艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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54話 二人のヒロイン〜グラーフのデート編〜(1)

「メズラシイナ、ヒトリデクルトハ」

 

「今日はデートなの」

 

「グラーフ‼︎こっちこっち‼︎」

 

ミハイルはカウンターでノンアルコールのカクテルを飲んでいた

 

グラーフの顔が明るくなる

 

「デハ、ビップルームヲヨウイシヨウ。スキナノミモノヲ、イクツカエランデクレ。マトメテモッテイク」

 

「ありがとう」

 

ル級は気を利かせ、個室を準備してくれた

 

個室に行く時に、呉さんが南方棲姫の膝の上でゴロゴロしていたけど、気にしないでおこう

 

個室に入り、ソファーに腰をかける

 

「ふかふか」

 

「え…えと…今日はありがとう…」

 

「うん。グラーフも嬉しいよ⁇」

 

「ジンジャーエールト、カルピスト、リンゴジュースダ」

 

コップが二つ置かれ、真ん中にそれぞれの飲み物が入ったボトルが置かれた

 

「ショクジモアル。ゴユックリ」

 

「ありがとう」

 

ミハイルはジンジャーエールのボトルを取り、コップの一つに注いだ

 

「グラーフにも淹れて⁇」

 

グラーフはもう片方のコップをミハイルの前に出した

 

双方のコップに、ジンジャーエールが注がれていく

 

「ん、どうぞ」

 

「いただきます」

 

互いに緊張しているのか、一気に飲み干す

 

「グラーフ…私は…」

 

「ん⁇」

 

「私は、ようやく平穏を手に入れた…あ、いや、戦況はまだまだ分からないが…その…」

 

グラーフは、ミハイルが言いたい事が分かっていた

 

「レイの事、ありがとうございます」

 

「あ…聞いてたのか」

 

「うん。同じ隊だし、隊長もありがとうって言ってた」

 

「そ、それでだ。私は、その…恋愛をしてみたいんだ…」

 

「それは告白⁇」

 

「あ、いや、その…言い方を変えた方が…」

 

いつもピシッと決まっているミハイルが挙動不振になるのは、正直見ていて面白い

 

「こ、恋人に‼︎なって欲しい…」

 

「グラーフでいい⁇」

 

「勿論さ‼︎グラーフが恋人なら最高だ‼︎」

 

「裏切ったら、簀巻きにしてお出汁とるからね」

 

「大丈夫‼︎こう見えて私は童貞だ‼︎付き合うのはグラーフが初めてだ‼︎」

 

「童貞…」

 

グラーフは馬鹿にするつもりは更々無かった

 

それより、色んな事を二人で学べばいい…

 

そう思っていた

 

「でも、どうしてグラーフ⁇」

 

「初めて会った時、君に一目惚れしたんだ。それに、毎回基地にお邪魔した時、美味しい料理を出してくれるだろ⁇」

 

「…男の胃袋を掴めって、本に書いてあったの」

 

「また作って欲しい」

 

「うん、分かった。ドイツ料理がいい⁇」

 

「君に任せるよ」

 

身持ちがガチガチで硬いミハイル

 

ポーッとしているが、しっかり者のグラーフ

 

いいカップルかも知れない

 

「食事、食べよう⁇お腹空いちゃった」

 

「そうだな。すいません‼︎」

 

数秒すると、レ級が来た

 

「ミートパスタ二つと、ビールを二本」

 

「カシコマリマシタ‼︎」

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