艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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330話が終わりました

今回のお話は、アメリカで完成した艦娘を迎えに行くお話になります

アメリカの提督であるレクターから報告を受け、艦娘を迎えに行くヴィンセント

今回のお話は珍しく、ヴィンセントの目線が多いお話になります


331話 ヤンチャな姫君と初めてのおはなし

アメリカ、サンフランシスコ

 

久々に私はここに戻って来ていた

 

理由は単純、レクター元帥から招集がかかったからだ

 

「実はなヴィンセント。今日ここに呼んだのは他でもない。来てくれ」

 

「はっ」

 

レクターに案内され、執務室を出る

 

歩みながらレクターは語り、一つの部屋に入る

 

「国産の艦娘に興味はあるか??」

 

「完成したのですか??」

 

「コイツはウマいか!?どうなんだレクタージジイ!!」

 

「うむ。今までは人を艦娘にさせる事が精一杯…もしくは人の遺伝子情報が必要だったのだがな…ここに来てようやくだ」

 

「ウリウリ!!どうだぁ??」

 

「1から造り上げた…と言う事ですか…」

 

「そう言う事になるな…」

 

「ガブッ…はむはむ…」

 

「元帥…そろそろ反応しても…」

 

「う…うむ…」

 

レクター元帥は気まずそうに軍帽で目線を隠し、葉巻を咥えようとする…

 

私の体によじ登り、勝手に肩車の体制になって頭頂部に歯を立てている女の子を、とりあえず懐かしきジョンストン方式の抱き上げ方をする

 

「だっ!?バァァァア!!離せーーー!!」

 

ヴィンセントの手前に持って来られ、手元でジタバタする女の子

 

「この子が件の…」

 

「…そうだっ」

 

女の子を足元に降ろす

 

「おいジジイ!!あたいにも寄越せ!!」

 

「えぇい分かった分かった!!お前はこっちだ!!」

 

レクター元帥はポケットからチョコバーを出し、女の子はそれを受け取る

 

「その…だな…ヴィンセント…」

 

「はっ…」

 

「もっとここにあんのか!?」

 

「ヨコスカには潜水艦のプロフェッショナルがいると聞く…」

 

「私の友人に一人…」

 

「おりゃ!!へへへ…いっぱいあんな!!」

 

「彼に頼んで安定させて貰えんか…いかんせん見た通り聞かん坊でな…」

 

現に目の前でレクター元帥によじ登り、ポケットの中をまさぐっては、地べたにとりあえずチョコバーやらキャンディーを落としている

 

「あたいを連れてくのか!?」

 

「日本に行って来い!!良い所だぞ!!」

 

「ジジイよりお菓子くれるのか!?」

 

「あっちにはいっぱいお菓子はあるぞ??」

 

「よしゃ!!じゃなジジイ!!」

 

お菓子に釣られてすぐに日本行きを決める女の子

 

「何かあったらすぐに連絡をくれ。ヴィンセント、頼んだぞ」

 

「了解です、レクター元帥」

 

 

 

 

女の子を連れ、二式大艇の中で渡された書類を見る

 

「あっちにはあたいみたいな子もいんのか??」

 

「沢山いるぞ??お友達になりそうな子もな??」

 

女の子の目を見ずに話すが、私も女の子も目線は書類

 

「"ドラム"って言うのか…」

 

「そ。アンタは??」

 

「私はヴィンセント。ヴィンセント・マクレガー」

 

「あたいはドラム!!はむはむ…」

 

すぐ人に乗る癖があるこの子を、彼は面倒を見てくれるのだろうか…

 

既に私の肩に乗って、私の軍帽を取ってカジっている

 

そうか、造られたと言っていたな

 

つまりまだ0歳なのか…

 

書類に知育教育も必要と書いてあるしな…

 

とにかく、彼に話してみよう

 

 

 

 

「見慣れない子だな??」

 

ヨコスカに戻り、工廠に来た

 

ここで私の友人がドクターをしている

 

そのドクターこそが潜水艦のプロフェッショナル

 

セイレーン・システムの産みの親であり、世界最強レベルの潜水艦、潜水艦娘を手懐けている

 

「サンフランシスコでアメリカ国産の艦娘が完成したのですが…」

 

「見ろヴィンセント!!ドクターだドクター!!頭の治療しに来たんか!!」

 

「ははは!!随分暴れん坊だ!!どれっ、おいでっ!!」

 

「ウギャァァァア!!は、離せーーー!!」

 

ようやくドラムが頭から離れる

 

後はマーカスに任せよう…

 

「ちょっと診せてな…」

 

「あのチクチクの奴すんのか!?」

 

「しない。約束する」

 

「うぎぎ…」

 

マーカスはドラムの心音を聴く…

 

…暴れん坊だからすんごい心音だな

 

「あ〜…」

 

「あ…」

 

口腔の異常も見られない様子

 

「きそ、レントゲン頼めるか??」

 

「オッケー!!」

 

きそにレントゲンを頼み、マーカスと私はコーヒーを飲む…

 

「申し訳ございません、お忙しい中を…」

 

