格納庫を出て、たいほうの遊び場を探す
格納庫裏の砂浜…いない
港の先…いない
基地近くの砂浜…いない
残るは林の中だ
「たいほ〜う」
「スティングレイ、何をしに⁇」
だだっ広い場所にたいほうがいた
手には分厚い本を持っている
「何見てるんだ⁇」
「先程の航空機関連の書物です」
「飯だ。帰るぞ」
「先に行って下さい。私は貴方の後を行きます」
たいほうはジーッと此方に警戒の視線を送る
「分かった…ちゃんと来いよ」
先に歩き始めると、ちゃんと後を着いてくる足音が聞こえた
「たいほうは…俺の事嫌いか⁇」
「人を貧乳扱いする人は嫌いです」
「ははは…キツイな」
「一つ、聞かせて下さい」
「ん⁇」
足を止めて後ろを振り返ると、三歩程距離を置いてたいほうは話し始めた
「貴方は何故、スパイを辞めたのですか⁇」
「正義に目覚めたからさ。それだけだ」
「大佐が優しくしてくれたから…ですか⁇」
「そんな所だ」
そう言うと、ようやくたいほうが笑ってくれた
「私と同じですね。大佐はとても優しいお方です」
「フッ…行くぞ」
「でも、貴方は嫌いです」
たいほうの”嫌い”刺さるな…
早く何とかしないと、俺が持たん
「カレーできた」
「ちょっと辛めです」
「いただきます‼︎」
とりあえず子供達に食べさせる
「ほら、まっくす。あ〜んだ‼︎」
「ニャー」
「ニャーじゃないの‼︎あ〜ん‼︎」
俺が口を開けると、まっくすも口を開けた
「辛い」
「まっくす…俺の名前は⁇」
「スティングレイ」
「よっしゃ‼︎まっくす確保‼︎次、れーべ、あ〜ん」
「ミャー」
「ミャーじゃないの‼︎あ〜ん‼︎」
口を開けた隙に、ゆっくりスプーンを入れる
「うわっ、辛いよ‼︎」
「れーべ、俺とケッコンした人の名前は⁇」
「え⁇鹿島じゃないの⁇」
「れーべ‼︎まっくす‼︎」
つい二人を抱っこしてしまう
「ど、どうしたの⁇」
「あつい」
「良かった〜‼︎」
残るは霞とたいほうだ
「霞〜…美味しいか〜」
「美味しいわよ」
口の周りにいっぱいカレーを付けた霞が此方を向いた
「こっち向け、ホレ」
霞の口をティッシュで拭う
「ん…触らないでよ‼︎バカ‼︎」
「よしよし、霞は良い子だな」
「はぁ⁉︎どうしたのよ⁇頭でも打った⁇」
「うんうん‼︎お前はそうでなきゃな‼︎」
「何よ…怖いんだけど…」
この蔑みの目…
これでこそ霞だ‼︎
残るは…
「からくておいしい‼︎」
「そう、良かった」
グラーフと話しているたいほうがいた
「たいほう⁇」
「すてぃんぐれい‼︎」
「たいほうは…俺の事嫌いか⁇」
「たいほうすてぃんぐれいすきだよ⁇おふろいっしょにはいってくれるし、いっしょにねんねしてくれるもん‼︎すてぃんぐれいはたいほうすき⁇」
「勿論だよ〜‼︎良かった〜‼︎」
俺はたいほうに頬擦りした
終わった後、カレーが沢山付いた
本当に良かった‼︎
ストレスで死ぬかと思った‼︎
「ねぇ、レイ」
「ん⁇」
グラーフが思い出したかの様に言った
「武蔵は⁇」
「あ''っ‼︎」
その頃、執務室では…
「ん〜っ‼︎ていとくぅ、もっともっと武蔵をなでなでしてぇ‼︎」
「ぐっ…」
隊長の制止虚しく、武蔵は隊長の膝の上でゴロゴロを繰り返す
「ていとくぅ、武蔵とチューしよ〜‼︎」
「分かった‼︎分かった‼︎ゆっく…」
「チューっ‼︎」
隊長の頭を掴んで、無理矢理キスをする
「ぷは…ていとくとチューするの、武蔵だ〜いすき‼︎ね、武蔵の事、もっともっと触って〜‼︎」
「頭打ったのか⁇」
「打ってな〜い‼︎失礼ね〜‼︎もう触らせてあ〜げない‼︎武蔵泣くからねっ‼︎」
「わ、悪かったよ…」
「ふふっ、ていとく、ベッドの上で武蔵を泣かせて⁇」
「こ、こら‼︎うわっ‼︎」
武蔵は軽々と隊長を持ち上げ、抵抗する隊長を抑えつけ、寝室に消えていった…