艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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55話 因縁の相手(2)

榛名がハンマーで殴り掛かり

 

プリンツが至近距離で主砲を連発

 

互いに直撃するが、あまりダメージが無い

 

「くそ〜‼︎いつものハンマーより威力が無いダズル‼︎」

 

榛名は海上で地団駄を踏んでいた

 

互いに威力を落とした武装では、中々決着が付かない

 

榛名が駄々をこねている隙に、プリンツが脇腹に連撃を当てる

 

「いだっ‼︎何をするダズル‼︎」

 

「駄々こねてるなら攻撃すれば⁇随分弱っちいのね、ハルナ=サン」

 

「げっ…」

 

レイはプリンツの目が変わっているのに気が付いた

 

まるで、一昔前の性格の悪い時の顔だ

 

あの顔を見せると言う事は、恐らくブチ切れている

 

「な、何だダズルか‼︎人を侮辱するダズルか⁉︎」

 

「侮辱⁇先に侮辱したのはそっちでしょ⁇ホラホラ‼︎」

 

喋りながらでも、プリンツは主砲を撃ち続ける

 

「口動かす前に手を動かす‼︎」

 

「ぐわっ‼︎」

 

艦娘最強と謳われたハンマー榛名が押されている

 

体勢を崩した榛名に、プリンツは一気に距離を詰めた

 

「どうしたの⁇減らず口をへし折るんじゃないの⁇」

 

「ぐっ…」

 

「貴女の負けよ」

 

「これでも食らうダズル‼︎」

 

榛名はチェインソーをプリンツに突き出した‼︎

 

しかし、プリンツは両手でソレを止めた

 

「ぐっ…」

 

「形勢逆転ダズル‼︎所詮は重巡洋艦ダズルな‼︎はははははは‼︎」

 

ジリジリとチェインソーを近付ける榛名

 

プリンツは焦った顔をしていたが、突然微笑んだ

 

そして、榛名の顔面に主砲が命中した

 

「ぐぁ‼︎負けた…ダズル…ぐは」

 

榛名は海上に倒れた

 

《演習終了‼︎勝者、プリンツ・オイゲン‼︎》

 

「やったぁ‼︎勝った‼︎勝ったよレイ‼︎」

 

レイは言葉にならなかった

 

あの榛名を打ち負かしたのだ

 

「負けました…流石はスティングレイさんです」

 

「威力抑えてたとはいえ、流石は榛名だな。近接であそこまで追い込まれるとは…」

 

「決勝は武蔵さんですか。気を付けて下さいね」

 

「心配すんな」

 

いつも通りワンコの頭を撫で、プリンツのチェックに入る

 

「武蔵は万能だ。遠近両方イケる口だ」

 

「もう一度、連撃をします‼︎」

 

「近接に回られたら勝ち目は無い。武蔵は艤装を崩すのに長けている」

 

艤装を壊すとはいえ、演習が終われば妖精達がたちまち直してしまう

 

「ここまで来たら本気で楽しんで来い‼︎いいな⁉︎」

 

「はいっ‼︎行って来ます‼︎」

 

プリンツは威勢良く海に出た

 

既に武蔵が海上で待機している

 

「来たな、ぷりんつよ」

 

「手加減はしませんよ⁉︎」

 

「あの時の決着を付けようか」

 

「えぇ‼︎」

 

武蔵が初めてプリンツと演習をした時、プリンツは再開発されたばかりの慣れていない艤装を使っていた

 

今は違う

 

万全の艤装と、万全のメンテナンスがあり、使い慣れた艤装だ

 

プリンツにも充分勝ち目はある

 

《武蔵対プリンツ・オイゲン‼︎演習開始‼︎》

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