横須賀に顔を見せた時雨
時雨は今自身が動かしている企業に、マーカスと涼平を案内します
ちょっとだけ終わりに伏線があります
「いつもありがとうございます!!」
「いえ!!こちらこそ!!」
居酒屋鳳翔に仕入れが入る
ここの魚は活きが良くてとても美味しい
ジェミニが見つけて来た魚屋らしいが、その実は知らない…
「レイ。アンタに会いたいって人がいんの!!」
「誰だ??」
「ここに来て初めて"かいさん"になった子よ!!」
「改三って…そういやあんま聞かねぇな??」
改二〇〇とかは聞いた事があるが、改三はあまり聞いた事がない
ビスマルクが確かそうだったハズだが…
「その子ね、ちっちゃいのに美人なの!!もう来るわ!!」
「ほ〜…そうか…」
もう来ると言われたので、執務室のソファーで待つ事にする
「こんにちは、時雨です」
「来た来た!!開いてるわ!!入って!!」
入って来たのは黒髪で美人な女の子
少し湿った感じの美人な子だ、かなりモテそうな気がする…
「この子が時雨ちゃん!!」
「僕は時雨"かいさん"の時雨。話は聞いてるよ、マーカスさん」
そう言われ、時雨は名刺を出す
時雨海産
代表取締役社長
時雨
「時雨改三じゃなくて時雨海産か!!」
「そっ。鳳翔の所とか、日向のカニとか仕入れてくれてんの!!」
「マーカスさんも何か食べたい物があったら言ってね??僕、頑張るから」
「おぅ…」
ヤバい…この時雨という子…
守ってやりたくなるような…この、何ていうんだろう…
妙に弱く見えると言うか、何処か儚い感じがすると言うか…
あぁ…胸キュンとか、初恋ってこんな感じなのだろうか
俺はよく分からないが、学生の時にこの子がいたらイチコロだろうな…
「今日は綾辻少尉の所に来たんだ。えっと…確か活エビを30尾だ」
「涼平なら多分コンテナエリアだな??」
「案内してあげて頂戴??」
「行こうか」
「分かった。大尉、ありがとう」
時雨は入口の影になっている部分に発泡スチロールのケースを置いてあった
「これが注文の品なんだ」
「持とう」
「大尉は僕のお客さんだ。そんな事させないよ。よいしょっ…」
まだ客になった覚えはないが、まぁ良いだろう
涼平は大体コンテナエリアにいるのでそこに向かう
「あ、隊長!!おはようございます!!」
「おはよう!!時雨、あの人が綾辻少尉だ」
「綾辻少尉。注文の品が手に入ったんだ」
「ホントですか!?」
時雨はその場でしゃがんで膝の上に発泡スチロールのケースを開けた
中にはホントに活エビが入っている
「こっちがオス、こっちがメス。食べるのかい??」
「いえ。養殖にしたいんです」
「上手く行ったら契約しようよ。僕、沢山買うから」
「あっ…はいっ!!」
「ふふっ!!じゃあ少尉もお客さんだね??そうだ、僕の会社に遊びに来てよ」
時雨はポケットの名刺ケースから名刺を出した
「時雨海産…」
「改三じゃないよ??海産、海の方だ。裏に地図があるから、遊びに来て??おもてなしするから」
時雨はニコニコしている
優しい笑みだ
眉の位置的に困っていそうな感じがして、何故か心配になる…
その頃、居酒屋鳳翔では
「はぇ〜…宝石みたいです…」
「完璧ね…」
時雨から仕入れたお造りを食べるジェミニと親潮
「ん〜!!美味しい!!」
「ずいずいずっころばしにも仕入れるのですか??」
「そうなるわね。時雨は値段も手頃だし、何せ良いお魚を仕入れてくれるの。ずいずいずっころばしの怪しい熱帯魚のお寿司禁止にしてこっちにしようかしら…」
「この前クマノミのたたきを食べました」
親潮から出て来たのは衝撃のネタ
「クマノミって…あのオレンジの??」
「そうです。後、エンジェルフィッシュのココの炙りと…」
親潮はジェスチャーで角を表現する
「あ、ナポレオンフィッシュのコラーゲンの所の漬けを食べました」
今度はコブを表現する
「…美味しかったの??それ」
