艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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さて、34話が終わりました

今回のお話では、たいほうの好きな生き物が分かると同時に、とある侵略者が訪れます

注※平和なお話です


35話 激戦‼︎忍び寄る侵略者‼︎(1)

基地に雨が降る

 

朝方から降り始めたが、昼前になっても止む気配は無い

 

「かたつむり」

 

窓枠にいたかたつむりをのんびり見ているたいほう

 

その近くで私は、久し振りに書類仕事をする

 

「パパ、かたつむりはのろのろだね」

 

「そうだな。のろのろだな」

 

「あ、そうだパパ。かしまがね、よなかに”あんあん”とか”もっともっと”っていってた」

 

書類を書く手が一瞬止まる

 

「…放っておきなさい。大人の関係だ」

 

「おとなのかんけい⁇」

 

「そっ。たいほうにはまだはやい」

 

「のろのろでもいい⁇」

 

「のろのろでいい」

 

そしてまた、たいほうはかたつむりを見だす

 

「ん〜…」

 

しばらくすると、たいほうは目を擦り始めた

 

「眠たくなって来たか⁇」

 

「かたつむり…」

 

カクンカクンしているたいほうを抱き上げ、膝に乗せると、数分後には寝息を立て始めた

 

こうしていると、最初の頃を思い出すな…

 

平和になったら、色んな所で、色んな物を見ような

 

そうこうしている内に書類も書き終わり、椅子を倒して私も眠りについた

 

 

 

「失礼します」

 

遅れ気味に来た横須賀に気付く事も無く、二人は眠り続けている

 

「全く…世話のかかる人です」

 

特に報告も無かった横須賀は、二人に毛布を掛けて基地を後にした

 

 

 

「…はっ」

 

目が覚めると、足下で何か音がする

 

抱いていたたいほうがいない

 

「おきた⁇」

 

足下で女の子座りをしたたいほうの手には、何か握られている

 

「起きた。何してるんだ⁇」

 

「ほんみてるの」

 

「どんな本だ⁇」

 

「これ」

 

たいほうから渡された本は”いきもの”と書かれた、幼児向けの本だ

 

「パパは”なめくじ”みたことある⁇」

 

たいほうは、かたつむりの隣に書かれているなめくじを指差した

 

「あるよ。なめくじものろのろだ」

 

「たいほうなめくじすき‼︎あのね、ふぃりっぷのそうこのはしっこにいっぱいいるよ‼︎」

 

「ホントか⁉︎」

 

「うん。いっぱいいるよ‼︎みにいこ‼︎」

 

たいほうに引かれ、フィリップの倉庫に来た

 

「うわぁ…」

 

確かになめくじがいる

 

それもいっぱい

 

「すてぃんぐれいがね、おててでさわっちゃだめだっていったから、これでさわるの」

 

たいほうが取り出したのは、砂浜とかで落ちていたであろう、木の棒

 

それで壁にへばり付いたなめくじを落としていく

 

「つっつくとちっちゃくなるんだよ‼︎」

 

なめくじをツンツンすると、突かれたなめくじは小さくなった

 

「ちょっと待ってろ」

 

キッチンに行くと、はまかぜが摘み食いしていた

 

「す、すみません…」

 

「何食べてるんだ⁇」

 

「”焼きとうもころし”です一つ食べますか⁇」

 

「たいほうと後で食べるから、二本焼いといてくれ。塩をちょっと貰うぞ」

 

「はい」

 

…私の読み間違える癖が移ったか⁇

 

とうもころし、だと⁉︎

 

はまかぜもまだ子供だな

 

たいほうの所に戻ると、まだなめくじを棒で落としていた

 

それほど大量にいる

 

「見とけよ〜」

 

地べたに落ちたなめくじに塩を振ると、棒で突くより小さくなった

 

「わぁ〜‼︎すごいね‼︎たいほうもやりたい‼︎」

 

「ほら」

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