「気にしないてく…」

 

「離せーーーっ!!」

 

「あだっ!!」

 

ドラムの声が聞こえてすぐ、物が倒れる音がしてきその悲鳴も聞こえた

 

「い、痛い事しないよぉ!!」

 

「ホントだろーな!?」

 

「約束する!!」

 

「うぎぎ…」

 

「…」

 

二人の様子を横目で見て、マーカスはレポートを書いて行く…

 

「早速何か分かりましたか??」

 

「ん…ただの予想さっ…」

 

そう言うマーカスだが、心なしか少し嬉しそうな顔をしている

 

「レントゲン終わったぞ!!」

 

「どれどれ、見てみような??」

 

マーカスに終わった事を伝えてすぐ、ドラムは私の体をよじ登り、肩車の位置に着く

 

「出来たよ!!」

 

「ありがとう」

 

「これあたいか??」

 

レントゲンが届き、目の前のボードに貼られる

 

「体に異常は見られない。至って健康体だ」

 

「良かったなドラム」

 

「ドラムはケンコータイだぜ!!」

 

「ドラム。痛い事しないから、もう一回口見せてくれるか??」

 

「あ〜…」

 

急にドラムは素直にマーカスの言う事を聞き始めた

 

さっきまであれだけ騒いでいたのに、マーカスはもう手懐けている…

 

「まだ乳歯だな。歯磨きは知ってるか??」

 

「知ってんぜ!!こ〜やって、ゴシゴシするヤツだろ!!」

 

「そっ!!ドラムは物知りだな??」

 

「ん~ふっふっふ!!偉いだろ!!」

 

「よしっ!!診察おしまいっ!!今からお買い物か??」

 

「そうですね。少し身の回りの物を買いに行こうと思っています」

 

「あたいお菓子がいい!!」

 

「分かった分かった。買ってやろうな。マーカス、ありがとうございました!!」

 

「いつでもっ」

 

「あんがとなドクター!!」

 

そのまま頭にドラムを付けたまま工廠を出る

 

 

 

「な〜な〜。ドクターはヴィンセントのトモダチか??」

 

「そっ。とってもお世話になってるんだぞ??」

 

「あたいにもトモダチ出来っか??」

 

「すぐに出来るさっ。ほらっ!!ここがお菓子屋さんだ!!」

 

「おぉ〜!!」

 

ようやくドラムが頭から離れる

 

お菓子に一目散に向かう所を見ると、やっぱり子供なのだと分かる

 

「これはなんだヴィンセント!!」

 

「これはソースカツだな??」

 

「これはなんだ!!」

 

「これは…あ"っ!!」

 

ドラムが持って来たのはマジカル☆ジェミニのシール

 

とりあえずと思ってマーカスの所に診察に行ったが、しまった!!元帥に挨拶を忘れていた!!

 

「これとな??これと、これと…後は…どれにしよっかな…」

 

私の心情をつゆ知らず、ドラムは口元に指を当てて目移りするカラフルな駄菓子を見てはカゴに放り込んで行く

 

「決まったか??」

 

「こんだけ!!」

 

ドラムは満面の笑みでカゴいっぱいに駄菓子を詰めて持って来た

 

私にカゴを渡してすぐ、また私の体をよじ登って肩に乗る

 

「お子さんですか??」

 

「そんな所だ。ドラム??ご挨拶してご覧??」

 

「あたいはドラム!!アメリカの艦娘だっ!!」

 

「私は足柄!!ここの駄菓子屋さんの店長よ??」

 

「幾らだ??」

 

「300円です!!」

 

「ドラムにやらせてもいいか??」

 

「勿論です!!」

 

「ドラム。足柄さんにお金を払ってご覧??」

 

頭の上のドラムに財布を渡すと、小銭をジャラジャラ鳴らす

 

「これか??」

 

「これは5円玉だな??100って書いてあるお金はないか??」

 

「これか!!」

 

目の前にドラムの手と100円玉が来る

 

「それを3枚、足柄に渡してくれるか??」

 

「おしゃ!!ワン、ツー、スリー!!」

 

足柄が前に出してくれたトレーに100円玉が3枚落ちる

 

「ありがとうごさいますっ!!」

 

「これでお菓子はドラムのモンか!?」

 

「そうだっ。お礼言っとこうか!!」

 

「Thank you!!」

 

駄菓子屋を出てドラムにお菓子を食べさせてやりたいが…まずは執務室だ!!

