鹿島も加わり、一層賑やかになるパパの基地
今回のお話では、また少し、基地の秘密が分かります
「〜♪」
口笛を吹きながら、スティングレイがフィリップの整備をしている
黒いタンクトップ一丁の彼は、中々かっこいい
「やんやんやん♪♪」
格納庫の端っこでは、たいほうが一人で何かして遊んでいる
《暑くない⁇》
「大丈夫だ。もうちょい待ってろよ。こいつぁいい武装だ」
《どんな武装なの⁉︎》
「覚えてるか⁇ほら、潜水艦から出た炸裂弾。あれを改良して、短距離だが、戦闘機から撃てるようにしたんだ」
《スティングレイは凄いね‼︎何でも出来る》
「へっへっへ。物作りは得意だからな‼︎よっしゃ、出来た‼︎」
《ありがとう‼︎》
「ハッチの開閉テストをする。閉めて」
新調されたミサイルを詰め込んだハッチが閉まる
「開けて」
ハッチが開くと、順序よく並べらたミサイルが出て来た
「閉めて」
再びハッチが閉まる
「よし、完璧だ‼︎後は使わない事を祈ろう‼︎」
《だね》
「たいほう。何か食べるか⁇」
いつもなら元気良く返ってくる返事が無い
「たいほう⁇」
さっきまでそこにいたのに、おもちゃごと居なくなっている
「どうした⁇」
タイミング良く隊長が来た
「隊長。たいほう見なかったか⁇」
「居ないのか⁇」
「あぁ。さっきまでそこでおもちゃで遊んでたんだが…」
「全く…」
数分前…
「ぶるんぶるんぶる〜ん‼︎」
地面に戦闘機のおもちゃを這わせ、離陸する遊びをしているたいほう
「わぁ。なにこれ⁉︎」
目の前にビー玉が転がって来た
それを拾うと、道なりにビー玉が落ちて居る事に気が付き、どんどん拾っていく
数個拾った所で建物の隙間に入り、みんなから見えなくなった
「わぁ〜‼︎」
たいほうの掌はビー玉で埋め尽くされ、目が輝く
「もっとビー玉欲しい⁇」
「‼︎」
薄暗い建物の間から現れた人影に、たいほうは連れて行かれた
「たいほ〜う‼︎」
「たいほ〜‼︎」
大人二人が探すが、中々見つからない
「居たらすぐ分かるのにな…」
「口鳴らしてるからな」
たいほうは一人で遊んでいる時、独り言を言っているか、口を鳴らしてる
なので、居たら大体分かる
今回はそれも聞こえない
「ちょっと早いが、最終手段を使おう‼︎フィリップ‼︎」
《ちょっと待ってね…スペンサーの格納庫の裏だ》
「サンキュ、フィリップ」
《いつでも》
「よく考えりゃ、最初からこうすりゃ良かったんだ‼︎」
スペンサーの格納庫の裏に行くと、小さな砂浜があり、格納庫の真裏に備え付けられたベンチにしおいがいた
膝の上には、たいほうがいる
「びーだまいっぱい」
「キラキラですねぇ」
「いた‼︎たいほう‼︎」
「すてぃんぐれい‼︎ごめんなさい…」
「よ、よろしい…」
先に謝られ、言う言葉を無くす
スティングレイは膝を曲げ、たいほうに目線を合わせた
「何してたんだ⁇」
「しおいがね、びーだまくれたの‼︎」
「ほぅ…」
スティングレイがたいほうの手からビー玉を一つ取り、まじまじと見つめる
「ん⁇」
たいほうが持っているビー玉と言い張る物は、幾つか色が違っているのがある
「こりゃビー玉じゃねぇぞ⁉︎」
青、赤、黄、そして白
「何処で見付けた⁇」
「しおいがくれたのと…あとはそこのすなのなか‼︎」
「ほぅ…」
「ビー玉じゃないのか⁇」
「隊長。こりゃあ、宝石だ」
スティングレイは青い玉を取り、太陽に透かせた
「ビー玉なら、重さで分かる」
「またしげんいっぱいもらえる⁉︎」
「そうだなぁ…もう働かなくていいんじゃないか⁇」
「やったね」
「ちゃんとしまっとけよ。たいほうとしおいのだ」
「はい‼︎しおい‼︎」
たいほうは持っていた玉の半分以上をしおいに渡した
「いいんですか⁉︎」
「うん‼︎れーべとまっくすにもあげるの‼︎あとほっぽちゃんにも‼︎」
「良く出来たこと…俺なら総取りだぜ」
「お前とは違うんだよ」
「まぁな‼︎」
基地に帰ると、たいほうは早速れーべとまっくすに宝石をあげていた
「どっちがい〜い⁇」
二人に見せたのは、赤色と青色の玉
「な、何これ⁉︎宝石じゃないか‼︎」
「こんな高価なの貰えないわ」
二人には分かる様で、高価な物は貰えないと言い張る
「たいほうがみつけたんだよ‼︎」
「貰ってやってくれ」
「でも…」
「たいほうは独り占めしたくないんだ」
「じ…じゃあ、青い方を貰おうかな⁇」
「私は赤い方」
二人はドキドキしながら宝石を受け取り、三人で楽しそうに話をしていた
”提督”
机の上にいた妖精が話し掛けてきた
「どうした⁇」
”頼まれてたの、でけたで”
「…分かった。すぐ行く」