艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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題名は変わりますが、前回の続きです

翌朝になってもやっぱり戻らない涼平

パイロット寮に遊びに来たひとみといよに連れられ、元に戻る方法を模索します


305話 双子のシマエナガと白いパイロット(1)

次の日の朝…

 

“元に戻らないんですぅ‼︎”

 

「ちらん‼︎」

 

「あめちぁんたべうか⁇」

 

朝からパイロット寮に来ていたひとみといよと一緒にいる妖精涼平

 

パイロット寮の前でシートを広げ、今から遊ぼうとしている

 

ひとみには知らん‼︎と言われているが、当の本人達はケラケラ笑っている

 

「いんとえしゃんむいれちたか⁇」

 

“イントレピッドさんは何度も試してくれたんです…”

 

「ほなむいですえ」

 

“そんなぁ…”

 

ひとみといよは涼平をおちょくるが、いよが頭に涼平を乗せた

 

「ずいずいのとこいってみう⁇」

 

「いってみう‼︎」

 

“ありがとうございます‼︎”

 

「いいんれすお」

 

「ばいにちて、かえちてもあいあす」

 

ひとみといよはずいずいずっころばしに向かう…

 

 

 

「いらっしゃいませー‼︎おっ⁉︎二名様⁇」

 

「しゃんめいれす‼︎」

 

「ここにもひとい‼︎」

 

“どうも…”

 

「どうしちゃったの⁉︎」

 

「もどちてくだしゃい‼︎」

 

いよの頭にいる涼平を見た瑞鶴は、すぐにカウンターから出て来てくれた

 

「ちょっと待ってね…」

 

瑞鶴は涼平に手をかざす…

 

「どあ⁇」

 

「ん〜…私じゃダメみたいね…」

 

「おいないしゃんさんつくらしゃい‼︎」

 

「分かったわ‼︎」

 

ひとみはすぐに切り替え、ここにはあくまで客として来た事にする

 

一応テーブル席に座り、瑞鶴がいなり寿司を作るのを待つ

 

「はいっ‼︎おいなりさん3つね‼︎」

 

いなり寿司が3皿ではなく、一つの皿に3つ乗って来た

 

「いたあきあす‼︎」

 

「いただきあす‼︎」

 

ひとみといよはいなり寿司をお箸で切る…

 

「こえくあい⁇」

 

「もうちぉっと⁇」

 

“いいんですか⁇”

 

「あいっ‼︎」

 

「げんきだちてくだしゃい‼︎」

 

“頂きます‼︎”

 

二人から食べられるサイズに切ったいなり寿司を貰い、涼平は早速食べ始める

 

「あとだえおう⁇」

 

「まなしゃん‼︎」

 

まなちゃんと聞き、涼平はいなり寿司を吹く

 

そうだ…まなちゃんこと、蒼龍は妖精化が出来る…

 

「たいほうしゃんもれきう‼︎」

 

「ぐらふ〜もいけうか⁇」

 

今パッと思い付くのはこの三人

 

「いってみう⁇」

 

「いってみう‼︎ごちそうさあれした‼︎」

 

「またきあす‼︎」

 

「はーい‼︎ありがとうね‼︎」

 

ひとみといよはちゃんとテーブルに100円玉を二つ置いてずいずいずっころばしを出た

 

 

 

ずいずいずっころばしを出て、ひとみといよは学校方面に向かう

 

とりあえず幸先良く会えそうなたいほうの所に向かおうとしている

 

「あら⁇ひとみ‼︎いよ‼︎」

 

「「よこしゅかしゃん‼︎」」

 

送り迎えを終えた横須賀がひとみといよに気付いて此方に来た

 

「あら、涼平連れてくれてるの⁇」

 

「たいほうしゃんのとこいく‼︎」

 

「ずいずいのとこいった‼︎」

 

「そっかそっか…私も今調べてるの。もう少し、涼平をお願いしていい⁇」

 

「おまかしぇくらしゃい‼︎」

 

「がんばてみあす‼︎」

 

横須賀はひとみといよに感謝していた

 

自分達は日常通りの生活を送りつつ、涼平を元に戻さないといけない

 

そんな中、ひとみといよが本来大人がやるべき事をやってくれているのだ

 

「ずんよ〜ど〜なってあすか⁇」

 

「あら、知ってるの⁇」

 

「りぉ〜へ〜しゃんからにおいしゅる‼︎」

 

「ずんよ〜のにおい‼︎」

 