 

「な!!な!!食べていいか!?」

 

頭の上で今か今かとハァハァ言っているドラム…

 

私の目の前でビニール袋を上下してガサガサ言わせている

 

「今からお姉さんに逢うからな??ちょっとだけ辛抱出来るか??」

 

「分かった!!」

 

ドラムは私の目の前からビニール袋を下げ、しばらく頭上で大人しくする

 

執務室の前に立ち、ドアをノックする

 

「ヴィンセント・マクレガー中将です」

 

「開いてますよ」

 

「失礼します」

 

「失礼すんぜ!!」

 

「あら??可愛い声したわね??」

 

ドラムの声に気付き、ジェミニが椅子から立ち上がる

 

「あたいはドラム!!アメリカの艦娘だっ!!」

 

「そう!!私はジェミニ、ここの提督よ??」

 

「アドミラルなのか!!ホントに姉ちゃんだな!!ジジイとは全然違うぜ!!」

 

「ちょっと!!ちょっと抱っこさせて!!」

 

その場でしゃがみ、ドラムをジェミニの手に渡す体制に入る

 

「おいでっ!!」

 

ドラムは無言のまま、ジェミニの手に渡る

 

「ん~っ‼可愛い〜っ!!」

 

「ぐぇぇ…スゲーオッパイだ…」

 

ジェミニはドラムをギュッと抱き締めて頬擦りをする

 

が、その後すぐにドラムの頬はジェミニの胸に押されて顔半分が埋まる

 

「何持ってるの??」

 

「これはあたいのだ!!」

 

先程買った駄菓子をジェミニに見られて、すぐさま隠す

 

そう言えばマーカスも言っていたな…

 

ジェミニはお菓子に目が無い、ちょっとでも目の前で食べていると勝手に取って来ると…

 

「お菓子好き??」

 

「ヨコスカには美味しいお菓子があるって聞いた!!」

 

「そうね、た〜くさんあるわよ!!ここに入れといてあげるわ??」

 

「やったっ!!」

 

ジェミニは引き出しから何個かお菓子を持って来て、ドラムがお腹の前で開けているビニール袋にそれを入れてくれた

 

「ありがとうございます、元帥」

 

「Thank you Admiral!!」

 

「また遊びに来るのよ??中将、此方で登録は済ませておきます」

 

「何から何まですみません…」

 

「お家はそうね…ん〜と…」

 

「私の所でしばらく面倒を見ましょう」

 

「そうね…見た限り懐いてそうですし??」

 

既にドラムは私の頭の上

 

頭の上にいる時点で既にうるさいのだが、まだここにいてくれた方が良さそうだ…

 

「失礼しました」

 

「いつでも来て頂戴!!」

 

執務室を出た途端、ドラムは口を開く

 

「あの人ドクターの女か??」

 

「何故分かった??」

 

「机の上にドクターの写真あったかんな!!」

 

「そっかそっか。ドラムは観察力が凄いな!!」

 

「そうだろ!?ドラムは天才なんだぜ!!」

 

パイロット寮の執務室に来た

 

とりあえずドラムをソファに降ろし、一息付ける

 

「もう食べていいか!!」

 

「あぁ、良いぞ!!」

 

ハァハァ言いながらドラムはお待ちかねの駄菓子を開ける

 

聞き分けは良い子みたいだな…

 

「ヴィンセントは提督なのか??艦長なのか??」

 

「艦長だ。提督はジェミニさんやレクターさんがいるだろ??」

 

「どの艦長なんだ!?」

 

「後で見に行こうな??」

 

「ヴィンセント??いるの??」

 

ドアの向こうから声がした

 

「開いてるぞ」

 

入って来たのはイントレピッド

 

「この子がレクターが言ってた子??」

 

「ドラムだ!!」

 

「私はイントレピッド!!よろしくねドラム!!」

 

「潜水艦の艦娘だ。どんな能力かは…正直見てみないと分からん」

 

「なんだ〜ヴィンセント、あたいの能力みたいのか??」

 

「そうだな。ちょっと見てみたいな??」

 

「ま〜待ってな…」

 

ドラムは駄菓子を食べる手を止め、ソースカツが刺さっていた串を手に持つ…

 

それで机をコンコンと叩く…

 

「外に若い女が3人…ツヨツヨパイロットが6人…あぁ…次のご飯はステーキとライス、後コーンスープだな…」

 

「分かるのか!?」

 

「一人部屋で下半身の体温上がってんぜ。ハァハァ言って、誰かの名前ボヤいてやがる」

 

「「放っておいてあげなさい…」」

 

資料に書いてあった情報とは違うが、ドラムには強力な敵影感知能力とサーモグラフィー機能があるみたいだ

 

「じゃあじゃあ!!私のポケットに入ってるのは分かる!?」

 

「ハンカチとキャンディー、それと男モンのパンツ」

 

「パンツ!?どこに!?」

 

「ケツのトコに引っ掛かってんぜ??」

 

「後ろ向いて」

 

イントレピッドが後ろを向くと、誰かのパンツが引っ掛っている

 

「洗濯物入れた時に引っ掛かったんだわ??サンキュードラム!!」

 

そう言ってイントレピッドは執務室から出て行った

 

「ヴィンセント、いるか??」

 

「マーカス!!開いてますよ!!」

 

「失礼する。おっ、ドラム!!お菓子買って貰ったか??」

 

「いっぱい買って貰ったぜ!!」

 

「これも後で食べるといい」

 

マーカスの手にもビニール袋があり、駄菓子が沢山入っていた

 

「やった!!ありがとうドクター!!」

 

マーカスはドラムを見て微笑んだ後、私の方を向いて書類を渡す

 

「一応診断結果が上がった。異常は見受けられない」

 

「ありがとうございます…」

 

