
「…なんだと」
「資源供給の話に来た時にしたのさ‼︎ははは‼︎」
ここに来て俺の逆鱗に触れる事を言って来た
無意識の内に腰に手が回っていたが、パースに止められる
「私の目が届く範囲で坊ちゃんに暴力はさせません、お任せ下さい」
「あ、あぁ…」
本当ならいつもはお前の手を汚させたくないとか適当な事を言ってる場面だが、俺のピストルを握った腕を止めるパースの手が尋常じゃなく強く、根負けした
「な、何をする‼︎」
「今楽にしてあげます。さ、私を見て…」
パースは男の頭、そして肩を持つ
「お前に何が出来…」
「おしゃべりはおしまいです」
パースはいきなり男の首を引き抜いた
大体やる事は分かっていたが、本当にやった現場を生で見て声が出なくなる
パースは頭部と脊髄が繋がった状態の物を持ち、ニヤついている
「坊ちゃん、トロフィーとして如何です⁇」
「い、要らない‼︎バッチイからポイだ‼︎」
「畏まりました」
パースは雑に頭部を投げ捨てた
「レイ‼︎開けろ‼︎大丈夫か‼︎」
異変に気付いた隊長がドアの向こうに来てくれた
「大丈夫だ‼︎今開ける‼︎」
鍵が開き、隊長とラバウルさんが入って来た
「涼平から事情は聞いた。怪我はないか⁉︎」
「数発殴られた位だ。始末書だな…」
「いいわ、蒼龍に食べられた事にしとく。お疲れ様だったわね」
横須賀も来て、ようやく事が終わる…
妖精達が来て、後始末が始まる…
「此奴に同調していた奴はみんな蒼龍送りにしたわ⁇」
「同感だ。レイを敵に回したのがマズかったな…」
ふと見るとパースが居ない
「パースは⁇」
「さっき出て行ったぞ⁇」
「ちょっと礼を言ってくる。助けて貰ったんだ」
「後始末は任せてちょうだい」
パースを探す為に表に出て来た