艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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56話 きそを護り隊(3)

「よし、着陸するぞ」

 

《ウィルコ》

 

全く逆らう事なく、Flak 1と私は着陸した

 

「良い機体だ‼︎」

 

「へへへ。だろ⁉︎量産したら、アレンにやろうと思ってる」

 

「設計したのはアレンなのか⁇」

 

「そっ。俺はもっぱら潜水艦なんだ。アレンは、空中艦隊計画を立てていたんだ」

 

「その計画の一つ、だな⁇」

 

「そんな感じさ」

 

「…執務室に居るよ。何かあったら呼んでくれ」

 

「了解した‼︎」

 

 

 

執務室に入り、一度だけ体を震わせた

 

レイには隠していたが、操縦桿を握る手も震えていた

 

これは恐怖だ

 

椅子に座り、引き出しから写真を出し、落ち着く為に、煙草に火を点けた

 

「とうとう無人機に落とされる時代が来たか…なぁ、”貴子”…」

 

「パパ〜‼︎」

 

たいほうの声がした途端、何故か呼吸が落ち着き、心臓の鼓動も元に戻った

 

「どうした⁇よいしょ…」

 

たいほうを抱き上げ、窓際に立つ

 

「ごーるでんうぃーくってなに⁇」

 

「ゴールデンウィークは、みんなでお出掛けする日だ。たいほうも行きたいか⁇」

 

「うん‼︎いきたい‼︎」

 

「どこ行きたい⁇」

 

「すてぃんぐれいいってた。おおさかがいいって‼︎」

 

「大阪か…」

 

たいほうを膝に乗せて椅子に座り、机に置かれたボロいデスクトップ型のパソコンを起動し、”大阪 観光地”と調べる

 

「どうぶつえん⁇」

 

「そうか、行った事ないか」

 

とりあえず、一ヶ所目は動物園だ

 

「これなに⁇」

 

たいほうが指差したのは、大阪のシンボルタワーだ

 

「展望台さ。行ってみるか⁇」

 

「いく‼︎」

 

二ヶ所目、決定

 

後はレイにも行きたい場所を聞いてみよう

 

たいほうは動物園だけで満足そうだしな

 

「たいほう、レイを呼んできてくれないか⁇」

 

「わかった‼︎」

 

たいほうは膝から降り、執務室から出た

 

「あだっ‼︎」

 

たいほうが部屋から出た瞬間にレイの悲鳴が聞こえて来た

 

「すてぃんぐれい⁉︎ごめんなさい…」

 

「すまんな…見えなかったんだ」

 

「あ‼︎パパがよんでた‼︎」

 

「お、分かった」

 

そして、股間を抑えたレイが入って来た

 

「…大丈夫か⁉︎」

 

「いつもの事だ‼︎」

 

レイが立つと、たいほうの頭が丁度股の高さにあるので、レイはちょくちょく痛い場所にたいほうの頭突きを喰らっていた

 

「ゴールデンウィークなんだがな、数日、横須賀と呉さんがここの基地の面倒を見てくれるから、みんなで本土にでも行こうと思ってな。たいほうと決めて、場所は大阪にした」

 

「やった‼︎久し振りに新世界に行きてぇ‼︎」

 

数日後、横須賀と呉さんに基地を任せ、基地の全員で大阪に向かう事になった

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