渡された結果を見て、一つ気になる部分があった

 

「なるほど…やはり、貴方に任せて正解でした…」

 

「試してみようか」

 

「お願いします」

 

そう言うとマーカスはドラムの前に屈む

 

「ドラム、もう一回心音聞かせてくれないか??」

 

「痛い事しないか??」

 

「しないよ。約束する」

 

「いいぜ!!」

 

聴診器を耳に当て、ドラムの心音を聞く…

 

次にお腹にも当てる…

 

…ちゃんと消化器官も活発に動いてる

 

健康体の証拠だ

 

「よしっ!!ありがとな!!ヴィンセントと一緒に食べるんだぞ??」

 

「分かった!!」

 

そのままマーカスは執務室から出て行く

 

「ヴィンセントはどれがいいんだ!?」

 

「どれにしようかな…」

 

マーカスの言った通りだ

 

ドラムは言われた事をキチンとこなす子だ

 

逆を言えば、言われなければ絶対に言う事を聞かない超絶暴れん坊

 

…そう言えば、マーカスの基地には大人の兵士に対して物怖じせずに立ち向かうドラムサイズの潜水艦が二人いる

 

ドラムにもその二人の様な素質があるのだろうか…

 

 

 

 

次の日…

 

「あたいのパワーをみんのか!?」

 

「そっ。今日はプールに行くんだぞ??」

 

「おっしゃ!!任せな!!」

 

プールに行くまでは相変わらず私の頭にくっついている

 

プールにインストラクターがいるので、着替えまでドラムと一緒にいる事にする

 

「腕上げてご覧??」

 

「こうか!!」

 

ドラムが腕を上げたと同時に服を脱がせる

 

水着に着替えさせ、プールサイドは手を繋いで歩く

 

「おぉ〜!!めちゃめちゃ広いな!!」

 

「可愛いお子さんなの!!」

 

先にプールに入って泳いでいたのはインストラクターのイクだ

 

普段マーカスとリチャードと話している時の凛々しくイタズラな表情とは違って、可愛らしい印象を受ける

 

「イクさん。今日はよろしくお願いします」

 

「勿論なのね!!お水は怖くないなの??」

 

「大丈夫だぜ!!」

 

「よしっ!!まずは準備運動なの!!」

 

「こんにちあ!!」

 

「びんしぇんとしゃんもおおぐ??」

 

「ヒトミ!!イヨ!!」

 

いつの間にかヒトミとイヨが足元にいた

 

目線を合わせる為にすぐに屈む

 

私が言っていた二人とは彼女達の事だ

 

マーカスの娘であり、私が知る限り大人に物怖じせずに果敢に挑む子達だ

 

「今日は新しい艦娘の子を連れて来たんです」

 

「あのこ??」

 

「あんてこ??」

 

「ドラムと言います。ヒトミ、イヨ…もし二人が良ければ、トモダチになってくれませんか??」

 

「あかった!!」

 

「どあむちぁん!!」

 

「あんだ??おぉ!!あたいと一緒で潜水艦か!?」

 

「ひとみ!!」

 

「いよ!!」

 

「あたいはドラム!!」

 

3人がストレッチするのを私は後ろで眺める

 

「ゆっくいはいう??」

 

「こっち!!」

 

「おるぁ!!」

 

ドラムはいきなりプールに飛び込む

 

流石は潜水艦娘、飛び込む際の音が小さい

 

「今日はお宝探しの訓練なの!!」

 

「おたかあ!!」

 

「お宝ってなんだ??」

 

「いくしぇんしぇ〜みて!!」

 

「行くなの!!」

 

イクは谷間から何かを取り出し、プールの至る所に放り込む

 

「たくさん集めたら、たくさんお小遣いが貰えるなの!!」

 

「いっちょにちてみう??」

 

「ついてくぜ!!」

 

「ほないきますえ!!」

 

ヒトミとイヨが先に潜水を開始

 

その後少し遅れてドラムも潜水する

 

「中将殿。此方をどうぞ」

 

「ありがとう。君は…アキツマル、だったか??」

 

「そうであります」

 

スクール水着に着替えたアキツマルがタブレットを持って来てくれた

 

タブレットにはイヨの目線が映っている

 

「大淀博士の音波解析機能も付いてるであります」

 

「どれどれ…」

 

 

 

銅鑼

これはなんですか??

 

いよ

これが宝物です。後で換金が可能

 

ひとみ

私はこれを収集し、玩具と交換する

 

銅鑼

菓子の類と交換は可能か

 

いよ

交換が可能です

 

ひとみ

ひとつ取ってみて下さい

 

銅鑼

ありがとうございます

 

 

 

 

「ん…んんっ??」

 

どうも名前や変換がおかしい

 

こう…安物のソフトと言うか…

 

「あはは…まだ安定していないとも大淀博士は言っていたであります」

 

 

 

 

ドラ

私はこれを収集し、シールと交換します

 

いよ

ならもう一つ差し上げる

 

ひとみ

双子座の魔法使いのシールを交換しますか??

 

ドラ

乳房の大きな魔法使いでした

 

いよ

もう宝物はありませんか??