「意外に美味しかったです…」
結局ずいずいずっころばしにも仕入れる事になり、特殊フィッシュは裏メニューとして扱われる事になった…
数日後…
「時雨に宜しく頼むわよ??」
時雨海産に行く為に涼平と一緒に強風に乗る
「了解っ。そういや、時雨は何で俺に会いたかったんだ??」
「直接聞いてみなさいな。乙女の扱い慣れてないわね??」
「それもそうかっ…」
「では元帥、行って参ります!!」
「気を付けるのよ!!」
いざ時雨海産に向かって飛び立つ
強風の機内では…
《隊長。時雨海産は、横須賀の艦娘の遠征先の一つになってるみたいです》
「艦娘の小遣い稼ぎってか??」
《結構良いバイト代出るみたいですよ??》
「バイトって何するんだ??」
《さっき書類見たんですけど、漁だったり、漁船の警備だったり、後は素潜りがありました》
「潜水艦の子達がやりそうだな??」
《ひとみさんといよさんと、最近じゃドラムさん達がウニとか採ったのを買い取ってくれるみたいです》
「尚更お礼しないとな??」
《今日はほら!!お食事に行くので!!》
「ふふ…あくまで客かっ」
《そうですっ。着水します》
喋っていたら目的地に着いた
《綺麗な所ですね…》
「同じ三重とは思えないな…」
俺達二人は知っている
海に沈んだあの街を
海に沈んだあのショッピングモール
とても同じ県内とは思えない位、海沿いの美しい村がそこにあった
強風を停めて埠頭に降りる
「ようおこし、軍人さん」
たまたまその辺にいた、カゴを背負った婆さんが挨拶してくれた
「すまない。時雨海産という所を探してる」
「あぁ、それならあの建物やて」
婆さんの指差す方にはそこそこデカいビルがある
「ありがとう。良い所だな??」
「ゆっくりしておいき」
「凄いや…海が透けてる…」
横須賀の海も大概綺麗なモンだが、ここはもっと綺麗だ
涼平の言う通り、海の中が透けて見え、魚が泳いでいるのが見える
「ア、マーカスサン!!」
反対側から俺を呼ぶ声がしたので顔を出す
「コノマエハ、アリガトウゴザイマシタ!!」
そこにいたのは、いつの日か水族館の跡地で治療を受けていた深海駆逐の子
「ははっ!!傷は良くなったか!?」
「ミテ!!」
一度海に潜った後、お腹を見せて浮いて来た
腹部の傷はすっかり良くなって、ちゃんと装甲も成長している
「軍人さん、その子の怪我治してくれはったんか??」
「そっ。頑張り屋さんだからな??」
婆さんが優しい目で深海駆逐の子を見ている
「この子、漁船が転覆してしもた時もみーんな連れて帰って来てくれはってん!!」
「イイヒトナンダヨ、ココノヒトモ!!」
「そうだ、名前何ていうんだ??」
「ミンナ"ローリィ"ッテヨンデクレル!!」
「ローリィも時雨海産知ってるか??」
「ウン!!ミンナアソコニシャカイケンガクイク!!」
「「はぇ〜…」」
俺達は親潮みたいな反応をする
なるほど、時雨海産は地域に密着しているのか…
「まぁ行ってみるとえぇよ。時雨ちゃんも若いのにえぇ子やよ」
「行ってみるか…二人共ありがとう!!」
「ろーりぃちゃんはこっちやで、ご飯にしよ」
「ワカッタ!!」
婆さんとローリィがご飯を食べ始めたので、俺達もご飯を食べる為に時雨海産のビルに向かう
時雨海産のビルは港が併設、商店街の様な施設があり、ビルと商店街の間に駐車場がある
左から商店街、駐車場、ビル
こんな感じだ
「やぁ、来てくれたんだね!!入って!!」
ビルに入ろうとしたら時雨が出迎えに来てくれた
ビルに入って、歩きながら話を続ける
「良い所だな??」
「うん。海も綺麗だし、良い人も多い。ジェミニさんは良い所に建ててくれたよ」
「元帥が建てたんですか??」
「ここは元帥の所有してる土地なんだ。ここには元々組合があったんだけど、ここも先の戦いで大きい被害を受けたんだ。それを元帥が買い取って、僕を置いた。そんな感じかな??」
