今回のお話は、リクエストがあった
”誰か囚われようぜ‼︎”
に、答えたいと思います
主人公は誰だろうね⁇
案外予想外なキャラかも⁇
昼過ぎから、工廠がやたら五月蝿い
大砲の射撃音の様な音が、何度も響く
流石に気になって、覗く事にした
「レイ⁇どうしたんだ⁇」
しかし、工廠にレイの姿は無い
”裏におるで。新型の主砲の試射しとる”
「新型の主砲⁇」
”せや。ものごっつ威力高いねん”
「何造ってるんだよ…」
工廠の裏に行くと、また射撃音が聞こえた
かなり遠くの方に的があり、それを撃ち抜いている
「レイ」
耳当てをしているので、呼んでいる声が聞こえない
「レイ‼︎」
「はっ‼︎隊長‼︎」
ようやく気付き、耳当てを外す
「何造ったんだ⁇」
「これか⁇バーレットの改良版さ。今日は鹿島が新人の演習に付き合ってるから、口煩く言われない」
レイが手にしていたのは、形からして対戦車ライフルには違いないみたいだ
「とりあえず持ってみてくれ‼︎」
「お、おい…」
かなり重いかと思えば、其れ程でも無かった
片手で持てる程軽い‼︎
「重さ、反動、その他デメリットを何とかしたんだ。いい所はそのままさ」
「どれ…」
一つだけ残っていた的に狙いを定め、引き金を引く
「命中‼︎ド真ん中だ‼︎」
ハイタッチを交わし、レイにライフルを返す
「凄いな‼︎」
「後は音が問題なんだよな…」
「パパ〜‼︎」
たいほうが来た
手には紙切れを持っている
「むさしがね、ふたりによんでって。いそげっていってた‼︎」
「急ぎか…」
たいほうが持っていたのは電文だ
”カシマ ロカク
サセボチンヂジュフホウメン
ヨコスカ”
「は⁉︎」
「ろかくってなぁに⁇」
あまりに唐突すぎて、何が何だか分からずにいた
「鹿島…」
私より怒っているのはレイだ
それはそうだ
彼は鹿島の旦那だ
「隊長。俺、佐世保に行く」
「待て。早まるな」
下を向いて工廠に入ろうとしたレイの肩を掴んだ
しかし、レイは私の腕を払った
「鹿島は…」
「あ…」
レイの目が釣り上がっている
この目を見たのは久し振りだ
「鹿島は俺の嫁だ…見逃してくれ」
「レイ…」
私には止められなかった
「レイ‼︎」
慌てた様子で横須賀が来た
「レイ…待って」
「止めるなら落とすんだな」
私達を無視し、タラップを上がって行く
「夜まで待って‼︎お願い‼︎」
「待つ理由が無い」
「奇襲をかけるの。だから…」
「…一人で充分だ。行くぞ」
フィリップのエンジンを入れ、滑走路へと向かう
「止めないと‼︎」
「手隙の連中を応援に回せ‼︎」
「り、了解‼︎」
横須賀は無線機の前に座り、各基地に繋げる
「こちら横須賀分遣基地、応答せよ‼︎こちら横須賀分遣基地‼︎」
《単冠湾基地です。どうされましたか⁉︎》
《トラック泊地です。如何なされましたか⁉︎》
《こちら呉鎮守府。どうされました⁇》
《ラバウル航空戦隊です。支援要請ですか⁇》
反対派の所属する基地全部から、すぐさま応答が来た