 

ひとみ

プールは広大です

 

ドラ

少々お待ち下さい

 

ドラ

残り2つ。プールの角に1つ、育先の乳房の隙間に一つ

 

いよ

ドラはこのまま角の宝物を目指して下さい

 

ひとみ

異様と眸はイク先を攻撃します

 

ドラ

畏まり

 

 

 

ドラムが角のお宝を目指し始める

 

イヨの目線は一瞬ヒトミの方に行くが、何故かドラムから外そうとしない

 

ドラムがお宝を手にするとイヨはようやく目線を外し、イクの所に向かう

 

なるほど…ドラムに一人でやらせてくれたのだな…

 

イヨはその様子をバレない様に見てくれていたのだな

 

ヒトミとイヨはイクからお宝を奪い、全員プールサイドに上がって来た

 

「やられたなの〜…何で分かったなの??」

 

「おんぱ!!」

 

「え〜だ〜!!」

 

「反響ソナーみたいなもんだ!!」

 

「お宝数えるなの!!」

 

ヒトミとイヨ、そしてドラムの腕にいっぱい抱えられたお宝を数えに入る

 

「ひとみちゃんが3つ、いよちゃんも3つ、ドラムちゃんは5つなの!!」

 

「やった!!あたいがNo.1か!?」

 

「いっと〜しぉ〜!!」

 

「ばんじゃ〜い!!」

 

「やったぜ!!」

 

「お着替えの所にお小遣いを置いておくなの!!」

 

ヒトミとイヨはドラムと一緒に喜んでくれている

 

どうやら、一番最初のトモダチはあの二人になったみたいだ

 

「中将殿。このあきつ丸、ここからプールの監視員であります!!」

 

「代わろう。折角着替えたんだ、遊んで来るといい」

 

「いえ!!その…このあきつ丸、長年訓練はしているのですが、未だカナヅチな所がありまして…あはは…」

 

「浮きそうな体してんのにな??」

 

「リチャード殿!!」

 

突然現れたリチャード

 

遊ぶ気満々で既に海パンを履いている

 

「お前は遊ぶ気満々だな??」

 

「何言ってんですか中将!!本官は今から水泳の訓練がありますのでね!!お前は新しい子の観察か??」

 

「そんな所だ。あそこにいる子が新しい子だ」

 

「もう行ったであります」

 

「あんの野郎…」

 

リチャードは既にプールに入っている…

 

プールに目をやりつつ、あきつ丸と話を続ける

 

「…その、すまない」

 

「リチャード殿はいつもあぁであります。一度空に上がると、地上のスケコマシ具合が無くなり勇猛果敢になるであります」

 

「それで落ちる奴が多いんだ…」

 

「…このあきつ丸もであります」

 

その一言であきつ丸を横目で見る

 

その表情は艦娘ではなく、一人の女性だった…

 

 

 

 

1時間程すると、全員プールから上がって来た

 

シャワーを浴びて、脱衣室に戻る

 

「あ!!中将さん達!!みんなの頭拭いてあげて欲しいの!!」

 

イクにタオルを渡され、脱衣室に促される

 

「よ〜し!!ヒトミ、イヨ!!来いっ!!」

 

「あばばば〜…」

 

「んんんん〜…」

 

流石はリチャード、子供の扱いは慣れている

 

ヒトミとイヨの頭を何のためらいも無く拭いている

 

「拭いてくれんのか??」

 

足元にはいつの間にかドラムがいる

 

「拭いてもいいか??」

 

「拭いてくれ!!」

 

私はドラムの頭を拭き始める

 

「慣れでんな…んんんん…」

 

ドラムの声が頭を拭く振動で震えている

 

「サンキュー!!"ギャー"してくるぜ!!」

 

「ギャーってなんだ??」

 

「あれだ!!」

 

ドラムの指差す方にはドライヤーがある

 

「向こうでヘレナが言ってた!!」

 

「なんて言ってたんだ??」

 

「あたいが嫌がるからギャーだって…違うのか??」

 

ドライヤー…

 

ドラ…イヤー…

 

ドラ…イヤ…

 

ドラムがイヤがる…

 

それで叫び声のギャーか…

 

「待て待て。着替えたらギャーしてやろう」

 

「ホントか!!フワフワにしてくれよ!?」

 

ドラムはちゃんと椅子に座り、大人しくする

 

レオタードと同じ様な服を着て、肩からジャケットを羽織らせる

 

「おっしゃ出来た!!」

 

「よしっ、じゃあ行くぞ…」

 

ドラム曰く、ギャーの温風を当てる…

 

髪が長いので時間は掛かるが、やり甲斐はある

 

「ちょっとやってみたい事がある。毛の先っぽくるくるしていいか??」

 

「可愛くしてくれ!!」

 

ドラムの毛先をくるくる巻く

 

手を離すとちゃんと形が残ってロール髪になる

 

「お嬢様みたいになったな!!」

 

「気に入ったか??」

 

「サンキューヴィンセント!!」

 

髪を整え終わるとドラムはすぐに私に登る

 