「アイツ土地買いまくってるからな…気付いたら理由の分からん土地持ってるしな…」
「第三居住区もでしたっけ??」
「なんとか居住区は全部さ。ボコボコになった所を再建させて、艦娘の子達が帰る場所を作ってる」
「ジェミニさんはその点もしっかり考えてるんだ。お互い不利益を出さない様に商売もしてる。僕はその海を任されたんだ。さ、入って!!」
案内されたのは畳の部屋
席は用意されてるが、料理はまだ無い
「お品書きがあるんだ」
さっきから時雨が胸に抱えていたお品書きを渡される
中を見ると、メニューが書かれていた
・時雨盛り
・時雨スペシャル
・旬のお魚3種盛り
「どれも採れたてを調理するから、ちょっと準備がいるんだ…その代わり、美味しいのを約束するから。あっ、二人共同じのなら少し早く提供出来るよ??」
「涼平、どれが良い??」
「オススメはなんですか??」
「時雨盛りはどうかな??」
「よし、それにしよう!!」
「時雨盛りでお願いします!!」
「分かった。準備して来るね。そこにあるゲームをしてて待ってて欲しい」
時雨の目に気合が入る
調理も上手いのだろうな‥
30分後…
涼平とレトロゲームをしながら待つ
襖がノックされ、板前みたいな男が入って来た
「お客様。お料理が出来上がりました」
「よし!!」
「楽しみですね!!」
席に戻ったと同時に料理が来たのでお箸を持つ
「時雨盛りになります」
「時雨??」
「時雨さん??」
俺達の間に何故か横たわった時雨が運ばれて来て、その上にお刺身が乗っている
「時雨凍ってんぞ??」
「目こっち見てますよ…」
カチコチになった時雨
「こちら醤油皿になります」
「そこに置くのな…」
「あっ、はい…」
カチコチ時雨の両手の上に小皿が置かれる
「ごゆっくり」
襖が閉められる…
「お〜い、時雨〜??」
時雨の頬をつついてみるが、キンキンに冷えている…
「食べましょうか…」
「食いにくいな…」
時雨の胸の上に美味そうなマグロが乗っている…
涼平も逆サイドから行こうとしている…
ちょっと捲ってみよう…
「うっ…」
凍ってはいるが突起が見えた気がする…
「隊長…ここは男として行きましょう…」
「せーのっ!!」
意を決してマグロを取る
マグロを口にする前に互いに生唾を呑む…
とりあえず頂こう…
「うわぁ…美味しい!!」
「美味い!!」
口に入れたマグロは今まで食べた事が無い位油が乗っていて、生臭さもないとろける様な大トロ
「こっちも行きましょう!!」
「よし!!」
今度はお腹にてんこ盛り乗った色んな刺し身を頂く
サーモン、カツオ、イカ…
どれもこれもが身が締まっていてとても美味い
…カチコチ時雨さえ気にしなければ
箸を進めていると、また襖がノックされる
「失礼するよ」
「あれっ!?」
「時雨さん!?」
現れたのは時雨
じゃあこのカチコチ時雨は…
「それは僕の型を取った氷像なんだ。面白いでしょ??」
「びっくりした…そういう事な…」
「氷像と分かってもココは食べにくいです…」
涼平がためらっているのは股間部分
「捲ってご覧よ」
「う…」
時雨は涼平の横に座り、熱いお茶を注ぐ
「僕が捲ってあげる」
涼平は箸を時雨に渡す
時雨はためらいもなくお刺身を捲り、醤油とワサビを付けて涼平の方を向く
「あ〜ん…」
「あ…」
あ〜んして食べさせて貰い、涼平は幸せそうにお刺身を堪能する
「どう…かな??」
「美味しいです!!」
「ふふ、良かったっ」
こう見ると、涼平は時雨と歳が近い気もする
絵になるな…秋雲がいたら即ネタにされるだろう…
「マーカスさんも、どうかな??」
今度は俺に熱いお茶を注いでくれる…
タバコを3日位吸わずにいる大淀と同じ匂いがする…
女性特有の甘い匂いだ…
「マーカスさんも。あ〜ん…」
「あ〜ん…」
お待ちかねのあ〜んをして貰うが、ヤバい…味が分からん…
えげつない心音が聞こえる…
まずい、落ちる…
