今回のお話は、きそのお話です
レイが造った、無人戦闘機”Flak 1”
それは、きそ、もといフィリップを護る為に造り上げた機体でした
「よし‼︎」
工廠で、小さな機体が生まれた
「なぁに、これ⁇」
きそが工廠の隅で遊んでいたので、すぐに寄って来た
「無人艦載機さ。まっ、まだ飛ぶかどうかも分からんがな…」
外見はミサイルに羽を付けた様な形をしているが、背中に機銃が付いているのが特徴だ
「アレンに見せてやりてぇな」
レイが嬉しそうに微笑む
レイはどうしても、アレンの夢を形にしてやりたかった
大型の重巡航管制機や火力、電子プラットフォームは無理だが、無人機位は何とか造れた
「ね‼︎飛ばしてみようよ‼︎」
「オーケー‼︎やってみようぜ‼︎」
無人機を表に出し、滑走路まで引っ張る
「よーし、準備完了‼︎離陸しろ、”Flak 1”‼︎」
レイの掛け声と共に、無人機が飛び立つ
「わぁ〜…」
「独立して動ける様に設定はしてあるが、今はリモコンで操作出来る。ホレ、やってみろ」
きそにリモコンを渡し、簡単に説明をする
「そうそう、上手いぞ‼︎」
”Flak 1”と名付けらた白い機体は、きその操縦で、華麗に空を舞う
「よし、機動力はピカイチだな‼︎次は標的を撃ってみろ」
「難しいよ…」
「このヘッドギアを付けろ」
きその頭にヘッドギアを被せる
中途半端に似合っているから困る
「うわ‼︎ゲーム画面みたいだ‼︎」
「リモコンのトリガーボタンで機銃を撃てる。やってみろ」
「うん‼︎」
カラス除け用のバルーンを上空に数個浮かべてある
無人機は背中の機銃で、それらを落として行く
「よ〜し、オーケーだ‼︎着陸だ、Flak 1‼︎」
Flak 1が着陸態勢に入る
「凄いね‼︎」
と、言うきそだが、俺と逆の方向を向いている
「ほら、こっち向け」
「どこ〜⁇」
手を前に出し、俺を探す
…正直、もう少し見ていたい
「わ‼︎」
お腹の部分に、きそが当たる
「見付けたか⁇」
きそは俺の腰に手を回し、匂いを嗅いだ
「うん‼︎レイの匂いだ‼︎」
ヘッドギアをしながらでも、此方を見る
くそ、一々可愛いな…
「こういう時はな…」
「あっ‼︎」
きそからヘッドギアを取り外す
「取り外しゃ良いんだ」
「はっ‼︎そっか‼︎」
「バカだなぁ、ったく」
「へへへ…この体になってから、分からない事が沢山で楽しいよ‼︎Flak 1もカッコイイしね‼︎」
「気に入ったか⁇」
「うん‼︎またやらせて⁇」
「分かった。工廠に戻るぞ。ちょっと手伝ってくれ」
「うんっ‼︎あ、はいっ‼︎リモコン‼︎」
「サンキュー」
きそからリモコンを貰い、いつも通りに手を繋いで工廠に入った
「急に静かになりましたね…」
はまかぜが外の沈黙に気付く
数分前までは、飛行機のエンジン音がしていたのに、急に静かになると不安になる
「休憩してるんじゃないのか⁇」
私はソファに横になって、雑誌を読んでいた
「だと良いですけど…」
「ま、レイはどっか行ったりしないよ。あいつはどっか行く時、必ず場所を知らせる」
「そうですか。ならいいです」
「おいで」
「…」
皿洗いを終えたはまかぜが、私の腹の上に寝転がる
はまかぜは相変わらずこうして、誰にもバレずに私に甘えている
「提督」
「ん⁇」
「私、ちょっと悩みがあります」
「なんだ⁇」
雑誌を閉じ、はまかぜに目を合わせる
が、はまかぜは顔を真っ赤にしている
「その…胸が大きくて、他人の目が…その…」
「なるほど」
現在進行形で、私の鳩尾辺りに当たっている、はまかぜの胸
最初の時も思ったが、身長は小学校高学年位なのに、胸は年相応以上に豊満だ
「このままではロリ巨乳です」
「巨乳は嫌か⁇」
「嫌です。肩は凝りますし、ちゃんと拭かないと蒸れます」
「俺は好きだぞ、巨乳。レイも好きだ」
「…そう言われると、満更でもありません」
「武蔵か鹿島辺りに相談しといてやろうか⁇」
「お願いします」
「まったく…お前もウブだなぁ」
「すみません…こればかりは、どう話していいか分からなくて」
「でも、ありがとうな。俺に話すのは勇気いっただろ⁇」
「えぇ」
はまかぜの頭を撫でていると、誰かの足音がした
「鹿島さんです。ありがとうございました」
はまかぜは咄嗟に起き上がり、厨房に戻った
「オヤツオヤツ〜っと‼︎」
はまかぜが厨房に戻った途端、鹿島が入って来た
「ちょっと失礼〜」
はまかぜの背後を通り、冷蔵庫の中からゼリーを取り出した
「はまかぜさんっ、はいっ‼︎」
「いつもありがとうございます」
はまかぜは毎日、鹿島のオヤツを一番最初に食べる
はまかぜの料理の腕は最高だ
誰が何を食べても、必ず満腹になれる
だが、鹿島のオヤツも中々だ
栄養が計算されたオヤツは、中途半端に腹が膨れ、夕飯時の絶妙なタイミングで腹が鳴る様作られている
味が濃い目のオヤツがあれば、薄味のオヤツもある
はまかぜはその日のオヤツで、夕飯のメニューを決める
「ごちそう様でした」
「美味しかったですか⁇」
「えぇ。少しシャーベット状になっていた部分も中々でした」
「では、ちょっと行って来ます」
「行ってらっしゃい」
鹿島はお盆に二つゼリーを乗せ、工廠に向かった
「レイ〜、きそ〜。オヤツですよ〜」
どうも二人は奥に居る様だ
衣擦れの音がする
「レイ〜」
奥に向かうと、二人の会話が聞こえて来た
「あっ…もっと深くだよ。そう…」
「こんなもんか⁇」
「うん、上手に入ってる…」
「えっ…」
物陰から様子を伺っていた鹿島は、口から声を出さずにいるのが精一杯だった
「繋ぎ目が見えるか⁇」
「うん。根元まで入ってるよ、ちゃんと…」
「ちょっと動かすぞ。イチ、ニ、サン‼︎」
「んっ…」
「えぇぇぇぇ…」
きその声が色っぽい
鹿島はレイの浮気に動揺を隠せない
「んっ‼︎」
「ふぅ…」
「よく頑張ったな」
「初めてだね…レイとこういう事するの…」
鹿島は堪忍袋の緒が切れた
「レイーーーーー‼︎何やってんですかぁぁぁぁあ‼︎」
「うわぁ‼︎鹿島⁉︎」