「こっちも終わったぞ〜い!!」

 

リチャードはリチャードでヒトミとイヨを両肩に乗せている

 

「おわい!!」

 

「みてくらしゃい、このさあさあへあ〜!!」

 

「めっちゃサラサラだな!!」

 

ドラムはヒトミの髪を撫でる

 

弱酸性のシャンプーを使っているのか、ヒトミもイヨもサラサラヘアーだ

 

「このまま駄菓子屋行くか!!全員お小遣い持ったかー!?」

 

「もった!!」

 

「ぴよしゃんいえた!!」

 

「おいヴィンセント!!ドラムもあれ欲しい!!」

 

ドラムが欲しいと言っているのは、ヒトミとイヨの財布

 

「後でもう一回駄菓子屋行って買おうか!!」

 

「うんっ!!」

 

私達はもう一度駄菓子屋へと向かう…

 

 

 

 

 

一方その頃、園児部では…

 

「畏まりました。此方でお預かりしましょう」

 

「良かったわ…結構暴れん坊の子でね…」

 

「潜水艦の子なんだ。こらこら白露…よいしょっ…」

 

いつも通り白露が足元に来たのでとりあえず抱き上げる

 

「お前のご飯は出来たかな〜??」

 

抱っこしたまま、ちょっとだけ湯煎しているご飯パックを見に行く

 

「換気扇付けないとな。このグルグルが換気扇だぞ〜??ほりゃ!!」

 

換気扇を回すと、白露は満面の笑みで換気扇を指差す

 

「そーだそーだ!!換気扇だぞ〜!!グルグルだな!!」

 

「アンタそんな事言ってると、初めて話すの換気扇になるわよ??」

 

「ふふっ!!娘さんと一緒!!」

 

ジェミニの横で由良が笑っている

 

「だな!!って所かしら??」

 

「そうですっ」

 

「指入れたら痛い痛いだぞ〜??」

 

「かんきしぇ!!」

 

「「「ハァッ!!」」」

 

俺、ジェミニ、由良の時間が止まる…

 

急に白露が言葉を発した

 

しかもそれは横井や涼平、榛名達等の世話になっている人物ではなく、まさかの換気扇

 

俺は口をパクパクさせながらジェミニの方を見る…

 

「だ、だから言ったじゃない!!」

 

「い、今からでも横井さんって言いましょう白露さん!!」

 

「かんきしぇ!!しれすか!!」

 

「「「ハァッ…」」」

 

またしても3人の時間が止まる…

 

換気扇…死ですか…

 

死ですかは俺がちょくちょく言っていたので俺のせいかもしれない…

 

「よ、よし…白露…横井、だ」

 

「かんきしぇ!!」

 

「よ〜こ〜いっ〜」

 

「かんきしぇ!!かんきしぇ!!」

 

後ろから当たるジェミニの視線がチョー痛い…

 

「白露一番可愛がってんの横井よ…これ知ったらショックで倒れるんじゃないの…」

 

「失礼します!!」

 

タイミング悪く横井のお迎えが来た

 

「あの…だな…」

 

「どうかしたか??」

 

「し、白露??」

 

白露を抱っこしたまま、横井に向ける…

 

「かんきしぇ!!」

 

「は…はは…」

 

横井は笑って白露を見ている…

 

「そっかっ…換気扇かっ…」

 

そのまま横井はドアを閉めて出て行ってしまった…

 

ショックだろうな…

 

白露をカーペットの上に置き、その前でうつ伏せになってしばらく考える…

 

「どうしようかしら…」

 

「白露ぅ…今からでも遅くないから、横井って言ってくれよぉ…」

 

「あんた!!」

 

「「「ハァッ!!」」」

 

今度は時間が止まる事無く、俺がジェミニの顔を見る

 

「あ、アタシはわわわ悪くないわよ!!」

 

久し振りにジェミニがアタフタしてるのを見た

 

どうも俺達が教えると悪い方向に行く…

 

「失礼しますっ!!」

 

「横井〜ホント申し訳ない‼」

 

「え"っ!?マーカス!?」

 

こうなればこの体制のまま謝罪体制に入るしか無い!!

 

あまりにも俺に否があり過ぎる!!

 

うつ伏せになったままで体をピンと張り、横井の方を向く

 

「レイもこう言ってるの…ふっふふっ…」

 

「ふひっ!!ぷっ…」

 

ジェミニと由良は俺を見て肩を揺らしている…

 

「マーカス頼む、頭を上げてくれ…」

 

そう言ってくれたので、頭も体も上げる

 

「頑張ったんですぅ!!」

 

「ふ…気にしないでくれ。それより、白露が喋ってくれた方が嬉しくてな…ほらっ、白露!!」

 

横井は手に持っていたおもちゃの風車を白露に渡す

 

「こうやってな??ふーっ…」

 

風車がクルクル回る…

 

「かんきしぇ!!ふーっ、ふーっ!!」

 

「ふ…良かった…」

 

白露に風車を渡すと、大人しく遊び始めた

 

「ありがとう」

 

「横井って言わす予定だったんだ…」

 