「マーカスさん…大丈夫かい??」
「あ、あぁ!!大丈夫だ!!はは…」
「服、脱いだ方が…」
「暑くない!!暑くないよ!?」
「凄い汗だ…ちょっと待って、おしぼりがあるんだ」
時雨の体が近寄り、頭が近くなる…
「今日は暑いからね…」
「うっ…」
顔や襟元を拭いて貰っている最中、ギュッと抱き締めたくなる
何故こんなに理性が効かない…
何なんだ、この時雨と言う艦娘…もとい女…
腹もいっぱいになったので、座布団で枕を作ってちょっと横になる
「時雨さん。漁船の機材が…」
男が一人、時雨に何か言っている
「う〜ん…困ったな。地元の人はいないかな??」
「どうしました??」
涼平が反応して、時雨の所に行く
「お客様にその様な事をさせるわけには!!」
「見るだけですから!!隊長、ちょっと行って来ても良いですか??」
「気を付けてな。ちょっと一眠りしとくよ…ふぁ…」
「あぁ。これなら…工具ありますか??」
「これを!!」
涼平は工具箱を貸して貰い、操舵室で修理に入る…
仰向けになり、何かを弄った後に繋げている
「これでっ…」
ドライバーで仕上げに入る
「綾辻少尉。漁師になる気はないかい??」
時雨はしゃがんで涼平に話し掛ける
「涼平で構いませんよ!!元々漁師だったんです。甲殻類をっ、採ってましたっ!!」
「そっか。ね、涼平君。もし戦いが終わったら…ここに来ないかい??」
「あはは。念頭に入れておきますっ!!よしっ!!出来たっ!!よいしょっ…」
作業が終わった涼平が立ち上がる
「エンジン掛けて貰えますか??」
涼平に言われて頷き、男がエンジンを掛ける…
元気にエンジンが回り始めた!!
「よかったですっ!!」
「涼平さん!!ありがとうございますっ!!助かりましたっ!!」
「自分も一つ聞いていいですか??」
「勿論です!!」
「あの商店街って、自分も行って大丈夫ですか??」
「勿論ですよ!!是非行ってやって下さい!!」
「僕が案内するよ!!お礼もしたいからね!!行こっ!!」
「あっ、はいっ!!」
「騒がしいな…」
何だか分からんが外が騒がしい
窓を開けて下を見ると時雨が倒れていた!!
「おい!!大丈夫か!!」
「隊長!!時雨さん、急に何か詰まらせたみたいで!!」
「待ってろ!!」
すぐに時雨の所に向かい、様子を見る
「時雨、俺が分かるか??」
頷いてはいるが、喉に何か詰まっていて話す事が出来ない
「そこに手をつけ!!涼平、抑えてろ!!」
「はいっ!!」
時雨の後ろから手を回し、鳩尾の辺りで手を組む
何度か一気に俺の方に寄せ、背中を叩く
「かふっ!!」
ハイムリック法を試し続けていると、時雨が急にむせてアスファルトの上にカラ…と、閉じた貝が落ちた…
こいつが丁度詰まってたのか…
「息出来るか??」
「はぁっ…はぁっ…んぅっ…うんっ…もう大丈夫、大尉、ありがとうっ…けほっけほっ!!」
「口ん中見せてみろ」
「あ…」
顎を持って、ライトで目で見える口内を確かめる
いつもの医療行為だ…
「はぁ………はぁ………」
熱く、長い時雨の息が指にかかる…
「よしっ、もう大丈夫だ。後は口ゆすぐんだな??」
「うん…大尉は優しいね…」
おかしい…心臓がバクバクする…
この女のそばにいると、何かが狂う…
「隊長、ありがとうございます…ホントに急でした…」
「なぁ…時雨のそばにいたら、何かその…狂わないか??」
「そうですね…守ってあげたくなるような…そんな気がずっとしてます…」
そのまま涼平と一緒に商店街を回る事にする…
時雨はうがいを終え、いつも座っている椅子に座ろうとした…
座ったと同時に、こめかみに銃口が当てられる
「君がここに来るって事は…僕に何か言いたいのかな??」
「やめてくれないかなぁ。人の男取るの」
互いに見合う事なく、そのまま話を続ける
互いに女、戦時中
喧嘩に武器が使われる
