艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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さて、32話が終わりました

今回のお話で、ストーリーが急展開します

個人的に、艦娘のイメージを大きく崩しかねないので、閲覧は自己判断でお願いします


33話 霧の街(1)

数日後…

 

「よこすか」

 

「着いたな」

 

みんなと共に、横須賀に来た

 

「提督よ‼︎私は本場のはんばぁがあが食べたい‼︎」

 

「すぱげっち‼︎」

 

皆、口々に食べたい物を口走る

 

「さ〜て、俺は…」

 

「行きましょ、ダーリン‼︎」

 

スティングレイは鹿島に連れられ、繁華街に消えた

 

「武蔵、ローマ。しばらくチビ達を任せてもいいか⁇」

 

「横須賀の所に行くのか⁇」

 

「…まぁそんな所だ」

 

「分かった‼︎では任されよう‼︎」

 

「すまん。後でハンバーガー奢ってやるからな」

 

みんなと別れ、私は繁華街から離れた

 

 

 

繁華街を離れ

 

横須賀の鎮守府も通り越し

 

漁村の端まで来た

 

「あれから、随分経ったな…」

 

私は、岬に建てられた石碑の前にいた

 

「やっぱりここに居ましたか」

 

「横須賀か⁇」

 

振り返らずとも、声で分かった

 

「今日は”あの日”でしたか」

 

「あれから何年経った⁇」

 

「少なくとも、8年は経ってます」

 

「そっか…」

 

私は石碑に手を掛けた

 

石碑には”慰霊碑”とだけ書かれている

 

「あの事件のおかげで、国は俺を敵に回した」

 

「…」

 

「たいほうやれーべ達を見ていて、時々思うんだ…俺にも、これ位の子供がいただろう、って」

 

「居れば、その位でしょうね」

 

「もういいだろ⁇話してくれても」

 

「…」

 

「ジェミニ」

 

「…分かりました。お話しましょう」

 

 

 

 

 

「あ。ヤッベェ…」

 

「美味しくないですか⁇」

 

「あ、いや、そうじゃない。スッゲェ美味いよ⁉︎」

 

繁華街で中華を食べていたスティングレイも気付く

 

「今日は”あの日”だ…」

 

「あの日⁇」

 

「知らない事がいい事もある。埋め合わせはするから、今日は離れる」

 

「分かった。ちょっと待って」

 

鹿島はスティングレイの口を拭き、頬にキスをした

 

「行ってらっしゃい‼︎」

 

「…すまねぇ」

 

スティングレイも繁華街を離れた

 

 

 

 

「どこからお話しましょう」

 

「最初からだ」

 

慰霊碑の前に座り、二人で話し始めた

 

「あの日、私達が本国へ帰還命令を受けたのは、世界で初めて”艦娘”を産み出す技術の披露会への招待を受けたからだったんです…」

 

 

 

数年前のあの日、私達の部隊は本国への帰還命令を受けた

 

軍部の限られた人間のみが見学可能だった、世界で初めて産まれる”艦娘”を産み出す披露会

 

私達の部隊は、恐らくこれから護り護られの関係になるだろうと、特別に招待された

 

実験の内容は、簡単に言うと

 

艦隊の装備を簡略化し、人間の体に装備させ、新しい記憶で生まれ変わると言う物

 

成功すれば、人類にとって多大な戦力になる

 

だが、実験体がマズかった

 

実験体となるのは、勿論生身の人間

 

その中には、隊長の…

 

…当時の、隊長の恋人もいた

 

実験は失敗

 

実験体となった人間は、その場で死んだか、行方不明となった

 

当時その実験施設があった場所を一望出来るのが、ここの岬

 

そこに慰霊碑は建てられた

 

「あの日の記憶が曖昧なんだ…恋人の名前も思い出せない…」

 

「それでいいと思います…」

 

「だけど、ここに来なきゃいけないのは分かる」

 

「いた‼︎お〜い‼︎」

 

息を切らしたスティングレイが来た

 

「探したぜ…全く…」

 

「すまんな、心配かけて」

 

「まぁよ…隊長…今は武蔵もいるし、いいんじゃねぇか⁇」

 

「そうだな」

 

「帰ろう。みんな待ってる」

 

「横須賀、お前も来い」

 

「はいっ」

 

こうして、三人は慰霊碑の前を後にした

 

 

 

繁華街では、武蔵とたいほうがハンバーガーを食べていた

 

ローマにれーべとまっくすを任せ、はまかぜとグラーフはその辺を歩いていた

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