艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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さて、4話が終わりました

仮の状態ではありますが、一時的に深海凄艦を味方に引き込んだパパは、彼女等と生活を共にします

マリアと名付けられたタ級は、少しずつ人の優しさに触れ、自分を取り戻して行きます



そろそろパパの所に来る男性の名前を書こうと思います



横須賀君…パパ提督の二番機だった最強の艦隊保持者

横須賀から毎日各所の基地に資源や物資を届けている、海軍の重要人物であり、パパ提督の良き理解者

パパ提督より一つ階級が上だが、パパ提督に逆らえないし、逆らうつもりも無い

パパ提督以外にはあまり口を開かず、必要最低限しか話さないが、決して他人が嫌いな訳では無く、口ベタなだけ

艦娘だけではなく深海凄艦の生態調査にも積極的

名前は頑なに明かそうとしない


5話 籠の中の雛鳥(1)

マリアが基地に来てから一週間後…

 

「大佐…彼女は…」

 

いつもの定時報告に来た彼は驚いていた

 

「ん⁇あぁ、戦艦タ級のマリアだ」

 

《マリアダ》

 

「まりあだ〜︎」

 

マリアの横でたいほうがはしゃぎ、マリアはそれを嬉しそうに眺めている

 

「な…懐いていますね…攻撃しないのですか⁇」

 

《ナニ、カイヌシノテクライハカムゾ⁇キノウモシデカシタゾ︎》

 

「自分で言うな」

 

《デハ、ワタシタチハ”エンセー”ニイクカラナ》

 

「気をつけろよ⁇」

 

《デハ、イッテクルゾ》

 

「いってきます︎」

 

「んっ、気をつけてな︎」

 

マリアとたいほうが部屋を去る

 

横須賀君は開いた口が塞がらない

 

「し…深海凄艦に遠征を行わせてるんですか︎」

 

「そうだよ。一本吸うか⁇」

 

「お言葉に甘えて…」

 

横須賀君は、箱から一本抜き取り、火を点けた

 

「は〜…」

 

彼は一服目は必ず肺に紫煙を溜め、それをゆっくり吐き出す

 

昔からこの癖は変わらないな

 

「また貴方とこうして、煙草を吸える日が来るとは…」

 

「嫌だったか⁇」

 

「いえ…懐かしいな…と」

 

「あれから何年だ⁇」

 

「5年です」

 

横須賀君とは、昔軍で一緒だった

 

私はその時も変わらず空軍

 

彼は当時私の二番機だった

 

優れた指揮能力…

 

統率された編成…

 

誰一人として犠牲にしない、素晴らしい位に良く出来た奴だったのは、今でも覚えてる

 

が、彼は艦載機パイロットとして、

海軍に移籍し、それから逢わなくなった

 

それがまた、こういった形で再会するとは…

 

「時代は…変わってしまいました」

 

「あぁ…」

 

二人して窓の外を見る

 

フィリップが基地周辺の哨戒を続けている

 

「深海凄艦…か」

 

「大佐⁇」

 

「お前は、マリアが敵に見えたか⁇」

 

「いえ…」

 

「そう。見た目は普通の女の子だ。悪いが私は撃てない」

 

「貴方の掟…ですか」

 

「まだ覚えてるか⁇」

 

「手負いの機体は追わない、どんな事情があり、いかなる命令であろうとも子供や未成年を撃たない…でしたよね⁇」

 

「花マルだな」

 

横目で彼を見ると、珍しく微笑んでいた

 

「こんな噂を聞いた事はありませんか⁇」

 

「ん⁇」

 

「深海凄艦が、艦娘になった噂です」

 

「ま、あながち嘘じゃあないだろうな」

 

「私達はそれを見る事は出来ません。ですが、私達の艦娘達がそれを目の当たりにしています…」

 

「マリアも艦娘になるってのか⁇」

 

「0ではないでしょう。ただ、未だに条件は分かっていません。倒された者、自身の記憶を蘇らせた者…多種多様です。ですから…」

 

「マリアで試したいってのか」

 

「えぇ。内密に致します」

 

「手荒な真似はするなよ。マリアは私の”艦娘”だ」

 

「勿論です」

 

「ふっ…まぁ、お前の事だ。拷問やら尋問のやり方も知らんだろうに」

 

「え、えぇ…」

 

「ほら、明石が呼んでるぞ」

 

「あぁ…もうこんな時間か。では、また次回に」

 

「ん、気をつけろよ」

 

「失礼しました」

 

横須賀君が去った後、急に部屋が静かになった

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