「あともう少し話したの…白露〜??」

 

「あんた!!」

 

「おぉ…そっかそっか!!死ですかじゃなくて良かったよ!!」

 

「「「それが…」」」

 

とても言えない…

 

二言目が死ですか??だったのは…

 

「あっはっはっは!!そっかそっか白露!!ちゃんとお話出来たんだな!!」

 

「ふーっ、ふーっ。くるくるかんきしぇ!!」

 

「そうだっ!!くるくる換気扇だ!!」

 

言葉は話しても、相変わらずの満面の笑みを送る

 

そこだけはホッとした…

 

(マーカスさん)

 

「ん??」

 

急に話し掛けられるが、姿が見当たらない…

 

(マーカスさん、こっちです)

 

「どこだ…」

 

「どうしたの??」

 

「あ…いや…何か疲れてんのかな…」

 

(見えますか??フーミーです)

 

「はっ…」

 

そう言われてフーミーに目線をやる

 

(やっと見てくれました)

 

フーミーはおしゃぶりをモゴモゴしながら俺の方を見ている

 

(あれはフーミーにはないのですか??)

 

フーミーは何処からともなくいきなり魚雷を取り出し、白露に向ける

 

どうやら白露だけ風車を貰ったのが不満な様子…

 

「欲しいか??」

 

「レイ??」

 

どうやら俺にしかフーミーの声は聞こえていない様子…

 

(PP鳴く動物のおもちゃが欲しいです)

 

「よ、よし!!買って来てやろう!!」

 

「ちょっとレイどこ行くのよ!!」

 

「すぐ戻る!!」

 

俺は高雄の部屋に走る…

 

 

 

 

数十分後…

 

「フーミー??」

 

(マーカスさん)

 

俺の声に気付き、フーミーは振り向く

 

「これでいいか??」

 

紙袋から小さなイルカのぬいぐるみを取り出す

 

(フーミーにください)

 

「勿論さ。ほらっ!!」

 

フーミーにイルカのぬいぐるみを渡すと、すぐに手にして手元で遊び始めた

 

「レイ…大丈夫??」

 

「聞こてないのか??」

 

「さっきから独り言言ってるみたいになってるわよ…」

 

(そんな事はありませんジェミ)

 

「はっ!!」

 

今度はジェミニが反応し始めた

 

(フーミーもおもちゃが欲しいのです)

 

「そ、そうね!!ごめんなさい!!」

 

(あれは…何ですか??)

 

フーミーはもう一度白露に魚雷を向ける

 

「あれは風車よ??フーミーも欲しい??」

 

(いいえ。フーミーはこのPP鳴く動物が欲しかったのです)

 

「イルカ好き??」

 

(ひとみといよに教えて貰いました。とても可愛い生き物です。いつかフーミーも見てみたいです)

 

フーミーはイルカのぬいぐるみをジェミニの方に掲げる

 

「そっかそっか!!じゃあ…フーミーがもうちょっと大っきくなったら、お姉さんと見に行こっか!!」

 

(嬉しいですジェミ)

 

「マーカス。すまない、フーミーのおもちゃ買ってくれたんだな…」

 

「ふふっ…フーミーも話すんだぜ??」

 

「どれどれ…フーミー??」

 

横井が前に座ると、フーミーはまた口をモゴモゴし始める

 

(横井さん。いつもご飯をありがとうございます)

 

「おぉ…そうかっ…」

 

(いっぱい遊んでくれてありがとうございます。白露も喜んでいます)

 

「…フーミーは嬉しいか??」

 

(はい。横井さんやハルゥナ、そしてマーカスさんやジェミと出会えて、フーミーも白露も嬉しいがいっぱいです)

 

「ハルゥナ…」

 

「ジェミね…」

 

「フーミー!!もう一回呼んで!!」

 

(ジェミさん)

 

「ん〜っ!!良い子良い子!!」

 

ジェミニはフーミーを抱き寄せ、頬擦りをする

 

(マーカスさん)

 

「なんだ??」

 

(フーミーもジェミの様に大きなおっぱいになりたいです。どうすればなれますか)

 

「そうだな…いっぱいご飯を食べて、いっぱい運動するとそうなれるぞ??」

 

(分かりました。白露の様に食べ、ひとみといよの様に動ける様になります)

 

フーミーの脳内に直接語り掛ける言葉を聞き、頷く…

 

 

 

 

白露とフーミーの一件が何とか収まり、一度タナトスに入る

 

「創造主も忙しいでちな??」

 

「こういう暇しないのは好きなんだ。結果は出てるか??」

 

「出ています。モニターに表示します」

 

タナトスにドラムの身体検査の総合結果を出して貰う

 

「身体検査に異常は見当たりません」

 

「機能は何が付いてる??」

 

「セイレーン・システムが搭載されています。特筆すべきは、音響による立体映像の提供が可能のようです」

 

「音響による立体映像の提供??クラーケンみたいなのか??」

 

横須賀でメインで使用している立体レーダー、クラーケン

 

今ではジェミニのコードネームと化している所もあるが、クラーケンも立体映像で敵味方の位置を把握出来る

 