「隼鷹はまだ寝てるわ⁇きっと昨日疲れちゃったのよ…」

 

「わかりあした‼︎」

 

「たいほうしゃんのとこいきあす‼︎」

 

「待って‼︎私も一緒に行くわ‼︎」

 

横須賀と手を繋ぎ、たいほうのいる小学部を目指す…

 

 

 

「よこすかさんだ」

 

「たいほうちゃん。ちょっと…」

 

「たいほうさん。横須賀さんが呼んでいますよ⁇」

 

「いってきます‼︎」

 

たいほうが窓際の席にいたので、横須賀は山城に目で合図を送り、たいほうを外に出してくれた

 

「よこすかさんどうしたの⁇」

 

「実はねたいほうちゃん…」

 

横須賀がたいほうに事情を説明する…

 

「たいへんだね…たいほうやってみるね⁇」

 

「ありがとっ」

 

「あいっ‼︎」

 

いよから涼平を受け取り、たいほうは涼平の頭を撫でる

 

「あのね、こうするとすてぃんぐれいちいさくなったり、おっきくなるの」

 

“心地良いです…”

 

「ならないね…」

 

「やり方があるのかしら…」

 

「ぐらーふもやりかたいっしょなんだよ⁇」

 

たいほう曰く、妖精化にはそれぞれのやり方があるらしい

 

「りょうへいさん、どうやってちいさくなったの⁇」

 

“隼鷹にギュッとされて…”

 

「ぎゅっとされたの⁇」

 

“はい”

 

「まなちゃんどうかな⁇まなちゃん、ぎゅっとするとね、ちいさくなるの」

 

「なるほどね‼︎ありがとねたいほうちゃん‼︎」

 

「なおるといいね‼︎」

 

たいほうはとても分かり易くヒントをくれた

 

乗艦式にはやり方があり、それに適応した乗艦式でないと行えない事

 

そして、非常に近い乗艦式を行う艦娘がいる事

 

たいほうとグラーフは、男性の頭を撫でる事

 

瑞鶴とイントレピッドとシュリさんは、跪いた男性の頭に手を掲げる事

 

そして隼鷹と蒼龍は、相手を抱き締める事

 

近いやり方だと、元に戻る事も可能かも知れない…

 

問題の蒼龍だが…

 

 

 

「今日はらじこん日和であります」

 

「朝ごはん食べましょう‼︎」

 

「「「いた‼︎」」」

 

普段中々横須賀に来ない蒼龍が、この日神州丸を連れてたまたま来ていた

 

蒼龍が作ったおにぎりを広場で頬張りながら、神州丸はラジコンを操作している

 

「そ、蒼龍⁇」

 

「横須賀さん⁇お久し振りです‼︎」

 

「実はちょっとお願いがあって…」

 

横須賀は蒼龍に事情を説明する…

 

「上手くいったらどこ齧らせてくれます⁇」

 

“わ、脇腹で…”

 

「涼平さんは肩が一番美味しそうです」

 

“じ、じゃあ肩で‼︎”

 

「あいっ‼︎」

 

蒼龍はいよから涼平を受け取る…

 

「それっ‼︎」

 

「やったわ‼︎」

 

「やりあした‼︎」

 

「やったねうしぉん‼︎」

 

蒼龍が涼平を胸元に抱くと、涼平は大きくなった‼︎

 

が…

 

「何か小さくないですか⁇」

 

「小さいでありますな」

 

「おぉ…」

 

蒼龍と神州丸は気付く

 

「中学生位かしら…」

 

「はんぶんくあい⁇」

 

「もっかいちてくらしゃい‼︎」

 

「それっ‼︎」

 

もう一度蒼龍に抱き締められる涼平

 

しかし…

 

「戻んないわね…」

 

「これじゃあ齧れませんね…残念…」

 

「蒼龍さん、ありがとうございます‼︎」

 

「失敗みたいなものですよ⁉︎お礼なんて良いです‼︎」

 

中学生位にとりあえずは戻れた涼平

 

「自由に動ける様にはなりましたから‼︎」

 

「なら良かったです‼︎」

 

「お礼は何が良いかしら⁇」

 

「大きくなったら齧らせて貰いますから、今はいいです‼︎」

 

「分かりました‼︎何とか早く元に戻れる様に頑張ります‼︎」

 

四人はその場を離れ、今正に方法を調べてくれているレイと大淀博士のいる研究室を目指す…

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