「君がしっかりしないから僕がするしかないんだ。ちゃんと手綱握ってるのかい??」
「僕には僕のやり方があるんだ。君にもあるみたいにね。人の男取ってどうにかしようとするなら帰れば??」
「…帰って何があるんだい??」
「無いよ。だけど…ここにはある。だから帰らない。もう一度だけ言うよ。人の男に色目を使わないでくれるかい」
「…君も帰らない道を選んだんだ」
「そうだね。だから言ってる。喧嘩もしたくない。だけど、こういうのは一回言っとくべきと思って」
「そっか…なら、ごめんよ…君の物になってるとは知らなかったんだ…」
「分かればいいよ…」
女は銃を下げ、時雨の前に座る
「それで…どうなんだい??上手く行ってる??」
「どうかな。何も変わってない気もするし、変わってる気もする…でも、何度か繋ぎ止める事は出来た」
「そっか。僕にはまだそれは出来ないや」
「したらしたで覚悟決めてね??」
「はは、怖いなぁ君は…」
女は後頭部を掻き、話を続ける
「長い事こっちに居すぎたんだ…それに、誰も迎えに来ない所を見ると…」
「だろうね…君が言ってるのが答えだ」
「まぁっ!!あっちは嫌いだったからね!!ど〜でもいいんだ!!それにっ!!好きな人の所にいる方が良いや!!」
「僕もこっちの方がいい。その…まだ好きな人はいないけど…今の方がウンと楽しい!!」
「そのうち良い人来るよ。君は護りたくなるからね??」
商店街でおみやげも買って、ビルに戻って来た
「おかえり、大尉、涼平君」
「俺もマーカス君がいい!!」
「ふふっ!!おかえりっ、マーカス君!!」
「ただいま!!」
「んん〜っ!!美味し〜い!!」
俺達が食べていた席で、誰かが刺し身を食っている
「あ!!レイ君!!」
「大淀!?なんでここに!?」
「博士もお刺身食べに来たんですか??」
「そう!!美味しいよね〜、時雨ちゃんの採ったお魚!!」
「大淀さんも時々ここに食べに来てくれるんだ」
「何で誘ってくれないんだよ!!」
「最近ジェミニちゃんに教えて貰ってね??レイ君と来る前に何回かチェックしたかったんだ!!」
俺は小声で話す…
「…ここなら任務で来れるな??」
「…今度抜け出しちゃおっか??」
「…そうしよう」
俺達を見て、時雨は涼平に寄る
「仲、良いんだね??」
「えぇ。あの二人は邪魔しちゃダメなんです…」
涼平は俺達を見て笑っている
「ふふっ!!君、今凄く優しい顔してるよ??」
「そうですか!?」
「僕、好きだなぁ…男の人の、優しい顔…」
時雨は優しく呟く…
「うひっ…」
身震いした後、涼平は時雨を見る
時雨は満面の笑みで涼平を見ている
「来る気になったかな??」
「か、かかっ!!考えときますぅ!!」
「涼平!!帰ろうか!!」
「は、はいっ!!」
「じゃあね。涼平君、マーカス君。僕、待ってるから」
「また来るよ!!」
「今度は別のを注文します!!」
俺達は強風で一足先に横須賀へと戻る…
「君の希望かい??大淀??」
「そうだね。あの二人なら…変えられるよ!!きっとね!!」
「死神を必要としない海に…かっ…」
「…その言い方、嫌うんだ」
「悪かったよ。ピストル抜かないでよ…」
「また来るよ、時雨ちゃん」
「いつでも来てよ。あんまりピストル向けないでね??」
「んふふっ!!それは気分次第かな!!じゃあね〜!!」
大淀も横須賀へと戻って行く…
何だか護りたくなる艦娘、時雨
その力はなんだかんだ大淀にも影響しているのかも知れない…
時雨…時雨海産の時雨改三
時雨海産のトップに座っている艦娘
配達も自分でする事があるし、漁にも出る社長の鑑
いい匂いもするし、近寄るだけで庇護欲が湧く
過去に1回だけバラムツを運んでしまい、密輸扱いになってすんごい怒られた経歴がある
カチコチ時雨…時雨盛り
女体盛りは衛生的に良くないので、時雨の形をした氷の上にお刺身を乗せた状態で来る刺身盛り
時雨から型を取ったので、本体はその辺にいる