「ドラムの立体映像の提供はクラーケンとは違い、音響で索敵を行い"固定の映像"を投射可能です」

 

「クラーケンは立体で動くもんな…」

 

「一度ドラムにやってもらってはいかがですか??」

 

「そうだな…一応把握しておきたい」

 

「それと…話はドラムから少しズレてしまうのですが…」

 

「どうした??」

 

「ヴィンセント様のDNA調査の結果も出ました」

 

「言われてみればして無かったな…どれ、出してくれ」

 

何故かプリントアウトされた物が手元から出て来た

 

「当該の項目に赤線を引いておきました」

 

「そっかっ…そういう事な…」

 

タナトスが出してくれた資料の赤線

 

そこには名前が書かれてあり

"血縁関係者・子供の可能性99.999%"

と書かれている

 

「疑問に思う事は青い線を引いてあります」

 

手元の資料をよく見る

 

確かに青い線が一本引いてある

 

知っている名前が書いてあり、横には何故か別の名前が書いてあり"?"と打たれている

 

「この名前は??」

 

「分かりません。当該者のデータベースの情報が余りにも少なすぎます」

 

「真実は彼のみぞ知る…か…」

 

「何故かデータベースに残っていたDNA情報はその方と一致します。ただ、それ以上の事は不明です」

 

「ありがとう。ドラムの事を聞いたらそれとなく聞いてみるさ」

 

「んで??晩飯は何食うでち??」

 

「それこそパイロット寮で頂こう!!」

 

「名案でちな!!」

 

 

 

 

食事を終え、パイロットの執務室に来た

 

「ずっとその調子か??」

 

「そうなんです…気付いたらもうここにいて…」

 

相変わらずドラムはヴィンセントの頭にくっ付いている

 

歯磨きも終えて、昼間の暴れん坊は少しナリを潜めている

 

「ドラム。一つお願いがあるんだ」

 

「んぁ??あんだ??」

 

「俺もドラムのパワーを見てみたいんだ…」

 

「お!!いいぜ!!」

 

ドラムはヴィンセントの頭から降り、机の前に来た

 

「さっきは見せられなかったかんな。よし…行くぜ…」

 

ドラムは駄菓子を食べた後の串か何かを取り出し、机をコンコンと叩く…

 

「ちょっと机開けてくんな…」

 

そう言われ、前屈みになっていた体制を元に戻す…

 

「オッケー、粗方分かったぜ。ヴィンセント!!こっち来て!!」

 

「よしよし…」

 

俺の対面のソファーにヴィンセントが座る

 

「んじゃ、行くぜ…」

 

ドラムの目が光り目の色が変わる…

 

数秒もしない内に、机の上に立体映像が映し出される

 

「おっしゃ!!出来た!!」

 

ドラムが瞬きすると、すぐにヴィンセントの頭の上に戻る

 

「凄いな…」

 

「これはこの寮か??」

 

「そっ。もちっと音波がありゃもっと出来んぜ!!3分でそれは消えっからな!!」

 

「それにしても凄いな…どういう原理だ??」

 

「企業秘密にしとくぜ!!3分以内なら動かしたりも出来るぜ!!」

 

「どれどれ…」

 

投射されたパイロット寮を摘んで回してみる

 

「おっ…」

 

正面だった物が背面になる

 

「こいつは良いな!!ははっ!!」

 

「マーカス。それは??」

 

「どこだ??」

 

「ここです」

 

「アップにしたかったらこうやって、ムイッてすんだ!!」

 

ドラムに言われた通り、摘んだ体制の人差し指と親指を開けてみる

 

「…」

 

「…」

 

「イントレさん、何やってんだ??」

 

「よし、見なかった事にしよう…」

 

「そ、そうですね…」

 

とっても見てはイケナイものを見た気がする…

 

「何か重要な事なら、何回かコピーして送ってやろうか??」

 

「「是非っ!!」」

 

「おぉっ…オッケーだぜ!!」

 

「よしドラム!!お小遣いあげような!!」

 

「私もお小遣いあげよう!!」

 

「おぉっ!?そ、そんな重要な事なんか??」

 

「こっちはドラムのお小遣い…こっちは口止め料だ…」

 

「いいかドラム…この事はこの三人の内緒だぞ…」

 

「これでお菓子買ってもいいか…」

 

「勿論だ…」

 

「いっぱい買っていいぞ…」

 

「よし…なら内緒にして二人のトコに何回か送っといてやんぜ…」

 

 

 

 

後日、秘匿回線を通じてご丁寧に3Dプリンターで作られたそのシーンが送られて来た

 

ドラム曰く、お菓子のお礼みたいだか…

 

…どこに飾って置こうかな




ドラム…ヤンチャ潜水艦娘

大人に対しても物応じせずに立ち向かえる艦娘

ほぼ言う事を聞かない様に見えるが、分かり易く説明するとちゃんとやってくれる、ホントは素直で良い子

非常に強力な敵影感知機能を所有しており、目の色が変わるとその辺の空間に立体的な映像を出せる

太ももが太くて柔らかい。すごいね
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